クイックレリーズとスキュワー
クイックレリーズ(シマノ製は”レリーズ”ということです。)、クイックリリースとスキュワーシャフトって全然違うものです。
DT SwissのRWSスキュワーを使うと固定力が抜群で、、、そんなお話は有名なところです。
先日ご来店いただきましたオーナー様よりまたまたちょっと良さそうな情報をいただきまして、ワタクシの購買意欲が刺激されてしまったということです。貴重な情報ありがとうございました。なんでもダイレクトマウントの例のめんどくさい現象がスキュワーは極めて起こりにくいとか。。。
ということで早速、、、
▶スキュワーとクイックレリーズの違い
構造は似ているようで全然違うものです。
クイックレリーズはパカっと開ければ緩みますが、スキュワーはネジ式です。
イメージが湧きにくいと思うので詳細の説明です。
クイックレリーズはカム式、レバーを倒すことで固定力を発揮させるというものですネ。

シマノの公式の説明がわかりやすいです。

https://bike.shimano.com/content/dam/productsite/shimano/pdf/Shimano_Quick_release.pdfより
ポイントは最大固定力のポイントを超えてレバーを固定することで緩みやハズレの防止になるということです。
ということはフォークやフレームに当たるような位置で最大限までレバーを締めきれていないということはクイックレリーズの使い方として間違った使い方ということです。
というのはおいておいて、、、上記のことを考えると、固定力が最大になったところから安全のためにレバー最後まで倒すことで固定力を意図的に落とす、ということです。
逆にいえば最後までレバーを倒すことで固定力が落ちる、ということになります。
これと比べてスキュワーはというと、、、

ただの長いボルトとナットです。
片側がボルト、片側がナットの構造で、これはレバーがないのでアーレンでぐるぐる締め込んでいきます。(RWSはレバーが付いているので専用工具はいりません。)
締め込むことに連れて通常のボルトとナット同様に最後まで固定力は上がり続けます。
構造的に見て両者は似ているようで全然違うというものです。
▶スキュワーとクイックレリーズのメリット・デメリット
クイックレリーズはまさに読んで字のごとしです。
クイックに付け外しが可能です。輪行、整備等確実に工具を使わなければ行けないスキュワーよりも早いです。
現在ですと、フロントはフォークエンドには抜け落ち帽子の爪の構造が必要になりますのである程度緩めないと外れないですが、リアに関してはクイックレリーズであればレバーを開放するだけでホイールを外すことができます。
スキュワーは工具を用いてぐるぐる回さないといけません。
緊急時のホイールのつけ外しなんかはやはりクイックレリーズのほうが早いです。レース時なんかではクイックのほうが交換自体は早いですが、そもそもホイール交換しなくては行けないぐらいのトラブル発生したら、、、その後はなかなか難しいでしょう。。。(´∀`;)
ハスッたり絡むような落車時なんかはやはりクイックのレバーが空いてしまって、、、ということはレバーのないスキュワーでは構造的にありません。
またスキュワーは付け外しがめんどくさいからこその利点ですが、ホイールのみの盗難に対しても若干強くなります。変な話車体をロックしておいてもホイールはクイックレリーズであればパッと外せてしまうので持ち去りが容易です。その点スキュワーのほうが工具を使って回して、、、少しだけ時間がかかります。この少しの時間を泥棒は嫌うと言います。(1ロックよりも2ロックというのは有名なお話です)更に盗難防止目的では専用工具でないとボルトを回せない種類のスキュワーもあります。
クイックレリーズよりもスキュワーのほうが工具を使って締めますので道具さえあれば正確なトルク管理が可能です。クイックレリーズはある意味感覚的な締め込みとなりますので、人によって力の強弱、差というかばらつきが出ます。(多少のばらつきがあっても安全を考えられたシマノの設計はゴイスーです。)
スキュワーのほうが正確なトルク管理のもとの固定力は強い傾向にあるようです。
※スキュワーでもゆるく締めれば固定力は弱いですし、緩んだりして危険がともなります。
▶BBBのスキュワー

正確には、”BBB ホイールフィックススキュワー” というようです。
本当はDTとかのものがいいんでしょうが、なにせ高い。。。(笑)
携帯工具は常に持ち歩いているし、レバーなくてもいいかなぁと。
(レバーなしのスキュワーは工具がないとホイールのつけ外しができません。BBBもこのモデルは4mmアーレンです。)
こちらクロモリの製品なんですが、結構錆びやすいようです。
実はおよそ様のお店の在庫品を見たところ、、、ちょっと新品でも錆びているものがありました。(´∀`;)
といううことでご使用時はやはり防錆処理をしておいたほうがいいと思います。
細部を見てみると、シャフト径はシマノと同等です。
チタンの細いものなんかはやはり固定力に不安がありましたが、ごん太クロモリ、これならば強度的にも問題ないでしょう。しっかりとした重さも安心感があります(笑)
軽量品の信頼性はイマイチ、、、(´∀`;)

左:BBB 右:シマノ
エンドに当たる部分です。
BBBのほうが実際にエンドに当たる面積が広いです。
これはかなり期待できそうです。
ともあれ早速、、、

こんな謎の絵が、、、
なんやら意味がわからないのでとりあえず仮組みしてみます。

ボルトの頭が突出しています。
多分これでは転倒や衝撃、これ擦れたりした際にネジ穴がダメになる可能性が、、、無きにしもあらずというか、、、なんかイマイチなのでスペーサーで調整するということなんでしょう。
0~6枚で調整してねってことだと思います。

全部抜いたらちょっと深すぎですネ。

4枚入れでこんな感じ、悪くないでしょう。
▶スキュワーの固定力は如何に?
MAX8.8Nmということなので、とりあえず6Nmぐらいで。。。
。。。Σ(゚Д゚;)マジカヨ,,,
異次元の固定力です(笑)
もうホイールを回してみればわかりますが、全然回りません(; ̄▽ ̄)ハハハ...
クイックではどんなに締め付けてもならないぐらいのきつさです。
サクッと結論ですが、、、
スキュワーの固定力はくっそ強い。
ということなんでしょう。
普段はクイックを使うときはシマノの公式通りに倒れる限界のパワーで倒すぐらいのキツキツにしておりますが、スキュワーの締め付けはちょっとMAXの8.8Nmで締め付けるのにカーボンのエンドは不安になるぐらいです。工具を使って締めるのでDTのRWSよりも使う工具によっては力もかけやすく強烈に締め込むことが可能かともいます。
程々のしておいたほうが良さそうです。
ちなみにですがシマノのクイックレリーズで締め付けられる力は球当たりの影響(ベアリング)回転具合から見て、本当にざっくりと主観ですがシマノのクイックを思いっきり締めたとしてもスキュワーのトルクで4Nmぐらい、5Nmは行かないぐらいかなぁと思います。
しっかりと固定することでダイレクト感が、、、とかなんとかっていうお話もありますが、まだ乗っていないので不明です。整備上で触った感覚だとなんとなく固くなった感はあります。
とは言っても劇的にタイムが縮まる!・・・なんてことはないでしょう(笑)
ともあれしっかりとした固定ができるようになることはいいことです。
クイックレリーズではし難かったトルク管理なんかも簡単にできます。
後は、、、球当たりの調整を緩めに回転が悪くならないようにしてあげればOKです。
出先での締め付けは球あたりを参考にトルク管理をすることもできますネ。
ということで今回はクイックレリーズとスキュワー ”BBBホイールフィックススキュワー”そんなお話でした。
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クイックレリーズ(シマノ製は”レリーズ”ということです。)、クイックリリースとスキュワーシャフトって全然違うものです。
DT SwissのRWSスキュワーを使うと固定力が抜群で、、、そんなお話は有名なところです。
先日ご来店いただきましたオーナー様よりまたまたちょっと良さそうな情報をいただきまして、ワタクシの購買意欲が刺激されてしまったということです。貴重な情報ありがとうございました。なんでもダイレクトマウントの例のめんどくさい現象がスキュワーは極めて起こりにくいとか。。。
ということで早速、、、
▶スキュワーとクイックレリーズの違い
構造は似ているようで全然違うものです。
クイックレリーズはパカっと開ければ緩みますが、スキュワーはネジ式です。
イメージが湧きにくいと思うので詳細の説明です。
クイックレリーズはカム式、レバーを倒すことで固定力を発揮させるというものですネ。

シマノの公式の説明がわかりやすいです。

https://bike.shimano.com/content/dam/productsite/shimano/pdf/Shimano_Quick_release.pdfより
ポイントは最大固定力のポイントを超えてレバーを固定することで緩みやハズレの防止になるということです。
ということはフォークやフレームに当たるような位置で最大限までレバーを締めきれていないということはクイックレリーズの使い方として間違った使い方ということです。
というのはおいておいて、、、上記のことを考えると、固定力が最大になったところから安全のためにレバー最後まで倒すことで固定力を意図的に落とす、ということです。
逆にいえば最後までレバーを倒すことで固定力が落ちる、ということになります。
これと比べてスキュワーはというと、、、

ただの長いボルトとナットです。
片側がボルト、片側がナットの構造で、これはレバーがないのでアーレンでぐるぐる締め込んでいきます。(RWSはレバーが付いているので専用工具はいりません。)
締め込むことに連れて通常のボルトとナット同様に最後まで固定力は上がり続けます。
構造的に見て両者は似ているようで全然違うというものです。
▶スキュワーとクイックレリーズのメリット・デメリット
クイックレリーズはまさに読んで字のごとしです。
クイックに付け外しが可能です。輪行、整備等確実に工具を使わなければ行けないスキュワーよりも早いです。
現在ですと、フロントはフォークエンドには抜け落ち帽子の爪の構造が必要になりますのである程度緩めないと外れないですが、リアに関してはクイックレリーズであればレバーを開放するだけでホイールを外すことができます。
スキュワーは工具を用いてぐるぐる回さないといけません。
緊急時のホイールのつけ外しなんかはやはりクイックレリーズのほうが早いです。レース時なんかではクイックのほうが交換自体は早いですが、そもそもホイール交換しなくては行けないぐらいのトラブル発生したら、、、その後はなかなか難しいでしょう。。。(´∀`;)
ハスッたり絡むような落車時なんかはやはりクイックのレバーが空いてしまって、、、ということはレバーのないスキュワーでは構造的にありません。
またスキュワーは付け外しがめんどくさいからこその利点ですが、ホイールのみの盗難に対しても若干強くなります。変な話車体をロックしておいてもホイールはクイックレリーズであればパッと外せてしまうので持ち去りが容易です。その点スキュワーのほうが工具を使って回して、、、少しだけ時間がかかります。この少しの時間を泥棒は嫌うと言います。(1ロックよりも2ロックというのは有名なお話です)更に盗難防止目的では専用工具でないとボルトを回せない種類のスキュワーもあります。
クイックレリーズよりもスキュワーのほうが工具を使って締めますので道具さえあれば正確なトルク管理が可能です。クイックレリーズはある意味感覚的な締め込みとなりますので、人によって力の強弱、差というかばらつきが出ます。(多少のばらつきがあっても安全を考えられたシマノの設計はゴイスーです。)
スキュワーのほうが正確なトルク管理のもとの固定力は強い傾向にあるようです。
※スキュワーでもゆるく締めれば固定力は弱いですし、緩んだりして危険がともなります。
▶BBBのスキュワー

正確には、”BBB ホイールフィックススキュワー” というようです。
本当はDTとかのものがいいんでしょうが、なにせ高い。。。(笑)
携帯工具は常に持ち歩いているし、レバーなくてもいいかなぁと。
(レバーなしのスキュワーは工具がないとホイールのつけ外しができません。BBBもこのモデルは4mmアーレンです。)
こちらクロモリの製品なんですが、結構錆びやすいようです。
実はおよそ様のお店の在庫品を見たところ、、、ちょっと新品でも錆びているものがありました。(´∀`;)
といううことでご使用時はやはり防錆処理をしておいたほうがいいと思います。
細部を見てみると、シャフト径はシマノと同等です。
チタンの細いものなんかはやはり固定力に不安がありましたが、ごん太クロモリ、これならば強度的にも問題ないでしょう。しっかりとした重さも安心感があります(笑)
軽量品の信頼性はイマイチ、、、(´∀`;)

左:BBB 右:シマノ
エンドに当たる部分です。
BBBのほうが実際にエンドに当たる面積が広いです。
これはかなり期待できそうです。
ともあれ早速、、、

こんな謎の絵が、、、
なんやら意味がわからないのでとりあえず仮組みしてみます。

ボルトの頭が突出しています。
多分これでは転倒や衝撃、これ擦れたりした際にネジ穴がダメになる可能性が、、、無きにしもあらずというか、、、なんかイマイチなのでスペーサーで調整するということなんでしょう。
0~6枚で調整してねってことだと思います。

全部抜いたらちょっと深すぎですネ。

4枚入れでこんな感じ、悪くないでしょう。
▶スキュワーの固定力は如何に?
MAX8.8Nmということなので、とりあえず6Nmぐらいで。。。
。。。Σ(゚Д゚;)マジカヨ,,,
異次元の固定力です(笑)
もうホイールを回してみればわかりますが、全然回りません(; ̄▽ ̄)ハハハ...
クイックではどんなに締め付けてもならないぐらいのきつさです。
サクッと結論ですが、、、
スキュワーの固定力はくっそ強い。
ということなんでしょう。
普段はクイックを使うときはシマノの公式通りに倒れる限界のパワーで倒すぐらいのキツキツにしておりますが、スキュワーの締め付けはちょっとMAXの8.8Nmで締め付けるのにカーボンのエンドは不安になるぐらいです。工具を使って締めるのでDTのRWSよりも使う工具によっては力もかけやすく強烈に締め込むことが可能かともいます。
程々のしておいたほうが良さそうです。
ちなみにですがシマノのクイックレリーズで締め付けられる力は球当たりの影響(ベアリング)回転具合から見て、本当にざっくりと主観ですがシマノのクイックを思いっきり締めたとしてもスキュワーのトルクで4Nmぐらい、5Nmは行かないぐらいかなぁと思います。
しっかりと固定することでダイレクト感が、、、とかなんとかっていうお話もありますが、まだ乗っていないので不明です。整備上で触った感覚だとなんとなく固くなった感はあります。
とは言っても劇的にタイムが縮まる!・・・なんてことはないでしょう(笑)
ともあれしっかりとした固定ができるようになることはいいことです。
クイックレリーズではし難かったトルク管理なんかも簡単にできます。
後は、、、球当たりの調整を緩めに回転が悪くならないようにしてあげればOKです。
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