新型DURA-ACE FD-R9100 徹底解剖第3段 トップ調整ボルト

新型構造のフロントディレイラーの大きな特徴といえばトップ調整ボルトです。
リンクこそものすごく複雑なように見えますが、いやいや見えるだけではありません。複雑なんですが(;´∀`)
1番の大きな変更はトップ調整ボルトであると思います。

ということで本日は新構造のリンクの仕組みとトップ調整ボルトについてのお話です。
 
こればかりは図を見て分解構造を理解していくのが近道かと思います。

※ワタクシ自身もまだ各パーツのクリアランス等理解しきっていないところもありますので新しい発見があり次第また更新させていただきますm(_ _)m


前回のお話で”2つの4節リンクが基本的構造であると考えるのがいい”と言うのがおさらいです。
image5320

これを更に分解していきます。

こんなんをまとめて考えるからわかりづらいんです。。。
ってことでばらしてみてみます。

rect8290
まずは1つ目の4節リンク部です。

これだけ見るとそこまで複雑ではないです。
灰色の部分は”固定”です。

続いて2つ目の4節リンク部を見てみましょう。

rect8292
この2つの4節リンクを連動させるのがまさにトップ調整ボルトの部分の構造です。

最初の画像ではシフト操作がどういう影響をあたえるのかわからないと思いますので、ケーブルを入れてみます。
rect8298
なんだかフロントディレイラーに見えてきました。

ここに少しだけお絵かきを加えます。
rect8270
シマノの説明だとトグル機構がまさにここのことで、黄色の角度が浅くなればなるほどAに必要な力(ケーブルを引っ張る力)が軽くなるということです。
ということは引き始めに必要な力よりも最後の方、終盤に近づくに連れて軽い引きになります。
これが新構造のフロントディレイラーの特徴ということです。





これらの画像を覚えておいてからもう少し複雑にしていきます。

rect8294
2つの構造をミックスしてみました。

黄色のリンクのみ4節リンク①と4節リンク②、2つに共通したリンク部です。

rect8296
前も後ろも基本的なディレイラーの構造として、バネの力で小さなギアの位置がスタート。ケーブルで引くことで大きな歯へとチェーンをギア歯から脱落させる、これが変速です。
フロントディレイラーはプレートで押す、リアディレイラーはガイドプーリーでずらすということです。

2つの4節リンクがバラバラに動いていては意味がありません。
2つの4節リンクを統合させるためのリンクが黄色のリンク部であり、最大の特徴ということだと思います。
ということでこのリンク部に注目してみます。

rect8300
このままではわかりにくいのでもっと簡易図です。

rect8302
黄色のリンク部には2つの重要なものがあります。

トップ調整ボルトとロー調整ボルトです。
手前と奥に配置されています。
(横からみると横並びです)

rect8304
ピンク色の部分はガイドプレートがくっていています。
P5125170
※アウター側

こうですね。
これがインナー側にくると
P5125168
 
つまりインナー側、ロー調整ボルトの役割は従来通りということです。



ではトップ側の構造はと言うと、、、

rect8306
見難いのでロー側の調整ボルトをかき消してみました。。。

2つの4節リンクで共通のリンク部、黄色のリンク部で連動して動きます。
赤のL字パーツが重要な役割を果たします。

インナー側のときは機能していないトップ調整ボルトが4節リンク①の動きでL字の角度が変わります。
ここのスタート位置を決めるのがトップ調整ボルトの役割です。

rect8308

構造は画像のとおりですが、コレだけではありません。

rect8310
つまりトップ調整ボルトの調節次第ではロー側の調整ボルトの機能が死んでしまうということもありえます。


▶調整について

新型のフロントディレイラーの特徴として何度も書いていますが、”ケーブルアジャスト(張り調整)”を一番最初に行うというのが基本です。
ケーブルテンション調整後にアウターロー+アウタートリムでトップ調整ボルトの調整です。
要はロートリムの状態で限界のインナーよりの設定をするということです。
最後はインナーローでロー調整ボルトです。

構造を理解してしまうとなぜこの調整方法が取られるのかというのがわかりやすいと思います。
ケーブルの張りが足りない状態でいくらトップ側の調整ボルトを調整してもとんでもない調整になるということです。そうなるとおそらくロー側のトリムが全く動かなかったり、ロー側の調整ボルトが全く役に立たない、こんなコトが想像できます。



ざっくりとした構造解説でしたが、まとめです。
・ロー調整ボルトの働きは従来通り
・トップ調整ボルトはどの程度外側(アウター側)に押し出すかをある程度設定できる

もちろんコレだけではありません。
ケーブルテンションが与える影響であったり、一つ一つのパーツの組み上げのクリアランスで調整がどの程度効いてくるのか、どこまでの調整範囲があるのか。これはまだまだいろいろな条件で試してみないことには不明な点が多いです。
ワタクシがいじくり回してみた感想ではかなりギリギリ、バッチリの調整幅の設定で組み上げられているはずです。
本当はロー調整ボルトの可動域までトップ調整ボルトが入り込んでこないのが理想だとは思いますが、場合によってはジャマをすることもあるぐらいの設定です。

またロー側の調整ボルトの設定こそ従来品と一緒ではありますが、トップ側は役割自体全然違うものになっています。となると従来通りのセッティングではうまくいかないということが考えられます。

実際に物を見て、触って、それから今回ご紹介した図を見ると理解がしやすいかもしれませんが、見てみないことにはなかなか難しいかもしれません。
嘘かホントかは知りませんが、新型アルテグラR8000のフロントディレイラーもこの構造でくるという噂もあります。楽しみです。。。

ということで今回は図まみれでしたが、新型DURA-ACE FD-R9100 徹底解剖第3段 トップ調整ボルトの構造の解説というお話でした。


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そうそう、肝心の動きはどうかというと、、、もう本当に完璧です。
使えば使うほど素晴らしさを実感できますヨ。
構造が複雑になってしまったことで耐久性や各リンク部の潤滑が落ちてきた時、汚れてきた時等不安点はありますが、現状「もうコレ以上のものはいらないんじゃないか、、、」こんなイメージです。
FD-6800との大きな違いは”セッティングの出しやすさ”ということだと思います。
簡単と言っては語弊がありますが、カリカリの調整を出しやすいというところがイイと思います。



 

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