新型DURA-ACE FD-R9100 徹底解剖第1段 セッティング編
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本記事はFD-R9100 新型デュラエースのフロントディレイラーですが、新型のアルテグラFD-R8000や105グレードのFD-5801新構造フロントディレイラーにも対応しております。
※旧型のフロントディレイラーとは調整方法が異なります。
~~~~~~~~~~~~~~~~~
昨年新型DURA-ACE(9100系)が発表になってから、しばし様子を見ていました。
しかしホントか嘘かは全く不明ですが、新型ULTEGRA(8000系)の画像がリークしたとかなんとか。そしフロントディレイラーも思いっきりこの新型構造を引き継いているように。。。
繰り返しにはなりますが、全くもってホントか嘘かどうかは不明ですが、もうこの新型のトグル構造を取り入れた形に落ち着いてくる様な。。。
ということで新型に対応すべくFD-R9100、こちらをまるっと素っ裸にしてやろうというお話です(笑
なお今回のシリーズはものすごく壮大な事になりそうなので、最近流行りの3部作的な映画的な、少々めんどくさい構成になるかもしれませんが、お付き合いをいただければと思います。
ということで早速本題へ。
▶フロントディレイラーの種類とは?
リアディレイラーは1種類しかありませんが、フロントディレイラーは3種類のラインナップがあります。
・FD-R9100 直付
・FD-R9100 バンドタイプ34.9mm
・FD-R9100 バンドタイプ28.6mm
こちらはフロントディレイラーの取り付ける位置(シートチューブ)のフレーム形状に合わせての購入となります。
最近ではエアロ形状の流行りのせいかシートチューブの形が円形ではなくて様々なものがあります。
リアタイヤがシートチューブにめり込んでいるような物(カムテール形状)、空力的に有利になるとか。。。

※オルトレ XR4のシートチューブです。
こういったタイプのものは従来のように円形ではないので当然バンドタイプが使用できません。
ということでフレームに何らかの方法でフロントディレイラーを付ける部分(台座)を生やしたものが直付ということです。
ちなみにセンプレのシートチューブは何ら変哲もない34.9mmの円柱形です。

少々寄り道ですが、、、

ビアンキ車はこうなることが多いようです(塗装の”ヨリ”)
こちらは確認させていただきましたが、こうなっても全く問題がないそうです。
と言うかまるでよくあることのようにお話させていましたので少ないことではないのでしょう。。。
お話を戻しまして、、、この形であれば通常取り付け位置径に合わせたバンドタイプを選ぶのですが、フレームを変えるとするとフロントディレイラーも交換、、、勿体無いデスネ。
ワタクシ自身フレーム購入予定が近々にあるわけではございませんヨ(笑
そこは世界のシマノさんです。
こういった円形のシートチューブであれば直付も使えるようになるとっても便利なバンドが別売りでラインナップされています。フレームを変える予定があったしても、直付を買っておけば別売りバンドを購入するだけで対応ができてしまうというものです。
コイツァ( ・∀・)イイ!!です!
ということなんですが、FD-R9100直付タイプは注意が必要です。9000/6800世代で使用していたものは”SM-AD90/67”という別売りのバンドアダプターなんですが、こちらは9100では使えません。
バンドタイプしか触ったことがない方はピンとこない方が多いと思うのですが、直付式はフロント変速の際にかかる負荷に対して”チェンジサポートボルト”と言うものが構造としてあります。(バンドタイプにはありません。)
直付でフロントディレイラーを自分で組んでいる方なんかでこちらの調整不足、全く調整していないものをときどきみかけます。しかし直付はバンドタイプよりも構造的に変速に対する強度が低いことが考えられ、そのためシマノもチェンジサポートボルトと言う構造を使用しているのだと思います。
ですので必ずFD-R9100に対応している”SM-AD91”というモデルのバンドアダプターを使用するということです。これ以外は互換性がありません。
~まとめ~
シートチューブが34.9mm設計
:バンドタイプ or 直付+SM-AD91(バンドアダプター)34.9mm用
シートチューブが28.6mm設計
:バンドタイプ or 直付+SM-AD91(バンドアダプター)(31.8mm)28.6mm用
シートチューブ(フレーム)が直付設計:直付のみ
※SM-AD91バンドアダプターも2種類あります。
こういった購入方法があるということです。
今後の予定に合わせたりして購入するのがいいでしょう。
▶FD-6800(バンドタイプ)からの交換方法
①FD-6800の取り外し

長いこと苦楽をともにしてきたFD-6800ともしばしのお別れです。。。(;_;)/~~~
リアディレイラーの交換はチェーンを切らなくてもできますが、流石にフロントディレイラーは無理です(;´∀`)
チェーンを切ってしまいます。なお今回はチェーンがまだ新しかったため、再利用をします。

チェーンを切ったり繋いだりするのは一手間ですが、チェーンを落としてしまうのが楽です。

チェーンを再利用したいときはどこを切るかを考えて切った方がイイですネ。
こちらの記事をご参考にどこを切ってつなぐかをご検討下さい。
ロードバイクのチェーン交換 3つの約束事と不具合報告
チェーンが切れればフロントディレイラーがフリーになります。

この状態になったらケーブルの固定ポイントを外して、本体のバンドクランプボルトを外せば取り外しは完了です。

尚今回はケーブルも「そのまま使えないべかなぁ」なんて横着を考えていたのでケーブルはそのまま残してあります。

ピロッとです。。。
②FD-R9100取り付け

今回購入したのはこちらです。
FD-R9100(直付)+ SM-AD91バンドアダプター です。
相変わらずDURAは箱にまでお金がかかってそうなバブリーボックス(?)です(笑

中身はこんなんですが、バンドアダプターを観察です。

組み付け時にバンドアダプターにはチェンジサポートボルトが当たるとこがきちんとあります。

サポートボルトはこの位置にあります。
長い2mmアーレンを突っ込んで知っかりと保持します。
基本の組み付け方は従来品と同じです。
まずは”高さ”です。
とても便利なシールが付いていますので、シールに刃先をあわせます。

次は角度です。
基本的にチェーンリングと”ど平行”です。

完全に平行にします。
本体はこれで本締めしてしまいます。
ということでお待ちかねのケーブルは再利用できるか、、、

できません。
素直に交換しましょう(;´∀`)
比較のために今回もタダのステンケーブルです。

ヘッド周りのケーブルアジャスターも不要になるのですが、今回はインナーだけの交換ですのでそのまま生かしてあります。
ケーブルの取り付け前に注意があります。

アジャストバレルの突起部です。ここが、

びろ~んとしていては駄目です。
要は右側に見えるボルトがケーブルアジャストボルトですが、これが締め込まれていくことでアジャストバレル突起部が押し込み、ケーブルが張られるということです。
これが出っぱなしの状態だと、ケーブルアジャストボルトを締めてもスカスカ回るだけでアジャストバレルを押し込むことがないということです。
必ずアジャストバレレル突起部がきちんと戻っていることを確認してから組み付けです。

ケーブルのルートはこんな感じです。ちとずれてますが、、、(;´∀`)
くるっと後ろに回すのは最後でいいです。。。
▶セッティング方法
従来までのモデルとはセッティング方法が全く違います。
従来通りやろうとすると失敗します。
今回は公式マニュアル通りの流れで説明いたします。
①チェーン取り付け前にケーブルアジャスト
まずはケーブルを適当に張ってトップトリムの位置ケーブルアジャストからスタートです。
初期伸びはとっておいて下さい。

※コントロールレバーの操作と名称です。
調整はケーブルアジャストボルトで行います。

本体の2本のインジケーターが直線になるようにします。

※右は初期の状態、左は張り過ぎの状態です。
(本当はチェーンを取り付け前に調整を行います。)
必ずトップトリムの位置で行います。
印が直線状になったら次はチェーンの取付です。
②チェーン取り付け後にアウターローで調整
チェーンを取り付けてアウターロー・”トップトリム状態”でガイドプレート内側を設定します。


”H”と書いている方(右側)を締め込んでいくとガイドプレートが外側に寄っていきます。
そうなんです、トップ側の調整はマニュアルではトップトリムだけなんですネ。
③インナーローでガイドプレート内側の調整
アウターローが終わったら次はインナーローでのガイドプレート内側の調整です。
上の画像の”L”のボルトで調整していきます。

ギリギリがわかりにくい場合は紙を挟んで動かしてみると抵抗を感じるのでわかりやすいです。
これだけです。
やってみればわかるかと思うのですが、マニュアル通りのセッティングはメチャクチャ簡単です。
でどうかというと、きちんと動くんですネ。
さすがは世界のシマノ!素晴らしいデス。
▶ケーブルの処理
前回まではケーブルを止めてしまえば後はアウターキャップを付けるなり何なりするだけで終わりでしたが今回はくりっと巻きつけるということです。

くるっと巻きつけて、リンクカバーにとおします。

※出口の穴幅

入り口の穴幅
リンクカバーは入り口が広くて出口が狭いですので間違えにくいと思います。
最後はハンダ、ボンドするなりアウターキャップを付けるなりお好みの方法で。

でこうなります。
▶取り付け~マニュアル通りのセッティングをしてみて
なんというか、、、従来品と全く違います。
セッティングの方法も全く違うのですが、構造がガラリと変わっております。
従来と同じようなセッティングでは全く決まらないでしょう。
ここまでガラリと変えてくるとは、、、
セッティングがうまくいかない場合はマニュアル通りのセッティングを再度確認した方がいいです。
おそらくマニュアル通りにきちんとセッティングをすれば確実に動かすことができますが、逆にマニュアルの1つでも抜いてしまうとバラバラになりそうです。
きちんとマニュアルをまもってセッティングを行うことで従来品よりも簡単にキレイに動かすことができます。本当にマニュアル通りのセッティングが簡単なんですよ。
(ΦωΦ)フフフ…しかしいいことばかりではありません。構造の複雑化で各フレームに合わせた少々手のかかるセッティング、いわゆる普通のお店ではあまりやってくれないセッティング。これが、、、また次回に。。。
肝心の動きはと言うと、、、( ・∀・)イイ!!デス。
DURAはやはり素晴らしいの一言です。
しかし構造が複雑化してしまっているので、この構造をを下位グレードに持ってくるとコストがどうなるのか、またコストダウンの影響をものすごく受けそうな気がします。
また、複雑になることでトラブルなんかが出なければいいなぁと思うのですが、そればかりはドンドン使って、汚して、弄くりまして、、、見ないとなんとも言えないところです。
ということで今回はFD-R9100 新型DURA-ACEフロントディレイラーの序章、組付・セッティング編でした。
次回、少しだけ時間は開くかもしれませんが、従来品との比較、構造、仕組み、そんな記事をもう作り始めていはおりますが、まだまだ時間がかかりそうです。
またマニアックすぎる記事ができそうです(笑
(ΦωΦ)フフフ…タノシスギル。。。
+++++++++++++++++++++++++++
FF-Cycle(エフエフサイクル)
〒262-0019
千葉県千葉市花見川区朝日ヶ丘1-21-2
※当日の受付は18:00までとさせていただきます。
作業は18:00以降も行います。
TEL:043-376-1121
(電話を受けれない場合は番号通知にておかけいただければ折り返しさせていただきます。)
E-Mail:ffcycle@outlook.jp
※ご連絡をいただく際には
・お名前
・ご連絡先
・ご希望の整備内容(希望時間)
・ご希望の日程
・駐車場の要否
こちらをお申し付け下さい。
ロードバイクの健康診断・カスタマイズ相談的なこともお受けいたします。
当店の特徴・詳細ははこちらから
★フォーマルハウトは当店オリジナルのサイクルウェアです★
2017モデル入荷致しました。
★レディースウェアも新作入荷です。
★イチオシアイテム★
★レディースウェアも充実のラインナップ★
★シマノ純正パーツもすべてOK!お見積り承ります
在庫になくともシマノカタログ掲載商品全品お取り寄せいたします。
詳細はメールにてご連絡下さい。
★その他あったら便利なパーツも取り揃えております★
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本記事はFD-R9100 新型デュラエースのフロントディレイラーですが、新型のアルテグラFD-R8000や105グレードのFD-5801新構造フロントディレイラーにも対応しております。
※旧型のフロントディレイラーとは調整方法が異なります。
~~~~~~~~~~~~~~~~~
昨年新型DURA-ACE(9100系)が発表になってから、しばし様子を見ていました。
しかしホントか嘘かは全く不明ですが、新型ULTEGRA(8000系)の画像がリークしたとかなんとか。そしフロントディレイラーも思いっきりこの新型構造を引き継いているように。。。
繰り返しにはなりますが、全くもってホントか嘘かどうかは不明ですが、もうこの新型のトグル構造を取り入れた形に落ち着いてくる様な。。。
ということで新型に対応すべくFD-R9100、こちらをまるっと素っ裸にしてやろうというお話です(笑
なお今回のシリーズはものすごく壮大な事になりそうなので、最近流行りの3部作的な映画的な、少々めんどくさい構成になるかもしれませんが、お付き合いをいただければと思います。
ということで早速本題へ。
▶フロントディレイラーの種類とは?
リアディレイラーは1種類しかありませんが、フロントディレイラーは3種類のラインナップがあります。
・FD-R9100 直付
・FD-R9100 バンドタイプ34.9mm
・FD-R9100 バンドタイプ28.6mm
こちらはフロントディレイラーの取り付ける位置(シートチューブ)のフレーム形状に合わせての購入となります。
最近ではエアロ形状の流行りのせいかシートチューブの形が円形ではなくて様々なものがあります。
リアタイヤがシートチューブにめり込んでいるような物(カムテール形状)、空力的に有利になるとか。。。

※オルトレ XR4のシートチューブです。
こういったタイプのものは従来のように円形ではないので当然バンドタイプが使用できません。
ということでフレームに何らかの方法でフロントディレイラーを付ける部分(台座)を生やしたものが直付ということです。
ちなみにセンプレのシートチューブは何ら変哲もない34.9mmの円柱形です。

少々寄り道ですが、、、

ビアンキ車はこうなることが多いようです(塗装の”ヨリ”)
こちらは確認させていただきましたが、こうなっても全く問題がないそうです。
と言うかまるでよくあることのようにお話させていましたので少ないことではないのでしょう。。。
お話を戻しまして、、、この形であれば通常取り付け位置径に合わせたバンドタイプを選ぶのですが、フレームを変えるとするとフロントディレイラーも交換、、、勿体無いデスネ。
ワタクシ自身フレーム購入予定が近々にあるわけではございませんヨ(笑
そこは世界のシマノさんです。
こういった円形のシートチューブであれば直付も使えるようになるとっても便利なバンドが別売りでラインナップされています。フレームを変える予定があったしても、直付を買っておけば別売りバンドを購入するだけで対応ができてしまうというものです。
コイツァ( ・∀・)イイ!!です!
ということなんですが、FD-R9100直付タイプは注意が必要です。9000/6800世代で使用していたものは”SM-AD90/67”という別売りのバンドアダプターなんですが、こちらは9100では使えません。
バンドタイプしか触ったことがない方はピンとこない方が多いと思うのですが、直付式はフロント変速の際にかかる負荷に対して”チェンジサポートボルト”と言うものが構造としてあります。(バンドタイプにはありません。)
直付でフロントディレイラーを自分で組んでいる方なんかでこちらの調整不足、全く調整していないものをときどきみかけます。しかし直付はバンドタイプよりも構造的に変速に対する強度が低いことが考えられ、そのためシマノもチェンジサポートボルトと言う構造を使用しているのだと思います。
ですので必ずFD-R9100に対応している”SM-AD91”というモデルのバンドアダプターを使用するということです。これ以外は互換性がありません。
~まとめ~
シートチューブが34.9mm設計
:バンドタイプ or 直付+SM-AD91(バンドアダプター)34.9mm用
シートチューブが28.6mm設計
:バンドタイプ or 直付+SM-AD91(バンドアダプター)(31.8mm)28.6mm用
シートチューブ(フレーム)が直付設計:直付のみ
※SM-AD91バンドアダプターも2種類あります。
こういった購入方法があるということです。
今後の予定に合わせたりして購入するのがいいでしょう。
▶FD-6800(バンドタイプ)からの交換方法
①FD-6800の取り外し

長いこと苦楽をともにしてきたFD-6800ともしばしのお別れです。。。(;_;)/~~~
リアディレイラーの交換はチェーンを切らなくてもできますが、流石にフロントディレイラーは無理です(;´∀`)
チェーンを切ってしまいます。なお今回はチェーンがまだ新しかったため、再利用をします。

チェーンを切ったり繋いだりするのは一手間ですが、チェーンを落としてしまうのが楽です。

チェーンを再利用したいときはどこを切るかを考えて切った方がイイですネ。
こちらの記事をご参考にどこを切ってつなぐかをご検討下さい。
ロードバイクのチェーン交換 3つの約束事と不具合報告
チェーンが切れればフロントディレイラーがフリーになります。

この状態になったらケーブルの固定ポイントを外して、本体のバンドクランプボルトを外せば取り外しは完了です。

尚今回はケーブルも「そのまま使えないべかなぁ」なんて横着を考えていたのでケーブルはそのまま残してあります。

ピロッとです。。。
②FD-R9100取り付け

今回購入したのはこちらです。
FD-R9100(直付)+ SM-AD91バンドアダプター です。
相変わらずDURAは箱にまでお金がかかってそうなバブリーボックス(?)です(笑

中身はこんなんですが、バンドアダプターを観察です。

組み付け時にバンドアダプターにはチェンジサポートボルトが当たるとこがきちんとあります。

サポートボルトはこの位置にあります。
長い2mmアーレンを突っ込んで知っかりと保持します。
基本の組み付け方は従来品と同じです。
まずは”高さ”です。
とても便利なシールが付いていますので、シールに刃先をあわせます。

次は角度です。
基本的にチェーンリングと”ど平行”です。

完全に平行にします。
本体はこれで本締めしてしまいます。
ということでお待ちかねのケーブルは再利用できるか、、、

できません。
素直に交換しましょう(;´∀`)
比較のために今回もタダのステンケーブルです。

ヘッド周りのケーブルアジャスターも不要になるのですが、今回はインナーだけの交換ですのでそのまま生かしてあります。
ケーブルの取り付け前に注意があります。

アジャストバレルの突起部です。ここが、

びろ~んとしていては駄目です。
要は右側に見えるボルトがケーブルアジャストボルトですが、これが締め込まれていくことでアジャストバレル突起部が押し込み、ケーブルが張られるということです。
これが出っぱなしの状態だと、ケーブルアジャストボルトを締めてもスカスカ回るだけでアジャストバレルを押し込むことがないということです。
必ずアジャストバレレル突起部がきちんと戻っていることを確認してから組み付けです。

ケーブルのルートはこんな感じです。ちとずれてますが、、、(;´∀`)
くるっと後ろに回すのは最後でいいです。。。
▶セッティング方法
従来までのモデルとはセッティング方法が全く違います。
従来通りやろうとすると失敗します。
今回は公式マニュアル通りの流れで説明いたします。
①チェーン取り付け前にケーブルアジャスト
まずはケーブルを
初期伸びはとっておいて下さい。

※コントロールレバーの操作と名称です。
調整はケーブルアジャストボルトで行います。

本体の2本のインジケーターが直線になるようにします。

※右は初期の状態、左は張り過ぎの状態です。
(本当はチェーンを取り付け前に調整を行います。)
必ずトップトリムの位置で行います。
印が直線状になったら次はチェーンの取付です。
②チェーン取り付け後にアウターローで調整
チェーンを取り付けてアウターロー・”トップトリム状態”でガイドプレート内側を設定します。


”H”と書いている方(右側)を締め込んでいくとガイドプレートが外側に寄っていきます。
そうなんです、トップ側の調整はマニュアルではトップトリムだけなんですネ。
③インナーローでガイドプレート内側の調整
アウターローが終わったら次はインナーローでのガイドプレート内側の調整です。
上の画像の”L”のボルトで調整していきます。

ギリギリがわかりにくい場合は紙を挟んで動かしてみると抵抗を感じるのでわかりやすいです。
これだけです。
やってみればわかるかと思うのですが、マニュアル通りのセッティングはメチャクチャ簡単です。
でどうかというと、きちんと動くんですネ。
さすがは世界のシマノ!素晴らしいデス。
▶ケーブルの処理
前回まではケーブルを止めてしまえば後はアウターキャップを付けるなり何なりするだけで終わりでしたが今回はくりっと巻きつけるということです。

くるっと巻きつけて、リンクカバーにとおします。

※出口の穴幅

入り口の穴幅
リンクカバーは入り口が広くて出口が狭いですので間違えにくいと思います。
最後はハンダ、ボンドするなりアウターキャップを付けるなりお好みの方法で。

でこうなります。
▶取り付け~マニュアル通りのセッティングをしてみて
なんというか、、、従来品と全く違います。
セッティングの方法も全く違うのですが、構造がガラリと変わっております。
従来と同じようなセッティングでは全く決まらないでしょう。
ここまでガラリと変えてくるとは、、、
セッティングがうまくいかない場合はマニュアル通りのセッティングを再度確認した方がいいです。
おそらくマニュアル通りにきちんとセッティングをすれば確実に動かすことができますが、逆にマニュアルの1つでも抜いてしまうとバラバラになりそうです。
きちんとマニュアルをまもってセッティングを行うことで従来品よりも簡単にキレイに動かすことができます。本当にマニュアル通りのセッティングが簡単なんですよ。
(ΦωΦ)フフフ…しかしいいことばかりではありません。構造の複雑化で各フレームに合わせた少々手のかかるセッティング、いわゆる普通のお店ではあまりやってくれないセッティング。これが、、、また次回に。。。
肝心の動きはと言うと、、、( ・∀・)イイ!!デス。
DURAはやはり素晴らしいの一言です。
しかし構造が複雑化してしまっているので、この構造をを下位グレードに持ってくるとコストがどうなるのか、またコストダウンの影響をものすごく受けそうな気がします。
また、複雑になることでトラブルなんかが出なければいいなぁと思うのですが、そればかりはドンドン使って、汚して、弄くりまして、、、見ないとなんとも言えないところです。
ということで今回はFD-R9100 新型DURA-ACEフロントディレイラーの序章、組付・セッティング編でした。
次回、少しだけ時間は開くかもしれませんが、従来品との比較、構造、仕組み、そんな記事をもう作り始めていはおりますが、まだまだ時間がかかりそうです。
またマニアックすぎる記事ができそうです(笑
(ΦωΦ)フフフ…タノシスギル。。。
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FF-Cycle(エフエフサイクル)
〒262-0019
千葉県千葉市花見川区朝日ヶ丘1-21-2
※当日の受付は18:00までとさせていただきます。
作業は18:00以降も行います。
TEL:043-376-1121
(電話を受けれない場合は番号通知にておかけいただければ折り返しさせていただきます。)
E-Mail:ffcycle@outlook.jp
※ご連絡をいただく際には
・お名前
・ご連絡先
・ご希望の整備内容(希望時間)
・ご希望の日程
・駐車場の要否
こちらをお申し付け下さい。
ロードバイクの健康診断・カスタマイズ相談的なこともお受けいたします。
当店の特徴・詳細ははこちらから

★フォーマルハウトは当店オリジナルのサイクルウェアです★
2017モデル入荷致しました。
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★レディースウェアも新作入荷です。
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★イチオシアイテム★
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詳細はメールにてご連絡下さい。
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コメント
コメント一覧 (16)
コメントありがとうございます。
いつも長文、ういことまとめることができずに申し訳ありませんm(_ _)m
あくまでもワタクシの見解という所ですが、
インナー→アウター変速の際の安定感といいますが、結構力がかかるところではありますので、そういったところディレイラーの動きのサポートをするという意味でのサポートボルトだと考えております。
本来はもちろんきちんとマニュアル取りに使用したほうが変速の安定や台座への負担とうも減らせるかとは思いますが、付けれないものはつかないですからネ。。。(;・∀・)
あるに越したことはないですが、どうしてもつかないものはシマノに相談、と言うよりかはフレームメーカーに聞いてみるといいと思いますヨ。
確かに耐久性は気になるところです。
各種調整幅が増えたのはいいことだとは思います。
シマノも新型構造で一気に105グレードまで出すとは、、、Σ(゚Д゚)
ケーブルアジャスターが要らなくなったのはいいと思います。
しかし105のFDの動きは触ったことがないので不明ではありますが、6800のFDからの変更で軽さという観点では、、、少々期待を持ちすぎないほうがいいかもしれません(;´∀`)引きの質は変わるんですが。。。
6800のFDってものすごく良かったですからネ。
トリムの調整がうまくいっていません。
調整ボルトも初期位置がわからなくなっています。
LH調整ボルトの初期位置は両方とも
動き出す位置まで緩めればよいと思っていますが間違っていますか?
また、ケーブルを張る時はローの位置で合ってますか?
このあたりはSHIMANO取説にも無かったと思います。
恐れ入りますが助言をお願いします。
新型FDの調整方法として
①ケーブルアジャスト(張り調整)
②アウターローで内側の調整
③インナーローで内側の調整
これが流れです。
初期位置の状態はわからなくとも調整は可能です。と言うか初期位置という物自体調整してしまえばわからなくなってしまいますのであまり気にしないでいいと思います。
ケーブルを張る時はどこの位置でもケーブルがきちんと張れれば結果的にはいいのですが、ロー以外だと張りにくいため一番内側ロートリムの状態で固定をおすすめします。
その後①のトップトリムの状態でケーブルアジャスト(張り調整)をFD本体の”線”を目安に張ります。ですのでローの位置ではありません。
その後アウターローの状態で内側、その後インナーローで内側の調整、これでいけると思います。
いかがでしょうか。
105のSTI左レバーはLトリムーLowーHトリムーHと記憶しております。
ワイヤーを仮止めするときは、一番ワイヤーが張りやすいLトリムで仮止め。
で出よろしいですね?
何度かこの順番でも調整してるのですがうまいこといきません。
別にケーブルアジャスタを付けていますがはずす方が良いのでしょうか?
何度も締めているのでワイヤーも状態がよくありません。
RDはかん簡単に調整できたので、今回のFD-5801も簡単に出来ると思っていました。
ケーブルを止めるときのレバーの位置はまがいなく一番内側Lトリムです。
このときにギュンギュン引っ張って止めます。ココでゆるく止めると後から大変です。おそらく何度も張り直していもうまくいかないということであれば張りが弱すぎる可能性が高いかと思います。
目安としてケーブルを固定してレバー操作をしたとき(アジャスターをいじらなくとも)にFDがしっかりと動くぐらいでないとアジャスターで引っ張っても引ききれません。
この前段階としてFD本体のアジャストバレルの位置をしっかりと確認しておきます。もしもでてしまっているときは引っ込めておかないとアジャスターとして使えません。
ケーブル側のアジャスターはどっちでもいいです。張りが弱いときにFD本体のアジャスターでどうしても引ききれなければケーブル側を使うという意味でもくっつけておいても邪魔になるものではないような気がします。
変速調整は練習のうちはインナーケーブルが大量にゴミになるなんてことはよくあることです。ポリマーコーティングとか使わずにステンの一番安いもの(500円ぐらい)のもの練習がいいと思いますヨ。ワタクシも未だに実験や勉強用にケーブル大量に消費することもありますので、、、(笑
もう一度、やってみます。
始めにガイドプレート外面とアウターリングを面を調整していますが
最後にLowトリムをL調整ボルトで0.5mmに調整すると、
上の調整が狂ってしまうと思うのですが、良いのでしょうか?
当然同じボルトなのでガイドプレートが内側に移動してしまいます…
よろしくお願いします。
あくまでも最初のL側のボルトをいじるのは取り付けの際にチェーンリングとの並行を決めたり、チェーンリングとの距離を測り”正しくFDを取り付けるための方法”であると考えます。
変速調整の段階でケーブル張り→トップ側の調整(アウターロー)→ロー側の調整(インナーロー)でL側の位置がずれてくるのは当然といえば当然のことですので気にしないでいいかと思います。
おそらく最初のアウターリングと平行にしたままではインナーロー付近で擦ってしまったり下手したらインナーに落ちないぐらいの位置にしかならないような気がします。。。
最後にトリムの移動量はHI-LO共に
どのくらい移動するものなのでしょうか?
例えば2mm位とか…
トリムはリアを最大最小にしてこすらなければOKですので、こればかりはチェーンステー長とかセッティングによっても差がでますネ。
トリムは最大ギア、最小ギア付近で擦らないようにするためのものなのでそのときに擦らなければ特に@mmとか気にしなくてもいいと思います。
とは言ってもレバーでトリム操作をしたときに全く動かないのは少々問題かと思います。
FD-R3000の場合は公式の展開図ではSM-AD11/AD15となっておりますヨ(≧∇≦)b