LOOK BLADE ペダルの不調を分解して読み取る

前回のネタ満載ライドの際の朝一からいきなり不調になったペダルの原因を追求するために分解をしてみました。
とは言っても実際にはライド中盤ぐらいからは何も問題なく使えてしまっています。症状が回復したあとに原因を解明するということは少々難しいことが多いです。
それでもこのままでは気持ちが悪いのでしっかりとばらして見てみる、そんなお話です。



▶とりあえず分解してみる
LOOKのBLADEペダルはものすごく単純な作りです。
主に2つの構造でテンションブレード(?)を固定してあるいわゆる引っかかる部分と、スピンドル部分しかありません。

今回不調だった部分はキャッチ&リリースに関するテンションブレードの部分だったのでまずはそちらから分解です。

IMAG6573

最初はブレードが割れた、割れかけていたのかと思っていたのですがばらしてみれば全然元気です。

右下にあるブレード(テンションスプリングブレードのようなもの)のしなりでキャッチ&リリースをしています。
こちらをよく見てみると、、、


IMAG6578

だいぶゴリ傷がついています。
明らかに何かが擦れたりあたったりした感じの傷です。

IMAG6575

左右を比べてみると左側の方が明らかに傷が多く、逆に右は殆どありません。
また傷はブレードだけではなく、ペダル側にもついています。

IMAG6574

明らかに左側の方が傷が多いことを考えると、キャッチ&リリースの際についてしまう傷であると考えられます。

構造を見てみます。
rect5324

上は通常の状態、キャッチ&リリースの際には後部の爪の部分(何というのかわからないので、便宜上以下”爪”とさせていたただきます。)が後方へ移動、ブレードをしならせるという構造です。
実際にブレードがしなることで動きますのでブレードの硬さを変えることでキャッチ&リリースの硬さを変えることが出来るというものです。

で今回の現象を紐解いてみます。

①ブレードが浮いていたが溝から脱落した感じはなかった
②ブレードには傷がついている
③爪の部分がパカパカしていた
(爪がパカパカだったため、クリートが入らなかった。)
④各軸の緩み、ガタ等は一切なかった

これから読み取ると原因が見えてきます。

ブレードが溝から脱落していなければ、通常の状態であれば爪がブレードのテンションで所定の正しい位置にあるはずです。

しかし今回の場合は、溝から脱落していないにもかかわらず爪がパカパカしていたということを考慮するとブレードが何らかの原因でテンションがゆるくなっていたと考え得るのがシンプルです。

ガタも緩みもない、そして極めつけはブレードと本体の傷です。
ブレードのテンションが抜ける、これこそがクリートが入らない原因だとすると、
rect5480
異物ですネ。

ここに何らかの原因、偶然が重なって異物がかんでしまうとブレードのテンションが上りません。
通常は開いた状態であるブレードが、キャッチ&リリースの際にはブレードが折れ曲がる方向に力がかかります。
しかし異物があることでブレードが開ききらずに更に異物が邪魔をしてブレードの動きが阻害されてしまっていたと考えられます。

本体や、ブレード中心部に傷が多くあったのも何度かこれに近い状態になっていたと考えられます。

今回実際にはまらなくなった際には、、、
・叩いて症状の軽減、(異物がズレた?)
・しばらく乗って症状の回復、(異物が取れた?)
これらの結果から見ても異物噛みである可能性が高いです。


ちなみにこれに近い症状で、異物がクリートに挟まったまま無理にクリートをはめようとするとブレードを踏み抜いてしまう現象も起きます。
PC304482

カーボン柄の部分がブレードですが、ココにフルパワー体重がかかってしまうとブレードが溝から脱落して、ブレードを踏み抜いてしまう場合もあると聞いたことがあります。

ともあれ原因がほぼ判明してスッキリですε-(´∀`*)ホッ
単純な構造だからこそ故障や不具合が少ないのですが、これはケオブレードの弱点といえば弱点かと思います。



ついでと言えばついでにですが、
IMAG6576

ベアリング部分のお掃除も。。。
なんですが、洗車バンバンして、ゲリラ豪雨✕2、2年間走行距離2万kmを超えたペダルですが、、、
ベアリングの状態的にまったく問題ありません。

w|;゚ロ゚|w スゲーナ、オイ!!

むしろ全くバラす必要がなかったぐらいの勢いです。
さすが謳い文句通りの高耐久性です。
まぁそれでもペダル自体の空転は相変わらずクッソ悪いですが、空転よりも大切なことはたくさんありますネ(笑)

ということで今回はLOOK BLADE ペダルの不調を分解して読み取る、多分異物噛みのせいだった、そんなお話でした。


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