ロードバイク 落車の原因と回避方法を考える


ロードバイクに乗る上で避けては通れないのが【落車】です。 

プロの世界でも落車で大怪我を負うこともあります。 

しかし趣味として楽しむ上で大怪我をしてしまうということは仕事や家庭にも大変迷惑がかかってしまったりするものでなんとか避けたいと思うものです。

ということで今回は落車の大まかな原因と対処方法を考えてみたいと思います。

※今回は動画を多めに貼り付けてみました。
同じ動画も何本かありますが、「ドコの何分から、、、」探すのが面倒くさいので開始時間指定で貼り付けてあります。再生を押せば目的箇所からの再生となっているはずですので、数秒見ればお分かりいただけるかと思います。





▶ハウス(ハスる)

レースの世界ではかなり多いです。
集団落車の原因となり得るものです。

簡単に言うと前走車のリア(タイヤ)と後続車のフロントタイヤが当たって主に後続車が転倒・落車するものです。





レースと違って一般のサイクリングなどの走行では比較的起こりにくいです。

原因を考えればわかりやすいのですが、前走車と後続車が接触して起こるものなので車間をそこまで詰めすぎないサイクリングのような一般走行では起こりにくいです。

転び方の特長はというと、フロントがだめになって転びます。

フロントがだめになって転ぶときは主に、横向きの場合は肩から着地してその後頭を打ち、縦方向に回転する場合は顔からいく場合が多いです。。

ロードバイクだけではなくてオートバイの世界でもそうですが転倒して【鎖骨骨折】が多いのはフロントから横向き転倒したときが多いように思えます。


レースのお話しでは前走車との距離を詰めなければいけなかったり、勝つための方法として取り入れられますが、趣味のサイクリングでは避けてとおれることでもあります。

回避方法は前走車の後輪に後続車は前輪がかぶらないように充分な車間をとって走る。。。これが何よりの回避方法です。

車間を詰めてトレインの走行をする時は必ず前走車のサイン、声出し等がとても重要になります。

間違っても楽だからと言って見知らぬ人の後ろに「スッ」と入っているようなことは避けるべきだと思います。

レース・競技で勝つための勝負と趣味の世界のロードバイクを楽しむっていうことは別のことと考えて安全を優先した乗り方っていうのを考えてみてるのがいいと思います。


▶スリップダウン


レースの世界ではそこまでものすごく多いわけではなくて、というよりかは寧ろサイクリングのような状況で起こりやすいことかと思います。

主にコーナーリング中に起こることが多いです。特にダウンヒルが多いです。

もしくはダンシング中も起こる場合があります。

スリップダウンは大きく分けて3種類にワケられます。


①フロントからいく場合

ロードバイクのスリップからの転倒はこの転び方が多いです。

前の方にも書きましたが、フロントからいく場合は一般的に怪我が大きくなる傾向にあります。

動画なんかをスローモーションで見てみるとわかりますが、勢いがついていればいるほど頭を打ちやすいです。

転倒時の順番からいきます。

フロントが滑る→肩(腕)から着地→勢いで頭をぶつける

二輪は基本的にフロントからの転倒は制御のしようがありません。

滑り出したらどうしようもありません。


コーナーリングの一番最初、ブレーキングで滑ってしまうのはものすごく危ないです。



思いっきりフロントから滑る原因はフロント荷重過多です。

ブレーキは減速フロント荷重になります。
ブレーキだけではなくて、肩に力が入っているだけでもフロント荷重になるときもあります。

そもそも下りはフロントに荷重が乗りがちになるということをしっかりと考える必要があります。



②リアからいく場合

珍しいといえば珍しいです。

コーナーリング終盤のペダルを漕ぎ出した際に起こることが多いです。



フロントに比べてリアからの転倒のほうが怪我は軽症で済む場合が多いです。

リア側からの転倒では主に腰・お尻が地面に接地します。

運が良ければお尻で滑っていく形で頭や肩を打ちにくいのがリア側の特徴です。

しかしロードバイクの場合はペダルを止めると駆動が止まります。

オートバイであればアクセルの調整で緩やかにリアのグリップを回復させるということがありますが、基本的にロードバイクはリアが滑ってアクセルをパーシャルに・・・そんな乗り方はできませんので、ペダルを止めるとそのまま滑っていくか、グリップが回復します。


a.リアのグリップ回復後にフロントが滑る場合

急激に回復したリアグリップの影響で今度はフロントが過荷重になりフロントが滑ります。

するとリアから滑ってもスリップはフロントに影響しフロントから落ちた形になり、肩から着地、頭を打つ、ということになりやすいです。

b.グリップ回復後にハイサイドが起こる場合

回復したタイヤのグリップでコーナー外側にめくれるようにぶっ飛ばされる現象です。

慣性が行き場を失った勢いで外側(上方向)に浮き上がります。




これともう一つ、


③両輪すべり


これも上記と同じような現象が起きます。

両輪の場合はその時の乗り手の荷重がドコにあるかにもよりますが、フロント荷重であれば肩から、リア荷重であればお尻から接地する形になりやすいです。
 
それとにグリップが急激に回復すればハイサイドも起こることが考えられます。


スリップは徐々に起こる場合と、一気に行く場合2種類がありますが、基本的にロードバイクの場合はスリップしたらほぼほぼ後は運を天に任せるか自分を信じるだけです。

どの例も当然雨の日のほうが滑りますし、ウエット路面や落ち葉、路面状況によっては起こり得ることがあります。

これに対応するためにはスピードをきちんと落として走るということです。

必要以上の速度はもしものときに怪我が大きくなることが考えられますし、他人を巻き込むことのないようにしたいものです。




▶過速度のオーバーランからの落車

いわゆるサイクリングではこのパターンが一番多いような気がします。





もちろんプロの世界でも時々見かけることがあります。



これの原因はもうブレーキング(減速)不足でしかありません。

・減速が足りなかったため、
・ブラインドコーナーでカーブの奥が予想以上にカーブがきつかった、
・路面が状況が悪かった(砂、落ち葉、ウエット)


例えばこんな要因で、頭のなかで「もうむりポ・・・」こうなってしまうことで起こります。

で壁に激突したり、左コーナーであったら対向車線にはみ出したりします。

大体道路は路側帯の外側は未舗装路であったり、排水口があったり、、、そこにハマって最終的に落車という場合が多いです。

これも軒並みではありますが、スピードの出しすぎには注意をするということです。


▶車との接触事故(おまけ)

センターラインがあればいいですが、センターラインがない場合は車側からすると自転車は軽視されがちです。

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センターラインのあるなしにかかわらず、またカーブであるなしにかかわらず、車は対向車が自転車やバイクだとギリギリまで寄らないことがあります。

車よりも幅が狭いので当然といえば当然ですが、先を読んで判断することが必要です。

場合によってははみ出してきてもなんとかなるぐらい余裕をもって走るということです。
 

ダウンヒルなんかで車の後ろにピタリとついている自転車を見ることがあります。

しかしこれはとても危ないです。

ブレーキング勝負になったら車のほうが有利な傾向にあります。

テクニック的な問題だけではなくて、機材的にもABS完備の4輪車のほうが安定して止まれます。

前走車が車で急ブレーキされたら車の方が制動距離が短く突っ込む可能性がものすごく高いです。

完全に止まれる車間距離と、スピードを保つということが大切です。

下りは怖いですヨ。
ワタクシ自身下りはものすごくゆっくりですが、抜いていったバイクがカーブでオーバーランからの転倒をしたことがあります。

全然後ろついていた状況ではありませんし、抜いていったのを見ていたのですが、その後突然の転倒でワタクシもブレーキをかけるのですが結構焦りました。。。

スピードが出ていなくとも下りのロードバイクはものすごく止まりにくいです。

前走車の事故はブレーキングよりもものすごく短い距離で止まる可能性もあるということです。


ということで少々お話しはそれましたが、ロードバイクの落車の原因と対処方法を考えるということでした。

まとめてとしても、前走車に近づきすぎないやスピード過多に気をつけるこのぐらいしかありません。
あとは過度な荷重移動を避ける、コーナーリング中は両輪〜後輪荷重の方が怪我が比較的軽めにすむ場合もあります。(どっちらに荷重が乗っているかわからない場合、意識をあまりしないときは前輪に荷重がかかりやすいです。ですので少しだけ後輪に荷重を、と意識することで両輪に荷重がキレイに乗ることもあります。)特にフロントはどっしり荷重がのっている状態でのスリップは頭を強打しやすいです。
いつも頭のなかにあってもふとした拍子に忘れてしまったり、抜けてしまったり、、、、そんなときに落車や事故って起こる場合が多いです。

くれぐれも事故や、落車にはお気をつけ下さいm(_ _)m




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