ロードバイクのチェーン交換 約束事と不具合報告

ロードバイクのチェーン、、、2018年かなり大幅な値上がりがありました。
意外と忘れがちなチェーン交換、チェーンは消耗品です。
どのくらい持つか、、、それは乗り方等でもものすごく差が出てきます。
パワーがあるからと言って一概に寿命が短いかというとそうでもありません。
またリアの変速段数によって寿命に差が出てきます。

ということで絶対に必要なロードバイクのチェーン交換のお約束事の確認と、 ワタクシが実際に体験したチェーンの不具合を見てみようと思います。


▶チェーン交換の前に チェーンの長さの決め方

これはお店で組んであればそうそう変な長さの設定になってことはありませんので、交換の際は不具合がなければ同じ長さで切り詰めて交換するのがいいと思います。

しかし極稀にショップで組んでもらってもインナー&トップの状態でチェーンステーに干渉していた。という例を1例だけ見たことがありますので再度確認をしてみます。


a.最大スプロケットが27T以下の場合

リアのスプロケの大きさで長さの決め方が変わるというものです。
(公式マニュアルには「リアディレイラーのタイプにより、チェーンの長さの調整は異なります」とあるんですが、下の図はスプロケの大きさでの判別なんです。)

P5174314

フロントはアウター(最大チェーンリング)、リアはトップ(最小スプロケット)に入れた状態で判別します。
テンションプーリーとガイドプーリーが地面と垂直に並ぶようにします。

この長さの決め方が基本であって、実はぴったりにならないこともあります。

というのも切り詰めるときの長さで1リンクだけを切ることはできないんですね。

rect4239
※リンクの数え方

チェーンの長さを調整するときは2リンク単位になります。

1リンクとあるところを両側切ってしまう両方共インナーリンクとなり原則つなぐことができません。

チェーンピンで繋ぐ場合はインナーとアウターをつなぐということで2リンクごとに切るか足すかになるということです。


注)ミッシングリンクの場合は両側インナーリンクにしてつなぎます。
P1114616

アンプルピンで繋ぐ場合とミッシング・リンクで繋ぐ場合ではチェーンの切り方が変わりますので、アンプルピン↔ミッシングリンクの交換時の長さの調整は間違えないように注意が必要です。
(文字で見るよりも実際にものを見ながらだとそこまで混乱しないかと思います。)


b.最大スプロケットが28T以上の場合(現行品のシャドーRDはすべてコチラ)


リアをロー(最大スプロケット)とフロントをアウター(最大チェーンリング)にかけてピッタリの長さ+2リンクとなります。
これは実際につなぐことはできないので手で引っ張ってこの長さ、と確認した上で+2リンクと考えるのがいいと思います。

※リンクの数え方は上の図でご確認下さい。



▶チェーン交換の約束事 ①チェーンのつなぎ方

チェーンステー上でつなぐ方はあまりいないと思います。
通常殆どの場合はチェーンステー下部でつなぐと思います。

下の画像の赤四角の部分だけをみます。

image4260

チェーンの進行方向に向かってアウターリンク前側の穴を使いつなぐということで、このつなぎ方のほうが強度が増すということです。

 

▶チェーン交換の約束事 ②チェーンの表裏

 image4369

現行チェーンにはオモテウラがあります。
(モデルによってはないものもありました。)

車体向かって右側(ドライブサイド)側から交換する場合が多いと思います。と言うか左側からチェーン交換をする場合はあまりないと思います^^;

刻印が見えるように取り付けるということです。

 
▶チェーン交換の約束事 ③チェーンピンの打ち込み方


image4446

チェーンピン(アンプルピン、コネクティングピン)は折った後若干の長さがあります。

イメージ的には図右下のようにど真ん中に収めて起きたくなってしまいますが、実際は「外側は全くでず(平行)に内側を極わずか突出させる」というのがマニュアル通りです。



▶チェーンの不具合報告

基本的に純正の道具を使用して然るべきやり方で行っていればそうそう問題が起こるわけではありません。

実際にあった不具合です。

P1084577

表面です。

P1084576

裏面、若干アンプルピンの折れ方が悪く見えます。

この角度だと問題がないように見えます。

しかし、、、

P1084575

こういうことです。

明らかにアウターリンクが開いてしまっています。
逆さまに撮影してしまいましたが、内側(車体側)のアウターリンクです。

これってなんぞや、、、

新品からの交換でこうなりました。

使用工具はTL-CN28 純正の11速対応のチェーンカッターです。

ちなみにキレイにつなげているものはこちらです。
P1114624
アンプルピンで繋いだ箇所は全くわかりません。
ちなみに右から2つめのローラーの部分です。

先日も似たような事案に遭遇しました。
原因究明困難 チェーンが切れる!?

これもそこまで走行距離が多かったわけではないのですが、一度落車をしたということでなんか原因があるのかなぁ、、、なんて考えいたのですが、今回は新品です。
こうなったものをみたことがある以上、高負荷時に抜けてくることが考えられるのでこれでは運用はできません。不具合箇所をきり捨てて残りのチェーンでつなぎなおすか、新品交換です。

シマノに聞いても「初めての報告です。続くようなら、、、」ということでした(@@対応・・・)

純正チェーンカッターの構造とかを考えてみればピンの圧入時にこんなコトは起こるとは考えにくいので、考えられることとするとピンを折るときに負荷?う~ん、考えにくいです。
それでも折れた所を拡大してみてみても開いてしまう方向に力が加わったとは考えにくい折れ方のように見えます。
ワタク氏自身もチェーンピンを何本か無駄にして浅く入れてヘシ折ってみたり、斜めっぽく入れてみたり(斜めに入れること自体が難しい。。)とか、深めに入れたりとか、、、色々と検証してみたのですが、この不具合を再現することはできませんでした。

やはりアンプルピンの折れ方が気にならないこともないですが、再現ができないことにはなんとも。。

原因がわからないのはキモチワルイ、、、FD-R9100みたい(笑 そのうち記事にする予定です。

しかしこのアウターリンクって想像以上に硬いんです。
アウターリンクだけでへし折ろうとしても多分指の力では無理です。花山薫かっ(笑
細めのペンチではかなり力を入れないと曲がらないです。

なんでこんなことになるんだか、、、困ったものです。。。

どなたかこうなった同様の症例を知る方いないでしょうか?
たすきがけでフルパワーをかけまくるとこうなるってのはどっかでみた気がしますが、今回は新品交換でこれです。そもそも足のフルパワーと整備で地に掛かる力の差なんて歴然とした違いがあるように思えます。。。というか手の力でこんな事になってしまうのであればフルパワーでふむのなんて怖すぎます、、、


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