ロードバイクの変速のコツ・テクニックを磨く!

ロードバイクやMTB、クロスバイク等スポーツ自転車の多くは外装変速機というものがついています。キホンの”キ”ですが、外装変速機は内装の変速機と違って変速は必ずチェーン正回転に動いている状態で変速動作を行わなければなりません。

正しい変速動作を身につけること、外装の変速機の仕組みをすることこれらのことはチェーン落ちであったり変速動作に関わるミスを極力減らせます。

ということでぜひとも初心者の方向けではありますが、しっかりと変速をすること、変速のコツであったり、テクニック的なお話にしてみようと思います。



▶クランクを回しながら変速を行なう
外装の変速機のお約束です。
ディレイラーとはというお話になりますが、基本的にディレイラーとは”変速機”でありWeblioにはこんな訳もあります。「チェーンの掛替装置」ということです。

簡単に言うとディレイラーはチェーンを現在かかっているギアから外す装置です。

フロントもリアも多少構造こそ違いますが、基本的にはチェーンの回転方向で考えると、ギア手前にてチェーンをギアから脱落させる仕組みになっています。
(フロントはプレート、リアはガイドプーリー)
ですのでディレイラーはチェーンが動いていなくてもディレイラーはチェーンを外そうとします。

このチェーン外そうとした動作のときにチェーンが正方向に動いていればスムーズに隣のギアに移ることができるというのが変速の仕組みです。

しかしこのディレイラーを動かすという動作の際にチェーンが動いていないと、ディレイラーだけが動きチェーンは隣のギアに移ることができません。これは具合が良くないです。
ということで外装の変速機の場合は必ず変速動作を始めてから変速が終了するまでは少なくとも確実にクランクを回し続けなければ行けないということです。

こんな大前提があるからギアチェンジは難しいということです。
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▶変速の瞬間は力を抜く
前項にて必ずクランクを回すということでしたが、クランクを回しながらも変速する瞬間は力を抜きます。正確に言うとディレイラーが動く瞬間の一瞬だけ力を抜ければ十分です。
(イメージ的にはオートバイで言うパーシャルのような状態でしょうか。。)

変速時コントロールレバー、ケーブルと伝わった司令がディレイラーを動かし始めてチェーンを脱落させます。この瞬間から隣のギアに噛み合うまでの間力が抜けていればOKです。

うまく力が抜けていれば変速のときにガツンッ!とかバキッ!とか大きな音はすることはなく、チャッ、チッ、スコッと変わります。
(旧型のティアグラ以下ぐらいのものだとフロントの変速(アウター→インナー)のときにどうしてもバキャッと言うものもあります。)

フルパワーで力がかかったままでも変速ができないことはありませんが、繰り返し行なうことでやはり機材の各所に負担がかかってきます。
代表的な部分としては最近流行りの軽量のフリーボディです。この軽量のアルミのフリーボディの最大の天敵の”かじり”という現象は主に変速のガツンッ!であったり、漕ぎ出し等の際のカツンッ!というものの影響が大きいです。変速時だけではなく漕ぎ出しなどもそうですが、ゴンゴンガンガンやっているとハンガーも少しずつ曲がってくるという話も聞いたことがありますが、実際に見たことはありませんので謎です。。。


▶レバー操作はしっかりと
特に小ギア→大ギアの操作(大レバー操作)です。
フロントの方が影響が大きいですが、レバー操作は確実に行なうということです。

フロントでは中途半端なことを行なうことでトリム状態で止まったしまったりすることでチェーン落ちのリスクが飛躍的に上がります。またリアの場合はディレイラーにしっかりとした引き幅が伝わらない場合もあります。

とくに疲れているライド終盤や、他のことに気を取られている時等は要注意です。確実な操作でなかったり中途半端な操作した時もやはりチェーンが落ちやすくなります。

チェーンが落ちると止まらなければ行けなかったり余計に疲れますので、どんな時もしっかりと操作をする癖を付けておくといいと思います。

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▶ギア位置の調整
基本的にたすき掛けは良くないと言われています。
とはいっても1回や2回たすき掛けで走ったぐらいでぶっ壊れることはありません。

しかし日常的にたすき掛けが癖になるのよくありません。
というのも初心者のころからフロント変速をしっかりと使う練習をしておかないとたすき掛けが癖になってしますます。
一度や二度使ったからといってすぐに壊れるほど各所弱くはありませんが、それでもチェーンの寿命なんかはたすき掛けを多く使う場合は短くなく傾向にあるというのはワタクシの経験上のお話です。

また何よりもたすき掛けはチェーン落ちのリスクを上げることに直接つながります。
というのも、、、
①平地ばかりですが、たまには上りに行ってみよう。
②いつものようにフロント変速を使わずにだんだんとギアを落としていく
③もうギアがなくなってアウターローの状態からフロントをインナーへ
というのがチェーン落ちのリスクがものすごく高くもっとも好ましくない変速動作だからです。

特に初心者の方はアウターローでもう きつくて限界、、、というときにきれいに変速動作なんてできません。力を抜くこともうまくできずにバチンとフロントを落とすとともにチェーン落ち、となりやすいです。

こういった場合は本当はリアを2枚以上内側に移動させてからフロントを変速するのがセオリーです。

どちらにせよ、アウターローまで使わなければいけないぐらいの上りであれば早めに限界が来る前にフロントをインナーに落としておけばこんなことにはなりません。

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しかしDi2のシンクロはどんなギア位置でもフロントからなんですよネ。オーバーシフトとかの兼ね合いでその方が落ちづらいのでしょうか。。。

▶Di2だろうが、紐式だろうがどちらでも滑らかな変速を心がける
Di2でもケーブル引きでも変速の仕組みは変わりません。
ケーブルで引っ張ってディレイラーを動かすのか、電気的な力でモーターを動かしてディレイラーを動かすのか、ディレイラーの動かし方が違うだけで変速の仕組みは同じです。

となると紐式だろうがケーブル式だろうがどちらも変速の基本的な仕組みは同じです。

強力なモーターの力で動かしますので紐よりも適当にやっても変速してくれます。
変速をしてくれますが、適当にやっていいということではありません。やはりスムーズな変速を心がけておくことで、チェーン落ちのリスクを減らしたり、機材の寿命を伸ばしてあげたりすることに繋がります。



▶まとめ

なめらかな変速テクニックは一中一夜にして成らずです。
一度のライドで変速回数はどのくらいでしょうか。数え切れないぐらいしていると思いますが、その毎回毎回に少しだけ意識して行なう癖を付けておくといいと思います。

そして変速動作が苦手だとしてもどんどん意識的に多く変速を使うようにします。初心者の方と時々ご一緒させていただくことがありますが、ほとんどの方は変速が少ないです。
またフロント変速が苦手、、、という初心者の方のお話をよく聞きますが、リアよりも圧倒的に使用頻度が少ないです。なんとなく山とかいかないければほとんど変速しないでもなんとかなってしまいます。
多分なんでもそうですが、よほどの天才でもない限り、練習していないことをいきなりうまく出来るようなるなんてことはありません。意識して練習するということは大切なことだと思います。

なめらかに変速できなかったら失敗したと考えて、日々なめらかな変速を心がけておくことは大切なことだと思います。そしてそれがもう癖のように慣れば、タイムアタックの様なかなりきついことをしていても自然に体が行ってくるようになります。

またあの人はDi2を使っているからなめらかに変速しているんだ。。。
自分のはグレードが低いから、、、
ということではなくて、大前提として整備・調整をきちんとしているということはもちろんとても大切なことではありますが、それとともにきれいになめらかに変速している人は変速に携わる動作・テクニックが上手ということです。

少しの心がけと日々の練習、なめらかな変速ということは機材にも優しい変速ということでもあります。
ということで今回はロードバイクの変速のコツ・テクニックを磨く!そんなお話でした。


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