走行会報告 集団走行の難しさと絶対に覚えておかないといけないこと


昨日の走行会の報告と集団走行を再度考えるということです。

今回は100㎞ライドと少々長い道のりではありました。

残念ならが”一人も欠くことなくゴール”ということは叶いませんでした。

集団走行を行っているローディさん、これから集団走行を行おうとする方々には必ず覚えておいていただきたいことを最後にまとめさせていただこうと思います・


ということで本題へ。

image4144

今回お集まりいただいたのは15名、、、

過去最大の集まりとなりました。
皆様朝も早よからご参加誠にありがとうございます。

IMAG2818

必ず行うミーティングです。

ハンドサイン、声出しをご説明させていただきました。
そして自己紹介をしてから走行開始です。

ギンギンの晴れで猛暑を予想してはおりましたが当時はは曇り、、、
一部雨がぱらつくこともありましたが、非常に走りやすい陽気で、真夏とは思えないほど快適なライドです。


image414

女性のご参加者も颯爽と走っております。

ロングライドの基本はヒルクライムなんかでも一緒ですが”最初から無理をしない”、ということだと思います。行きは25㎞/h未満で走ります。

なにがいいってガンガンの晴れではなかったのでものすごく走りやすかったです。
これが晴れで30℃を有に超えるような場合はあっという間に汗グッショリになって疲労も溜まっていくのですが、このペースで本当に爽やかな汗、そのぐらいの気温でした。

IMAG2837

道中像に踏まれている方を発見したり、、、

image5064

撮影をしながら利根川を目指します。


IMAG2849

利根川(落ち返し地点)まで到着したのは10時頃休憩を一回挟んで10時でしたのでいいペースでした。

image5219

いい笑顔です(・∀・)イイ!!

しばし軽食・補給をしっかりとして、ここからは復路に入ります。
追い風気味だった往路とは逆に若干の向かい風、、、


image4970

帰りは風車にてパチリと!

お顔はぼかしを入れてありますがとてもいい笑顔です。

ここまで戻れば後は25㎞ぐらいです。

少々雨がぱらつき始めました。。。




+++++++++++++++++++++++++++++++

ここからがものすごく重要です。
これから集団走行をしようと思う方、集団走行をしている方も絶対に忘れないでほしいと思います。
ご本人も掲載を快諾していただけたのであえてすべてを書かせていただこうと思います。

+++++++++++++++++++++++++++++++

風車公園を出てからは2班に別れました。

ワタクシは先行グループにて走行しておりました。

後方グループとの距離が開いていたので途中で止まることに、、、

しばらく待っては見るのですが、


、、、こない

、、、おかしい


しばらく待ってはみたのですが、やはり来ません。

そして戻ってみました。


2㎞位戻ってみるといました。


走行ペースがおかしいです。

「大丈夫ですか?」

「落車です。。。」

後方グループの最後尾を走行していた方が落車をしてしまったようです。

体を見ると擦過傷はありますが、出血がひどいところなどはありません。

頭はヘルメットに擦れ傷はありますが、ぶつかけたと言うよりかは擦れた傷です。
ひどく打ち付けていれば動かすことは禁忌ですが、不幸中の幸いで体の打撲のほうがひどかったようです。

「走れますか?」

「ちょっと厳しいかもです。」

しかしここはサイクリングロードの真ん中、救急車は入ってこれません。

なんとかトランポできる途中まで自走でゆっくり走行することに。


落車してしまった方はもうベテランと言ってもいいほどで、県外より自走で何度もご参加いただいている方です。

「なぜ、、、」というのが頭をよぎります。

自走で帰宅することなどとうてい無理な状態でありますので、トランポで救急病院へ。


ワタクシは付添と送りのため途中離脱させていただき、残りの帰路はグループで道を知っているベテランローディさんにおまかせしてお別れすることに。

ご参加いただいた皆様、最後までお供ができなくなってしまい申し訳ございませんでした。


幸い2㎞ぐらいの距離に救急病院がありましたので駆け込むことに。
アイシングをしながら車が来るのを待ちます

待っている間何人かのローディさんにお声をかけていただきありがとうございました。


CT、レントゲンを取り診断を待ちます。

結果は骨折を含む大怪我でした。


その後ご自宅までトランポでお送りさせていただきました。





なぜこのようなことが起きてしまったのか、、、

ご本人のお話をもとに原因と対策を推測します。

”前走者のブレーキに慌ててブレーキを掛けてしまって前転した状態で肩から落ちた。”
ということです。

しかし単純に原因はこれだけではありません。

こういった落車・事故は複数の要因がものすごく複雑に絡み合って、偶然のかさなりで起きてしまうことがあるということです。

①前走者のブレーキング

集団走行では1番前の人のサインが少しでも遅れること・サインが出ないことで大事故につながることがあります。
最前列の方のちょっとしたブレーキ、
2番めの人はもう少し強くブレーキを掛けます。
3番目の人はもっと強く掛けなければいけません。
4番目の人はもっともっと、、、
となり後方に行くに連れてどんどんと急なブレーキを強いられます。

これは経験してみないとわからないかもしれませんが、確実にそうなります。

自然渋滞の発生のメカニズムと似ていることです。


極端な話ですが、ペダリングを止めるだけでもこの現象は起きます。

これにより後続行けばいくほど急ブレーキが必要になり、急ブレーキ後に前転してしまったということです。


集団走行時に一番前を走っている方のサインの出し方次第ではこういったことが起こり得るということです。



②車間距離の取り方

これも偶然と言うか、、、複数の要因が重なったことだともいます。
・復路後半、段々と疲れてきていた。
・向かい風
・慣れが出てきてしまった。

これらの原因が重なることで車間が詰まり気味であったということが推測されます。

急激な変化があったとしても十分な車間距離があれば回避できていたかもしれません。


③ブレーキの調整

ロードバイクのブレーキはものすごく効きます。

キャリパーブレーキだろうがディスクブレーキだろうがママチャリなんかのブレーキとは比べ物になりません。

前転するかしないか、この微妙な、ものすごく繊細な1mm以下の調整で回避できることもありますし、前転してしまうということでてきます。



最近、今回の落車以外でも別にもう一方前転をした方のロードバイクの点検をしました。

その方も今回も全く同じです。

引き代が少なすぎます。

簡単に言うとチョンと触っただけですぐにブレーキが効き始めるような引き代不足です。

確かに力のない女性や手の小さい方には通常時は有利なのかもしれません。(効きが良くなるような感じがしてしまいます。)
しかし十分な引き代がない調整はパニックブレーキ・とっさのブレーキングの際にガッと効いてしまいがちなセッティングということです。

前転するほどのブレーキングになるかならないか、、、ものすごく微妙なところです。






落車は誰が悪いとかそういうことではありません。

複数の要因が複雑に絡み合って起こってしまうことです。

しかし怪我をおってしまうのは誰でもない本人であります。

もしも、”~~~していたら起きなかった。。。”
こんな事は後から考えても落車という起きてしまったことを後からなかったことにすることなんかできません。

しかし本ブログをお読みいただいている方の中には集団走行をしている方も、これから仲間を集めて楽しく走りたいと考えている方も多くいると思います。

そんな方には絶対に覚えておいていただきたいです。

ロードバイクはとても素敵な乗り物であり、とても素敵な趣味であります。

しかし時と場合によっては大怪我をおってしまうこともあります。

避けられない事故と言うものもあります。
止まっているところ、信号待ち等でも突っ込まれること止まります。

しかし今回の様なケース、本当に避けることがどうしてもできなかったかというと、一概に絶対に避けようがなかった、ということではないとも考えられます。

・もしも前走者の声出し・サインがもう少し早かったら、大きかったら、、、
・もしも少しだけ車間距離が広かったら、、、
・もしもブレーキの調整がもう少しだけ、、、
・もしももう少しスピードが遅かったら、、、
もしも、もしも、、、


もしもと考えていても仕方がありません。

集団走行時は朝のミーティングには必ずお伝えさせていただいておりますが、

・声をしっかりと出します!
(※ハンドサインは間に合わない状況もあります。)
多少にぎやかなぐらいの方が安全です。
そのためにもワタクシは率先して大声だしてアピールさせていただいております。
初心者の方なんかは特に片手を離したり、ハンドサインがわからない、パッと出てこない、そんな場合は確実に”声”です。
ハンドサインは見た人、見えた人にしか伝わりませんが、声は下手したら最後尾の人まで一発で伝わります。

・自分が受け取ったサインはしっかりと後続へ伝えます!
伝言ゲームではありませんが、失敗すると本当に危険です。
自分よりも後方に伝わらなかった場合はサインを無視するのと同じです。
伝わるように伝える、これが大切です。

サインの伝わりが遅れるということは今回の様な事故・落車が起きてしまうということです。
例えば、車止めです。
前から3番目ぐらいまでは前方が確認できますが、それ移行は前方が確認しにくくなります。
サインが伝わり切ることには車止め通過後、、、こんな事では全く意味がありません。
サインが遅れる、伝言が遅れるということは後続車を危険にさらしてしまうということです。
サインを出していても伝わらなければ意味がありません。
声のほうが伝わるスピードが早いです。
声のサインはしっかりと声で反応しましょう。

・どんなに疲れていても安全を最重視します!
不測の事態に対応できる車間距離、走行ラインを考えるということです。





最後に少々厳しいことを書きます。

もちろん原因はこれだけではありませんし、繰り返しになりますが誰が悪いというお話、犯人探しのようなことではありません。しかしちょっとした気の持ちようでリスクをすこしでも減らすことができます。

声・サインもしっかりと出せないようであれば集団走行はできません。

声を出さないこと、サインを出さないことで今回の落車のように自分は被害はないかもしれませんが、大切なロードバイク仲間が大怪我をおってしまうことがあるということをしっかりと頭に留めておくということです。

そして大怪我をおってしまうことでロードバイクに乗れないだけではなくて生活・仕事にも当然支障が出てきてしまいます。

自分のよりも更に後続車も、同じロードバイクというとても素敵な趣味を楽しむ仲間です。
”仲間の安全を守るため”にも少しだけ勇気を出して、少しだけ恥ずかしいかもしれませんが、少しだけ頑張って、しっかりと声を出して安全第一で楽しむこと、これが集団走行をする上での最低限のルールです。


今回はもしも事故がなければ、というところではございますが。
不謹慎で申し訳ありませんが、ワタクシは今回の走行会もトラブル意外はものすごく楽しかったです。
ロードバイクという同じ趣味を持つ大切な仲間の集まりです。
一人で走っているときには味わい難い最高の時を過ごせました。

ご参加いただいた皆様本当にありがとうございました。

本当にロードバイクって最高の趣味だと思います。

朝通勤して、デスクワークして、満員電車に揺られて、クズい上司からの理不尽な仕打ち、、、
ロードバイクは通常の日常では味わえないような刺激に満ち溢れています。

トレーニングではスッゲェ辛くて、辛くて、
落車をして歯を折ったり、顔には消えない傷が残ったり、
真冬のダウンヒルは死ぬんじゃねぇかと思うほど寒かったり、

それでもどうしても楽しくて、楽しくて、楽しくて、、、
ワタクシはロードバイクが大好きです。

そんな最高の趣味を仲間と楽しむために皆様には少しだけ、ほんのすこしだけです。
ほんのすこしだけでも絶対に覚えておいて、絶対に実践して欲しいサインのルールです。(マナーではありません、ルールです。)

それ以外にも、ブレーキの整備であったり、車間や走行ラインであったり、他にも大切なことがたくさんあり、どれも0にはできないリスクを少しでも減らすために大切なことです。

ということで今回は走行会の報告と集団走行の難しさと絶対に覚えておかないといけないこと
そんなお話でした。


※ご参加頂いた皆様へ
今回は100㎞ライド完走はできませんでしたが、同じ時をともにしたロードバイク仲間が大怪我を負ってしまいました。お時間のある時でもかまいませんので、彼(投稿ネーム:イカサマさん)にお見舞いの一言だけで構いませんので、コメント欄にご投稿をお願いさせていただきたいと思います。よろしくお願い致します。


次回の走行会は今週末の予定でございます。
朝のミーティングでも全く同じお話をさせていただこうと思います。

+++++++++++++++++++++++++++

最近落車・事故がものすごく多いです。
今回だけではなくワタクシの周りでもここ1ヶ月の間に4件です。

この中で極めて軽症だったものは1件のみです。

集団走行だけではなくくれぐれもお気をつけて素敵な趣味を満喫していただければと思います。


+++++++++++++++++++++++++++
FF-Cycle(エフエフサイクル)
〒262-0019
千葉県千葉市花見川区朝日ヶ丘1-21-2
※当日の受付は18:00までとさせていただきます。
作業は18:00以降も行います。
TEL:043-376-1121
(整備中、接客中等 電話を受けれない場合は番号通知にておかけいただければ折り返しお電話をさせていただきます。)
E-Mail:ffcycle@outlook.jp
※ご連絡をいただく際には
・お名前
・ご連絡先
・ご希望の整備内容(希望時間)
・ご希望の日程
・駐車場の要否
こちらをお申し付け下さい。

ロードバイクの健康診断・カスタマイズ相談的なこともお受けいたします。
当店の特徴・詳細ははこちらから



★フォーマルハウトは当店オリジナルのサイクルウェアです★

2017モデル入荷致しました。


★レディースウェアも新作入荷です。


★イチオシアイテム★
★レディースウェアも充実のラインナップ★


★シマノ純正パーツもすべてOK!お見積り承ります

在庫になくともシマノカタログ掲載商品全品お取り寄せいたします。
詳細はメールにてご連絡下さい。

★その他あったら便利なパーツも取り揃えております★