チェーンの長さのお話 どうしてもぴったりあわない場合。。。

チェーンは消耗品です。
11速も先日105のモデルチェンジが発表されました。
詳細はこちらで↓↓↓
Shimano 新型105 R7000 発表 海外より先行情報

構造が変われば整備も変わるものです。
(実際はあまり変わっていませんが、)
ということで新型に対応したチェーンの長さのお話にしてみようと思います。



▶旧モデルでのチェーンの長さの設定方法

おさらいです。
旧モデルの場合はリアのカセットスプロケットの最大の歯数(一番軽いギア)で決まります。

①最大スプロケットが27T以下の場合

P5174312

大体ですが、前後ともに一番重いギアにしたとき(アウタートップ)、ガイドプーリーとテンションプーリー、上下のプーリーが地面と垂直になるような長さに合わせます。
(実際はこれもぴったりとはならないことが多いものです。)


②最大スプロケットが28T以上の場合
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リアディレイラーを通さずに最大スプロケット(リア)+最大チェーンリング(フロント)にチェーンをかけ手で引っ張ってぴったりの長さを見つけます。

その長さから+2リンク分足した長さです。
(団子3兄弟で2リンクです(笑))

これが旧モデル、いわゆるダブルテンションのリアディレイラーの場合のチェーンの長さの設定の方法でした。



▶シャドーRD(新型のRD)の場合

こちらロードでも9100、8000、7000番代から採用された新型シャドーRDの場合はチェーンの長さの設定が変わります。

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旧リアディレイラーの28T以上の場合と一見変わりがないように見えます。
ところがどっこいです。
よ~くみると、、、

”チェーンに1~3リンクを加えた長さ・・・”とあります。

結構アバウトですネ。。。(; ̄▽ ̄)ハハハ...

そして極めつけは、、、
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どう考えてもアバウト、、、(; ̄▽ ̄)ハハハ...

”ごろつきが気になる場合はやっぱり伸ばしてみてネ(๑´ڤ`๑)テヘペロ” ってことで、
要は現車合わせしてネってことです。。。

これはディーラーマニュアルが不親切なわけではありません。
ベースの長さ設定はこの通り、ダブルテンションのリア端数が多いときと同じような設定方法なんですが、実際ダブルテンションでもうまくいかないこともあります。
そんなときは実際の自転車に合わせて調整する必要があります。
これがたとえばオーナーズマニュアルであれば不親切だとは思いますが、これはあくまでも販売店向けのディーラーマニュアルということで、ちょっとの調整ぐらいしっかりお店で見なさいってことで、メカニックであれば通常問題なく行っていることですので不親切とは思わないものです。

それでも実際のところクイックリンクは再利用が不可ということが公式の見解ですので、つないでみてだめだったら調整、、、となったら新品のクイックリンクはどうすんねんって話ですが、、、(笑)
長さ調整用の使い古しなんかのリンクがあるといいかもしれませんネ。


▶どうしてもチェーンの長さが合わない場合

今回の本題はこれです。
きちんとマニュアル通りの調整をしたとしても合わないもんはあわない、そんな時が少なからずあります。それが困ってしまうんですヨ。
どんなフレームでとかはなかなか難しいですが、あるんですヨ。。。シマノ泣かせのフレームが(;´д`)トホホ…

具体的に言うと、
バッチリの長さに合わせても、、、
→アウターローにするとチェーンが短すぎる
もしくは、、、
→インナートップでチェーンがたるみすぎる

これは実際に短い場合は継ぎ足せるギリギリを足すと長過ぎてしまう。逆に長い場合は詰めると短すぎてしまう。。。こんな場合がどうしてもでてきてしまいます。
けして多いわけではありませんが、そんなフレームは必ずあります。

ではそんなときはどうするかと言うのが今回のお話です。

答えはこれしかありません。
Bテンション・エンドアジャストでチェーンを張ってあげる。ということです。

Bテンションはガイドプーリーとカセットスプロケットのは歯間距離を調整するボルトですが、このボルトを締め込んでいくとチェーンのたるみが取れていきます。

しかしこのボルトを締め込んでいくということは前述のようにガイドプーリーとカセットスプロケット間の距離が開いていくことになります。
となると、、、シフトのレスポンスが落ちます。

特に新型シングルテンションのRDではリアのトップ側で歯間距離が開き気味になりがちなところ更にエンドアジャストで開いていしまうとシフトレスポンスが落ち気味になることも予想できます。
こんなちょっとわがままなフレームの場合は、このチェーンの長さとの関係と、シフトレスポンスを見極めてギリギリの調整にしてあげる必要があります。

とは言ってもこれはあくまでも最終的な措置ですのでどうしても合わせてだめなとき以外はまずはチェーンの長さ調整で何とかできない無いものかよく調整してみることが大切です。
時々チェーンの長さの調整自体が間違っているのにBテンションを無理くり締め込んでなんとかしているものを見かける時があります。そんなことをしていれば当然シフトレスポンスは落ちますし、チェーンの伸びの影響なんかを異常に受けやすくなりますし、まったくもっていいことではありません。

またチェーンは長すぎてたるんでしまっている場合は前述のようにBテンションかエンドアジャストボルトでチェーンを張っていくことができますが(いいか悪いかは別として構造上)、短すぎる場合はどうしようもありません。
ながければチェーンテンションが下がるインナー+リアトップ側でたるんでしまうということになります。逆に長さが足りないとアウターローにしようとするとパッツンパッツンでアウターローに入ることはなくゴリゴリギリギリ、、、どちらもいいことではありませが、どちらかといえば後者のほうが良くない気が。。。
ということで長さ調整の際はもちろんマニュアル通りでビシッと行うことは大切ですが、それでも調整を繰り返してもどうしてもだめな場合は、アウターローの状態を基準に長さの設定をするのがいいと思います。アウターローに入らないでは、やはりちょっと。。。(; ̄▽ ̄)ハハハ...



▶番外編 エンドアジャストボルトの調整

ダブルテンションのリアディレイラーはBテンションアジャストボルト、シングルテンションのシャドーRDはエンドアジャストボルトと言いますが、大体同じような役割です。
エンドアジャストボルトの調整は旧Bテンションと似ていはいますがシングルテンションならではのお話で基本的に調整しないとうまいこと動きません。
チェーンづまりというものを起こしやすいからです。
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※エンドアジャストボルトの調整でガイドプーリーの位置が変わっています。

主に調整で見るところはアウター時のリアロー側です。
エンドアジャストボルトが緩んでいる状態から締め込んでいく時の変化です。
 
エンドアジャストの調整:緩んだ状態
①アウターローに上がらない

②ゴリゴリしながら上がるが、その後もゴリゴリ感がする

③アウターローに上がる瞬間ゴリッとなるが問題なく上がる。
その後の回転は若干重め

④ゴリッとならずにアウターローに入る、回転が重い感じもない

⑤スムーズに上がるが、シフトレスポンスが落ち始める

⑥シフトレスポンスが更に悪化、特にインナートップ側で悪くなる
エンドアジャストの調整:締め込んだ状態

当然④を目指して調整するのがいいですネ。

調整はあくまでもアウターローだけを見るのではなくて、インナートップ側等全体的に見ることが大切だと思います。



ともあれアウターローは使わないからいいや!とか、インナートップなんて、、、( ´_ゝ`)フッ
な~んて考えていても実際に走りに行くと、、、ついつい使ってしまうのものです。
ビクビク変なこと気にしながら走るのも嫌ですし。。。(´∀`;)

繰り替えしになりますが、あくまでも基本はチェーンの長さでの調整です。
長さを適当にエンドアジャストで仕上げてはだめという大前提があります。
これがどうにもできなくてどうしようもないときのみBテンション・エンドアジャストでちょちょっといじってみるとスムーズにいくことがあります。
ということでチェーンの長さのお話 どうしてもぴったりがない場合。。。そんなお話でした。


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