SORA キャリパーブレーキ BR-R3000 分解清掃の巻
別にSORAが悪いとか、ダメとかいうお話ではありません。
しかしです。何かとまずはブレーキを上位機種にグレードアップをするというのは鉄板チューンです。
というのも効きが全然違います。
ママチャリのブレーキ何かは思いっきり握ったところでロックをさせるのは難しいかもしれません、と言うか難しい物が多いでしょう。
ロードバイクのブレーキも同様にグレードの低いキャリパーブレーキはもちろんコスト削減ということもあるかもしれませんが、まずは初心者の方がパニックブレーキ(ついついやってしまいがちな不意な外的要因によるガッツンブレーキ)をかけたとしても一気に前転してしまうことがないようにある程度剛性を落としてあるのではないかと考えております。
効きすぎるブレーキが仇になってしまうこともあるということです。
特に初めてスポーツ車に乗って、慣れない前傾姿勢はママチャリなんかよりも遥かに前輪に荷重がどっかり乗るものです。そんな状態でギュッとギュッとデス。。。
初めてのスポーツバイクで説明がないのは問題外ですが、それでも初心者の方は頭ではわかっていてもとっさの時には反射的に体が動いてしまうこともあるものです。前輪ロックはだいたい顔からいきますので大怪我を負いやすいです。
不意な事故を防ぐためにエントリーグレードのブレーキは剛性を落としてある、ということでしょう。
その代わりシマノのいいところはブレーキに関してはかなり広い範囲で互換性を確保してあります。
簡単にグレードアップできるというものですネ、
だいぶお話はそれましたが、そんなこんなで大体なれてくるとキャリパー本体を交換してしまうので殆ど値がつくこともなくお蔵入りになるのが低グレードブレーキのあるあるです。
とは言っても折角お仕事をしてきてもらったものをゴミ箱行きにしてしまうのも忍びないので教材として役に立ってもらおうかと思います。
ということでSORAのキャリパーブレーキBR-R3000分解清掃のお話です。
▶どこまで分解できるのか?
こういった分解系は公式の見解を大切にした方がいいです。
分解できるか否かではなくて、分解をすることを考えられているか否かですネ。
公式のマニュアルではなくて展開図を見てみます。

ばらばらまで記載があります。
こういったものは基本的にバラすことを考えられています。
きちんと一個一個のスモールパーツごとに別れていますネ。


これはピボット部分が全くバラされていません。
上位グレードは構造的なことを考えれば下位グレードほど分解することのメリットが無いのかもしれません。と言うかもちろん使い方にもよるとは思いますが、1~2年ぐらい普通に使っている分にはあまりメリットが無いでしょう。。。
最近は特に情報化社会の流れで、技術よりも知識が先行して入ってくることが多々あります。
何でもかんでもバラせばいいってもんでもありません。バラすことでかえって具合が悪くなることもあるということをしっかりと覚えておいたほうがいいですネ。
ということを踏まえた上で、分解を想定した構造、更に現在の状態をよく考慮した上で分解清掃を行うか否かの判断をして適切な作業をするということが大切です。
▶BR-R3000 の分解
先日お越しいただいたお客様より頂いたものです。
グレードアップしたあとの使い道、、、あまりありませんので、、、 (´∀`;)
こちらです。

こいつを分解清掃していきましょう。

通勤でご使用されていたとのことである程度サビや汚れ、動きの渋さがあります。
ということで分解清掃を行います。

シューを外します。

片減り状態です。あるあるですネ。
こういった状態であればシューを交換するだけでもある程度フィーリングを回復できる場合もあります。
まぁ船付きが付けれるのであれば交換してしまうというは鉄板チューンですネ。

シューとアジャスターを外しました。
簡単に外れるものはポンポン外してしまいましょう!
基本的に上位機種でも下位機種でもキャリパーブレーキは3ピース構造です。
ということで一個ずつばらしていきます。

画像左側のナットを外したところです。
ナットを外したあとボルトを緩めるとR側のアーチが外せます。

各所にワッシャーが入っておりますので順番等を間違えないようにご注意下さい。
急いで行うと組み上がったあとに、、、Σ(゚Д゚)、、、一個余ってるやんけ、、、これではダメですネ(笑

下の部分も基本的には先程の部分と同じです。

裏側の13mmを緩めてナットを外し、ボルトを緩めていけば外れます。
おっと、ボルトはこのままでは抜けません。
イモネジがいるます(画像センターナットの下部)ので、こちらも忘れずに緩めてから外します。

ばらばらになりました。
あとは思う存分クリーニングをかけてあげます。
▶BR-R3000の組み立て
困ったら展開図を見ましょう。

これのとおりに組み立てていきます。
しかしプラモデルではありませんし、実際の可動部がありますのでここの調整がきちんとできていないとかえって具合が悪くなるどころのお話ではありません。
この調整ができなければはっきり言ってバラさないほうがイイです。
組立の際は、、、

ブレーキですのでグリスを入れるところ、入れないところをキチンと見極めたり、、、
デュアルピポットと名の由来通り2つのピポット部の玉あたりじゃないですが(玉はありませんので 笑)締め加減とガタのギリギリを見極めたり、、、

ガタは基本的にダメで、かつなめらかに動くギリギリに調整します。
最後はイモネジも忘れずに締めて完了です。


サビ等を完全に落とし切ることは難しいかも知れませんが、それでも動きはものすごく良くすることができました。(オーバーホールのご依頼の場合はサビのひどいパーツは交換してしまうとまるで新品のような輝きを取り戻す事ができますヨ。)
と言うのもの今回清掃に使わせていただいたものは少々動きが悪かったからです。
下位グレードのここまでバラすことができるものは場合によってはものすごく具合を良くしてあげることができます。上位機種はと言うと、、、前述のように少々難しいところもあります。
ともあれ肝心なのは”とりあえずバラす”ということではなくて、今現在の状態をしっかりと理解してから何を行って何を行わないのかをしっかりと判断するということが大切だと思いますヨ(≧∇≦)b
ということで今回はSORAのブレーキキャリパー、BR-R3000の分解清掃のお話でした。
とは言ってもこのお値段、、、バラすよりも交換してしまったほうが安上がりかも・・・でした(笑
++++++++++++++++++++++++++++
走行会情報
3月4日(日)最高気温16℃の予報!走行会開催予定です。
今回も予定は房総地区、山登りがメインの走行会の予定です。
詳細は決まり次第告知とさせていただこうと思います。
よろしくお願いいたします。
++++++++++++++++++++++++++++
Wiggleをご利用の際はこちらからポチッとご購入いただけると当ブログ運営費用に補填させていただくことができます。。
サイクリングエクスプレスをご利用の際はこちらからポチッといただけると幸いでございます。

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FF-Cycle(エフエフサイクル)
〒262-0019
千葉県千葉市花見川区朝日ヶ丘1-21-2
※当日の受付は18:00までとさせていただきます。
作業は18:00以降も行います。
TEL:043-376-1121
(整備中、接客中等 電話を受けれない場合は番号通知にておかけいただければ折り返しお電話をさせていただきます。)
E-Mail:ffcycle@outlook.jp
※ご連絡をいただく際には
・お名前
・ご連絡先
・ご希望の整備内容
・ご希望の日程
・駐車場の要否
こちらをお申し付け下さい。
ロードバイクの健康診断・カスタマイズ相談的なこともお受けいたします。
当店の特徴・詳細ははこちらから
★フォーマルハウトは当店オリジナルのサイクルウェアです★
2017モデル入荷致しました。
★レディースウェアも新作入荷です。
★イチオシアイテム★
★レディースウェアも充実のラインナップ★
★シマノ純正パーツもすべてOK!お見積り承ります
在庫になくともシマノカタログ掲載商品全品お取り寄せいたします。
詳細はメールにてご連絡下さい。
★その他あったら便利なパーツも取り揃えております★
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しかしです。何かとまずはブレーキを上位機種にグレードアップをするというのは鉄板チューンです。
というのも効きが全然違います。
ママチャリのブレーキ何かは思いっきり握ったところでロックをさせるのは難しいかもしれません、と言うか難しい物が多いでしょう。
ロードバイクのブレーキも同様にグレードの低いキャリパーブレーキはもちろんコスト削減ということもあるかもしれませんが、まずは初心者の方がパニックブレーキ(ついついやってしまいがちな不意な外的要因によるガッツンブレーキ)をかけたとしても一気に前転してしまうことがないようにある程度剛性を落としてあるのではないかと考えております。
効きすぎるブレーキが仇になってしまうこともあるということです。
特に初めてスポーツ車に乗って、慣れない前傾姿勢はママチャリなんかよりも遥かに前輪に荷重がどっかり乗るものです。そんな状態でギュッとギュッとデス。。。
初めてのスポーツバイクで説明がないのは問題外ですが、それでも初心者の方は頭ではわかっていてもとっさの時には反射的に体が動いてしまうこともあるものです。前輪ロックはだいたい顔からいきますので大怪我を負いやすいです。
不意な事故を防ぐためにエントリーグレードのブレーキは剛性を落としてある、ということでしょう。
その代わりシマノのいいところはブレーキに関してはかなり広い範囲で互換性を確保してあります。
簡単にグレードアップできるというものですネ、
だいぶお話はそれましたが、そんなこんなで大体なれてくるとキャリパー本体を交換してしまうので殆ど値がつくこともなくお蔵入りになるのが低グレードブレーキのあるあるです。
とは言っても折角お仕事をしてきてもらったものをゴミ箱行きにしてしまうのも忍びないので教材として役に立ってもらおうかと思います。
ということでSORAのキャリパーブレーキBR-R3000分解清掃のお話です。
▶どこまで分解できるのか?
こういった分解系は公式の見解を大切にした方がいいです。
分解できるか否かではなくて、分解をすることを考えられているか否かですネ。
公式のマニュアルではなくて展開図を見てみます。

ばらばらまで記載があります。
こういったものは基本的にバラすことを考えられています。
きちんと一個一個のスモールパーツごとに別れていますネ。


これはピボット部分が全くバラされていません。
上位グレードは構造的なことを考えれば下位グレードほど分解することのメリットが無いのかもしれません。と言うかもちろん使い方にもよるとは思いますが、1~2年ぐらい普通に使っている分にはあまりメリットが無いでしょう。。。
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何でもかんでもバラせばいいってもんでもありません。バラすことでかえって具合が悪くなることもあるということをしっかりと覚えておいたほうがいいですネ。
ということを踏まえた上で、分解を想定した構造、更に現在の状態をよく考慮した上で分解清掃を行うか否かの判断をして適切な作業をするということが大切です。
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先日お越しいただいたお客様より頂いたものです。
グレードアップしたあとの使い道、、、あまりありませんので、、、 (´∀`;)
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こいつを分解清掃していきましょう。

通勤でご使用されていたとのことである程度サビや汚れ、動きの渋さがあります。
ということで分解清掃を行います。

シューを外します。

片減り状態です。あるあるですネ。
こういった状態であればシューを交換するだけでもある程度フィーリングを回復できる場合もあります。
まぁ船付きが付けれるのであれば交換してしまうというは鉄板チューンですネ。

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ナットを外したあとボルトを緩めるとR側のアーチが外せます。

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裏側の13mmを緩めてナットを外し、ボルトを緩めていけば外れます。
おっと、ボルトはこのままでは抜けません。
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ガタは基本的にダメで、かつなめらかに動くギリギリに調整します。
最後はイモネジも忘れずに締めて完了です。


サビ等を完全に落とし切ることは難しいかも知れませんが、それでも動きはものすごく良くすることができました。(オーバーホールのご依頼の場合はサビのひどいパーツは交換してしまうとまるで新品のような輝きを取り戻す事ができますヨ。)
と言うのもの今回清掃に使わせていただいたものは少々動きが悪かったからです。
下位グレードのここまでバラすことができるものは場合によってはものすごく具合を良くしてあげることができます。上位機種はと言うと、、、前述のように少々難しいところもあります。
ともあれ肝心なのは”とりあえずバラす”ということではなくて、今現在の状態をしっかりと理解してから何を行って何を行わないのかをしっかりと判断するということが大切だと思いますヨ(≧∇≦)b
ということで今回はSORAのブレーキキャリパー、BR-R3000の分解清掃のお話でした。
とは言ってもこのお値段、、、バラすよりも交換してしまったほうが安上がりかも・・・でした(笑
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※当日の受付は18:00までとさせていただきます。
作業は18:00以降も行います。
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2017モデル入荷致しました。
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コメント
コメント一覧 (3)
握った感じは3500よりいいかな、という感想で、シューだけBR-6403にすれば雨もバッチリと思ってました(汗)
動きが悪くなったらBR- 5800もばらしたいですが、やはりやらないほうがいいのでしょうか...
効きが悪いというか、(´ε`;)ウーン…
印象的にはスピードが低ければ問題ありませんが、スピードが上がってきたときの制動力に不安が出るような感じです。あとは体重が重たい方は剛性不足が顕著に出ますネ。
5800はですネ、、、個人的には今一番バラしたい注目株です(笑
とはいっても公式では多分ダメ、となっておりますのであくまでも自己責任で、ということになってしまいます。
組み上げに自信がなければやらないほうがもちろんいいと思います。触らぬ神に祟りなしです。。。
BR- 5800は順調な内にバラさないので、渋くなってきたら構造見て考えます(^_^;)
とはいっても箕浦FT- 50でホイール振れとりも危ういので、多分しないと思います(笑)