【ロードバイクと空気抵抗】ドラフティングと単独走 の違いは?

先日ストラバの区間記録なんかを見ながらふとした会話をしていました。
1人で走るのと、集団で走るのとではタイムにどのくらい差が出るのか?

※ドラフティングとは?
前走車との距離を詰めて空気抵抗を低く抑える走り方のことです。
公道では十分な車間距離を取って安全第一で走ることが大切です。

・・・確かにドラフティングなんかをしているとき、誰かに前を引いてもらっているときは下手したら鼻くそほじるぐらいのレベルに楽になることも。。。
前走車がいるとものすごく楽です。

まず結果から入りますが、どのくらい速くなれるかですが、、、

時速35km で走行の際
単独 186W 100%
2人列車 先頭 173W 93%
2人列車 後尾 172W 68%
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2人の場合後続車は先頭の7割のパワーで走れるというものですが、面白いのが先頭車のパワーです。そう、2人で走る場合は先頭車もパワーを削減できる、つまりパワーを抑えて走れるということになります。

しかしこう言ったこともかなり差が出てくるお話と言えるところもあります。というのも勾配や風向き、下手したら前走”者”の縦・横幅(笑)にも影響してきます。

パワーメーター自体も最近では少々差が出ているのでは?というお話もあるようですので、計測器としてはばらつきがないわけではなさそうです。
とは言ってもせっかくなのでワタクシの個人的な経験とざっくりとした計算でのお話をまとめてみようと思います。

※計算はあまり得意ではないので間違っていたらコメント頂ければ修正をかけさせていただきますm(_ _)m



まずはこちらから!
以前の記事(EuroSports Science of Cyclingの動画がものすごく分かりやすかったのでご紹介)でもご紹介させていただいた動画です。



こちらを元にドラフティグでどのくらい楽になるのかをざっくりと計算してみます。

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これもスピードとか風向きとかにもよって変わるかと思いますが、そんな事を言っていてもつまらないのでざっくりと計算してみます。

最後の引きのときは50km/h以上出るとは思いますが、そのちょっと前ということで、、、45km/hで計算してみます。
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本当にざっくりとした数値です。
無風の45km/hで先頭(前走車)が380Wだとするとすぐ後続車は71%で270Wです。
後ろに行くに連れてこの色分けほどではありませんが、負荷は軽くなります。

では全く同じ条件で2番目の走者のパワー270w程度のまま先頭に行くとなると、、、
ざっくりですが、大体40km/hとなります。

速度差が5km/h~ってもう完全にちぎられる速度差です。

※参考URL こちらを元にざっくりと算出しております。
http://www.electricsheep.co.jp/hc/cruise.html

やはりドラフティングのパワーはすごいです。

これと先頭はきついだけと思われがちではありますが、最近では後ろに後続車がいたほうがスピードが出しやすいということお話もよく聞くようになりました。
ボルテックスという渦、、、詳しくは「ボルテックス 空気抵抗」とかでググってみてください。
後続車がいたほうが後方に発生する、後方へと引っ張る力を軽減できるというものです。
その差は4%という話もあります。ということで今回は後続車がいる場合は4%という数値で計算してみます。
パワーにして15w。。。意外と大きいような小さいような。。。




ではこれらを元にもう少し緩くタイムに換算してみます。

10km程度のコースで考えます。
条件はあまりありえませんが便宜上、平地無風と考えます。
10km 380wとかかなり豪脚と思いますのでもう少し控えめに、、、(´∀`;)
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270wで計算してみましょう。

先頭の人の速度を見てます。
単独の場合で計算上は10kmのコースを、270w出して40km/hで走ると、、、15:00 かかります。
ちなみに後続車がいる場合の4%の削減を考慮します。
無条件に4%の削減で考えてみると、”-36秒”です(゚д゚)!
結構変わりますネ。。。
後続車がいれば、14:24 です。

では2番目の人が同様のパワー(191w)で走ったときのことを考えてみます。
10kmのコースを、191wで走ると大体35km/h、、、17:08 かかります。
先行車付き、ドラフティングをしてもらって走るときと比べて2:08 も違いが出ます。
結構差がありますネ。
2番目の人が同パワーで先頭に出て後続車つきで10kmを走ったとします。
4%削減で16:26 です。(‐42秒)

こちらもかなりの短縮です。




とは言ってもこれはあくまでも電卓を叩いた計算上でのお話です。

一人で走るよりも集団で走ったほうが遥かに速く走れるということは集団走行をしたことがある方にとっては身をもって体感できているところかと思いますが、では集団走行だったらチート級にバリ楽なのか??ということでその他の要因も絡ませて考えてみます。

①加速時の負荷
まず速い人と走ってみるとわかると思いますが、加速・立ち上がりが速いです。
その加速には死ぬ気でついていかなければなりません。
立ち上がりで一度でも離れたら、、、もうムリポデス(笑)
先行車はうまく引っ張りながら加速してくれればいいですが、多分鬼軍曹もいるでしょう(#゚Д゚)ゴルァ!!(笑)
その加速についていけずにもしも離れてしまったら、、、ドラフティングどころではありません。
同じ速度を出すときのパワーも後続車の方が楽かもしれませんが、それでも加速に対してのある程度のパワーは必要ということになります。

またコーナーリングの速度も人によって違いがでてきます。
進入速度、コーナーリングスピード、脱出速度等差が出ますので、コーナーが多ければ多いほど差が出ることも考えられます。


②登坂の負荷
今回は平地で考えましたが、全くもって平地だけのコースということだけではないと思います。
当然登りも下りも入ってきます。
登坂で速度が落ちればやはり空気抵抗軽減の恩恵はどんどん減っていきます。
傾斜が上がれば上がるほど、速度が落ちれば落ちるほどに影響は減っていきます。
270wで登り続ける先行車に離されないようについていくのも上りでは平地よりも高負荷となります。

平地で80%が空気抵抗なのに対して、6%の上りでの空気抵抗は10%まで落ちる(重力負荷が70%)とも言われています。(詳細は本記事の下部に動画があります・)

となると6%上り時の単純計算ですが、
先導車のパワー270wの10%が空気抵抗だとすると”27w”、これの後続車は71%で19wの削減です。
となると2番手の人は平地では191wでついていけたものが、6%の上りでは251wも出さないとついていけないことになります。。。
こいつぁ、、、結構大変な数値です。

だがしかしです。。。

ヒルクライムを行うと速い人前を走ってもらうとタイムが出るということはよくあることです。
この微妙な空気抵抗もさることながら、ペース配分とか、他人と走ることでより追い込めたり、、、こちらも机の上ではわかりえないようなこともたくさんあります。

平地だとついていけるのに上りでちぎられる、、、そんな場合はパワーウエイトレシオに差が出ているということであります。
空気抵抗の影響が落ちるヒルクライムではゼロではありませんが、パワーウエイトレシオ(速さそのものの数値)の影響がやはりかなり大きくなってくるということです。



今回はあくまでもとてもざっくりとしたお話です。
本当は細かく言えば風向き、強さ、気温、傾斜、コース、距離、機材面等考慮するべく条件はたくさん存在しています。
しかしそういったものを全部まるっとひっくるめてストラバの区間があり、リーダーボードというものがあります。
まったくもっての個人的にな意見ではありますが、こういったものは他人と比べたりするのも楽しいですし、負けず嫌いというのも成長のための一つの大切な要因でもあります。また他人ばかりを見るのではなくて、自分と比べるために使うとまたよい指標として使えるのではないかと思います。
過去の自分よりも少しでも速くなれる方法、練習であったりトレーニングをするということを長年続ける事ができればプロ選手にだってなれる可能性はあります。
しかしです。。。そうはうまくは行かないものなんですネ。

自分の現状を少しでも超えていく、昨日の自分よりも少しだけ強い自分を目指すことは長いスパンで見るとどれほど難しいことか。。。。
それでも”昨日の自分を超えていけ!”これは大切なことだと思います。

ということでドラフティングと単独走 どのくらいの違いなのか?
集団で走ればタイムは短縮できる可能性は高いですし、結構違いが出る場合もありますが、それも全てはコースや条件次第ということです。
そして一概に集団走行だから単純に速い、ということでもない場合もあります。

ただ確実に言えることは”なんにも頑張らないで速く走れる人なんてそうそういない”ということです。少なからず自分よりも速く走れるひとは自分よりも努力をしているはずです。
そして集団で走って速い人は一人で走ってもやはり速いです、、、デスネ。
ロードバイクに乗ることに始まり、
成長するための努力、
結果記録が伸びること、
結果が伸びなくても一生懸命チャレンジすること、
すべてリスペクトです。
いつも記録を見させていただいて「スゴイ!」しちゃいますネ(≧∇≦)b

おまけ動画2本です。



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