なぜなぜダンシングが苦手なのか?

ダンシングに苦手意識をもっている方は意外と多いようです。。。ワタクシも含めて。デス。(´∀`;)
・なんで苦手なのか?
・どうすれば苦手意識が少しでも薄くなるのか?
そんなことの考察と、この数ヶ月間ダンシングを使いまくってみたところの途中経過としてお話をまとめてみようと思います。



▶ダンシングが苦手な理由

①使わなくてもなんとかなってしまう=使用頻度が低い

第一に”なぜ苦手意識を持つことになるのか?”ということを考えてみます。
使っていなければ苦手もなにも無いわけです。
使用頻度が低い、練習をあまり積まずにいきなりやろうとすることで怖い思いをしたりきつい思いをしてします。

ダンシング、、、要は立ち漕ぎの強化バージョンのようなイメージですが、なぜ立ち漕ぎをするのか?というところも苦手意識を深く芽生えさせる原因になっていると考えています。


Case.1 
ダンシングが怖いとか、苦手とかでほとんど使っていない方を例に考えてみます。
立ちこぎ、普通に山とかあまり行かなければあまり使いません。使う機会もありません。もちろん苦手ですし、主に走るところは平地であればなおさらです。
ですネ。。。

でたまには山の方に足を伸ばして見るわけです。
山までは行かなくともちょっと高低差のある田舎道なんかでもそうですネ。
すると平地とは少々勝手が違います。
特に勾配がきつくなってくると、、、平地ではかるすぎて一向に使ったことがないピカピカのインナーギアに入れることすら忘れてしまいます。フロント変速がうまく使えないということもあるかと思います。チェーン落ちしたらどうしようとか。。。
下手したら足をつくまでアウターローで頑張ってしまう方もいるかもしれません。
でやはり勾配がきつくてだんだんとケイデンスは落ちてきます。
重力に逆らうことの大変さを痛感します。
そしてもう限界、失速ギリギリ、踏めません。もしくはHPも残り5%ぐらい。。。限界ギリギリです。
すると回せないと体は過去の記憶(ママチャリ)からそうだ!立ち上がればもっとパワーがでる!そう、苦肉の先で最後の手段!必殺ダンシングです!(#゚Д゚)ドリァォォ!!
しかし普段使っていなく練習も不十分なのに、そんな限界ギリギリの苦し紛れの付け焼き刃でうまくいくはずはありません。慣れないダンシングは残り少ない体力を一瞬でごっそり持って行かれるし、不慣れな体勢でのペダリングで不安定になります。
ダンシングをしても坂を越えられなかったり、ふらついてしまったり。。。

結果ダンシングしたっすぐに疲れるしいいことはない、また怖い思いをしたりしてしまいます。
そしてもうダンシングなんてやめよう。そもそも坂は嫌いだ。。。こうなってしまうわけですネ。

主に平地をメインとして走っている方のほうがダンシングが苦手な方が多いような気がします。
平地を走っている上では基本的に使わなくてもなんとかなるので、自発的に意識をして行わないと練習する機会が極端にすくないということもあると思います。

Case.2
また多少の坂道がある場合なんかも似たようなものです。
時々記事内にも書かせていただいておりますが、初心者の方は特に”坂と山は別に考える”というのは大切なことだと思います。
ヒルクライムの練習を坂道でやろうとすると陥りやすいことです。これもやり方を間違えると逆効果になることがあります。

短い坂道は登りきって休めるんですネ。
つまり一気に行ってしまえ~!といういわゆる攻めるダンシングであり、登り方を体に染み込ませてしまいがちということです。
これによって”ダンシング=力を出し切ってしまう=辛いこと”こういうイメージだと思いこんでしまったり、体に染み込んでしまうということです。
これを山や峠でやると、、、多分きついデス。(´∀`;)
普段パワーを補うためだけにダンシングを使っているのに山に行って突然セーブするためのダンシングとかできるわけありませんネ。

ダンシングで限界まで頑張る→失速+回復させる→また攻めるダンシングしかできない(すぐにバテる)→失速+回復、(徐々に回復が間に合わなくなってくる。。。)これがまるでインターバルトレーニングのような、悪夢のループってやつです。(笑)

これでタイムを出すのはけっこう大変ですし、場合によっては脚をついてしまうことになります。
ですので結果的にダンシングなんてきついことはしないでいいやっ、、、となって使わなくなる。そしてシッティングばかりとなり、苦手意識の克服にならないと言うことです。

そしてやはり上りの苦手意識が消えずに山から足が遠のき、、、


②本・教材等書いてあることが結構バラバラ
物によって差が多いんですよネ…(; ̄▽ ̄)ハハハ...
新しいことがでてくることは全然悪いことではありませんが、悩んでいる方が先行していろいろと本なんかを読み漁ってしまうとどれがただしのかわからなくなってしまいます。

というのも最近は良くも悪くも情報が多すぎるということがあります。
そしてとても忙しい方が多い昨今、実際に体験したり試したりする前段階として知識、情報ばかりが先行して頭に入ってしまいます。
どうしても頭でっかちになりがちということです。

散々もがいて、苦しんで、悩んで、、、経験を積んでから知識を学ぶ、情報が入れることで情報の価値が何倍にも高まる場合があります。逆にどんなに価値がある情報も経験が乏しいことで、情報の価値そのものが下がってしまうこともあります。
ですのでまずはいろいろと自分の中で試してみる、しっかりと経験値を積んだ上で情報、知識で強化していくということは大切なことだと思います。

頭でっかちになるということは場合によっては答えがわからない状態から答えだけを丸暗記するようなものです。しかし場合によっては答えの出し方が重要な場合もあります。。

これと全く逆に最初のうちから知識先行型で変な癖をつけないという方法もあります。
その場合は何が正しいのか、こういった答えは客観的に見ることが必要になってきますので、スクールなどでコーチにしっかりと見てもらう必要があると思います。正しい正解を客観的に判断するには自分だけでは少々難しいですネ。ですので自分一人で行うのは少々難しい場合が多いでしょう。

またこれらは経験だけではなくて個人差ということもありますネ。
要は合う合わない、こういった問題も大きく影響します。

間違ったとまではいいませんが、偏った学習によっても苦手意識が生まれてしまうことあるということです。特にダンシングなんかの場合は雑誌とかに書いてあるものは正しいとか間違っているとかよりももっと根本的なところで、難しいものが多いということもあります。


▶ダンシング、本当にできてる?
ダンシングをすると少なからず失速してしまう。。。
これは本当に多いです。
そして本人も意外と多いのが気がついていない事が多いということです。

大体ですが、8割ぐらいの方がダンシング(前後)で失速します。(ワタクシも含めて、、、)
失速しない人のほうが圧倒的に少ないです。
逆にダンシングで失速しないダンシングがうまい方は大体総合的に見て超速い方です。。。

しかし実はこれは遅い人だけではありません。
結構速い人、ヒルクライム中にちゃんとシッティング・ダンシングを織り交ぜながら登っていく方でも失速していることは本当に多いです。

後ろを走っていると謙虚にわかります。
ダンシングするとスッとスピードが落ちます。(前後でもそうです。立ち上がる瞬間だけではなく、座ってから再度加速のように速度が上がるパターンもよく見かけます。)

それには理由が2つあります。
おそらくダンシングがあまりうまくないのだと思います。
というのも、ダンシングの練習不足で、
①ダンシング↔シッティングの切替時に失速
②ダンシングのギアの選択の失敗
この2点が大きな要因だと思います。

・なぜダンシングを取り入れるのか?
・どんなギアを選択すればいいのか?選択するべきなのか?

しっかりと考えて練習する必要があるといいことでしょう。



▶なんのためにダンシングをするのか?
これはいくつか理由がありますが、逆算してみるとわかりやすいです。

①シッティングでは足りにないパワーを生み出すため
体の使い方として筋力以上の力をだす、発揮させたい場合は体重を掛ける(重力を使う)ということを行ないます。
これは地球上に生きていれば経験的にうまく体重を掛ける方法が自然と学習できているはずです。
この体重を掛けるという行為、これこそがダンシングのベースとなってくる動きであると考えています。

ペダルを回す、踏むという動作で筋力以上のパワーを出すためには体重を利用するということです。そのためにより体重がペダルに乗りやすいダンシングという方法を用いることでよりペダルへ掛かる力を増やすということです。


②勾配に合わせて効率を上げる
勾配がついていくるとまっすぐ、重力の方向に力を掛けるのが効率がいいとされています。
勾配に合わせてサドル上で座る位置を変えるというのは基本的なテクニックの1つでありますが、それと同様のことです。

まっすぐと重力方向にペダルを踏むということは効率的にパワーを伝えられることだと考えています。

③体のリラックスのため
リラックスというと語弊があるかもしれませんが、
・シッティングとは少し違った筋肉を使うことでの疲労の分散
・首肩を動かしたくなる
・ケツが痛いから
同じ姿勢を取り続けることは人間とても苦手にできています。
休んだり、疲労回復ということではありませんが、滞っているものを流すような、、、そんなイメージが有るかと思います。

これだけではありませんが、これらの目的で使うことが多いのでは無いかと思います。


▶そもそも休むダンシングって何だよ?


休むダンシングって言うとなんだか・・・個人的にはすっげぇように感じます。
だってダンシングしながら休めるなら永遠と休めれば、、、最強です(笑)
最近では某誌お気に入りのコーチのお話では”休むダンシングなんてねぇ!”なんて記事も目にしますので実験をしてみました。
(ストラバでフォロー頂いている方はもうご存知かと思います。。。)

休むダンシングを心がけて一度も座らずにダンシングだけで登ってみました。
image4166
ベストタイムよりも10分以上もかけてのヒルクライムです。(´∀`;)

ケイデンスは低めでのんびりと平均51rpmです。これ以上はムリポデス。。。

で、どうだったかと言うと、、、

死ぬほどキツイッッ!! (; ・`ω・´)モウヤンネェゾ…

ということです。
水は飲めないし、汗は鼻とか痒くて気になるし、、、(笑)手が離せないのが一番つらかったです。
おかしいですネ、休むダンシングのはずなのに全然休めてませんネ。。。。

適切なギアを選択して基本的には体重でペダルを踏み降ろすようにしても上記データのように25分もぶっ通してやっていれば疲れるんです。
(ワタクシが下手ということも当然あるとは思いますが、)本当に上手い人なら疲れにくいのかもしれません。しかしそれが本当にできるのであれば3000mでも4000mでも休むダンシングで登れば疲れないということになりますが、疲れないわけはありませんネ。600kmブルベだって休むダンシングで走れば疲れないなんてことはありませんから、、、(笑)

ということからも当たり前といえば当たり前ですが休むダンシングというのは主に、
”意図的にシッティングとは違う筋肉を使うため”こんなことが考えられます。

休んでいるわけではなくて、シッティングで疎かになりがちな筋肉を使うことで疲労を分散させるということことなんだと思います
ということは、”休むダンシングなんてねぇ!”そんなお話も見えてくることがあると思います。

同じ筋肉をつかって効率よく走るのか、いろいろな筋肉を使っていわゆる切り替えながら走るのか。。。このへんもまだまだ今後が楽しそうなお話です。




▶苦手意識克服のためには?

これはもうひとつしか無いと思います。

”練習を重ねる”ということです。

プロの練習でも高ケイデンス走というものがあります。
高ケイデンスも使えるように練習をすることは使用可能ケイデンスの幅を広くすることが可能です。

なにもケイデンス120rpmで回し続けるのが早く走れることとイコールにはならないと思います。
なんというか、”懐を深くする”ための練習といいますか。。。

これと似たようなことです。

できないからダンシングをしないということではなくて、できるようになってそれでもタイムのために必要なければ、また楽に走るために必要がなければ使わなければいいだけです。

懐は深くしておいて損は無いと思いますヨ。

では具体的に練習法ですが、これも逆算して考えてみるといいと思います。
今回はどんなダンシングがいいとか、ペダリングがどうとか、筋肉が、、、そういうお話ではありません。
そんなもん人それぞれ合う合わないがありますのでもっとベーシックなところのお話です。

最初の方に書いたように、限界が来て苦し紛れに、、、というのが一番良くないパターンですネ。
ではどうするかということを逆算して考えてみます。

①まずは練習をするということ
勾配がきつくてダンシングしないと踏み切れないような激坂やきつい坂で練習も糞もありません。
実践練習も基礎というかベースがないとどうにもなりません。
気合で登りきれればいいですが、場合によってはバランスを崩して落車。。。(´;ω;`)ブワッ
泳げない人を海に放り込むようなことです。
これでは練習どころではありません。

ではなくて勾配もそこまできつくない坂道をつかってケイデンス低め、速度遅めでまずはダンシングの練習をしっかりとするということです。

シッティングもケイデンスを落としてペダリングの練習をすることがありますネ。それと全く同じだと思います。ゆっくりできないことは早くはできません。まずはゆっくりから行うということです。


②そして経験値をしっかりと積む
山がないと練習できないこともありません。
坂道でもなんでもいいと思いますが、意識して積極的にダンシングを取り入れるということです。

練習しないのにできるようになるのは難しいと思います。
できない、苦手、下手くそ、、、だから練習するんですネ。
そして経験値をたくさん積むことで苦手意識を少しでも減らしていくということです。
・適切なギア選択・チェンジ、
・踏み方、回し方、
・立ち上がり方、タイミング
すべて大切な経験ですネ。

試しに何も考えずに10kmぐらいの高低差ありの道を走ってみてダンシングをどのくらい使っているのかを確認してみるといいと思います。

スマホホルダーで固定してカメラで自撮りしたらいいんです。
低画質でもなんでもいいので実際に見てみるとびっくりするぐらい少ないはずです。
たとえばダンシングが全体の10%しかしていなければ(おそらく10%もある方はそうそういないと思います。)、、、シッティングの練習量の1/10です。
それでシッティングと同じぐらいうまくなるわけがありませんネ。


③ペース配分を見極める
ダンシングは基本的に使う場面が限られています。

シッティングの場合は巡航、加速ではなく巡航のときはいかにパワーをセーブして速度を保てるのかがキーポイントですネ、。自ずとやっていることですのでペース配分がうまくできるというものです。

これに比べて使う機会が限られているダンシングでは圧倒的に経験が少ないですし、下手であればなおのことペースというものがわからない場合が多いと思います。

ダンシングをするときはスピードを出す時、パワーを掛ける時、これのときはうまくできるかもしれませんが、逆に巡航や速度維持のときにうまく使うことは難しいと思います。

例えばヒルクライム中の傾斜に合わせて速度を落とさないためのダンシングとかというのも速度を落とさないために行っているはずが、ダンシングで限界まで頑張ってしまったり、苦手なあまりダンシングで一気に体力を失ってしまい結果失速、これでは元も子もありません。

苦手意識克服のためにはこの3点が大切なのではないかと考えております。



▶まとめ
まず大前提として自転車(2輪車)は不安定な乗り物であるということです。
車輪が止まっていれば左右に倒れます。
そんな不安定な乗り物なのに、車体と人間の接点はたったの5点しかありません。
ハンドル、サドル、ペダルのいわゆる 3つの”ル”ですネ。
不安定な乗り物で接点も少ないのに更にサドルからケツを離して4点で支えることになります。
そう、まずは不安定であるということです。
シッティングのときは両手を離すことができると思いますが、ダンシング中は両手は愚か片手すら難しいと思います。
別にダンシングで手を離せるようになりましょうというお話ではありませんが、それなりに練習は必要ということです。

ロードバイクのペダリングとママチャリのペダリングって多分ちょっと違います。
ママチャリで立ちこぎができるからダンシングも簡単にできます!そんなお話では無いということです。

そして練習を重ね、経験wの少しでも多く積むことで少しでもうまく使えるように慣ればちょっとだけ早く走ったり、ちょっとだけ楽に走ったり、そんなことができるようになるかもしれません。
ちょっとだけ早く走ったり、ちょっとだけ楽に走ったり、そんなことができるようになるためにはそれなりの努力、練習は必要ということですネ、

ということで今回はダンシングが苦手な理由と、苦手克服のために何をするのか?そんなお話でした。

ワタクシもまだまだヘタっち満開ですので日々の特訓あるのみ!デス。


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