サドル対決!SPECIALIZED POWER EXPERT VS SHIMANO PRO STEALTH

注)サドル沼なんかという状況ではございません。
プロのステルスサドルを譲ってくださった方が、また楽しそうな逸品をお持ち込みいただきました(笑) そんな素晴らしいお話なら断る理由もございません(´;ω;`)

ステルスサドルに不満があるわけでは一切ございません。それでも楽しそうなものが目の前にあれば、、、使いたくなってしまうものです。
ということで今回はSPECIALIZED POWER EXPERT VS SHIMANO PRO STEALTHそんなお話にしてみようと思います。



▶SHIMANO PRO STEALTHってどんなサドル?

ステルスサドルに関しての過去記事はこちらから↓↓↓

シマノ PRO(プロ)サドル ステルス VS エアロフューエル 徹底比較!

乗り方改革 ポジションとフォームを改善するの巻

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”シュッ”としてかっこいいです(●´ω`●)

ステルスサドルとはシマノプロのロードバイク用サドルのフラグシップモデルです。
最高の安定感と快適さを追求し、かつパワー伝達を向上させるためにプロライダーと共同開発したモデル
シマノ公式カタログより抜粋

SPECIALIZEDがPOWERを発売して爆売れ(・・・したかどうかは知りませんが)各社がショートノーズサドルを出す中、シマノプロからも発売された、最新のサドルです。

その特徴としてはなんといってもごんぶとノーズ!
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TT用のサドルと比べても遜色ないほどの太さです。

しかし上の画像左側、エアロフューエルサドルに比べて太さはありますが、先端に座れるようなことはありません。ステルスサドルは前の方は太いは太いですが、刺さります(笑)

きちんとしたフォームで座る分にはものすごく座りやすいサドルですが、骨盤の傾き具合やセッティングによっては拷問サドルにもなり得ると思います。
またワタクシは問題ありませんでしたが、ごんぶとノーズの影響は内転筋(太ももの内側の筋肉)が発達していたり、内ももが太い場合、またペダリング自体が内股気味の場合などはペダリング時に干渉しそうなぐらいです。それでもシマノプロもプロライダーと共同開発、ということなのでその辺はいい具合の設計になっているとは思います。

どんなサドル?と聞かれて簡単に答えるとすると、、、
・座面:硬め、滑らない
・形状:フラットで左右の張り出し強め、太め
こんなイメージで、
きちんとセッティングを出して、座らないと結構硬い。こんなイメージでした。

次項POWERとの比較をしてみます。


▶ステルスとパワーの比較
パワーのグレードはEXPERTというグレードです。
一方のステルスもステンレスレールの通常グレードです。
まずはカタログスペックから

シマノ プロ ステルス サドル
重量:210g
サドル幅:142mm
レール素材:ステンレス
カーボン強化ポリマー
軽量EVAパッド
価格:¥14,000

スペシャライズド パワー サドル
重量:233g(143mm)
サドル幅:143mm
レール素材:中空チタン
高剛性カーボン補強シェル
ポリウレタンパッド
価格:¥15,000

同じようなところを狙ってきている感が、、、(笑)

では実物を比べてみます。


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どう見てもスペシャのパワーのほうが広いような気が。。。(´ε`;)ウーン…

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パワーのほうが後方のせり上がりが大きいです。
それとクッション材がステルスと比べてボリュームがありそうです。

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実測します。

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カタログ値よりも9gも落としてくるとはさすがプロの製品です。

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パワーもカタログ値に比べて-3gです。

その差30g、、、これは触ってみるとわかりますが、まずはサドルベースの重量差とあとはポリウレタンパッドの厚みの分の差のような感じです。
もって比べてみるとやはり、ステルスよりもパワーのほうが若干の重さを感じます。


▶パワーの取り付け

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サドルレールを同様にして置いたとしてもサドル面の傾きは全然違います。
とりあえず横着してそのままの角度で付けてみたんですが、まるでスキーのジャンプ台のような(笑)これではいかんのでちゃんと調整です。

また調整は大体ですが、サドルの座る中心位置+角度を目安としたところから始めるといいと思います。
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せっかくなので前上がりからいろいろとやってみたのですが、前上がりは最悪でした。
ステルスよりも更に細い先端が会陰部に突き刺さります(笑)

で結局はのところステルスと同じぐらいの角度で落ち着いております。
サドルの厚みとしてはパワーのほうが構造的に厚みがありますので、交換の際はちょっとシートポストを数mm程度下げてあげたほうがいいと思います。




▶実走比較
ワタクシが一番大切にしている乗った瞬間、ファーストインプレッションです。。。

( ̄ー ̄?).....??アレ??

全然違いがわからん!( ̄‥ ̄)=3 フンッ!!

パッと乗った瞬間の違いは全然わからなかったというのが率直な感想でした。

これではあれなので、その後200㎞位走ってみました。

✔後ろ乗り
ステルス ★★★★☆
パワー ★★★★★
ほんの微妙な差ですが、ステルスよりもショルダー部分の落ち込みで下支点から後方まできれいに回しやすい気がします。しかしこれはハムストリングス~大殿筋下部の筋肉+脂肪の付き方、またサドル高にもよりけりだと思います。

✔前乗り(前座り)
ステルス ★★☆☆☆
パワー ★☆☆☆☆
幅広のステルスのほうがまだマシ、といったレベルですがパワーはほぼ不可、刺さります。。
どちらも深い前傾姿勢は問題ありませんが、前乗りではやはりTT用のサドルに勝てるものはありません。

✔座面
ステルス ★★★★☆
パワー ★★★★☆
乗り始めは滑りますが、どちらも少しでも汗をかけばほぼ滑りません。
滑る系のサドルが苦手な方にはこの表面の素材はグリップ力が高くおすすめです。

✔長距離・長時間
ステルス ★★★★☆
パワー ★★★★★
パワーのほうがパッドが厚いです。そのため全くケツを動かさない乗り方、圧力がかかり続けるような乗り方をしたときはパワーのほうが若干快適性が高いです。

✔平地
ステルス ★★★★★
パワー ★★★★★
どちらもかなりイイです。
前後に多少なりとも着座位置を変えられるという点ではステルス、パワーは逆にハマた場所(ピンポイント)でのペダリングがいいです。しかし双方サドルの角度はきちんと出しておかないと拷問椅子です(笑)

✔ヒルクライム
ステルス ★★★★☆
パワー ★★★★★
複雑ながらヒルクライムでは座面の後方の反りのおかげか、重量が重いパワーのほうが微妙にいいという結果に(; ̄▽ ̄)ハハハ...
ヒルクライム中は前に蹴ったり、下に蹴ったり、、、傾斜や疲労に合わせて色々変えて乗るワタクシの場合はパワーのすっぽりハマるほうが確かにパワーが出るようなイメージがありました。

これ以外では先端がやはり全然細いので、前に座ることは全くおすすめしませんが、思いっきり内股のペダリングをしてみても全く干渉はありません。この先端が細く短い構造は深い前傾姿勢でも違和感が出ることもありませんし、全然悪くありません。
パワーサドルは先端がなくなったみたいなイメージです。

総合的に見て、
ステルス:ペダリングの自由度は低いがきれいなペダリングの矯正になりそう。極端な内股や、変な前乗りはできないがパワーと比べて多少の前後移動幅は広め。

パワー:ペダリングの自由度は高く内股でもがに股でも回しやすい。前後の着座位置移動可能幅はステルスよりも狭い。前乗りは厳しそう。

もっと単純なお話では微妙な差ですが、
ステルス:軽くて硬い
パワー:重くて快適
あくまでも微妙な差ですが、こんなイメージを持ちました。

ではワタクシはどちらを使うかと言うと、、、

パワー!ィェ━━v(o´∀`o)v━━ィッ

再び戻すのが面倒臭い、ではなくて、(笑)
久しぶりに行った100㎞走でも悪い気が全くしませんし、多少重いですが快適性も高く脚も回しやすい気がしたのでちょっと楽しそうなのでこのまましばし使ってみてまたどうするか考えようかと思います。

サドル沼なんて言葉がありますが、合う合わないという根本的な要因もあるかと思いますが、それ以上に大切なことは少々手間や時間はかかりますが、きちんとセッティング・調整をするということだと思います。
ということで今回はサドル対決!SPECIALIZED POWER EXPERT VS SHIMANO PRO STEALTH、どっちもいいサドル!そんなお話でした。


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