ST-6800 アルテグラ デュアルコントロールレバー分解・組立
コントロールレバーってあまり分解する機会って無いですネ。
というかかなり長い期間を使用しているものでないと、分解清掃もあまり効果的かというとそこまで大きな変化を感じるものではないので分解する機会ってあまりないです。
ぼちぼち初代11速も登場から数年経過してバラしだす頃合いかなぁと。。。
とは言っても具合が悪く無いものをわざわざバラすほどのことでもありませんが、最近レバー故障事例が重なってまいりましたので分解交換してみる。そんなお話です。
※内部的な故障は一件もありません。すべてぶつけたとかの外的要因の主に破損です。
レバーって精密機械の割に壊れにくいのはシマノ品質ということなのでしょうか。
ということで早速本題へ。
▶ST-6800展開図から読み取る

公式の展開図です。
これを見る限りだと主に別れるところは
・レバー部
・ブラケット体
この2つに別れます。
これらに付属した小物は各々ありますが、主にこの2つのパーツがメインで成り立っています。
ちなみにこの展開図以上もバラすことは可能といえば可能ですがかなり難しく、推奨をしているものではなく自己責任でといういことになってしまいます。
まったくもってお勧めいたしません。
今回のモデルはと言うと

少々ぶっ壊れたULTEGRAのレバー ST6800です。
ハンドルからもぎ取れてしまったというなんともワイルドなジャジャ馬です(笑
落車などで衝撃が加わることで力が逃げられる方向であればレバーがずれて難をしのげることもありますが、力の向きによってはクランク部がもげてしまうこともあります。
これではクランプはできませんのでブラケット部を取り寄せて交換してあげれるという物です。
今回はクランプ部があるブラケットがへし折れましたが、場合によってはレバー側が折れることもあります。その場合も基本的にバラし方は同じです。
▶ST-6800分解
マニュアル通りに行うのですが、流石にマニュアルだけでは少々足りませんヨ…(´∀`;)
まぁそれでもマニュアルはきちんと熟読しましょう。
わずか2ページほどです(笑
分解・組立には専用の工具が必要になります。

”Eリング取り外し専用工具”というものです。
これはほぼ必須です。
先っちょが結構細かく、、、

Eリングが先っちょの段差にハマる様にできています。
本当はYの字のパーツもあるにはあるのですが、あれは無くてもなんとかなります。
早速これを使いますが、ブラケットカバーは邪魔なので取っ払ってから作業を初めます。

脱ぎ脱ぎさせます(笑
①Eリングの取り外し

赤の矢印の部分、ここにEリングがいらっしゃいます。
このEリングの”割り”をブラケット後方に向けます。
Eリングを取り外す時はブラケット前方に向かって抜きます。
例の工具のお尻の部分にひっかけられますので、ギリッと回して任意の方向へずらしてあげます。
方向が定まったら、

優しく押し込んでEリングを抜き取ります。
マニュアルに「勢い良く飛ぶことが・・・」とありますが、やり方を間違えるとまじで飛びます。
基本的にEリングは再利用不可なのでなくなっても新品を用意すればいいだけです。交換の際はEリングもまとめて注文しましょう。

Eリングが外れました。
おそらくこのEリングの外すところが第一のつまづきポイントかと思います。
もうマニュアルなんか見たって最低限のことしか書いてありませんのであとは実際のものを見ながら理解していく、こんなやり方です。
②レバー軸の抜去
ストッパーになっているEリングがはずれればレバー軸を叩き出せるようになります。
マニュアルではアーレンで軸を押しているのですが、アーレンはやりにくかったです。
まっすぐ力がかかるものがいいですネ。

※少々長めの六角ソケットを使いました。
内側からアプローチ、、、だと思うのですが、反対側からだと壊れるそうです。
(マニュアルにはこの方向から、、、とかいてあります(笑、”この方向”って、、、(´∀`;) )
そこまできつくないのでコンコンたたいていけばレバー軸が抜けます。

マニュアルだとこれで終わりなわけですが、そうはいかないのがあるある話です。

矢印の位置にブレーキレバー用のリターンスプリングがあります。
これを外さずに無理やり引っ張り下手をすると、リターンスプリング破損でレバーごと買い直しになります。
ご注意下さいm(_ _)m
あとはブラケットの下部のネジを緩めたりすればバラバラです。

こうなります。
内部も結構きれいな状態でした。
▶ST6800の組立
基本的には反対のことをすればいいだけなんですが、そう簡単にはいかないってもんです。
ということで早速。

レバーとブラケットを合体させるのですが、画像の矢印のところがポイントです。
このリターンスプリングを切り欠き部に差し込むのがクッソ面倒くさいです。
リターンスプリングを気にしなければブラケットとレバーを合体させるのは全然むずかしくないのですが、合体させてしまうとこのリターンスプリングが奈落の底へ、、、もう二度と救出できなくなります。
マニュアルではサラッと書いてありますが、このほんの20字程度の工程が一番時間がかかりました(´∀`;)
コツとしてはレバーとブラケットと組み合わせる時にスプリングを予め保持しておいてあげないとあとから救うのはほぼ無理です。
保持しておいたものをなんとかかんとか切り欠き部にぶっこむ!これしかないでしょう(笑
それとまたスプリングも対したものではありませんのであまりこじりすぎたりするのはやはりよくないと思います。折れたら、、、切なくコト極まりないです(; ̄▽ ̄)ハハハ...

スプリングさえハマってしまえばあとはそこまで大変ではありません。

レバー軸を(これまた内側からだと思います)打ち込みます。
ココで本当はY字の専用工具を使います。なくてもなんとかならないこともありませんでしたが、ご使用は推奨いたします。
レバー軸の溝とEリングがハマるようにEリングを入れるのですが、そんな狭い隙間見たってわからんのですヨ(;´д`)トホホ…


※外側です。
ってことでレバー軸の反対側がブラケットとフラットになっていることを確認して専用酷具にEリングを嵌めてぶっこみます。

あとは小物類を取り付けて最後にブラケットカバーを取り付ければ完了です。
ということで今回は11速 コントロールレバーの分解・組立のお話でした。
落車や事故、多くの場合はブラケットを激しくぶつけた際は”レバーが折れる”か”ブラケットがちぎれる”こんな場合があります。
シマノとしてはどちらにも対応できるように、レバー側、ブラケット体とパーツがあるのは非常に助かります。そこまで安いパーツではございませんが、本体を買い直すよりかはお安くできます。
壊れた、もげたコントロールレバーの修理もお気軽にお問い合わせ下さい。
ST‐6800の例ですが、パーツ代で
レバーユニット:約8700円
ブラケット体:約8400円
作業自体はレバー単体の持ち込みでよほどのものでなければ1時間以内の作業の場合がほとんどです。
++++++++++++++++++++++++++++
Wiggleをご利用の際はこちらからポチッとご購入いただけると当ブログ運営費用に補填させていただくことができます。。
サイクリングエクスプレスをご利用の際はこちらからポチッといただけると幸いでございます。

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FF-Cycle(エフエフサイクル)
〒262-0019
千葉県千葉市花見川区朝日ヶ丘1-21-2
※当日の受付は18:00までとさせていただきます。
作業は18:00以降も行います。
TEL:043-376-1121
(整備中、接客中等 電話を受けれない場合は番号通知にておかけいただければ折り返しお電話をさせていただきます。)
E-Mail:ffcycle@outlook.jp
※ご連絡をいただく際には
・お名前
・ご連絡先
・ご希望の整備内容
・ご希望の日程
・駐車場の要否
こちらをお申し付け下さい。
ロードバイクの健康診断・カスタマイズ相談的なこともお受けいたします。
当店の特徴・詳細ははこちらから
★フォーマルハウトは当店オリジナルのサイクルウェアです★
2017モデル入荷致しました。
★レディースウェアも新作入荷です。
★イチオシアイテム★
★レディースウェアも充実のラインナップ★
★シマノ純正パーツもすべてOK!お見積り承ります
在庫になくともシマノカタログ掲載商品全品お取り寄せいたします。
詳細はメールにてご連絡下さい。
★その他あったら便利なパーツも取り揃えております★
コントロールレバーってあまり分解する機会って無いですネ。
というかかなり長い期間を使用しているものでないと、分解清掃もあまり効果的かというとそこまで大きな変化を感じるものではないので分解する機会ってあまりないです。
ぼちぼち初代11速も登場から数年経過してバラしだす頃合いかなぁと。。。
とは言っても具合が悪く無いものをわざわざバラすほどのことでもありませんが、最近レバー故障事例が重なってまいりましたので分解交換してみる。そんなお話です。
※内部的な故障は一件もありません。すべてぶつけたとかの外的要因の主に破損です。
レバーって精密機械の割に壊れにくいのはシマノ品質ということなのでしょうか。
ということで早速本題へ。
▶ST-6800展開図から読み取る

公式の展開図です。
これを見る限りだと主に別れるところは
・レバー部
・ブラケット体
この2つに別れます。
これらに付属した小物は各々ありますが、主にこの2つのパーツがメインで成り立っています。
ちなみにこの展開図以上もバラすことは可能といえば可能ですがかなり難しく、推奨をしているものではなく自己責任でといういことになってしまいます。
まったくもってお勧めいたしません。
今回のモデルはと言うと

少々ぶっ壊れたULTEGRAのレバー ST6800です。
ハンドルからもぎ取れてしまったというなんともワイルドなジャジャ馬です(笑
落車などで衝撃が加わることで力が逃げられる方向であればレバーがずれて難をしのげることもありますが、力の向きによってはクランク部がもげてしまうこともあります。
これではクランプはできませんのでブラケット部を取り寄せて交換してあげれるという物です。
今回はクランプ部があるブラケットがへし折れましたが、場合によってはレバー側が折れることもあります。その場合も基本的にバラし方は同じです。
▶ST-6800分解
マニュアル通りに行うのですが、流石にマニュアルだけでは少々足りませんヨ…(´∀`;)
まぁそれでもマニュアルはきちんと熟読しましょう。
わずか2ページほどです(笑
分解・組立には専用の工具が必要になります。

”Eリング取り外し専用工具”というものです。
これはほぼ必須です。
先っちょが結構細かく、、、

Eリングが先っちょの段差にハマる様にできています。
本当はYの字のパーツもあるにはあるのですが、あれは無くてもなんとかなります。
早速これを使いますが、ブラケットカバーは邪魔なので取っ払ってから作業を初めます。

脱ぎ脱ぎさせます(笑
①Eリングの取り外し

赤の矢印の部分、ここにEリングがいらっしゃいます。
このEリングの”割り”をブラケット後方に向けます。
Eリングを取り外す時はブラケット前方に向かって抜きます。
例の工具のお尻の部分にひっかけられますので、ギリッと回して任意の方向へずらしてあげます。
方向が定まったら、

優しく押し込んでEリングを抜き取ります。
マニュアルに「勢い良く飛ぶことが・・・」とありますが、やり方を間違えるとまじで飛びます。
基本的にEリングは再利用不可なのでなくなっても新品を用意すればいいだけです。交換の際はEリングもまとめて注文しましょう。

Eリングが外れました。
おそらくこのEリングの外すところが第一のつまづきポイントかと思います。
もうマニュアルなんか見たって最低限のことしか書いてありませんのであとは実際のものを見ながら理解していく、こんなやり方です。
②レバー軸の抜去
ストッパーになっているEリングがはずれればレバー軸を叩き出せるようになります。
マニュアルではアーレンで軸を押しているのですが、アーレンはやりにくかったです。
まっすぐ力がかかるものがいいですネ。

※少々長めの六角ソケットを使いました。
内側からアプローチ、、、だと思うのですが、反対側からだと壊れるそうです。
(マニュアルにはこの方向から、、、とかいてあります(笑、”この方向”って、、、(´∀`;) )
そこまできつくないのでコンコンたたいていけばレバー軸が抜けます。

マニュアルだとこれで終わりなわけですが、そうはいかないのがあるある話です。

矢印の位置にブレーキレバー用のリターンスプリングがあります。
これを外さずに無理やり引っ張り下手をすると、リターンスプリング破損でレバーごと買い直しになります。
ご注意下さいm(_ _)m
あとはブラケットの下部のネジを緩めたりすればバラバラです。

こうなります。
内部も結構きれいな状態でした。
▶ST6800の組立
基本的には反対のことをすればいいだけなんですが、そう簡単にはいかないってもんです。
ということで早速。

レバーとブラケットを合体させるのですが、画像の矢印のところがポイントです。
このリターンスプリングを切り欠き部に差し込むのがクッソ面倒くさいです。
リターンスプリングを気にしなければブラケットとレバーを合体させるのは全然むずかしくないのですが、合体させてしまうとこのリターンスプリングが奈落の底へ、、、もう二度と救出できなくなります。
マニュアルではサラッと書いてありますが、このほんの20字程度の工程が一番時間がかかりました(´∀`;)
コツとしてはレバーとブラケットと組み合わせる時にスプリングを予め保持しておいてあげないとあとから救うのはほぼ無理です。
保持しておいたものをなんとかかんとか切り欠き部にぶっこむ!これしかないでしょう(笑
それとまたスプリングも対したものではありませんのであまりこじりすぎたりするのはやはりよくないと思います。折れたら、、、切なくコト極まりないです(; ̄▽ ̄)ハハハ...

スプリングさえハマってしまえばあとはそこまで大変ではありません。

レバー軸を(これまた内側からだと思います)打ち込みます。
ココで本当はY字の専用工具を使います。なくてもなんとかならないこともありませんでしたが、ご使用は推奨いたします。
レバー軸の溝とEリングがハマるようにEリングを入れるのですが、そんな狭い隙間見たってわからんのですヨ(;´д`)トホホ…


※外側です。
ってことでレバー軸の反対側がブラケットとフラットになっていることを確認して専用酷具にEリングを嵌めてぶっこみます。

あとは小物類を取り付けて最後にブラケットカバーを取り付ければ完了です。
ということで今回は11速 コントロールレバーの分解・組立のお話でした。
落車や事故、多くの場合はブラケットを激しくぶつけた際は”レバーが折れる”か”ブラケットがちぎれる”こんな場合があります。
シマノとしてはどちらにも対応できるように、レバー側、ブラケット体とパーツがあるのは非常に助かります。そこまで安いパーツではございませんが、本体を買い直すよりかはお安くできます。
壊れた、もげたコントロールレバーの修理もお気軽にお問い合わせ下さい。
ST‐6800の例ですが、パーツ代で
レバーユニット:約8700円
ブラケット体:約8400円
作業自体はレバー単体の持ち込みでよほどのものでなければ1時間以内の作業の場合がほとんどです。
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コメント
コメント一覧 (1)
リターンスプリングですが、バネに紐を掛けて引っ張りつつ、紐を大レバーと小レバーの間あたりでキープしておいて、本体を所定の位置に納めると簡単に切り欠きに掛けることができました
ありがとうございました