ステム選びは大困難 120mm17°ステムがないっス…orz

17°(73°)ステムといえばいわゆる”水平ステム”、地面と大体平行になるステムの角度です。

詳細はこちらにて↓↓↓
ステム長とアングル(角度)の影響 ロードバイクポジション調整


要はハンドル位置を現実的に一番低くできるステムであるということです。
(実際は30°とか少々ヤバイ角度もありますが、ロードでは一般的に限界が17°(73°)がマックスかと・・・)

ヘッドセットのトップカバーでの調整もある程度できますが、それでもペタペタの男気あふれるトップカバーもなにせ入手困難な物が多く。。。

ということでステムでの調整をしてみようと思ったのですが・・・
ここからが本題で17°ステムを探してみるというお話です。


▶ステムの要は精度と剛性

ステムはものすごく力のかかる部分です。
ハンドルを振るときなんかもものすごく力がかかります。
前輪から・ハンドルからの力の入力に対してもステムが弱ければきちんと動くことができません。

よほどちんちくりんなものでなければ走行中に折れることなんてないとは思いますが、それでも不安のあるものは絶対に使いたくない部分です。
(ボトルケージなんかはたとえ折れたとしても自走不能になることは少ないです。シングルライドの山の中で自走不能になるほど恐ろしいことはありません。・・・特に夜間とか(;´∀`))
万が一の落車の際なんかも運良く体がなんとか大丈夫だった場合、自走ができるかできないか、これって趣味として楽しむ上でとても大切なことです。

剛性は高さはスプリントや激坂なんかでハンドルを思いっきり引っ張ったときなんかによくわかります
。逆に多少柔らかいほうが手への衝撃が少なく感じることがあります。この辺はバランスですネ。

プロの世界でもハンドルなんかもそうですが、カーボンはあえて使わずにハンドル+ステムはアルミ製を使い選手もいます。


これともう一つ、”精度”です。
これはステムをコラムに入れてみればすぐにわかります。
ワタクシ自信も数種類、色々と組み込みを行なっているのですが気持ち悪いものがあります。

精度が悪いのか、コラムクランプの具合がよくないのか不明な部分も少々ありますが、コラムに吸い付くように入っていかないステムがあります。
カーボンのコラムの場合は真円度が乱れることはなくはないとは思いますが限りなく少ないでしょう。

取り付けのときにグリングリン、ギリギリ回さないと引っかかるというか、入り・収まりの悪いものは少々不安を感じます。(ゆる過ぎもダメですネ。。。)
そうそうひどいものでなければそうはありませんが、バリなんて持ってのほかです。

それを使ったからと言ってすぐにぶっ壊れることがあるかというと・・・めったにそんなことはないとは思いますが、それでも余り気持ちのいいものではありません。
こればかりは製品の個体差の問題かもしれませんが、それでも某有名メーカーのステムなんかでもありましたので、ワタクシはそのメーカーの製品は選択肢から除外しております(笑

その点プロのステムはLTグレードでも今のところ不具合が全くありませんので信頼を置いているということです。



▶シマノプロのステムを見てみる

シマノプロ LTステム 17°

実質の選択肢としてはこのぐらいかと・・・

シマノプロのロード用はステムは大きく分けて3種類
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・LT AL6061 :6°・17°・35° 60~120mm
・PLT AL2014 : 10°  50~130mm
・VIBE AL7075  : 10°・17° 80~130mm

その他もありますが、タルシスは主にMTBで使用されますので120mmのラインナップがありません。
構造的にはものすごく興味アリ気なアンカーナット不要の設計はとてもイイですが、カーボンフォークには少々不安があります。
Videスプリントとかは長さが決まっておりますのでどうにもならんです。

となると中間グレードのPLTは17°はありませんので、LTかVIBEのどちらかになってしまいます。

ところがどっこいそんなに簡単に決められないのが先日ベタ切りでブッタ切ってしまったコラムの問題です。
トップキャップとのクリアランスは、、、
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これで引きしろをよくとっていると思うほどのびっちりカットです(笑

感の言い方はお気づきかと思うのですが、ココで問題になってくるのはステムのスタックハイトです。
スタックハイトなんてかっこよく言ってますが、要はコラムクランプ部のステムの高さです。

この状態のベタ切りはここが仮に1mmでも低くなったらガタが取れません。
(3mmのスペーサーでなんとかなるかならないか・・・そこも細かく調整が必要です。)
高くなる分には+2mmぐらいは問題ないでしょう。

PLT・LTステムはおよそ39mm、VIBEステムは問い合わせした所36mm位とのこと、
コイツァ、、、少々取り付けが厄介になりそうです。引き代がとれない寸法ですorz
※ステムのスタックハイトは大体40mm前後のものが多いですが、36mmはほかと比べて少々低めです。

更にVIBEステムは専用のトップキャップが付きます。

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トップキャップ上部にはスペーサーが入れませんのでベタ切るか、下部にスペーサーを入れて調整するしかありません。

この36mmのスタックハイトに合わせて更にベタで切ってしまうと、またステムを交換したくなったときに後悔することになるかもしれません。
ハンドルを下げたいがための変更で下にスペーサーを入れてしまっては元も子もなくなってしまいますし。。。

コラムのべた切りってこんな不便なことも満載ですヨ。。。

今後変更したくなったときのことを考えると、LTステムしかなくなってしまいます。
しかし、問題が2点あります。
・PLTを使ってしまった。。。
・デザインがPLTのほうが・・・(笑
そして現在メーカー欠品中・・・orz

最近の傾向としてどこのメーカーもザラザラのまっくろくろすけ、、、
シマノのコンポもフレームメーカーもまっくろくろすけですヨ(´・ω・`)ショボーン
マット、つや消し、ブラック、、、
多すぎな気がしてしまいます。

デザイン的な好みの問題ではありますが、フレームがグロスであればフレームと同系色の差し色が入ったグロスのほうがまとまりがいいというか見た目がよく思えます。
汎用性を持たせるためのメーカーの思惑かとは思いますが、それでももう少し、、、
せめてグロスブラックにホワイトのデザイン(ロゴ)が主張しすぎない程度の(好みがめんどくさすぎです。)ものがいいかと。。。

そしてPLTがAL2014、結構硬めのアルミです。
(正確には硬めというかこの辺は専門外ではありますので詳細はぐぐってみて下さい)
これと同様かこれ以上のものがいいと思ってしまうのは、一度高いステムを購入してしまうと”お財布に厳しくなるぞ”っていうことです(笑

となるとAL7075とかの素材がいいかなぁなんてそんなことを考え出すとキリがありません。。。

大きな足止めです。



▶さすがZIPP先輩!

ようやっと見つけました!

17°、120mm、スタックおよそ40mm超、グロス、メーカーロゴ+ハンドルクランプキャップもGOOD、そしてお値段もさすがZIPPセンペーッスorz

こちらです。
ZIPP ジップ Service Course SL ステム 

高いっす。。。

しかしすっかり我儘放題になりやがったワタクシの物欲はコイツを購入するしか満足させることはできないようです。。。((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

ということで早1週間ぐらいステムを探しまくって結局見つけたのはZIPPセンパイに落ち着きそうということです。

7075アルミ製のサービスコースSLステムは最高レベルの剛性と軽さを備え、±6°,±17°2種類のアングルで70??130?までの7つのサイズをラインナップ(±6°のみ70~140mmまでの8サイズ)。
正確なトルク管理を容易にする為、すべてのボルトをトルクスヘッドチタンボ ルト(T25)を使用。ロゴマークはポリッシュシルバーのレーザーエッチング仕様
公式ページより http://www.intermax.co.jp/news/archives/2016/11/zipp-2/

剛性と軽さ、チタンボルト、そしてレーザーエッチング処理とは、、、
ワタクシなんかには勿体無いぐらいの代物です。

それにしてもステム一本で1万円超えとは、、、
ママチャリが1台1万円ちょっとで買える時代に、、、
ロードバイクの魔力は恐ろしいものです。。。




▶その他の17°ステム

これら以外の17°のステムだと・・・

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

3T ARX2 TEAM クランプ径:31.8mm ステム
価格:12636円(税込、送料無料) (2017/7/10時点)


ハンドルクランプがなんだか狭まっていて、コラムクランプは1本締め、ベア切り対応にはこの1本締めのほうがいいような気はしますが、前から見るとやはり不思議なデザインです。


Dixna からはリッジラインというものが、、、


こちらもハンドルクランプがおしゃれというか、、、
なんかう~ん、
素材は2014アルミ、お値段以上の可能性を秘めてはおりますが、やはり少々デザインが、、、



プロファイルデザイン。。。
TT系に強いようですが、詳細が不明です。



ということで今回は17°ステム(水平ステム)を探してみる、そんなお話でした。
ステム+ハンドルはものすごく力のかかるところです。
メーカー品を使っていればおそらく問題はないとは思いますが、現在ワタクシが探している中でもバッタモンや怪しげなものがゴマンと溢れております、

節約できるところと節約すると危ないところをしっかりと見極めることが大切だと思います。
大体多くのメーカーは10°前後が多いようですが、17°も気合を入れて作っていただけるといいなぁというのは手が長い人(ワタクシ)からの希望でした。

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