シーズン到来前に再確認 ヒヤリ・ハット対策


ロードバイクであろうがママチャリであろうが公道で走っていれば少なからずあると思います。

ヒヤリ・ハットとは?
 重大な災害や事故には至らないものの、直結してもおかしくない一歩手前の事例の発見をいう。 文字通り、「突発的な事象やミスにヒヤリとしたり、ハッとしたりするもの」である。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/ヒヤリ・ハット より抜粋

このヒヤリ・ハットが300件あると、29件は軽微な事故になり、1件は重大な事故につながるというものです。(ハインリッヒの法則)
バードの法則だと、ニアミス600件、物損事故30、軽傷事故10、重大事故1という主張もあります。

できれば避けたいヒヤリ・ハット、ということで今回は自転車のヒヤリ・ハット、また事故の事例を元に考えてみたいと思います。




▶最初に 

2016年全国交通事故負傷者件数は60万人以上、(多分ワタクシもこの中にはいっています)
その中で自転車乗車中の負傷者は約90万件。
更に死者数で見ると約4000人のうち500人以上もが自転車乗車中の事故でなくなっているということです。
年間で自転車乗車中に500人、約2日間の間に3人は亡くなる事故が起きている背景があります。

そして都内の調査では自転車乗車中の交通当事者のうち、30~40代の割合が特に高くなっているという結果でした。
これはロードバイクだけではなく様々な”自転車”が含まれますが、特にロードバイクを楽しむ世代とすると30~50代ぐらいの方が多いように感じます。
ということは特に気をつけなければ行けない年齢に突入しているということなのかということです。

警視庁公式HP 
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/about_mpd/jokyo_tokei/tokei_jokyo/bicycle.html より




▶圧倒的に多い出会い頭の事故

自転車運転中に一時停止は守っていますか?
”止まれ”の一時停止の標識は自転車も守らなくてはいけません。

自転車だからと侮るなかれです。
急いでいたとしても一時停止は守らなくてはいけません。

これとは逆に自分が優先側を走っていたとしても、自転車が飛び出してくる事故も多いということです。

また交差点に入るときは注意をしていてもそのもう少し手前、減速し始める前の段階で、自転車側がショートカットするような運転をしてヒヤリ・ハットするということも多いようです。

これを防止するためには自転車側もしっかりと左側通行を守る、また車側も思わぬところから自転車が出てくる可能性があるということをしっかりと頭においておく必要がありそうです。


▶意外に多いのは追突事故

自転車の関係する交通事故の中で意外と多いのが、追突事故でした。
個人的には結構びっくりな結果です。

4輪はABS装置付き、タイヤが滑ったとしても転ぶことはありませんが、2輪は大前提として”転ぶ”ということがあります。

時々みかけますが、公道で前の車にピッタリとくっついているロードバイク、あれば危ないと思います。
これが下りだったりカーブだったりしたらと考えると事故につながる可能性は更に上がります。

車との車間距離を開けない、この行動はまさに自分でヒヤリ・ハットの可能性を高めているといえると思います。


▶ヒヤリ・ハットデータ

実際にタクシー車両に搭載のドライブレコーダーから収集したヒヤリ・ハットデータを分析したものがあります。

代表的な事例がこちらです。
・出会い頭
・右左折横断中
・直進中横断者
・飛び出し
・ふらつき

やはりこちらも出会い頭が多いです。
これらのデータから見たものは実際にご自身にて体験した記憶のある方も多いのではないでしょうか。

先日ご紹介した、歩道からのはみ出し自転車も正に車側のヒヤリ・ハット事例です。
自転車は歩行者よりも遥かにスピードも出ますので、余計に注意が必要ということですね。


▶体験ヒヤリ・ハット

ワタクシの体験を実際に考えてみるとぶっちぎりに多いのが、
「自転車がこんなにスピードが出ると思っていないドライバーや歩行者が多い」
ということです。

例えば
①左折をしたい車が交差点手前で抜いていき、そのまま左折、
 左折時に巻き込まれそうになる
②左側から本線に左折合流の車のドライバーはこちらを確認しても普通に出てくる
③歩行者もパッとみて自転車がきていても普通に横断してくる

これはどの事例もこちら(自転車)を確認していても、
”そんなにスピードが出ていると思っていない”ということからまだ距離があるから多分大丈夫。
そんな”思い込み”からの行動だと思います。

これが正にヒヤリ・ハットです。
交通ルール通りに真っすぐ走っているだけ、自分自身は悪くなかったとしてもヒヤリ・ハットは起こりえます。

しかしこれらの件も、予想できないわけではありません。
”周りはロードバイクでそんなにスピードが出ると思っていません。”
これを頭に入れておけば予想や回避もできると思います。


自分が悪くなければいい、それだけではなくて自分が悪くなくても自分の身を守るためにはしっかりと周りの状況を見極めるということが大切だと思いますヨ。



▶最後に

最後になりますが、ワタクシ自身も事故を何度か経験していますし、事故経験者のお話を聞く機会も多くあります。
その中で殆どの方が言われます。
「まさか自分が事故をするとは思っていなかった。」

繰り返しになりますが、口を揃えて殆どの方が言われます。
「まさか、自分が、、、」

事故は自分が悪くなかったとしても起こり得ることがあります。
「信号待ちで止まっているだけでまさか突っ込まれるとは思わなかった。」 
これはワタクシの体験談です。
これはヒヤリ・ハットにも当たらないような事案でした。

それでも10回のヒヤリ・ハットのうち1回は事故につながる危険性があるということ、そのうちの30分の1回は重大な事故につながるということ。
これはあくまでも工場内での災害のデータではありますが、確率に差はあるのかもしれませんが交通事故であっても似たようなものということです。
確率なんて運やらなんやらありますので結構どうでもいいことですが、自らヒヤリ・ハットの機会を作るということは重大な事故への階段を自ら一歩歩んでしまっているということになります。

常々書いてはおりますが、事故は辛いですし、いいことなんて一個もありません。
あと1ヶ月もすればサイクリングに最高の時期がやってきます。

そんな時期にも事故が一件でも減ることを願うばかりです。

春よ来い!(・∀・)イラッシャーイ♪
・・・花粉はご遠慮願いたいです

参考URL
自転車事故削減にむけた対自転車事故の特徴と対策
https://www.jsdc.or.jp/search/pdf/all/h2707_2.pdf

 
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