ULTEGRA(アルテグラ) R8050 Di2 ぶっ飛び初期インプレッションッッッ!!

G7 ProにR8050アルテグラDi2を組んではや300㎞ぐらいは走ってまいりました。
Di2に限らずこういった初めてのアイテム的なものは一番最初に感じたところ、これがまさに今までとの違いをよくわかりやすいものです。
ということで長年紐式をこよなく愛していたワタクシが人生初のDi2を使って見てどうだったのか?そんなところのお話にしてみようと思います。
(試乗程度にちょこちょことは使ったことがあったのですが、自分のバイクでは初めての経験です。)



▶初めてのDi2
ボタンの位置が全然わかりません。。。(´;ω;`)ブワッ
まぁそんなことは想定内です(笑)

それは後ほどにして、組んですぐにとりあえず走りに行きました。







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ぶっ飛びました。。。

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いやいや、、、
そんなことはないはず、

コキッ、、、

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やっぱりなのねぇぇぇ、、、

((.;゚;:Д:;゚;.))



リアシフトがものすごく早いです。
はっきり言ってしまうと紐式よりも変速動作が早いです。

いろいろ試してみたりの考えてみたりのお話ですが、その理由は2つ推測できます。

①物理的な問題
②構造

この2つです。

①レバーストロークの差
シフトアップにせよ、シフトダウンにせよ物理的にスイッチ(ボタンを押すだけ)とケーブルを巻き上げたり解除するというレバーのストローク幅が圧倒的に違う時点で動作にかかる時間が全然違います。
簡単に言うとディレイラーが動き始めてからの速度はそこまで変わりませんが、変速をしようと考えて、もしくは無意識的にも変速動作をし始めて(レバーを押し込み始めて)から実際にディレイラーが動くまでの時間でどうしても差が出てしまいます。

②電気信号とケーブル
通常機械式のリアのシフトアップは押し込んだ小レバーを離した時点でカチャンと動きますが、Di2の場合はボタンを触った瞬間にディレイラーが動きます。

これら2つを考慮するとどうしても、ほんのコンマ数秒以下の差ではありますが物理的にどうにもならない差が存在します。
この2つの差が変速に関わる一連の動作の差になると考えられます。

変速スピードの差は僅かではありますが、例えばペダリングの位置で考えてみます、、、
ケイデンス60rpmで回しているときは、1秒間に1回転です。
多少なりとも2~4時付近での速度は上がると考えられますが平均して、0.25秒で90°進む計算になります。ということはケイデンス60rpmでも、僅か0.1秒の違いが36°もペダルの位置として変わってくるわけです。
これがケイデンス90rpmで回していれば、0.1秒の違いで54°の差が出てきます。
このわずかな差が機械式との差としてたとえばいつもは5時付近で変速動作に入り、、、というものが従来の機械式と同じタイミングではピタリと合わなくなります。
実際にコンマ何秒の差が、とかは不明ではありますが、これが初めて乗ったときから機械式で慣れ親しんだ変速動作に関する体の動きでは全然合わなくなってしまったので変速速度が違うと感じた理由です。

✔シフトアップに関して
とにかくDi2のりあシフトアップが優秀というのはもう一つ理由があります。
シフトアップは機械式ではバネの力でディレイラーをスタート位置方向に戻すことで動作されますが、Di2ではバネの力+モーターの力でディレイラーを動かします。
Di2のリアディレイラーは本体内蔵のばねが外れても動きますが、機械式はバネがなければシフトアップはできないどころか多分相当変な動きになると予想ができます。これがDi2が構造的に有利であると考えられます。この本体のモーターの働きにより早く正確に、そして強力にシフトアップが可能になるのがDi2の特徴だと感じました。


▶Di2の悪いところ
①”シンクロ系”シフト、フロントに追従するリアシフトの遅さ

Di2の醍醐味というか、圧倒的にラクなのはフロントシフトです。
しかしフロントシフトアップ(インナー→アウター)は結構早くなめらかですが、逆のフロントシフトダウン(アウター→インナー)これがいかんせんよくありません。

紐式時はイメージ的に
フロントシフトアップ(インナー→アウター)は「チチ チャッ!」リア2段シフトダウン+フロントアウターへと言うのがほぼ同時に一瞬でできます。これはDi2でもそこまで変わらないです。
逆にフロントシフトダウン(アウター→インナー)は「カカ カチャッ」とリアを2段重く変えてからフロントを変えるというのが癖のようになっています。
しかしDi2の場合はフロントが先に落ちます。その後、「カンッカッ」とリアがのんびり変速します。

このフロントの後のリアの動きが遅すぎます。。。(´ε`;)ウーン…

「ウイーン、、、コン、コン!」おっすぉ~い!(#゚Д゚)///!!
シフト後に踏み出すタイミングとして、完全にワンテンポ変速が遅くカツーン!となってしまいます。

。。。こいつは困ったです。

しかしこのシフトの問題は構造上の問題で今後の課題としてシマノも認識をしているとのことでした。

②リアの多段シフト(ダウン)の速さ
機械式であればシフトダウンは一気に2段~3段を1ストロークで鬼のような速さで行なうことが可能です。しかしDi2は他段変速設定を最高速にしてもやはり機械式ほど一瞬でというのは現状では不可能です。
押しっぱなしの他段変速よりも、連打したほうが変速自体は早く行われます。

ダブルクリック、トリプルクリックではありませんが、他段変速はDi2ならでは他段変速テクニックを磨く必要がありそうです(笑)高@名人。。。(´=ω=。)ホボソッ...

リアシフトアップに関してはどちらも連打となり、ストローク幅の少ないDi2に軍配が上がるかと思います。


▶Di2にしてシフト以外でいいと思ったところ
①ブレーキ性能
ブレーキ性能は間違いなくDi2のほうがイイです。
ブレーキレバー自体が倒れる構造の機械式とは違って、Di2のほうがレバーと言うかブラケットというか、構造的に強度が出しやすいのでは無いかと思います。

結果的にレバーの剛性向上に伴い、ブレーキの効き、安定感が向上します。

完全に主観ではありますが、対機械式比で120~140%ぐらいはブレーキシステムとしての剛性が上がっているようなイメージです。

②重量配分の変化
重量配分も変わってきます。

カタログ値ではR8050 ULTEGRA Di2の場合はエレクトリックケーブルまで入れて数十グラムの重量増ということですが、持ち上げた感じは全然軽くなったり重くなったりした変化は全く感じはありません。

しかしDi2の特徴として重いのは前後ディレイラーです。
逆に車体上部のコントロールレバーは
機械式:438g
Di2:295g
とだいぶ軽くなりますし、これに加えてヘッド周りのアウターケーブルやインナーケーブルもなくなることでもより一層ヘッド周りの軽さを感じることができます。

重たいものが車体の下の方に付くということです。
これにより持ち上げたときの重量は変わらなく感じますが、乗った感じ、そして車体を振ったりした際には軽さを感じることができます。

③ヘッド周りの動き
機械式の場合は必須のシフトケーブルがなくなり、エレクトリックケーブルになります。
これによりヘッド周りの動きも確実に軽くなります。
フレームごとに多少の違いはあれどもシフトケーブルの取り回しとかに苦労することはありませんし、非常に軽量で柔軟なエレクトリックケーブルはヘッドの動きの抵抗になることはほぼありません。

この軽さがダンシングなどで車体を振ったときの軽さにも影響を与えているとも考えられます。

④圧倒的に握りやすいブラケット
ブラケット自体の太さが機械式よりも結構細いです
細すぎるのはいまいち好きではなかったのですが、このDi2のブラケットは細さと言うか、握りがものすごくちょうどいいです。



▶少々慣れが必要なDi2操作
構造的にそこまで大きな差はないはず。。。
なんですが、まだまだシフトミスが多すぎます(; ̄▽ ̄)ハハハ...

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左:機械式 右:Di2
小レバーとブレーキレバー本体を押し込む機械式に対して、Di2はブレーキレバーとは別にボタンが2つついております。
ボタンの振り分けは好きに変えることができますが、初期の状態だと機械式と同様に、手前のボタンがフロント:シフトダウン、リア:シフトアップとなっております。

ですので比較的大きいボタンの手前のボタンは間違えることはほぼ無いと思います。

問題がいわゆる、リア:シフトダウン、フロント:シフトアップのボタンです。これが未だにうまく押せません。
シマノも上の画像を見てわかるとおり、ボタンの表面処理をボコボコを付けたりもしているようですが、いかんせん今は冬!ただでさえ位置がわからないぐらいの慣れなのに、分厚いグローブでは触り心地で判断するのはなかなか難しいです。。。

冬場の導入はボタン操作ミスのリスクがあがります(ー'`ー;)ムムム…


それでも目新しさもあるのですが、変速自体はブラケット先端をもっていても持ち変えること無くシフトができます。またブラケットポジションのときもスイッチに触るだけで鬼のようなスピードで変速ができますので紐式のときに比べて確実に変速回数は増えています。
(ブラケット天井スイッチはリアシフトに割当て。)


ということでまとめですが、初めてのDi2体験は、、、シマノの技術を体感してぶっ飛んだ。。。ということです。試乗程度ではなくてガッツリと体験してみないとダメですネ。

しかしデメリットもあり、
・シンクロ系のシフトのフロント変速時のリアの動き
・リアの多段シフトダウン
・充電を忘れると悲しいことに
・導入コスト
等まだ課題がないわけではありません。

しかしです。
使ってみたらわかりますがめちゃくちゃ楽ですし、シフトの動きは早く、正確です。
疲れてきたときのフロントシフトが、、、なんて言うお話を見たり聞いたりしたことがないわけではありませんが、それよりなにより今までフロントシフトは調子が悪いときは指が痛くで歯を食いしばったり、右手で行っていたシフトアップしていたものが”ポチー”で終わりですから。。。(; ̄▽ ̄)ハハハ...
お財布に余裕ができたらぜひとも取り入れたら多分後悔することは無いと思います。

ということで今回はULTEGRA(アルテグラ) R8050 Di2 ぶっ飛び初期インプレッションッッッ!! そんなお話でした。


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