シマノホイール ハブのシール性能実験 対洗剤・水分


以前からやりたいやりたいとは思っていた企画(?)だったのですが、重い腰が持ち上がらず。。。

ということで今回は題名のまんまなんですが、シマノホイールのハブのシールド性能に関して、実験をしたよってことです。

そもそもホイールのハブって言うと、、、

「水をかけてもいいの?」

「洗車のときに洗剤は?」

そんな疑問がお有りかと思います。

ワタク氏自身もどの程度水の侵入があるかどうかが不明だったので折角なのでやってみました。

ということでうちの2回に転がっていたリム曲がり品のRS21リアホイールがありますのでそちらを使ってシマノのホイールハブのシールド性能の実験です。



ということで早速モデルはこちら!

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なんら変哲のないRS21のリアホイールです。

シマノのロード用のハブは「ラビリンス構造&コンタクトシール」という機構を採用しています。

ラビリンス構造&コンタクトシール シマノ公式ページ
http://cycle.shimano.co.jp/content/sic-bike/ja/home/customer-service/s-bike_function/ra-line/labyrinth.html
 
コイツがどの程度のシールド性能なのか楽しみです。


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何ら変哲はないですが、普通にグリスアップをしたものです。

RS21のグリスはAZのウレアが入っていました。

これは壊す前にグリスアップしているので、、、開けたのは3年ぶりぐらいかもしれません。

グリスの色を見れば全然悪い状態ではないのでこのままです。

グリスの量はこんな感じです。

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 いい感じにグリスが馴染んでいます。

フリー側は少し盛り気味。

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せっかくなので玉あたりを緩めにセット、、、「入れるもんなら入ってみやがれ!」そんなかんじです(笑

この状態で少々ホコリを被って汚いので徹底的にキレイにします。
要は・・・実験です(笑

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 もちろんキレイにするものはシマノ推奨の中性洗剤(ごく普通の食卓洗剤)です。

早速ザバザバと洗っていきましょう!

まずは汚れの溜まりやすいフローボディ側から、、、
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いつもより洗剤を少々濃い目でガンガン洗っていきます。

反フリー側も同じくグルングルン回しながら徹底的にキレイにします。

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だいぶキレイになってきました。

洗剤攻め洗浄はこれにて終了。

かなりの勢いでゴシゴシじゃぶじゃぶしましたよ!


次は(水攻め)すすぎです。

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色々な水圧を試してガンガン流してきます。

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フリー側もしっかりと洗剤分を落とします。

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雨天走行も想定して、ガンガン回していきます。

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普段ではありえない角度まで

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フリー部をもってふってみたり、、、

かれこれ10分ぐらいは写真を取りながら回していました。


そして最後はエアブロー!

コンプレッサーはないので、米バルブとフロアポンプで代用です。

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反フリー側、、、

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 これも回しながらいろいろな角度である程度、水が飛ぶぐらいの風圧はかけて見ました。

あとは通常の洗車のようにマイクロファイバークロスで拭き上げました。

これで水攻め、洗剤攻め 雨を想定した洗車は終了です。

洗車の拭き上げ後に、コレマタ5分ぐらいホイールを空転させてました。



これでどうなったかを見てみます。

ハブの手応えは、、、全く変わりません!

スゾイゾシマノヽ(*´∀`)ノビバッラビリンス!!
このぐらいで侵入するとは考えにくいですが、、、

では実際にハブの洗浄と雨天走行想定の10分ぐらいの雨ではどうなるか?

開けてみてみましょう。

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ヤッパリ洗浄後(?)はめちゃくちゃキレイですね。

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こちらもめちゃくちゃキレイ!


・・・もったえぶりました。

パカっと、、、

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こちら半フリー側のロックナットと間座です。

まったくグリスがうっすら残っています。

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こちらも玉押しを外側から見た部分ですが、軸付近の輝きもすべてグリスで水分の残りはほぼありません。


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パカっと、、、 

玉押しの内側に水滴が数滴(画像玉押しの左側)ありました。

まぁ特に個々はシールド部分ではないのでここまでの侵入は想定内です。

肝心なのはこちら!

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 ラビリンス構造&コンタクトシールここですね。

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シールリングの外側部には水分があります。

ここまでは侵入しているということです。

玉押しの形状や構造を考えれば仕方ないというか、入るでしょう。


この先シールリングを外すと、、、

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 まったく水分の侵入はない模様です。

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もりもりにもった(笑)グリスがほぼほぼ完全なまま残っています。

隙間からの侵入も確認はできませんでした。


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たま受け側です。

フリーボディ側もシールリングの外側はびしょびしょですが、、、

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内側までの侵入は確認できませんでした。

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抜いたシャフトもこんな感じです。

グリスがきれいな状態で変化はありません。

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ちなみにウレアグリスは水分と混ぜると白っぽくなります。

比べていただけれはわかるかと思いますが、白濁化は起こっておりませんでした。



今回は
・洗剤通常の洗車時よりもかなり丁寧に5分ぐらい、
・すすぎに関してもかなり念入りに、ハブを回転させたり、変な角度にしたり様々なアプローチで水をかけること10分以上。
・内部への水分の侵入は十分に防ぐことができた。


これが実験の結果でした。

シマノ社のシール構造はハブもBBもですが、かなりと強いと言うのは有名なお話しです。

変な話シマノ純正品はシールリングを外したり、加工をしたりしてシール性を犠牲にして回転を上げる、そんな裏技的なこともありますが、やはり普段使いをする上で雨の日は乗らないとしても、不意な雨や、ぬかるみだって考えられますのでおすすめができるかというと余りお薦めはできず、、、寿命を犠牲にするようなことをするのであればその他の整備をしっかりとしたほうがいいと思います。

今回はたった一度の洗車や、水の当たる時間も短いので通常の雨天走行の完全な再現とまでは行きませんがそれでもこのシールド性能はやはりいいと思います。

サードパティ製のBBで「雨天走行時はオーバーホールをして下さい、」こんな物もありますが毎回?ということを考えると利便性がいいとはお世辞にも言えないです。

というか異物や水分の侵入に弱いということは寧ろ普段使いとしては非常に不自由なものであると思います。

ジャバジャバ洗車もできないようなものは、、、ロードバイクをきれいな状態を保っておくことが大変だし、個人的にはおすすめできません。

ということで今回はシマノのハブのシール性能を実験で試してみる、、、そんなお話しでした。

※水分の侵入がある程度防げるとは言え、グリスの入れ替えやオーバーホールが必要ないということではありません。必要に応じてしっかりとメンテナンスをしてあげることで、いい状態を長く保つことができます。しっかりとメンテナンスをしてあげましょう!


あとはこのまま半年ぐらいまた寝かせておいて、サビ等が発生していなければ水分の侵入は防げていたということになるでしょう。

ヾ(*´∀`*)ノ<ラビリンス構造&コンタクトシール!




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