シマノ プレミアムグリス(旧デュラエースグリス)の話
プレミアムグリース

↑コレです。
※ちなみに新品の状態でこの内容量!結構空気入ってるんですねw
けしてどっかの業者がすすりとっているわけではありません(笑
現在は”プレミアムグリス”となっておりますが、以前は”デュラエースグリス”という名称だった気がします。
(プレミアムでもデュラでもどっちにしろ高級感満載です。)
というのも最近は野外駐輪のような使い方をする自転車(ママチャリ、クロス等)の整備が増えてきて、某油屋さんに聞いてみたんですね。
ワタク氏「お世話様です。野外放置でも水にぶっちぎりに強いメンテの頻度が低くてもいいグリスはどれですか?」
担当者「自転車ですか・・・やはり自転車用のものがおすすめです。」
「水分の混入に強い順はマルチグリス→フッ素グリス→レーシンググリスです。」
ワタク氏「自転車用じゃなくても・・・」
担当者「野外での使用や、耐水性等やはりすべての面で自転車での使用に特化していますので。。。」
ワタク氏「ありがとうごさいましたm(_ _)m」
ということでマルチパーパスを調べてみると、、、結構高い、、、
コレならシマノプレミアムグリスと変わらない、、、
ということで雨などの水分、ゴミなどの混入、耐久性を考えてプレミアムグリスを試してみることに。
▶プレミアムグリスの種類
ラインナップとして、
①50gボトル入り
②100gチューブ
③125mlチューブ(グリスガン用)
コレだけなんで”ml”表記?
④500g
業務用?というか、業務用でも使いにくい気が、、、
こちらの4種類がラインナップされております。
(カタログには3種類です。)
使い勝手としてはお話を聞いたシマノの担当者もぶっちぎりに100gをおすすめしていたので今回は100gチューブを使用してみました。
▶下準備
丁寧に厚手のパッケージに包まれています。

漏れ対策?パッケージも細かいところがさすがシマノさんといったところでしょうか。

更に外蓋を外すと内蓋もあります。
これを外して、、、

さきっぽをカットする必要があります。
漏れ対策はバッチリですね。

カットするとこんな感じです。
▶実際の使用感は?
①硬さは?
前評判として、
「硬い。」
「絞り出すのが大変。」
そんなレビューが結構有りましたが使ってみればちょうどいい感じです。
多分コレより柔らかかったり、穴が大きければ逆に出過ぎたり、使いにくくなってしまうと思います。
使用条件は10℃以下というとっても寒い条件ではありますが、絞るのも硬すぎず柔らかすぎず、いい感じです。
②良くも悪くもよく伸びる
とにかく「伸びる」ということです。

「ねば~っ」と「ねちゃ~っ」と伸びますので糸をひいてフレームなんかついてしまうことがありました。
これを落とすのは結構大変!
言わゆるサラサラ系の柔らかめではなくて粘度としては”普通”ぐらいですが、とにかくよく伸びます。コレが耐水性・耐久性を高めている秘訣なのでしょう。
とにかく伸びが良いので薄く塗り伸ばすような使い方はものすごく使い勝手がいいです。
手についたグリスは他のグリスよりもノビが良いからかものすごく落ちづらいです。
水や洗剤に対してもものすごく強そうです。
③先細ノズルは?
やはりおすすめの先細ノズルはいいと思います。
いっぱい出したい時は根本を開けてしまえばいいだけなので正に2wayの使い方ができていいです。
悪くはないのですが、「ブリュブリュ」塗るときはいいのですが、キレイに均等に押し広げたり少しもはみ出さないように塗るのはやはり最後は指で広げたほうがうまくいく場合もあります。
しかし場所によってはノズルからだけでいける場所もあると思いますので、そういったときはやはり手がヌルヌル
にならなくて済むので便利です。
④蛍光緑はみていてキレイ!
完全に見た目ですが、蛍光緑ってキレイです。

左から ウレア、レーシング、プレミアムグリスです。
見た目がキレイっていうのは置いておいて、、、
このきれいな色は劣化がわかりやすくていいです。
茶色いグリスや濃い色系のグリスは初期段階の汚れは若干わかりにくいです。
金属同士の摩耗粉は基本的に黒っぽくなりますので、グリスやオイルが真っ黒、そこまで行けばもう交換だなぁと分かるのですが、蛍光色はそこまでいく前段階としてもわかりやすいかと思います。
▶まとめ
ハブやBBのシール構造にしてもそうですが、これはシマノ社の設計思想をしっかりと受け取ることができるようなグリスだなぁと言うのが素直な感想です。
「シマノらしさが十分な製品だなぁ」ということです。
こういったものは各社いろいろな考えがあって面白いです。
滅茶苦茶空転が悪い某社のホイールだって乗ってみて「重たい!回転が悪い!」そう感じる方は余りいないと思います。
ベアリングの空転はあくまでも一つの指標にはなりますが、それだけではないということです。
グリスの粘度やシール等様々なことが絡んできます。
ママチャリなんて虫食いだらけのベアリングでもとんでもない時間回り続けますから(笑
最近の傾向としては、自転車用のグリスはやはり極圧(耐圧性)を配慮されているものが多いような印象です。
V社やおなじみのA社も極圧を謳った商品がありますし、シマノもそうです。
では何がいいのかというと、こればかりは好みの問題なので自分の使い方に合わせたものを選択していくしかありません。
こんなコトを考えてみるとグリス選びに困ったら、どこのメーカーでもいいとは思いますが、やはり”自転車用の物”から選択をするということをおすすめいたします。
逆にとんでもない超高級グリスをケチケチ使うのはおすすめしませんヨ。
高級グリスを汚れてしまっても長く使うぐらいであれば、安くても頻繁に汚れたらすぐに入れ替える、こんな使い方をできるもののほうがいいと思います。
ということでシマノプレムアムグリスのご紹介でした。
せっかくなのでハブもグリスの入れ替えをして使ってみようかなぁと思いますヨ。
シマノのホイールですしネ(笑
ママチャリのハブにも入れて、、、色々と作業が溜まり気味です。。。
Amaで100g1000円ぐらいだったらそこまで高くないです。
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FF-Cycle(エフエフサイクル)
〒262-0019
千葉県千葉市花見川区朝日ヶ丘1-21-2
※当日の受付は18:00までとさせていただきます。
作業は18:00以降も行います。
TEL:043-376-1121
(整備中、接客中等 電話を受けれない場合は番号通知にておかけいただければ折り返しお電話をさせていただきます。)
E-Mail:ffcycle@outlook.jp
※ご連絡をいただく際には
・お名前
・ご連絡先
・ご希望の整備内容
・ご希望の日程
こちらをお申し付け下さい。
当店の特徴・詳細ははこちらから
プレミアムグリース

↑コレです。
※ちなみに新品の状態でこの内容量!結構空気入ってるんですねw
けしてどっかの業者がすすりとっているわけではありません(笑
現在は”プレミアムグリス”となっておりますが、以前は”デュラエースグリス”という名称だった気がします。
(プレミアムでもデュラでもどっちにしろ高級感満載です。)
というのも最近は野外駐輪のような使い方をする自転車(ママチャリ、クロス等)の整備が増えてきて、某油屋さんに聞いてみたんですね。
ワタク氏「お世話様です。野外放置でも水にぶっちぎりに強いメンテの頻度が低くてもいいグリスはどれですか?」
担当者「自転車ですか・・・やはり自転車用のものがおすすめです。」
「水分の混入に強い順はマルチグリス→フッ素グリス→レーシンググリスです。」
ワタク氏「自転車用じゃなくても・・・」
担当者「野外での使用や、耐水性等やはりすべての面で自転車での使用に特化していますので。。。」
ワタク氏「ありがとうごさいましたm(_ _)m」
ということでマルチパーパスを調べてみると、、、結構高い、、、
コレならシマノプレミアムグリスと変わらない、、、
ということで雨などの水分、ゴミなどの混入、耐久性を考えてプレミアムグリスを試してみることに。
▶プレミアムグリスの種類
ラインナップとして、
①50gボトル入り
|
②100gチューブ
|
③125mlチューブ(グリスガン用)
|
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コレだけなんで”ml”表記?
④500g
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こちらの4種類がラインナップされております。
(カタログには3種類です。)
使い勝手としてはお話を聞いたシマノの担当者もぶっちぎりに100gをおすすめしていたので今回は100gチューブを使用してみました。
▶下準備
丁寧に厚手のパッケージに包まれています。

漏れ対策?パッケージも細かいところがさすがシマノさんといったところでしょうか。

更に外蓋を外すと内蓋もあります。
これを外して、、、

さきっぽをカットする必要があります。
漏れ対策はバッチリですね。

カットするとこんな感じです。
▶実際の使用感は?
①硬さは?
前評判として、
「硬い。」
「絞り出すのが大変。」
そんなレビューが結構有りましたが使ってみればちょうどいい感じです。
多分コレより柔らかかったり、穴が大きければ逆に出過ぎたり、使いにくくなってしまうと思います。
使用条件は10℃以下というとっても寒い条件ではありますが、絞るのも硬すぎず柔らかすぎず、いい感じです。
②良くも悪くもよく伸びる
とにかく「伸びる」ということです。

「ねば~っ」と「ねちゃ~っ」と伸びますので糸をひいてフレームなんかついてしまうことがありました。
これを落とすのは結構大変!
言わゆるサラサラ系の柔らかめではなくて粘度としては”普通”ぐらいですが、とにかくよく伸びます。コレが耐水性・耐久性を高めている秘訣なのでしょう。
とにかく伸びが良いので薄く塗り伸ばすような使い方はものすごく使い勝手がいいです。
手についたグリスは他のグリスよりもノビが良いからかものすごく落ちづらいです。
水や洗剤に対してもものすごく強そうです。
③先細ノズルは?
やはりおすすめの先細ノズルはいいと思います。
いっぱい出したい時は根本を開けてしまえばいいだけなので正に2wayの使い方ができていいです。
悪くはないのですが、「ブリュブリュ」塗るときはいいのですが、キレイに均等に押し広げたり少しもはみ出さないように塗るのはやはり最後は指で広げたほうがうまくいく場合もあります。
しかし場所によってはノズルからだけでいける場所もあると思いますので、そういったときはやはり手がヌルヌル
にならなくて済むので便利です。
④蛍光緑はみていてキレイ!
完全に見た目ですが、蛍光緑ってキレイです。

左から ウレア、レーシング、プレミアムグリスです。
見た目がキレイっていうのは置いておいて、、、
このきれいな色は劣化がわかりやすくていいです。
茶色いグリスや濃い色系のグリスは初期段階の汚れは若干わかりにくいです。
金属同士の摩耗粉は基本的に黒っぽくなりますので、グリスやオイルが真っ黒、そこまで行けばもう交換だなぁと分かるのですが、蛍光色はそこまでいく前段階としてもわかりやすいかと思います。
▶まとめ
ハブやBBのシール構造にしてもそうですが、これはシマノ社の設計思想をしっかりと受け取ることができるようなグリスだなぁと言うのが素直な感想です。
「シマノらしさが十分な製品だなぁ」ということです。
こういったものは各社いろいろな考えがあって面白いです。
滅茶苦茶空転が悪い某社のホイールだって乗ってみて「重たい!回転が悪い!」そう感じる方は余りいないと思います。
ベアリングの空転はあくまでも一つの指標にはなりますが、それだけではないということです。
グリスの粘度やシール等様々なことが絡んできます。
ママチャリなんて虫食いだらけのベアリングでもとんでもない時間回り続けますから(笑
最近の傾向としては、自転車用のグリスはやはり極圧(耐圧性)を配慮されているものが多いような印象です。
V社やおなじみのA社も極圧を謳った商品がありますし、シマノもそうです。
耐水性・耐熱性・耐圧性にすぐれ、水や汚れの侵入を防ぎ、製品本体の性能を十分に発揮させます。シマノ カタログより抜粋
では何がいいのかというと、こればかりは好みの問題なので自分の使い方に合わせたものを選択していくしかありません。
こんなコトを考えてみるとグリス選びに困ったら、どこのメーカーでもいいとは思いますが、やはり”自転車用の物”から選択をするということをおすすめいたします。
逆にとんでもない超高級グリスをケチケチ使うのはおすすめしませんヨ。
高級グリスを汚れてしまっても長く使うぐらいであれば、安くても頻繁に汚れたらすぐに入れ替える、こんな使い方をできるもののほうがいいと思います。
ということでシマノプレムアムグリスのご紹介でした。
せっかくなのでハブもグリスの入れ替えをして使ってみようかなぁと思いますヨ。
シマノのホイールですしネ(笑
ママチャリのハブにも入れて、、、色々と作業が溜まり気味です。。。
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作業は18:00以降も行います。
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(整備中、接客中等 電話を受けれない場合は番号通知にておかけいただければ折り返しお電話をさせていただきます。)
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コメント
コメント一覧 (2)
のどちらを買おうか悩んでおります。
使い勝手を考えるとチューブ入りの方が便利そうで、こちらにしようと思うのですが
50gでも使い切るのに数年~10年以上掛かるのではと思います。
長期間の保管でグリスが酸化したり、成分が揮発して硬くなって使い物にならなくなったりすることはあるのでしょうか。その点ではチューブの方(目に見えない小さな穴が開いている?)が条件が悪い気がします。
使い勝手で考えると圧倒的にチューブ入りのほうが楽です。(100gチューブ)
どのぐらいで劣化してくるのかは不明ですが、1年や2年で使い物にならなくなるようなものではありません。
50gも100gもお値段にして500円ぐらいしか差がありませんので、何年も経ってどうしても使い切れなくなったら廃棄して、新しいもの買ってもいいのではないでしょうか。