久しぶりに整備のお話し

最近3本とかペダリングとかそんなお話しばかりだったので久しぶりに整備ネタ、先週末に結構ガッツリ整備をしてまいりましたので そのお話しです。



ということで早速本題へ、

▶今回の整備は? 
 
今回のご依頼の品はこちらです。
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①ステム
②ブレーキシュー
③チェーン
④クリート 

これらはぱぱっと変えてしまえばそこまで時間のかからないものですが、何が大変ってセッティングがものすごく時間のかかるところです。

ということで早速作業にかかります。

※尚今回は作業しながらだったので余り画像がございませんm(_ _)m 
 要所要所で面白そうなところを取ってきましたのでそちらで・・・



▶ステム交換


ステム交換はコラムクランプとハンドルクランプ部を緩めて取り外し→交換です。
ココはハンドルの角度のセッティングのみです。

お使いのハンドルはシャロータイプ、いわゆる男の丸ハンです。

現在お使いのものが110mmということでお伺いしていたのですが、、、

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※ちなみにシマノプロのステムは110mm17°です。

ゼンゼンチガ━━(;゚Д゚)━━!!ウ

なんぞやこれ・・・
まぁとりあえず付けてみないことにはなんとも。

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ヤッパリ17°(ほぼほぼ地面と垂直)は滅茶苦茶かっこいいです。

(・∀・)b<カッケェッ

シャロー、ステム17°、スパイダー、前後高さの異なるカーボンディープ、なんともスパルタンなこの仕様のバイクのオーナー様、、、御年、半世紀を超えているとか。素晴らしいデス。ワタクシもそんなナイスミドルを目指して・・・

シャロータイプのハンドルの角度は地面に水平に…がベースとなるのですが、個人的にはきも~ち前上がりがおすすめです。
下ハンの平らな付近を握ったときに手首の角度がド水平よりも素直な角度で握れるためです。

この辺はまったくもって好みの問題ないなのですが、今回はおすすめどおりに約3°上がりぐらいに調整させていただきました。

ステム交換の注意としては長さがあまりにも長くなったり、高さが大きく変わるとアウターケーブル(シフト・ブレーキ)が足りなくなってしまうことがあります。
そんなときはケーブルごとの交換になりますが、今回は余裕があったのでケーブルは既存の物のままでOKです。


▶シュー交換

シューの交換はボルトを緩めれば後方側にスポッと抜けるので差し替えるだけです。

結構使用していたシューはガッツリと減っておりました。
そして結構前のモデルだったと思うのですが、シューのロックボルトがプラスに切ってあるものでした。
最近のモデルは六角になっているのですが、懐かしい遺品です。

ブレーキをいじる際に必ず見せていただくのはセンタリングです。

センタリングが少しでもずれていると制動時にキモチワルイです。
慣れてしまえば気づかないぐらいのズレもびしっとセンターを出してあげることでブレーキの性能を引き出せると考えていますヨ。

結構タイヤを外すときや、輪行のときにぶつけたり曲がってしまうこともありますし、シューが均等に減らない場合もありますので、時々でいいのでセンターを確認してビシっとセンター出しをしてあげる付が気持ちよく乗れます。


これともう一つ、センターが出たら握りの調整です。
ブレーキは構造上シューが減ってくるシューの厚みが薄くなりと”遊び”が増えてきます。

ということでシュー交換後は遊びの調節が必要になります。
下手したらブレーキかかりっぱ、、、そんなことになる可能性もありますのでアジャスターついてはいるのですが、一度固定ポイントを外してあげてアジャスターを調整できるように再度調整して、遊びの調整を行っておくとその後の整備が楽になります。


▶チェーン交換

チェーン自体は結構きれいな状態だったのですが、チェーンを切って長さをはかっているときでした。

「チェーンはどのくらいお使いでしたか?」
「大体10000kmぐらいですかね。。。」

(; ・`ω・´)ナn…ダト!

チョット使いすぎですね。

ということでせっかくなのでチェーンチェッカーでぶすっと、、、

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ズボッと完全に根本まで、、、Σ(゚Д゚;)

ここまで伸びたものは結構珍しいので「パシャリッ」です。
完全にのびのび子さんでした。
もう少し早めに交換したほうがいいですね。

伸びたチェーンは変速がだるくなるだけではなくて、ギアの摩耗を早めたり、不具合が起きる可能性が高いです。

新鮮なアウターリンクを残すというのはカンパのお話しですが、カンパがそう言っているのであればなんとなくそんなふうにしたくなってしまうので、インナーリンク側で長さの調整です。
裏表のあるモデルもあるので間違えないように、そしてチェーン交換のお約束をしっかりと守ることは大切です。
ロードバイクのチェーン交換 3つの約束事と不具合報告



▶クリート交換

なんともシューズまで新調していたとな、、、
ガノーのシューズはとってもかっこよかったです。
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BOAはもはや正義か!?

クリートの位置なんですが、今回はオーナー様のご希望どおり完全バックです。
ステム交換と合わせてポジションを調整します。

クリート位置が下がると、サドルも下がります。
サドルは下がると前に出ます。
前に出るとハンドルが近くなります。

ということでステム交換はちょうどいい機会なのでポジション出しの再調整です。

というのも腕が(ステムが短く)つまってきてしまった(きつくなってきた)ということでのステム交換だったのでちょうどいいですね。

クリート交換はネジと四角ワッシャーがついてきます。
足の裏は水分や泥汚れ影響をものすごく受けやすいところなのでクリート交換ごとにしっかりとネジも新品に交換することをおすすめいたします。


▶深い前傾姿勢の謎

一昔前までは骨盤を起こして3時がピークという踏み方・回し方が主流だったということです。

しかし最近は深い前傾で骨盤と足がつまらない程度に傾ける、こんな乗り方が主流になってきているようなイメージです。

というのも、深い前傾姿勢は空気抵抗のためだけに作られているのかというとあながちそうではないということであり、加速期にスピードを上昇させるためには深い前傾が必要になってるのではということです。
この辺はまた後ほど・・・

というのは余談ですが、
つま先よりよりも踵よりのほうがふくらはぎを使わなくてすむ、ということです。
踏もうが、後方蹴り出しだろうが、回そうが足首の関節のことを考えれば後方寄りのほうがふくらはぎに負担がかかりません。
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とはいっても究極の後方、踵では回る構造上ペダル軸の芯を捉えることが難しくなりますのである程度の足首の動きを使うためには踵よりの拇指球後方が最もパワーの伝達を足首に吸収されずに効率が上がるのでは、ということです。

今回は整備ネタなのでここらへんはサラッと流します。


その他としてみるとポジションを少しいじってみたり、ブレーキをいじらせてもらったり、変速の不具合を見せてもらったり、とても貴重な時間を過ごすことができましたm(_ _)m

ということで久しぶりの整備ネタでした。


まだまだ全容は非公開ですが、密かな計画が実行中のFF-Cycleを今後ともよろしくお願い申し上げます。

 
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