リアディレイラー(RD-6800)分解清掃 その効果は如何に!?

新型のリアディレイラー(RD-R8000)が来てまた箱入りとなったRD-6800-SSですが、また例のごとく汚いまま箱入りになるなんて、、、さんざんお世話になったきたパーツに申し訳が立たないってもんです。

ということで今回はRD6800の分解清掃をしてみました。果たしてその効果は如何に、、、そんなお話です。

ちなみに今回のアルテ リアディレイラーはもう、、、どのくらいでしょうか。。。おそらく3年とか4年とかそのぐらいは使用していたような気がします。
普段の掃除といえばときどきプーリー部を分解してキレイにしたりはしていましたが、基本的なクリーニングは洗車がメインです。洗車後には各種可動部への注油ぐらいなもんで調子は全く悪くありません。
”3年という歳月はディレイラーにどのような影響をあたえるのか、、、”そんなところが見応えかと思います。



▶B軸側の分解清掃

B軸、Bテンションボルトで調整する動きを司るところです。
結構バネの力が強く止まっておりますので弾けて飛んでいったりしないように注意が必要です。

バンッ!Σ(゚Д゚)
となりますのでご注意下さいm(_ _)m

++ご注意++++++++++++++++++++++

パーツは全てにおいてあてはまりますが、経年劣化をしている場合、
樹脂製のパーツなんかは特に外すまでは正常に動いているが外す時の力に耐えることができなくて、
・外そうと力をかけた時、
・バネが絡むパーツであれば外れたときにバネの衝撃で、
・組み付けるときの負荷で
こんなときにベキッとぶっ壊れる事があります。
どんなに気をつけていても細かい各所パーツの寿命というものもございます。

特にものすごく年代物のパーツなんかはリペアパーツが生産を終了していることもあります。
そうなると、、、代替品に交換するしかなくなってしまうということをしっかりと念頭に置いておくことが大切です。
交換・メンテナンスの際はくれぐれもご注意下さい。

+++++++++++++++++++++++++++

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※画像はストップリングがすこしだけ外れた状態です。

B軸ストップリングを外します。

まずはココからです。
コイツをとらないことにはなんともなりません。

B軸はバネのテンションが結構かかっていますので慎重に作業を進めないと思わぬパーツの破損や怪我をする可能性もあるかと思います。

ともあれココはちょっとだけ頭を使いますがそこまで大変な作業ではありません。
バネの力で止まっているパーツは組み付ける時が大変なんですヨ(;´д`)…

ストップリングがはずれれば後はドンドンばらしていくことができます。

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プーリー側の分解が終了です。

反対側も引っ張れば抜けます。
これで終わりです。

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ばらしたパーツはこんな感じです。
画像左から
・RD本体
・Bテンションスプリング
・B軸
・シールリング
・ストップリング
・ストッパープレート+Bテンションボルト
似たような名前が多くて混乱しそうです。。。

ばらしてみて思いました。。。あんまり汚くない。。。

アフターです。
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輝くB軸!!

内部のグリスこそ茶色くはなっておりましたが、それでもグリス切れのような事はありませんでしたし、動きが悪いということもありませんでした。

で組み付けです。
まったくもって主観ではありますが、分解の3倍ぐらい大変です。

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キレイにグリスを塗布した後少しずつ組み上げていきます。

Bテンションスプリングは方向がありますので間違えないようにします。
B軸を差し込んだ後はシールリング、ストッパープレートを組み付けていきます。

画像ではまだBテンションボルトが刺さっていますがこれは取っ払った方が作業がやりやすいです。

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画像の右側の突起(ストッパープレートの爪)をを左側の突起(B体の爪)を超えるまで回して引っ掛けるようにします。

公式マニュアルでは3mmアーレンを使って、、、とありますが、ココは2mmのアーレンのほうがやりやすかったです。
この作業は結構コツが居ると思います。手が3本欲しかった。。。(笑

ココを組み上げれば後はグリスをタップリ塗ったストップリングをはめ込めば作業は終了です。




▶プレートユニットの分解清掃

ガイドプーリー+テンションプーリーが付いているプレートの部分の分解です。

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画像赤丸のプレートストッパーピンを外します。
ココはなぜかプラスです(笑
プラス2番で緩めるのですが、ものすごく硬く締まっています。
適当な工具だとなめってしまう可能性がありますのでしっかりと力のかかる工具を使ったほうがいいでと思います。

ストッパーピンはプレートユニットが回らないためのストッパーなのでこれが外れるとプレート部を緩められるようになります。
ストッパーピンが止めの役割になっていた方向に回るようになりますのでそちらに回して緩めてあげます。というところなんですが、少々ディレイラーに引っかかりますのでそこは優しく本体をバネの力に逆らって動かして上げるといいでしょう。


プレート部がゆるめば上下プーリを取り外します。

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※1番汚れるプーリー部の内側です。

これでプレートを引き抜けば分解は終了です。

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多少の汚れはありますが、それでも3年という仕様とは思えないほどキレイかと思います。

組付はB軸と違ってそこまで大変ではないです。
ここもキレイにしてあげてグリスをたっぷり盛って組み付けです。

上下プーリーの方向は間違わないように注意です。


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ストッパーピンを止める際は上手に指を使って、ディレイラーの構造を考えた上で固定してそのすきにサッと止めてしまうのがいいでしょう。



最後に

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各所はみ出したグリスは除去、あるべきところにはグリスを盛る、ということで作業は終了です。


今回作業をしてみて、、、
しっかりと洗車等をしてオイルを可動部につける。
メンテナンスといえばほぼこれだけです。

それでもやはりシマノ製!シールもしっかりとしていますし、グリスも多めに組まれていました。
動きはと言うと、、、気持ちなめらかになったようなないような、、、余り変わりません。というか違いがわかりませんヨ。。。(;´д`)…
組み付けて動かしてみたら多少の差は出るのかもしれませんが、動きの滑らかさで言うと分解清掃なんてしなくてもまったく問題ないというところでした。

シクロの用に雨でも泥でもドンドン走る、そんな使い方でなければ内部までの汚れというのはそこまで汚くはならないのか、そんな印象でした。
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こんな使い方でなければかなりの寿命だと思いますヨ(笑

どうにもこうにも動きが悪かったりした場合は分解清掃も手かもしれません。
構造的に考えて動きが悪くなったと感じるぐらいであればもう寿命ということも考えられます。
ばらせるところとばらせないところが完全に分かれていますからネ。

B軸・プレートユニットこそ分解は可能ではありますが、肝心要のリンク部は分解はできません。
ということは分解不能なリンク部は如何に日頃のメンテナンスで寿命を伸ばしてあげるか、これが需要なのではないかと思います。
シマノ推奨のメンテナンスは洗浄+注油です。

”動きが悪くなったら~~~”、とマニュアルにはありますが個人的には動きが悪くなる前に前もってキチンと対処をしておくのが秘訣かと思います。


ということで今回はリアディレイラー(RD-6800)の分解清掃のお話でした。


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