ニューマシンがやってきた!完成車組み立て
前回の”さらばセンプレ!ありがとうセンプレ”の記事より引っ張ってきたニューマシーンのお話です。
今回はワタクシのニューマシンではありますが、当店だとこういう風にして完成車を組み立てますヨ。
そんなご紹介も兼ねさせて頂こうと思います。
ということで前置きはこの辺に、なにがくるのか気になっている方も多いようなので早々に本題へ。
▶製品到着、開封
ラピエールです。
かなりのボリューム、強度のあるダンボールで到着します。
完成車ってこんな感じで来る場合が多いです。
メーカーによって多少の差はありますが、自転車屋さんの裏や、隅の方に大量に転がっているでかいダンボール、これが正体です(笑
完成車といえども完組(完成した)の状態でくるわけではなくて、メーカーさんがある程度組み立てた状態物をお見せで仕上げ組み立てをするということです。
ということで早速見てみましょう。
こんな感じで所狭しと、、、まるでテトリスのようにみっちりつまっております。
ホイールはフロントだけ外した状態で来ます。
車体はどうなっているかというと、、、
(この造形は・・・)
厳重に梱包されて入っています。
これらの梱包を外したり取り出す作業が結構たいへんです。
傷を付けないように慎重に梱包を剥がしていきます。
上の画像から、、、
・ケーブルはなんとなく張られている
・ハンドルにコントロールレバーまで付いた状態
(ステムは別途同梱)
・フォークも組付済み
・シートポスト、サドルは外れている
・フロントダイレクトマウントブレーキは外れている
こんな状態でした。
ココまで組んであると完成車として組む分にはかなりかんたんです。
フロントホイール、ステムとハンドルをくっつけて、サドルとシートポストを組み合わせてブスっと!
これで完成です。
おそらくものの30分もあれば店頭に並べておけるいわゆる”完成車”として完成です。
簡単ですネ。
しかしそれだけではありませんヨ。
当店ではどうするのかというところのご紹介です。
ともあれまずは外観チェックです。
(ゼリウスです!)
フレームの傷、塗装のノリ、不具合がないかすべてぐるりと一周チェックします。
確認が終えたら基本的に全バラシです。
▶全バラシとパーツの確認
ケーブル類の確認です。
よくあるパターンだと思います。
先日の記事でもこんな事がありましたネ。
シフト&ブレーキアウター:ジャグワイヤー
シフトインナー:ポリマーコーティング
ブレーキインナー:不明(コーティングなしに思えます。)
そうです。
以前の記事でガイツーで購入したコンポセットが”シフトインナーケーブルしか付属していなかった”ということがありました。
あくまでも推測でしかありませんが、箱もありませんでしたのでおそらくこういった完成車からばらしたパーツをコンポのセットとして激安で売っている可能性が考えられますネ。
完成車はカラーコーディネートとかでアウターケーブルがジャグワイヤーが使われている事が多いのでこういったメーカー向けパッケージをシマノも用意してしるのかもしれません。
と言うのは寄り道でして、ケーブルのお話に戻ります。
ブレーキは有無も言わさず全交換です。
シフトケーブルは折角のポリマーコーティングで(高いからネ)勿体無いので、とりあえずそのまま使用して組んでみます。
最初のうちは色々ポジション変えたり、ケーブルの取り回しかえたり色々いじるのでとりあえずキープです。
ケーブルはインナーを引っこ抜く際に今後の作業を考えてライナー管を残しておきます。
これがないと面倒くさいことになってしまうこともあります。
今回はBB(ウィッシュボーン)の用意が間に合わなかったためシマノの純正プレスフィット品のままでとりあえず組みます。
ということでココはキープ、
しかし回転の違いに驚愕ですヨ。。。(;´∀`)
ハンドルも交換、FDも交換となります。
すべてはずしてしまってイチから組みあげます。
でばらしが終わるとこんな感じです。
実は全く組まれていない状態(フレーム販売)のほうが作業は少ないんです(;´∀`)
そこまで時間はかかる作業ではないのですが、ケーブルなんかは固定されていることでもう使えなくなっていることもあります。
この状態で一回フレームにコーティングをしておきます。
使うのはもちろんクリーンイノベーターです。
組んだ後はドライブサイドBB周り何かがとても施工しにくくなってしまいますので隅々までキレイに行うためのコツですネ。
これでBBの状態を確認したら組み上げに入ります。
重量なんかもこの状態ではかっておくといいと思います。
センプレよりもやはり軽いです。。。
持った感じ薄っぺらいです。こりゃぁ怖いわ。。。
ゼリウスの完成車はグリスがとっても控えめです。
お店にとってはありがたいことです。
コラムカットなんかをするときにベッタベタだとクリーニングもしてからのカットになりますのでここは各所錆びない程度にだけうっすら入っているということはありがたいです。
とはいってもこのままでは下も上ベアリングも雨の中の走行やこれからの時期のにはちょっと頼りありませんのでポジションをきめてカット、その後しっかりとグリスを入れてあげたほうがいいですネ。
控えめなヘッドパーツとは裏腹にプレッシャープラグのみグリスがてんこ盛りです(笑
ともあれここまでくれば後は組み上げです。
▶組み上げ
各パーツにグリスをしっかりと入れながら組み上げていきます。
グリスを入れる所、入れては駄目なところなんかがありますのでそこら辺はきちんと分けて組んでいきます。
ブレーキケーブルは全交換です。
こちらです。
ブレーキケーブルに関しては圧倒的にポリマーコーティングです。
引きの軽さ、タッチ、全てにおいてかなりイイです。
シフトはとりあえず現状のもので様子を見ます。
次は小物類(スモールパーツ)の組み方を考えます。
最近はフレームによってこういった専用の小物パーツが使われていることが非常に多いです。
これを上手に使うための秘策を考えます。
※左:ゼリウスの専用アウター受け(シフト用でフレームに入る所)
右:シマノ純正ノングノーズ(シフト用)
この専用のパーツは直接アウターケーブルを差し込みます。
ポリマーコーティングケーブルを組む際は右側のロングノースを使用します。
これは剥がれやすいポリマーコーティングケーブルの能力を最大限に発揮するために必要なパーツです。
しかし入れようとするとこうです。。。
これでは使うことができません。
しかしロングノーズのノーズ部分は穴を通ることができました。
ここがインナーの太さしか全く通らない小物パーツを使っているメーカーもあります。
ラピエールさすがシマノと結託しているだけあります(笑
ではどうするか、、、
ロングノーズキャップを分解します。
この状態でゼリウスの専用小物パーツに入れてみましょう。
完璧です。
分解するのがめんどくさければ他のものでもいいかと思います。
(画像左側)これですね。
これは何かというと、、、
おわかりですか?
そうRD用のノーズ(ガイドパイプ)です。
これでも流用はできそうでした。
これでロングノーズがそのままでは使えないところにも同じような効果が得られるでしょう。
こんなコトを考えながらやるととても時間はかかってしまいますが、そこはせっかく組みのであればです。ここまで公開しちゃっていいのかと、ときどき聞かれますが、、、まぁいいでしょう!
こんな感じのことをしながら組んでいきますヨ。
性能は不明ですが、ジャグワイヤーのホワイト、ものすごくきれいなホワイトです。
シマノのホワイトよりもきれいなホワイトでパールがかったような白さがあります。
この点はすごくいいと思います。
長さ、取り回し中も考えながら組み上げていきますが、ゼリウス美しすぎます。。。
理由は後述いたします。
▶ダイレクトマウントブレーキの組付
ゼリウスはフロントはダイレクトマウントブレーキ、リアは普通のキャリパーです。
メンテナンス性やブレーキ性質のことを考えれば最強の組み合わせです。
通常のブレーキと違いのこんなもんが付いてこれをうっかりととってみると、、、
バラバラになっていきますのでくれぐれもご注意を(笑
構造的にVブレーキみたいな物を想像していただけるとわかりいいかと思います。
今回は保護シールを剥がしていくうちに「ピンッ」とまるで手榴弾のピンが飛ぶようにどっかに飛んて行ってしまったので(;´∀`)ちょっと取り付けがめんどくさかったです(笑
取り付け前に外れてしまったところで組み付けられないわけではないので大丈夫ですヨ(笑
ともあれブレーキも付けば後はケーブルの取り回しで最強な美しさになるように仕上げます。
▶ケーブルの取り回し
この画像を見るだけでも”コレッテ…Σ(゚Д゚)マジカヨ”こうなる方もいるのではないでしょうか。
ここはラピエールというフレンチバイク、おそらく最強かと思います。
何と言っても美しい、全てにおいて計算され方が美しすぎます。
多くのバイクはシフトケーブルは
”リア(右手シフト)が右側からフレームに侵入”します。
”フロント(左手シフト)は左側”からです。
ケーブルがうねります。
しかしゼリウスはこれが逆となり美しカーブを描きながらフレームに侵入します。
EFI(過去モデル)の頃からこうみたいです。
ダウンチューブ内でインナーケーブルがクロスするという作りです。
また小物パーツも前述のようにシマノのパーツがきちんと使えるように計算されているかどうかはわかりませんが、できています。
特に専用の小物パーツ(アウター受け)の穴の大きさ次第ではライナー管も通らないような細っこい穴しか空いていないメーカーも多くありますからネ。
極めつけはここです。
素晴らしいでしょこれ、、、
チェーンステー内部を通るケーブルルーティングフレームの多くは最高部に出口があります。
これだとどうしてもカーブがきつくなりがちです。
もちろんこの形状が駄目って言うことではありませんヨ。
ここのカーブはものすごく重要です。
9100シリーズに至ってはシマノもここの長さの指定まで出してきたぐらいのものです。
(チェンステーアウター受けからハンガー中心までの長さによってアウターの長さの指定があります。)
ココを美しく取れる構造、ものすごくいいと思います。
こういった細かい所の設計が実際にロードバイクを組む側の人間とすると、素晴らしいフレーム!とニヤニヤが止まらないわけです。
ルーティング等の詳細は別途記事内にてご紹介させていただきます。
▶まとめ
ともあれそんなこんなで作業開始から4時間ほど(時間かかり過ぎ、、、(;´∀`))でココまで出来上がってきます。
いやぁ美しいフレームです。
細部を見てみます。
フロントはダイレクトマウントです。
オールラウンドフレームでありながらエロ形状のフォークです。
特徴的な造形です。
ここも美しいカーブが作りやすい素晴らしい設計です。
ボリューム満点のBB周り、プレスフィットタイプのBBです。
クリアランスも十分。
少しずつ細部の紹介もさせていただこうと思っております。
このフレームはワタクシのマシンですので、これからポジション出しをして、コラムカット、ポストも不要な部分カット、ケーブルルーティングに磨きをかければほぼほぼ完成です。
ここからはもっと時間をかけて最高の状態に仕上げて、このルーティング、このフレームで最高の状態になる組み方を研究し、お客様のバイクにも技術の髄を全力で投入させていただきます。
塗装の状態もムラ等の不具合もなくものすごく良いです。
リアの三角のレッドの部分なんですが、画像でお伝えしづらいのですがものすごく鮮やかな蛍光オレンジのような”赤”です。
個人的にはこのラピエールというフランスのブランド(生産は台湾ですがなにか?)グロス仕上げが美しくおすすめです。
ということで”ラピエール ゼリウスSL完成車を組む”そんなお話でした。
完成車は箱から出してパーツをペチッとくっつけて終わり、それだけではないということです。
というのものワタクシ自身このラピエールというメーカーのバイクの美しさに惚れ込んでしまっているわけで、、、なぜにゼリウス?そう思われる方も多いと思うのですが、触ってみればよくわかります。
ラピエールは巷では”メタルスライム・はぐれメタル”なんかと呼ばれていることもあるほどのフレンチメーカーです(笑
しかしこういった余り名前も聞いたことも無いし、「ピエールって、、、髭がクリンとしてる?」、いいんです!
今乗っている方も(多分多くはありませんが(;´∀`))、これから購入を考えている方もいるかと思います。
当店でワタクシ自信が自信を持って
「皆様にのって頂きたい!」
そんなバイクであるからこそまずは自分でいじって、のって、のって、すべてはそこから始まると考えております。
乗っているから良さが伝えられる、さわっているから美しさが伝えられる。そこはワタクシ自身がお店を始めたときから何よりも大切にしているところです。
当店東商会様のご協力により、ラピエールのロードバイク販売を開始させていただくこととなりました。
FF-Cycleは大きなお店のように試乗車をご用意させていただいているわけではありません。
また在庫もずらりとご用意しているわけでもございません。
お値段面でも他社にまけるでしょう。
それでも1台1台一生懸命、全力で最高の状態になるように組み上げを行わせていただきます。
購入相談から喜んで承ります。
今後共、FF-Cycleをよろしくお願い申し上げます。
インプレ、ポジション調整、随時更新予定です。
+++++++++++++++++++++++++++
FF-Cycle(エフエフサイクル)
〒262-0019
千葉県千葉市花見川区朝日ヶ丘1-21-2
※当日の受付は18:00までとさせていただきます。
作業は18:00以降も行います。
TEL:043-376-1121
(電話を受けれない場合は番号通知にておかけいただければ折り返しさせていただきます。)
E-Mail:ffcycle@outlook.jp
※ご連絡をいただく際には
・お名前
・ご連絡先
・ご希望の整備内容(希望時間)
・ご希望の日程
・駐車場の要否
こちらをお申し付け下さい。
ロードバイクの健康診断・カスタマイズ相談的なこともお受けいたします。
当店の特徴・詳細ははこちらから
★フォーマルハウトは当店オリジナルのサイクルウェアです★
2017モデル入荷致しました。
★レディースウェアも新作入荷です。
★イチオシアイテム★
★レディースウェアも充実のラインナップ★
★シマノ純正パーツもすべてOK!お見積り承ります
在庫になくともシマノカタログ掲載商品全品お取り寄せいたします。
詳細はメールにてご連絡下さい。
★その他あったら便利なパーツも取り揃えております★
前回の”さらばセンプレ!ありがとうセンプレ”の記事より引っ張ってきたニューマシーンのお話です。
今回はワタクシのニューマシンではありますが、当店だとこういう風にして完成車を組み立てますヨ。
そんなご紹介も兼ねさせて頂こうと思います。
ということで前置きはこの辺に、なにがくるのか気になっている方も多いようなので早々に本題へ。
▶製品到着、開封
ラピエールです。
かなりのボリューム、強度のあるダンボールで到着します。
完成車ってこんな感じで来る場合が多いです。
メーカーによって多少の差はありますが、自転車屋さんの裏や、隅の方に大量に転がっているでかいダンボール、これが正体です(笑
完成車といえども完組(完成した)の状態でくるわけではなくて、メーカーさんがある程度組み立てた状態物をお見せで仕上げ組み立てをするということです。
ということで早速見てみましょう。
こんな感じで所狭しと、、、まるでテトリスのようにみっちりつまっております。
ホイールはフロントだけ外した状態で来ます。
車体はどうなっているかというと、、、
(この造形は・・・)
厳重に梱包されて入っています。
これらの梱包を外したり取り出す作業が結構たいへんです。
傷を付けないように慎重に梱包を剥がしていきます。
上の画像から、、、
・ケーブルはなんとなく張られている
・ハンドルにコントロールレバーまで付いた状態
(ステムは別途同梱)
・フォークも組付済み
・シートポスト、サドルは外れている
・フロントダイレクトマウントブレーキは外れている
こんな状態でした。
ココまで組んであると完成車として組む分にはかなりかんたんです。
フロントホイール、ステムとハンドルをくっつけて、サドルとシートポストを組み合わせてブスっと!
これで完成です。
おそらくものの30分もあれば店頭に並べておけるいわゆる”完成車”として完成です。
簡単ですネ。
しかしそれだけではありませんヨ。
当店ではどうするのかというところのご紹介です。
ともあれまずは外観チェックです。
(ゼリウスです!)
フレームの傷、塗装のノリ、不具合がないかすべてぐるりと一周チェックします。
確認が終えたら基本的に全バラシです。
▶全バラシとパーツの確認
ケーブル類の確認です。
よくあるパターンだと思います。
先日の記事でもこんな事がありましたネ。
シフト&ブレーキアウター:ジャグワイヤー
シフトインナー:ポリマーコーティング
ブレーキインナー:不明(コーティングなしに思えます。)
そうです。
以前の記事でガイツーで購入したコンポセットが”シフトインナーケーブルしか付属していなかった”ということがありました。
あくまでも推測でしかありませんが、箱もありませんでしたのでおそらくこういった完成車からばらしたパーツをコンポのセットとして激安で売っている可能性が考えられますネ。
完成車はカラーコーディネートとかでアウターケーブルがジャグワイヤーが使われている事が多いのでこういったメーカー向けパッケージをシマノも用意してしるのかもしれません。
と言うのは寄り道でして、ケーブルのお話に戻ります。
ブレーキは有無も言わさず全交換です。
シフトケーブルは折角のポリマーコーティングで(高いからネ)勿体無いので、とりあえずそのまま使用して組んでみます。
最初のうちは色々ポジション変えたり、ケーブルの取り回しかえたり色々いじるのでとりあえずキープです。
ケーブルはインナーを引っこ抜く際に今後の作業を考えてライナー管を残しておきます。
これがないと面倒くさいことになってしまうこともあります。
今回はBB(ウィッシュボーン)の用意が間に合わなかったためシマノの純正プレスフィット品のままでとりあえず組みます。
ということでココはキープ、
しかし回転の違いに驚愕ですヨ。。。(;´∀`)
ハンドルも交換、FDも交換となります。
すべてはずしてしまってイチから組みあげます。
でばらしが終わるとこんな感じです。
実は全く組まれていない状態(フレーム販売)のほうが作業は少ないんです(;´∀`)
そこまで時間はかかる作業ではないのですが、ケーブルなんかは固定されていることでもう使えなくなっていることもあります。
この状態で一回フレームにコーティングをしておきます。
使うのはもちろんクリーンイノベーターです。
組んだ後はドライブサイドBB周り何かがとても施工しにくくなってしまいますので隅々までキレイに行うためのコツですネ。
これでBBの状態を確認したら組み上げに入ります。
重量なんかもこの状態ではかっておくといいと思います。
センプレよりもやはり軽いです。。。
持った感じ薄っぺらいです。こりゃぁ怖いわ。。。
ゼリウスの完成車はグリスがとっても控えめです。
お店にとってはありがたいことです。
コラムカットなんかをするときにベッタベタだとクリーニングもしてからのカットになりますのでここは各所錆びない程度にだけうっすら入っているということはありがたいです。
とはいってもこのままでは下も上ベアリングも雨の中の走行やこれからの時期のにはちょっと頼りありませんのでポジションをきめてカット、その後しっかりとグリスを入れてあげたほうがいいですネ。
控えめなヘッドパーツとは裏腹にプレッシャープラグのみグリスがてんこ盛りです(笑
ともあれここまでくれば後は組み上げです。
▶組み上げ
各パーツにグリスをしっかりと入れながら組み上げていきます。
グリスを入れる所、入れては駄目なところなんかがありますのでそこら辺はきちんと分けて組んでいきます。
ブレーキケーブルは全交換です。
こちらです。
ブレーキケーブルに関しては圧倒的にポリマーコーティングです。
引きの軽さ、タッチ、全てにおいてかなりイイです。
シフトはとりあえず現状のもので様子を見ます。
次は小物類(スモールパーツ)の組み方を考えます。
最近はフレームによってこういった専用の小物パーツが使われていることが非常に多いです。
これを上手に使うための秘策を考えます。
※左:ゼリウスの専用アウター受け(シフト用でフレームに入る所)
右:シマノ純正ノングノーズ(シフト用)
この専用のパーツは直接アウターケーブルを差し込みます。
ポリマーコーティングケーブルを組む際は右側のロングノースを使用します。
これは剥がれやすいポリマーコーティングケーブルの能力を最大限に発揮するために必要なパーツです。
しかし入れようとするとこうです。。。
これでは使うことができません。
しかしロングノーズのノーズ部分は穴を通ることができました。
ここがインナーの太さしか全く通らない小物パーツを使っているメーカーもあります。
ではどうするか、、、
ロングノーズキャップを分解します。
この状態でゼリウスの専用小物パーツに入れてみましょう。
完璧です。
分解するのがめんどくさければ他のものでもいいかと思います。
(画像左側)これですね。
これは何かというと、、、
おわかりですか?
そうRD用のノーズ(ガイドパイプ)です。
これでも流用はできそうでした。
これでロングノーズがそのままでは使えないところにも同じような効果が得られるでしょう。
こんなコトを考えながらやるととても時間はかかってしまいますが、そこはせっかく組みのであればです。ここまで公開しちゃっていいのかと、ときどき聞かれますが、、、まぁいいでしょう!
こんな感じのことをしながら組んでいきますヨ。
性能は不明ですが、ジャグワイヤーのホワイト、ものすごくきれいなホワイトです。
シマノのホワイトよりもきれいなホワイトでパールがかったような白さがあります。
この点はすごくいいと思います。
長さ、取り回し中も考えながら組み上げていきますが、ゼリウス美しすぎます。。。
理由は後述いたします。
▶ダイレクトマウントブレーキの組付
ゼリウスはフロントはダイレクトマウントブレーキ、リアは普通のキャリパーです。
メンテナンス性やブレーキ性質のことを考えれば最強の組み合わせです。
通常のブレーキと違いのこんなもんが付いてこれをうっかりととってみると、、、
バラバラになっていきますのでくれぐれもご注意を(笑
構造的にVブレーキみたいな物を想像していただけるとわかりいいかと思います。
今回は保護シールを剥がしていくうちに「ピンッ」とまるで手榴弾のピンが飛ぶようにどっかに飛んて行ってしまったので(;´∀`)ちょっと取り付けがめんどくさかったです(笑
取り付け前に外れてしまったところで組み付けられないわけではないので大丈夫ですヨ(笑
ともあれブレーキも付けば後はケーブルの取り回しで最強な美しさになるように仕上げます。
▶ケーブルの取り回し
この画像を見るだけでも”コレッテ…Σ(゚Д゚)マジカヨ”こうなる方もいるのではないでしょうか。
ここはラピエールというフレンチバイク、おそらく最強かと思います。
何と言っても美しい、全てにおいて計算され方が美しすぎます。
多くのバイクはシフトケーブルは
”リア(右手シフト)が右側からフレームに侵入”します。
”フロント(左手シフト)は左側”からです。
ケーブルがうねります。
しかしゼリウスはこれが逆となり美しカーブを描きながらフレームに侵入します。
EFI(過去モデル)の頃からこうみたいです。
ダウンチューブ内でインナーケーブルがクロスするという作りです。
また小物パーツも前述のようにシマノのパーツがきちんと使えるように
特に専用の小物パーツ(アウター受け)の穴の大きさ次第ではライナー管も通らないような細っこい穴しか空いていないメーカーも多くありますからネ。
極めつけはここです。
素晴らしいでしょこれ、、、
チェーンステー内部を通るケーブルルーティングフレームの多くは最高部に出口があります。
これだとどうしてもカーブがきつくなりがちです。
もちろんこの形状が駄目って言うことではありませんヨ。
ここのカーブはものすごく重要です。
9100シリーズに至ってはシマノもここの長さの指定まで出してきたぐらいのものです。
(チェンステーアウター受けからハンガー中心までの長さによってアウターの長さの指定があります。)
ココを美しく取れる構造、ものすごくいいと思います。
こういった細かい所の設計が実際にロードバイクを組む側の人間とすると、素晴らしいフレーム!とニヤニヤが止まらないわけです。
ルーティング等の詳細は別途記事内にてご紹介させていただきます。
▶まとめ
ともあれそんなこんなで作業開始から4時間ほど(時間かかり過ぎ、、、(;´∀`))でココまで出来上がってきます。
いやぁ美しいフレームです。
細部を見てみます。
フロントはダイレクトマウントです。
オールラウンドフレームでありながらエロ形状のフォークです。
特徴的な造形です。
ここも美しいカーブが作りやすい素晴らしい設計です。
ボリューム満点のBB周り、プレスフィットタイプのBBです。
クリアランスも十分。
少しずつ細部の紹介もさせていただこうと思っております。
このフレームはワタクシのマシンですので、これからポジション出しをして、コラムカット、ポストも不要な部分カット、ケーブルルーティングに磨きをかければほぼほぼ完成です。
ここからはもっと時間をかけて最高の状態に仕上げて、このルーティング、このフレームで最高の状態になる組み方を研究し、お客様のバイクにも技術の髄を全力で投入させていただきます。
塗装の状態もムラ等の不具合もなくものすごく良いです。
リアの三角のレッドの部分なんですが、画像でお伝えしづらいのですがものすごく鮮やかな蛍光オレンジのような”赤”です。
個人的にはこのラピエールというフランスのブランド(
ということで”ラピエール ゼリウスSL完成車を組む”そんなお話でした。
完成車は箱から出してパーツをペチッとくっつけて終わり、それだけではないということです。
というのものワタクシ自身このラピエールというメーカーのバイクの美しさに惚れ込んでしまっているわけで、、、なぜにゼリウス?そう思われる方も多いと思うのですが、触ってみればよくわかります。
ラピエールは巷では”メタルスライム・はぐれメタル”なんかと呼ばれていることもあるほどのフレンチメーカーです(笑
しかしこういった余り名前も聞いたことも無いし、「ピエールって、、、髭がクリンとしてる?」、いいんです!
今乗っている方も(多分多くはありませんが(;´∀`))、これから購入を考えている方もいるかと思います。
当店でワタクシ自信が自信を持って
「皆様にのって頂きたい!」
そんなバイクであるからこそまずは自分でいじって、のって、のって、すべてはそこから始まると考えております。
乗っているから良さが伝えられる、さわっているから美しさが伝えられる。そこはワタクシ自身がお店を始めたときから何よりも大切にしているところです。
当店東商会様のご協力により、ラピエールのロードバイク販売を開始させていただくこととなりました。
FF-Cycleは大きなお店のように試乗車をご用意させていただいているわけではありません。
また在庫もずらりとご用意しているわけでもございません。
お値段面でも他社にまけるでしょう。
それでも1台1台一生懸命、全力で最高の状態になるように組み上げを行わせていただきます。
購入相談から喜んで承ります。
今後共、FF-Cycleをよろしくお願い申し上げます。
インプレ、ポジション調整、随時更新予定です。
+++++++++++++++++++++++++++
FF-Cycle(エフエフサイクル)
〒262-0019
千葉県千葉市花見川区朝日ヶ丘1-21-2
※当日の受付は18:00までとさせていただきます。
作業は18:00以降も行います。
TEL:043-376-1121
(電話を受けれない場合は番号通知にておかけいただければ折り返しさせていただきます。)
E-Mail:ffcycle@outlook.jp
※ご連絡をいただく際には
・お名前
・ご連絡先
・ご希望の整備内容(希望時間)
・ご希望の日程
・駐車場の要否
こちらをお申し付け下さい。
ロードバイクの健康診断・カスタマイズ相談的なこともお受けいたします。
当店の特徴・詳細ははこちらから
★フォーマルハウトは当店オリジナルのサイクルウェアです★
2017モデル入荷致しました。
★レディースウェアも新作入荷です。
★イチオシアイテム★
★シマノ純正パーツもすべてOK!お見積り承ります
在庫になくともシマノカタログ掲載商品全品お取り寄せいたします。
詳細はメールにてご連絡下さい。
★その他あったら便利なパーツも取り揃えております★
コメント
コメント一覧 (2)
リアのケーブルルーティングも機能的ですしかっこいいですね・・・。
僕もつい最近ドイツのロードを購入しましたが、それよりよっぽど綺麗です 笑
センプレからラピエールのゼリウスときて、僕の中のてんちょーさんのイメージがどんどん貴公子みたいな方に・・・笑
そんな貴公子だなんて、だいぶかけ離れておりますヨ。。。
どちらかというと近所のおっさん的な(笑
LAPIERREは非常にルーティングとかよく考えて作られているところもお気に入りの一つです。
ドイツのロードとは、、、なかなか良いものを選んだようですネ!