BB(ボトムブラケット)点検のすゝめ

最近当店でも非常にトラブルです。
それが何かと言うとBB、いわゆるボトムブラケットのトラブルです。

BBのトラブルは意外と目で見ても分かりづらく、実際に乗っても分かりづらく、発見がだいぶ遅れてしまいがちであります。
ということで今回はBBの交換、、、というのは多分圧入式なんかだと専用工具が必要であったり少々大変だとは思いますが、点検は誰でもできると思います。
点検してダメそうならお店にもっていって交換なりメンテンナス、これがいいですネ(≧∇≦)b

早速本題へ



▶BBをフリーにするためにチェーンを落とす

BBの異常に気が付きにくい原因として常にチェーンとともに回っているということです。
チェーンがジャリジャリしていたりしたらそれこそBBの異変なんかに気がつくのはなかなか難しいです。
乗っててBBの異常に気がつくぐらいの異常は相当ヤブァイ状態ですヨ...(; ̄▽ ̄)ハハハ...

ということでまずはBBの状態を直接確かめるためにチェーンを落とします。

※この方法はクランクを外すときなんかにも使えます。

①ギアはアウタートップへ
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②右側のペダルを後方へ
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この位置がイイです。

③リアディレイラーのプレートを前方へ押しチェーンをたるませ、フロントから外側にチェーンを外す
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④ペダルを飛び越えます。
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⑤フロントディレイラーはインナー側へ移動

IMAG2239

簡単ですネ。
これでクランクがフリーの状態になります。


▶BBの点検方法

✔とりあえず回転させる
ハブなんかの回転体と全く同じですが、とりあえず空転させてみます。
この状態で
・異常な音がしないか
・軽く回るか
・嫌な手応えはないか
この辺を確認します。

完全にオワコン的な状態だと、、、ゴリゴリ、がりがり、ものすごい感触があります。
ベアリングがいい状態というものを知っておくことは大切だと思います。
ですので新車やパーツが新品の時の音であったり感触であったりを確認しておくといういことは大切なことです。

実際セラミックベアリングは多少音が出ても異常がない場合もありますので微妙といえば微妙ですが、まずはこれらの確認です。

ちなみに回転が少々重いと言われているシマノのBBはとっても頑丈なシール構造があるからこそのお話で、シマノのBBは相当使わないとだめにならない長寿命+高耐久性です。
回転が悪いからと言っても一概にベアリングが終わっているということではないということです。

それ以外の社外製の回転の軽いBBだと大体ですが5~10回転は軽く周りますのでやはり回転が悪いというのは異常がある場合も考えられます。

またこれは軽さだけでは、はかれないところもあります。
というのもベアリングは死亡直前に異常に軽くなるということもありますので一概に軽けりゃいいってものでもない場合もあります。


✔クランクを掴んでがっしがっしと揺すってみる
通常クランクを揺らしたってガタは一切出ることはないのですが、極稀にガタがある場合があります。
①ベアリングが死んでいる
ベアリングがお亡くなりになられている場合にベアリング自体にガタが出てくる場合があります。その場合はやはりクランクがガタガタ、カタカタ、、、ガタが出ます。
②取り付け等の不具合
各所は取付時に規定トルクで締めたとしても緩みが全くでないともいい切れません。増し締めの重要性です。(※増し締めは大切です。)
また何年もメンテナンスをせずに乗っていれば、、、不具合の1つや2つ出てくるものです。

ロードバイクはママチャリなんかと違い定期的なメンテナンスが必要です。

BBが原因のガタ自体はそこまで多い症例ではありませんが、ゼロではありません。
どちらかというとカートリッジBBのほうがガッタガタになるイメージですが、それは過酷な使われ方というのも当然あると思います(笑)

基本的に自転車のパーツでガタが出て良いパーツはありません。(※一部例外はあります)
ガタが出たままで乗っているのはいいことではありませんし、場合によっては危険なこともありますのでもしもガタが有った場合はすぐに自転車屋さんへもって行くことをおすすめ致します。


▶その後のメンテナンスや確認方法

ここからは少々難しいかもしれませんので自転車屋さんで確認してもらうのがいいとは思います。
当店での一例のご紹介です。

ガタ、回転不良、ガサつきなどがあった場合は・・・

①クランクを外してBBのベアリングに直接アクセス
ベアリングを触り感覚でベアリングの状態を確認する。
ガサつき、ざらつき、ゴリ、ガタ等を判別します。

②それでも確実に不具合を確認した場合はBBを外す
ほぼ①の段階でだめだと確認できたものは9割方要交換です。
だめな場合は基本的に消耗品と割り切って交換する他ありません。

極稀に圧入方法やその他の原因でもベアリングの不具合が出る場合もありますのでそういった可能性を排除するための確認したりもします。

とにかく原因を突き止めるということです。


▶BBが壊れる原因
ほぼ100%と言ってもいいほどの割合で水分・異物です。
残りの数%は別の原因があります。

シール機構を突破した水分・異物がベアリング内部で悪さをすることでレースを傷つけたり、油膜切れ等で内部を錆びさせることで潤滑不良を起こしたりします。ベアリングの最大の天敵は異物です。
こういったベアリングはばらして掃除をすれば一目瞭然です。
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金属片が無数に出てきます。
これはレースやらがけずれられてできた細かな金属片です。

特に構造的に見て比較的簡単にベアリングのシールまでアクセスできるような構造のもの、シールが張り付いているだけのもの、こういったもののほうが短命なイメージです。
しかしこういったシールド構造でも定期的にメンテナンスをきちんと行ったりすることでも寿命を延ばせたりもします。



▶まとめ

嗚呼悲しいかな、
当然ものや使い方にもよるかとは思いますが、いわゆるサードパーティ製のセラ球とかの高級BBは基本的に短命です。高いから寿命が長いというものではありません。
というかシマノのBBの寿命が異常なだけなのかもしれません。普通にポン付けノーメンテで3年とか全然OKなものザラに。。。(笑)
比べて某社とか1年ぐらいでザラザラガタガタなんて少なくありません。大体1年~2年の間でダメになるものが多いです。最短記録だと、、、半年というものもありました...(´∀`;)チトコスパワルイヤネ‥
ひどいものはリテーナーが粉々になっているものまで...(; ̄▽ ̄)ハハハ...
セラ球仕様のBBのベアリングはダメになるとレースが”バリバリ”になります。金属がセラミックにまけてしまうんです。

そんな高級BBの中でも当店でも一押しのウィッシュボーンはというと、、、ベアリングの打ち換えが公認で可能な数少ないBBです。ちなみに交換用のセラミックベアリングの販売ももちろんあります。(※2500円/個(税抜)2017年時点)
ワタクシも実験的に国産のステンベアリングに変えていますが全く問題なく使用できています。
こういったところまできちんと考えて作れられているものって個人的にはものすごくイイと思います。
だめになったら捨てる構造ではなくて、だめになったらだめになったところのみを交換できる。いいものは長く使える!こんなことはどの製品もそうあってほしいものですが、そんな事ができるものが意外と少ないのが現状ですので。。。

ということでシマノのBBであればかなりの長寿命ですが、サードパーティ製のBBをご使用の場合は定期的に確認をしたりお店にもっていったり、大切なことだと思いますヨ(≧∇≦)b

ということで今回はメンテナンスは難しくても、確認することならできるかも!
BB(ボトムブラケット)点検のすゝめ、そんなお話でした。



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