0から始めるロードバイクでスタンディングスティル練習方法
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本記事は過去記事をパワーアップ、更新をさせていただきました。
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ロードバイクでスタンディングスティル、できなくても速く走れる人もいます。
しかしです。個人的な印象としてはスタンディングがある程度できる人は結構速い人が多いと思います。というのもバランスです。2輪を操る上でバランス感覚は大切だと考えております。
バランスが良いということはそれだけ安全性が高くなるということでもあります。
スタンディングは超低速走行の延長線上にあるもので、スタンディングができて超低速走行ができないということはほぼないと思います。

逆に速く走るための技術とは少し違いがあるかも知れませんが、安全のための技術ということであれば身につけておいて損はないと思います。
ということで今回は0から始めるロードバイクでスタンディングスティル練習方法、お話です。

(ちなみに個人的なアレですが、スタンディングがある程度できるようになると綱渡りがうまくなるような、、、(笑))


▶スタンディングスティルとは?

Standing still:佇立(ちょりつ)、佇み(たたずみ)、静止
Weblioより http://ejje.weblio.jp/content/standing+still

2輪車であるロードバイク(自転車)は4輪車に比べて基本的に不安定な乗り物です。
何故かと言うと4輪車は転びませんが、2輪車は静止・停止状態では左右に倒れてしまう乗り物だからです。
その為2輪車は”止まったら足をつく”これが必要です。
走行中は倒れにくいですが、スビードが落ちるに従って段々どちらかに傾いていきます。そして停止後はなにもしなければ左右どちらかに倒れてしまいます。

この辺をもう少し詳しく見たい方は下記の動画で↓↓↓


よほどのことをしない限り(スピードが出ていない状態では)2輪は前後には転びません。
止まったら横に倒れてしまう自転車(2輪の乗り物)で左右に倒れないようにバランスを取る技術こそがスタンディングスティルということです。

これができると超低速走行やふとした時に危険回避につなげられることもあります。
ぜひとも身につけることをおすすめするスキルです。


▶実際に練習する前に・・・
まずは練習にあたっての説明からです。
①ビンディングシューズ(ペダル)は使わない
②2輪の仕組みを理解する

①は2つの理由があります。
ビンディングで固定してしまうと、スタンディングスティルの練習中に瞬間的に外したいと思って時でもワンテンポ遅れてしまうことがあります。さっと脚をつけないと転倒してしまうことがあります。
またバランスを崩した際など、とっさにバッと足をついたりしていると、クリートがドンドン削れていきます。場合によっては変な削れ方、ひどい場合には割れてしまうときもあります。
安全面でも、経済的な面でもビンディングペダルでの練習はおすすめできません。

②2輪が安定する仕組み
2輪は走っている時の中でも”加速している時”これは2輪がものすごく安定するときです。
安定するというと語弊があるのかもしれませんが、車体が起立する力が強く働いている時、ということです。加速している時にいきなり横に倒れることってほぼないと思います(スリップ等を除く)

それともう一つ、”ブレーキングをしている時”です。
これはコーナーリング中車体が寝ている(傾いている)状態で強くブレーキをかけると、、、
・スリップした場合は転倒、滑っていく(もしくはハイサイド)
・グリップしている場合は車体が起き上がる
どちらかです。
コーナーリング中にバランスを崩してしまって不意なブレーキ、タイヤがグリップしてくれた場合はブレーキの力が強ければ強いほど車体は強烈に起き上がってきます。
プロの世界でもコーナーリング中のブレーキで転ばなかったけれどもオーバーランしてアウト側に突っ込んでしまうこともあります。これは”ブレーキングは車体を起こす”力が働くということだからです。

つまり”車体を安定させるためには加速か減速が有効である”ということです。

この車体が起立する力のまとめです。
・速度が上がれば上がるほど車体を起立させる力が強く働く
・加速・減速力が強ければと強いほど車体を起立させる力が強く働く
・速度が落ちてくると車体が起きる力は徐々に弱まる
(低速走行でふらつきがちなのはこのせいです)
・速度が0になった・停止した際に車体を起立させる力はなくなりあとはバランス次第で左右のどちらかに力が振り分けられる(倒れる)

2輪は停止して横方向の力がかかると左右に倒れてしまいますので、左右に倒れないためにはどうすればよいのか?これがスタンディングスティルの基本となります。
・左右のバランスを取る
・バランスが崩れたら加速か減速をする
というです。

人間の体は止まっている様に見えても正常の状態では完全に静止することはありません。
止まっているように見えても、微妙に動いてしまっているということです。それに応じて完全静止状態では左右のどちらかに倒れてしまうため、バランスをとって、またバランスが崩れそうになったらバランスを回復させるために少しだけタイヤを動かしてあげます。
(※完全にタイヤを止めてしまってもダニエルの様な形でバランスを保つこともあります。)

タイヤの動きがない状態(停車時)は左右に倒れてしまうため2輪は足をつき3点支持としてバランスを保ちます。バランスは3点以上ないと静止することは難しい、というのが大原則としてあります。
ということは前置きとして事項、具体的な練習方法です。




▶練習方法は?

これはネット上にもいろいろな練習方法がのっていたり、動画で解説してくれているものもあります。

 

とてもわかり易くていいと思います。

ここからは全く個人的な感想ですが、、、
”壁にフロントタイヤを押し付ける”というのは何故か全然できませんでした。
多分今でも壁を使ったら逆にできないと思います。

ということでワタクシの独自時の練習方法のご紹介です。
①完全停車→発進
前述の仕組みを使っての練習です。
まっすぐに走ってきて強めのブレーキで停止、バランスが崩れる前に発進。これをやります。

「スーッ、ピッ、、、」→その後バランスが崩れる前にグイッと漕ぎ出しこれだけです。
「ピッ」は完全停止です。
この際にまっすぐに状態を保つためには多少ブレーキは強めの方がしっかりと車体が起き上がります。体はあくまでもまっすぐの状態にしておいたほうがバランスが取れた状態を作りやすいです。

「ピッ」の時間を少しずつ伸ばしていきます。

全くスタンディングスティルをやったことがない方だと、通常この「ピタッ」(静止)の前にかならずビンディングを外して減速、、、停止、足をつくという流れだと思うのですが、これがバランスを崩れる原因になりやすいです。というのもビンディングは左側を外す(決まったほうの足)と思います。なので頭で意識していなくても停止する時は左寄りにバランスをかけておく。これが体の癖としてできてしまっている事があるということです。
これを抜くために、やや強めのブレーキングでまっすぐにバランスの取って静止これでバランスをキレイにかける練習をします。
真っ直ぐであってもピタッと止まればどちらかに倒れ始めるます。
前方向にかかっている力の流れが左右に振り分けられるまでに時間があることがわかると思います。

このハンドルがまっすぐのまま静止→発進がスムーズにできるようになると、ビンディングを減速中に外さなくても良くなります。
これこそがはじめの一歩になるのではないかと思います。

このときにハンドルへ過剰な力かかっていない自然な状態だと、ハンドルは車体が傾いた方向に切れていきます。この動きがとても大切です。


②ピタッ、のあとにハンドル操作
「ピタッ」のあとにバランスが崩れ始めたらすかさず倒れそうになった方向にハンドルを切ってバランスをとってみます。自然なハンドルの動きを邪魔しないということです。
ちなみに自転車はハンドルを切ると進みます。
ヘッドチューブ・フォークに角度がついているからです。

この時は左右にぐりぐりでもなんでもいいのでとりあえず、自然にハンドルを切ってバランスを保つコツを少しずつ体で覚えていきます。

この時間が長くなってくるとスタンディングの前兆というか走りといいますか、前段階の”チロチロ進み”のような状態ができるようになってくると思います。

チロチロ進みとは:とまる→(バランスが崩れたら)ちょっとだけ進む→止まる→ちょっとだけ進む→以下繰り返し

ちょっとだけ進む、また止まる(ブレーキ)は双方ともにバランスが取りやすい状態です。進むことでもバランスを取り戻せると思いますが、逆にブレーキでもバランスを取り戻すコツを掴めるようなるといいと思います。

スタンディングは前後移動の繰り返しでバランスを保ちますが、後ろへの移動はできないけど静止状態から前への移動はできる状態です。

バランスを取る練習は、倒れそうになったらハンドルを切ることと、少しだけペダルを踏んで倒れないようにする、これの練習です。
この少しだけペダルを踏む動作を行う際にクランクの位置として水平ぐらいがちょうどいいです。
2時だと踏みすぎて(進みすぎて)しまいますし、0時(6時)だと踏めません。


③下がる練習
②までである程度の時間できるようになってきたら、このままでは少しずつ前に出てきてしまいますので今度は下がる練習です。

ペダルを水平に→止まる→ハンドルを切る→バック→ペダルのチョイ踏み→バック→チョイ踏み・・・
これが基本的なスタンディングの流れです。

要は一輪車のアイドリングと同じです。

※一輪車はフリーギアではありませんのでバックを踏めば後退できます。

下がるときには荷重移動で後ろの方向へ引っ張ります。
通常の(フリーのある)自転車ではバックを踏めませんので、ペダル操作できない状態でどのように後退するかというと、腰を引いて「んーーーっ」です。(笑)上半身は余り動かさずに体の下の方だけでひっぱるというか、少しだけ動かすようなイメージです。
前に出たときには荷重を前に移してすぐに後ろに車体を引けるようにスタンバイしておきます。ばらんすが悪くなったらすぐに引く、ひいたらすぐに前にでる、まだすぐに引けるように荷重を移しておく、とこれの繰り返しです。

慣れてくるまでは力で引いてしまうところがありますのでものすごく疲れますし、汗をかきます。
うまいこと後方へ引ける(移動できる)ようになるとそこまで大変ではなくなります。

こればかりは体の使い方なので自分でどうゆうふうに意識したり動かしたりすると前後移動がスムーズにできるのか、体で理解するのがいいと思いますが、ワタクシの場合はやはり頭、肩は動かさずに体のできるだけ下の方だけでちょこちょこ引っ張る感じです。

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※ギア歯がむき出しの自転車はサンダルで乗るのは危ないでので、スニーカーとかがいいと思います。

体を派手に動かして、と言うよりかは自転車を前後細かくに動かしているようなイメージです。大きく体を動かすとバランスが崩れやすいですので、大きくは動かさず細かくがこつです。

ココで最初の方のお話に戻りますが、自転車は止まると左右にバランスが崩れる、加速減速は安定(起立)するということを頭の片隅に置いておくと理解しやすいと思います。
こんなちょこちょこ動いたところで自転車が起き上がる方向に強く動くなんてことはありませんが、前進だろうがバックだろうが動いている時は安定しやすい、ということです。
ということは車体を下げれるようになったら、無理に止まるよりかは常に前後に移動している方が安定します。

よく質問で、
「左に傾いた時はバックですか?」
「右に傾いた時は踏むんですが、ブレーキですか?」
そんなことを聞かれますが、どうなんでしょう。。。

”左右のバランスを取る”というよりも前後に進むことで”左右のバランスは崩さない(傾かない)ようにする”これがポイントだと思います。
走行中に左右のバランスを気にしてバランスをとって、、、こんなことは余り考えていないと思います。
大きくバランスが崩れたら(傾いたら)前に進もうが、後ろに引こうが倒れます。
ですので大きくバランスを崩さないためにも、小さなバランス取りを繰り返す、ということです。

ある意味こう言ったバランスの取り方は自転車の乗り方と非常に似ていて体で覚えていくしかないと思います。



▶右前?左前?
ワタクシも最初は練習のときに”右前で左にハンドルを切る”、そんなやり方をしていたのですが、本当は逆だったみたいです。(実は未だに右前で左にハンドルのほうがやりやすいです)
慣れてくるとやはり”右前、右にハンドルを切る”この方がやりやすいらしいのですが、未だに慣れていませんので時と場合により逆になったりもします。

”基本は前に出ている足の方向にハンドルを切る”ということみたいです。
(前輪につま先が引っかからないように?でしょうか。。。)

どっちに足を前に出すかはお好みで!

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※ある程度慣れてくればこんな狭いスペースでも十分に練習できます。


▶最後に
1日の練習でできるようになったとか聞くと「マジデスッゲ!」と思うお話もありますが、ワタクシからのアドバイスではそんなに長い時間でなくても10分15分でもいいので、毎日チョットずつ練習するのがおすすめです。
1日で4時間ぐらい永遠とやったりしたのですが、その日はあまりうまくなっていませんでした。
うまくいかないことにイライラしますし、変な所筋肉痛になるし、、、orz
で次の気楽にやってみると意外とサクッとできたり・・・

根を詰めすぎてもよくないので、長い目で見て少しずつ気楽に練習してみるといいと思いますヨ。

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※目線ではこんな感じです。

ワタクシなんかまだまだ練習段階でヘタっちですが、慣れてくれば両手放しや色々できるようになるようですがワタクシには当分無理そうです(笑)
またビンディングで固定されている時は無理をしないということです。
かっこよく決めるつもりがタチゴケ、、、ちょっと恥ずかしいだけではなく結構痛い時もありますのでご注意ください。
時と場所を考えて安全第一で練習するのがいいと思います。

そしてできるようになれば無駄になるスキルでは有りませんし安全向上にも繋がります。
ということで今回は0から始めるロードバイクでスタンディングスティル練習方法のご紹介でした。



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