ロードバイクの楽しみは自分で整備をすることもできる。これは趣味としてロードバイクを楽しむ上でとっても楽しいことだとワタクシは考えております。
※もちろん整備によっては危険を伴うこともありますので無理は禁物です。
工具を揃えて、いざ整備!
となったときにケミカルが何にもなければ少々困ってしまいます。。。
いいケミカルは効率もあげますし、もちろん完成度を上げることもできます。
ケミカルなしでは整備はできない!そう言っても過言ではない工具と並んでとても大切なものです。
ということで今回は困ったときはナニを買う?初心者向けのケミカル選びのお話です。
※この辺は各メーカーだけではなくメカニックによっても意見が別れるところではあります。
あくまでもワタクシの考え、といったところを御理解の上一情報としてお読みいただければ幸いです。

当店で使用中のケミカルの一部です。
沼にハマるとこんな事になってしまいますヨ。。。( ̄▽ ̄;)アハハハ…
▶まずはグリスとオイルを
混合しがちなグリスとオイルですが、今回の本題ではないのでサラッとだけ。
・オイル
→注油が簡単な箇所、外から見える部分に主に使用。
※チェーン、ディレイラー可動部等
・グリス
→オイルよりも長持ち、主に外から見えない部分に使用
※ハブ、ベアリング内部等
オイルは洗車などの際に入れ替えます。
グリスはオーバーホールのときに入れ替えます。
特殊ベアリングなどはグリスではなくてオイルなんかを用いたりするものも中にはありますが、あくまでも投手な例ということです。
詳細は下記にもう少しだけあります。
ということで次項から本題へ入ります。
▶脱脂系
当店でも使用している脱脂系、いわゆる油分を落とすケミカルは何種類もあります。
パーツクリーナー(略してパークリ)何かと呼ばれる主に油を落とすためのケミカルです。
しかし実は結構な種類があるんですネ。。。
整備初心者の方はどんな物を選べないいのかという所です。
こればかりは使用用途に合わせて選ぶのがいいと思いますので使用用途に合わせておすすめ品をご紹介いたします。
①いわゆるパーツクリーナー(速乾性)
使用頻度:★★★★
自分で整備をしたいと思ったら無くてはどうにもならないレベルです。
ないとグリスの除去ができません。
ホームセンターなんかでも1本300円ぐらいで売っている一番手に入れやすいスプレータイプの洗浄剤です。
基本的に”速乾性”のものがほとんどです。
グリスもオイルもどちらでもOKです。
洗浄成分は結構強めです。
注意点として金属以外の製品への攻撃性(劣化促進等)が考えられます。
また洗浄成分が強くスプレータイプなので落としたくないところにまでかかってしまうことも考えらます。
例としてフリーボディ、結構汚れがちではありますがここにおもむろにぶっかけてきれいにしようもんなら各所内部のグリスも落としてしまうことも考えれらます。また取り外したシールドベアリングの外側をきれいにしようと思ってもぶっかけるようなことはおすすめしません。
なんでもかんでもぶっかけれればきれいになることはなりますが、強力な洗浄成分と引き換えに使用には注意が必要ということです。
完全にばらした後の金属製のパーツ等の洗浄には速乾性、安価で使い勝手がいいです。
またケーブルの固定ポイントの脱脂、自転車整備であると便利なステントレーや工具の洗浄等にも使用ができます。
使用に注意は必要ですが、一本あるととても便利なパーツクリーナーです。
一番手軽に床の掃除なんかにもバンバン使いますし、安いものでいいかと思います。
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②WAKO’Sチェーンクリーナー
使用頻度:★
実は何が何でも無くてはならないほどのことはありません。
使用するオイルによってはいらない場合もあります。
チェーンの掃除はこれがおすすめですネ。
SIL-TECコーティングの現行型チェーンは通常のパークリではコーティングによくないということになっているのでお薦めはいたしません。
パーツクリーナーに比べてだいぶお高いものです。
-特徴-
・速乾性ではない
・だいぶ優しい洗浄成分
チェーン掃除なんかではスプレーした後ブラッシングをしようとしても乾いてしまうと汚れをこすっているだけという少々残念なことに、、、いわゆるパーツクリーナーの速乾性が仇になってしまいます。
その点WAKO’Sのチェーンクリーナーは一瞬で乾いてしまうということはありませんのでスプレーをした後にじっくりとブラッシング等掃除ができます。
また洗浄成分もゴムシールを傷めない優しさということです。
これはあまり他社には無いものでゆっくりじっくりの掃除に適しているというのもロードバイクのチェーン掃除にはバッチリだと思います。
難点といえば少々お高い、そして洗浄成分はやはり優しいだけあってパーツクリーナーよりもマイルドです。
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というのも金属パーツの洗浄には豚毛がぶっちぎりにお勧めということです。
豚毛の毛先は微細な枝毛のよなものがありそれが金属の表面の汚れ落としにいいということです。
残念ながらWAKOSさんは豚毛ブラシだけの販売はないようで豚毛ブラシがだめになったら、KTCからエンジンブラシと言うものがあります。
サイズは大小ありますが、小がチェーン掃除にはいいかと思います。
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③フォーミングマルチクリーナー
使用頻度 ★★
合ったら便利系のクリーナーです。無くてもなんとかなります。
以前も紹介させていただきましたが、やっぱり便利なんですネ。
一番ベストは水をバンバンかけて流してしまうのがきれいにはなりますが、自転車の整備環境にもよりますし、このパーツだけ洗いたいとか、、、そんなときに役に立ちます。
当店でもかなり使用しています。
ナニがいいって専用のノズルはWAKO’Sだけ!これのお陰で飛び散りも最小限に使い勝手がいいです。
詳細はこちらで↓↓↓
水無洗車の強い見方 フォーミングマルチクリーナーは如何に??
難点はと言うと、ガラスクリーナーよりも(ノズルのせい?)少々お高い、最後の方になってくるときれいな泡にならずにべショベショの泡になってしまうということです。
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お店でも販売中ですのでお気軽にご来店下さい。
▶グリス
使用頻度★★★★★
自分で整備をしなければ使うことはありませんが、ハブなどの整備を始めるならばとりあえず買っとけレベルです。
グリスも使用用途に合わせて数種類を使い分けるのがベストな選択です。
グリスについてもかなりのグリスを触って使って、、、そのなかでとりあえず迷ったらこれだ!と言うものです。
シマノのプレミアムグリスですネ。
(昔はデュラグリスという名前だった気がします。)
流石世界のシマノさんですヨ。
自転車用に作られているものですし、長年変わること無くロングセラーは品質の証でしょうか。完組のDURAホイールにもこちらが使われています。
賛否両論あるシマノのグリスですが、シマノのパーツにはこれを使っておけばとりあえず不具合は起きにくいです。
特徴として良くも悪くネッバネバ、よく伸びます。
最大の特徴としてはグリス単体としては少々硬めですが、走行時、走行後なんかはものすごくなめらかになります。グリス単体として触った硬さと実際に使用しているときの滑らかさは差があるということです。
グリースのチキソトロピー性と流動性とは | ジュンツウネット21
https://www.juntsu.co.jp/qa/qa0808.php
なんや難しいという方のためにものすごく簡単に説明いたします。
グリスはオイルを含んだスポンジのようなものです。
ベアリング内部では潤滑箇所は熱や力が加わることで流動状となり潤滑剤として働く、それ以外の部分は半固形状で内部のグリスがもれないように土手の役割を果たすということです。
自転車専用のグリスは上記のような働きがいわゆる普通の工業用のベアリングとは少々ことなりより低回転、瞬間的な荷重は意外に強くかかることに対する耐圧性、カップアンドコーンのハブ構造に対しての耐水性、まさに自転車にもっとも適した性質になっていることが考えられます。
専用品は少々お高いものにはなりますが、数多くの種類を試してきましたが一番安定しています。
お使いのホイールとかの種類にもよります。粘度が高く使用できない所、使用を推奨できないメーカーもあることにはありますが、種類を少なく済ませたいということであればこれを買っておけば間違いはないです。
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▶チェーンオイル
使用頻度 ★★★★★
整備はまるっとお店任せでもこれだけは必須レベル!!(笑
チェーンオイルは走る環境に合わせて選ぶのがベストです。
グリスでもそうですが、全てにおいて完璧な万能性能というものはなかなか難しいです。
静音性を取りたいのであれば粘度が高くネットリとしたもののほうが静音性は高いものが多いですし、なめらかな柔かなフィーリングを得やすい一方、その分ねっとりとして重いというほどでもありませんが抵抗が生まれ、汚れやすく汚れも落ちにくいです。
逆に柔らかいオイルはネットリ系のオイルよりも軽くはなりますし、汚れもつきにくいですしオイルのリムーブなんかは遥かに楽です。しかし長い雨天時の走行では油膜切れの心配や、静音性といいう意味では硬めなウエット系には劣る部分もあります。
で実際に「あんたはなにを使ってのさ?」ということですが、
現時点でのワタクシが考える最強のチェーンオイルはと言うと、、、
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散々もったいぶってあれですが、、、
ヴィプロスです(≧∇≦)b
WAKOSもいいにはいいですヨ。
めちゃくちゃなめからですし、静音性も悪くないです。
おそらくあの粘度であれば雨でも安心して使えでしょう。
まさに万能選手です。
ダガシカシです。。。
ワタクシの走る環境って結構ロードにしては過酷な環境かと思います。
砂の浮いた海沿いもバンバン走りますし、山道は雨上がりでドロドロのところもあります。
基本的にワタクシはロードのときは砂利道でも砂地でも泥道でも降りませんし、押して歩くことはありません。
そんなところ、かなり過酷な使用条件で試した結果汚れに付きにくさはとても重要なことであり、長期潤滑がやはりヴィプロスの勝利でした。
全くのきれいな整地された道を走る分にはWAKOSイイです。
耐久性もいいですし、ものすごく滑らかで静音性も高しです。でもどうしても汚れを寄せ付けやすく砂道なんて走ったら一瞬でジャリジャリです。踏んでジャリジャリ言うのがわかるぐらいです。
汚いままバイクをおいておくのはどうしても嫌なのでチェーン掃除が始まります。。。
30㎞ぐらいのライド毎にチェーンオイルを落として水洗いなんてめんどくさくて(;´д`)トホホ…
そのヴィプロスのケイテン・ムオンは汚れに付きにくさもOKですし滑らかさも引けを取りません。
ワタクシ自身は2種類で使い分けております。
もしも悩んだら、雨走行等があるのであればムオン、雨はなくドライオンリーであればケイテン、こんな選び方でいいと思います。
チェーンオイルは好みが結構分かれるところですので、雨や走行距離等ロードバイクの使用環境に合わせて使い分けるのがいいと思います。
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節約したいのであればぶっちぎりにAZですが、AZもチェーンオイルはあまり良くありませんでした。(まったくもっての個人的見解ですm(_ _)m)極圧水置換のKM-001この辺を買っておけばオールマイティーに使えます。
でもです、安くて悪くないのですが実は、、、
「もう少し高いものっていいのかなぁ、、、」
「ちょっと買ってみようかなぁ、、、」
何ていういわゆるロードバイクの魔力的なものにかられてしまい、結局ちょっと高いものを購入してしまうことになる場合が多いです(笑
どちらにしてもAZのKM-001なんかも無駄になることはありません。
各所可動部への注油や防錆性能も強いのでそういった使い方もできますし、チェーン掃除にもバンバンぶっかけて掃除、そんな使い方もできます。
ということで迷ったらとりあえず安いのでKM-001を使用してみる、その上でもう少しだけお金を使いたくなってしまったらヴィプロスを買っておけば間違い無いかと思います。
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当店では使用箇所、使用環境、使用方法なんかに合わせてものすごく細かく使い分けてはおりますが一般ユーザーの方がすべてを揃えるとなるととても大変なことです。
購入してもそこまで使用頻度の高くないものなどはあまってしまうどころのお話ではありません。
となるとある程度の汎用性があり使えるものがいいですネ。
ということで今回は【初心者必見】困ったときはナニを買う?ロードバイクのケミカル選び、そんなお話でした。
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FF-Cycle(エフエフサイクル)
〒262-0019
千葉県千葉市花見川区朝日ヶ丘1-21-2
※当日の受付は18:00までとさせていただきます。
作業は18:00以降も行います。
TEL:043-376-1121
(整備中、接客中等 電話を受けれない場合は番号通知にておかけいただければ折り返しお電話をさせていただきます。)
E-Mail:ffcycle@outlook.jp
※ご連絡をいただく際には
・お名前
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・ご希望の整備内容
・ご希望の日程
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こちらをお申し付け下さい。
ロードバイクの健康診断・カスタマイズ相談的なこともお受けいたします。
当店の特徴・詳細ははこちらから

★フォーマルハウトは当店オリジナルのサイクルウェアです★
2017モデル入荷致しました。
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★レディースウェアも新作入荷です。
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★イチオシアイテム★
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コメント
コメント一覧 (9)
時々てんちょーさんのブログと私の行動がシンクロします。(笑)
週末が雨だったので購入してから3,000kmぐらい経ったフルクラムのレーゼロコンペのハブを昨日開けばかりでした。
ベアリングはカルトタイプなのでSuper Lubeのフッ素系オイルをちょっとだけ…高粘土ですが飛び散りが嫌なので私はこれを。
問題はフリーのラチェットに使うグリスで悩みました。Finish LineのプレミアムグリスかSuper Lubeのシンセティックか…?
多分Finish Line が正解だと思いますが、そこは敢えて遠回りに!中粘度?のFinish Line を入れてみました。駄菓子菓子!カンパ(フルクラム)フリー懐かしの爆音が‼︎ 結局、音が静かになるまで相当量のグリスを突っ込むことになり一旦これで慣らして(鳴らして)みますが、この音質では納得いきません。なんだかヌルヌルした音が気に入らないので鉱物油のリチウム石鹸グリスをポッチとしました!(テックグリス300)
次はこれを試してみます。性能的にはどれも問題はないと思いますが(ベアリングシールドのゴムやアルミ素材に対して) 要は“音”です。
こういうのは完全に大人の趣味の世界ですね〜。てーか、やっぱヘンタイですかね〜(笑)
最後に、良い子は真似しないでね!ちゃんとてんちょーさんみたいなプロにお任せしませう。大人の趣味にはそれなりの知識がないとあっという間に高価なホイールが台無しになったり、それが原因で命に関わる大事故もあり得ますので、あくまでも自己責任で!
因みに私のチェーンオイルはバイク別や状況に合わせてケイテン、ナスカブル、呉のドライなどをここ数年使い分けてます。が、昨夜エボリューションもポチッちゃいました…(笑)
とても楽しそうな水たまりにハマっているわけですネ(笑
凝りだすととても楽しいことです(ΦωΦ)フフフ…
カルトにフッ素系のオイルは鉄板ですネ!
ラチェットはまさに悩みどころです。実はカンパのラチェット向けのグリスを仕入れてみたので今度走行会のときなんかに小分けでお渡しいたしますので試してみて下さい。(←ゴリ押しです(笑) おそらく音質的には結構乾いた音になりそうな面白いグリスです。自転車業界ではあまり使われることがないようなものだそうで。。。
シマノはフリーは基本的にいじりませんのでワタクシがこだわる音はスプロケですネ。
スプロケの変速音は整備ができていることが大前提ですが、グレードやホイールによっても音が変わるんですヨ、、、あぁこうなってくるといよいよ変態に(笑
大人の趣味の世界は変態と紙一重です(;´∀`)・・・ウワァ・・・
ワタクシも未だにときどき魔が差したり、業者さんからの甘い囁きに負けて新しい油類を入れてしまいますΣ(´∀`;) 止むこと無き欲求は浅いはずの水たまりの底が見えないようなものであり、趣味の世界は底なし沼です((((;゚Д゚))))ガクブル
ただの製品紹介ではなく、使って感じて考えての意見が書いてあるブログは貴重で助かっています。
ただメーカーの売り文句をコピペして入荷しましたーばかりのブログは・・・・。
ところでヴィプロスさんといえばブルーノがイチオシの様ですが、使われたことりますか。値段があれでしょうか。
ちなみに自分はレイキッシュを愛用中です。ケイテンのスプレー版と言った感じでしょうか。
コメントありがとうございます!
ワタクシはムオン、ケイテン、グレサージュを使用中です。
その他ではマリンルブリカントなんかも使い切るのは大変そうですが、海が近いお店としては重宝しております。
確かにブルーノ、気になります(≧∇≦)b
今度サイクルモードでヴィプロスさんにお会いすると思いますのでサンプルくれないかなぁなんて、、、(笑
使用した際はまたインプレを載せさせていただこうと思います。
インプレ楽しみにしています。
ブログを参考に昨日サドルをエアロフューエルに交換しました(^^)
豚毛ブラシは靴用ですがコロンブスの竹ようじ(1本50円!)というテもありますね。
コメントありがとうございます。
豚毛でこのお値段(゚д゚)!めちゃくちゃ安いですネ!いいかもです。
Amazonだと少々割高感はありますが、ホムセンなどで購入できれば最安しれませんネ(≧∇≦)b
http://amzn.to/2it6FCb
コメントありがとうございます。
弊店でもケイテン・ムオンに関してましては店頭にて販売はさせていただいております。
ブルーノは現在入荷待ちの状態となっております。
発送等は郵送時の液漏れ等の不安がございまして現在では行なっておりませんが、ご希望がございましたらメールにてご連絡いただければ発送対応もさせていただこうと思います。
何卒、よろしくお願い申し上げます。