久しぶりのガッツリ整備ネタ メインはインナールーティングテーブル交換

久しぶりにガッツリと整備をしました。
今回ばかりは最近丸のこ、インパクト、ノコギリばかり持っていたワタクシの右手も久しぶりに自転車用の繊細な道具に持ち替えての整備です。
(インパクトって最大締付けトルクが150N・mもあるんですね。。。自転車整備ばかりのワタクシからしてみれば驚きの数値です。)
まだまだ万全の完成開店とは程遠いい状態で断熱材やルーフィングが転がっている状態ですが、整備小屋がなんとか中で整備ができる状態になったということではるばる群馬からお得意様に”ネタをたくさん持って(笑” お越しいただきました。
(”小屋を建てる”の続編はもう少し作業が進んだらまた更新予定です。)


今回はご依頼は
・ハンドル、ステム交換
・コラムカット
・シフトケーブル交換
・チェーン交換
その他もろもろ・・・

これだけあると整備のしがいもあるってものです。
 
ともあれ早速作業を進めていきます。

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 まだまだ木材も転がっているような場所にお越しいただきありがとうございましたm(_ _)m

はい、以前も整備ネタでご紹介させていただきましたリドレーノアデスネ。
ホイールがレーシングクワトロカーボンに変わりかっちょよくなっています。
クワトロカーボンは本当にいいホイールです。
ガイツーの激安価格で購入したらしく価格は国内売価の約半額・・・ワタクシも買っときゃよかったと思っております・・・orz
オーナー様とても重量級なスプリンター体型、大柄な方ですが、使用後ほとんどフレも出ていません。
調子も良さそうで何よりです。


こういった大掛かり(大したことはありませんネ)な作業はどこからやっていくかが効率アップのポイントですが、整備も楽しみたいのであればどこからでもいいです。
とはいっても折角バラバラにするのであればピッカピカにして帰って貰いたいので基本的交換パーツすべてを外せるだけ外してクリーニングも行います。

※いつも整備に夢中になってしまうと写真を撮り忘れてしまうので今回も画像は少なめで・・・m(_ _)m



▶各所パーツを外す

まずはチェーンからですが、お得意様完全にパワー系のスプリンターさんです。
「なんだか変速がたるくなってきた」ということなんでチェーンの状態を・・・
「・・・伸びてますね」
「どのくらい使ったんですか?」
「2000kmぐらいは・・・」

Σ(・∀・;)コスパワリーナッ

まぁチェーンの寿命は乗り方次第ではなんのその・・・
現実目の前の物が伸びているということなのでばりっと交換です。

チェーン交換は今後自分でも行いたいとのことなので今回は工具の使い方なんかをしっかりとお伝えさせていただきました。

ロードバイクのチェーン交換 3つの約束事と不具合報告

基本は大切に守って行います。
全部はずしてクリーニングをかけるので、まずはチェーン切りからです。

チェーンが外れたらRDのクリーニングです。
うちのお得意様は自転車をピカピカにしている方がとても多いです。
いつもピカピカは気持ちがいいですからネ。
気持ちがいいだけではなくてトラブルの早期発見等メリットばかりです。

外側はとてもキレイにしていただいておりますが、プーリーを分解するようなところはなかなか手が届きにくいのでこういったところをせっかくの機会なのでピカピカにしちゃいましょう!

アルテグラのRDも実は初期モデルだとシールドベアリングではなくてブッシュ式のものがあるのですが、今回のRDは上下ともにシールドベアリングでした。そんなところを確認しながらプーリーやRDの内側まで新車のようになるように磨き上げました。

チェーンはしばしケーブル配線が終わっるまでおあずけです。

ここで大切なことは折角おニューのピカピカのチェーンを付けるので、前後ギア関係が汚れていれば台無しです。。。ということでリアのスプロケ、フロントギアなんかも徹底的にキレイにします。


▶ハンドル剥がし~コラムカット

バーテープを剥がして、ブラケットを取り外しドンドンパーツを外していきます。
今回はコラムカットも行うということでしたが、カット幅がものすごく狭いものです。
ですのできちんとソーガイドを使用してバッチリの長さでカット、

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そうそう、ノコも時間短縮のためにガッツリと切れるもので行いました。

バイスを買うのを悩んでいた所、Nさんから使用しないものがあるとことで銘菓とともにいただいてしまいました。本当にありがとうございましたm(_ _)m
頂いたバイスは今後当店でコラムを切りまくるために重労働をしていただきます(笑

コラムカットの後は折角フロントフォークを外しているのでヘッドパーツもクリーニングです。
やはり下側のベアリング部は汚れが目立ちます。
前回組んでから半年、半年でも結構汚れが出るものです。

こういった何かの機会にキレイにしてあげると一石二鳥です。
ということでヘッドパーツもピカピカに磨き上げて組み付けです。



▶仮組付

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今回は「アウターはどうしようかなぁ、、、」とカラーこーでねーと(?)でお悩みの様子だったのですが、シフトを2本購入して交換するのであればセットで買ってもインナーケーブルのみで購入してもお値段の違いは十数円、、、
ということでご依頼はインナー2本だったのですが、せっかくなのでセットでご用意をさせていただきました。
合わなければ既存のものやバラの物を使えばいいだけですからネ。
合わせるだけ合わせてみましょう。

これが接客ってものです(笑)( ̄‥ ̄)=3 フンッ


ということでフレームのダウンチューブのカラー似合わせてイエローを選択。
意外と悪くないものです。
ということで結果セットで交換しました。
やはりセットで大正解です。

ハンドルはDEDA製のハンドルでエアロ形状、アウターごとハンドル内にぶっこむ形になります。
こちらのモデルはフラット部のみで出口も入り口もものすごく広いので何なんなく通すことができます。
ハンドル内を通す場合も物によっては凹むぐらい大変な物があります。
スっきりシャープに見せるものも整備する側からするとものすごく大変な物もあるのは腕の見せ所です。というかものすごく苦労をするタイプのものはもはや気合でしかありません

ココで少し注意が、、、このハンドルカーボン製のものなんですが、ケーブルの出口と入口が結構鋭く仕上がっています。
下手したらアウターが傷ついてしまうぐらい鋭いので注意が必要でした。
バリとは違うのですが、この辺にもう少しメーカーとしての”愛”を感じたいなぁと、、、



▶シフトケーブルをフレーム内に通す

抜くのはものすごく簡単です。
適当にケーブルのクランプポイント、だいたい潰れますからここをぶった切ってブラケット側からスルスルです(笑
はい、何も考えずに抜くと後悔するのがあるあるですネ。

しかーし今回は心強い味方が!

”ウィッシュボーン”デスね。
本当にこのBBは整備屋の心強い味方です。

そもそもリドレーのノアはシフトを何も考えずにスッポ抜いたら後悔する系のフレームです。
BB下の折り返しの変なパーツの出口が鬼のように狭いです。
リドレーの中の方に聞いてみたのですが、根本的解決はないそうです。。。orz

こんなときでもウィッシュボーンはフレームに負担をかけずに取り外すことができます。
ということで何も心配することなくスっぽ抜いていやりましたよ(笑

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BBさえ外れてしまえば後は2つに分けて行えば簡単です。

ヘッド部からBBまで、BBからチェーンステーこれらを分割して考えてとおします。
BBが外れていればダウンチューブ~BBまで簡単すぎます。
ココでBB下のパーツを通してチェーンステーを・・・
一気に通そうとしても全く通りません、

こういうときは反対側(RD側)からライナー菅を入れてあげてBB~チェーンステーをインナーをとおしてあげる。その後でライナー管を引き抜くというものです。

最後にBB下のぐるっとねじれているところをキレイに処理してあげれば完成です。
こういうインナールーティングを使用しているフレームはもうアイデア次第です。

掃除機使ったり、ライナー管使ったり、、、ケースバイケースですね。

先日どっかの販売店向けのセミナーでインナールーティングのとおし方講座みたいなものがありましたが、そのときはライナー菅を使用していました。
ケーブルを抜いた後の通り道を見失ってしまって持ってこられる方が多いとか、、、
そしてライナー管を入れてお返しするらしいのですが、見事にまたライナー管を抜いてしまい逆戻り、、、そんなお客様もいらっしゃるということでしたので、ライナー管をとおした後はしっかりとフレームにライナー管を仮止めしておく必要があります。

こちらのフレームジャグかなんかのライナー管がリードのためにフレーム内にあったのですが、ウィッシュボーンが入った今となっては完全にただの抵抗でしかありません(笑
いらないので取っ払っちゃいましょう。

シフトのライナー管は結構細いものがあります。
このものすごく細いものが、途中で潰れていたり、コーティングのポリマーがつまったり、、、動きを悪くする原因となる場合がありますので、いらないものはない方がトラブルが少ないです。

ケーブルが通ればBBもしこたまキレイにして組み上げて上げればすっかり元通りです。



ココまで終わってようやくチェーンの取付です。
チェーンがついていないとディレイラーの調整ができません。
チェーン取り付けはしっかりと3つの約束事を守った上でご自身にて行っていただきました
これで次回からご自身で交換ができるようになったでしょう。
お店に任せてしまうのものいいとは思いますが、出先や急なトラブル発生時少しでも対応ができるようになっていると全然違います。

チェーンが付けば各種ケーブルの調整に入ります。
今回はお客様からのご要望で、
「ケーブルが有る程度伸びたときに対応できるようにしてほしい。」
ということでしたので、ご希望に合わせた調整です。

というのもケーブルはいくら初期伸びを組み付けた状態で取ったとしても交換後ある程度走れば少しは伸びが出るものです。

ですのでアジャスターの引き代を十分に確保した上で、初期伸びが出て変速が少しでもだるくなったら、こうして下さい。こんなコトもきちんとお伝えさせていただきました。

ブレーキもハンドル交換やコラムカットでフロントは完全に外してますので、バッチリとセンターを出してこちらも引きしろ調整をして、その後お客様自信にて実際に握っていただき最終的な調整としました。
この辺は好みがありますので、
「はいっ、完成!」ではなくて実際に握ってみての調整はとても大切だと思います。

なにげに9100のブレーキついてるんですヨ。。。いいなぁ、、、


そんなこんなで各種調整を終え、バーテープを巻いて終了です。

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エアロ形状のハンドルに似合うようにショルダー部までで巻くのを止めておきました。
かっこいいですね!

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※トップキャップの方向が・・・

後は最終的な微調整をして、ピカピカに磨き上げたバイクを眺めながらの至福のコーヒータイムです(笑


というところで今回のネタデス。

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このカッコいい9100のブレーキ、、、ではなくて、

こちらのタイヤはGP4000、コンチの名品です。
・・・が、なんだか太い気が、、、

なんか太いよ~、、、

そして実測!

「27.4mm!」ほぼほぼ28cのサイズです。
間違いなく25cなんですが。。。

実測の画像は撮り忘れましたが軒並み27mm以上を叩き出しておりました。
フロントはフォークに若干干渉することがあるとか、、、

VittoriaもDiamanteの23cは太めではありましたが、ココまで太くない気が、、、新型ルビノはジャストサイズでした。
個体差って幅ではない気がしますが、タイヤ自体はとてもいいタイヤなのでまぁ良しとしましょう。




ということで今回はがっつりと整備のお話でした。

基本的に当店はこんな感じでの整備を行う予定です。
お預かりして、「ハイ終わりましたよ!」ではありません。

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「整備のやり方を教えてほしい!」
「手伝ってほしい!」
「一緒にやりたい!」
「整備をきちんと見たい!」

大歓迎ですヨ。
もちろんもっともっと大掛かりな作業はお預かりして行うこともあるかとおもいますが、基本的に
「見たい、聞きたい、触りたい」
そんなご希望にはいつでもお答えさせていただきます。

ということでまだまだ商品の選定にもものすごく悩んでおりますが、開店に向けてがんがん作業を進めさせていただいております。
一風変わったFF-Cycleを今後共よろしくお願い申し上げます。


 
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