ローテーションする?タイヤ・クリート・ブレーキ編

”対”になるもの、2個ある消耗品はローテーションをすることでまんべんなく使えるということもありますが実際にどうか、ということを考えてみたいと思います。



▶タイヤ

これは好みが分かれるところかと思います。
タイヤの付いているものはだいたい何でもそうですが、駆動輪の摩耗が早いものです。
ということはロードバイクの場合はリアタイヤがだいたい先に減っていきます。
(ちなみにワタクシの場合で前輪1回に対して後輪は大体3回ぐらいの頻度です。)
リアタイヤがある程度まで減ってきたら前後を入れ替えるというものがローテーションです。

しかしまず大前提として前後で同じモデルを使用していないと前後交換というのは難しいです。
ワタクシの場合は、
フロント:IRC Formula PRO RBCC 25C
リア:IRC Formula PRO LIGHT 25C
ということでローテーションはできません。

これが同じタイヤを使っていれば物理的にはローテーション(前後入れ替え)ができることになります。

ローテーションをするにあたって考えなければいけないことがあります。

①タイヤのつけ外しの手間
ローテーションは基本的にはずして、組み付けてを2本行うことになります。
クリンチャーであれば比較的交換作業が簡単ですが、チューブラーやチューブレスだとおいそれと交換が簡単に行かない場合もあります。
組み換えの手間を考えてもローテーションをしたほうが有益な場合、、、と天秤にかけることになると思います。

②摩耗したものをフロントで使いたいか?
個人的な意見としてはあまり使いたくはありません。
扁平したタイヤでは倒し込みのときの違和感スパッといかない感じが、、、するわけではなく気持ちの問題です(笑)

また絶対的なグリップ力であったり安定がほしいフロントで摩耗したものを持ってくるというのがどうしてもオートバイの時代からの癖というか心情的に嫌っているからというのもあるのかもしれません。

これらのことを考慮して、、、
独断と偏見いっぱいの個人的な意見ですが、
クリンチャーであればローテーションをしてもいいかな。ぐらいデス。。。
チューブレス・チューブラーはクリンチャーほど手軽に交換とはいかずに、手間が結構かかってしまいますのであまりおすすめではないかと思います。

常々書いておりますが、タイヤなんてケチるものではありません。

ちょっと違ったローテーションですが、前後で同じ銘柄のタイヤを使っているのであれば、リアがだめになったらフロント→リアヘ、フロントに新品というのがおすすめです。

注)長い期間使っているとすると、劣化が進んでいる場合もあります。劣化が進むと、ヒビ等からタイヤの強度も落ちることもあります。不安なときは新品交換が鉄則です。
バーストして走行不能→タクシーとか読んだときにはタイヤ代ぐらい吹っ飛びますヨ(笑)


▶クリート
クリートは圧倒的に止まった時に外す方、主に左の接地面がどんどん減っていきます。
多分いつも右側を外す方は右から減っていくと思います。

となると
①ローテーション
②減った方のみを交換する
③まとめて交換

おそらく双方の減り具合を確認してからのお話となるかと思います。

ワタクシのクリートを例として見てみようと思います。
IMAG7485

完全に左(画像右側)が爆減りです。。。
この場合ですと単純に減った方(左側)のみを交換するということになると思います。

しかしLOOKの場合は別の問題もあります。
LOOKもクリートは接地面の摩耗に加えて、キャッチされるクリート部分の摩耗ということもあります。(固定力にもよって摩耗速度は変わります。)

ということは右側が見た目(接地面)が減っていないといっても遊びが増えてきてしまったら交換するということも考えないといけません。

以上のことから考えるに、LOOKのKEOクリートは裏側だけの摩耗で判断しなほうがいいということです。遊びが増えても問題なければいいのですが、ブラッククリート(遊び0°)をつかって遊びが不要な場合に気をつけないといけません。

2つの方法があります。
①減っている方(左)を廃棄、右を左に持ってくる、右に新品、上のタイヤと同じ方法ですがこの方法であれば左の交換タイミングで3回は使うことはありませんので、遊びが増えすぎることはある程度抑えられるという考え方。
②反対に左側ばかり外すのでキャッチされる部分の摩耗も多いハズ、と考えて左側だけの交換という考え方。

クリートはどちらにせよクリートの摩耗は接地面とキャッチされる部分の摩耗双方をよく観察して交換をどうするか検討するのがいい、つまりケースバイケースと思います。

※メーカーに寄っても差が出てきます。


▶ブレーキシュー
IMAG2180

これはですネ、、、前述の2つと違い、結構お勧めできる場合もあります。
ブレーキシューは特性上フロントのほうが比較的に早く減る傾向にありますが、癖なんかでも結構差が出ます。。

シューはアルミであればメンテナンスの一環でシューを外して異物除去をしてきれいにしたり、面だしをしたりと言うこともありますのでその際にまとめてローテーション、ということもありかと思います。

もちろんブレーキの調整等によっては片減りをしてしまったりしていることもありますので、なにか気になることがあればいっそのこと新品交換が鉄則かと思います。
シマノのシューは最上位グレードでも1000円程度ですのでケチることではないかと思います。。。(カーボン用はちょっとだけ高い)

ホイール付属の専用のシューで鬼のように高い、、、といことであればローテーションをして、、、ということはありだとは思いますが、危険なほどギリギリまではやはりちょっと怖いです。

シューを入れ替えたりするときにはブレーキ自体の引き代調整等が必要になる場合もありますので、不安があればショップへ持っていくことをおすすめいたします。

※ブレーキシュー、特にカーボン用や社外製のものは雨の日に一気に摩耗が早くなるものが存在します。ヒルクライムの帰り、雨の下山なんかのときは特に一気にシューが減ることもありますのでギリギリまで使うのはおすすめしません。ある程度余裕を持って交換することをおすすめいたします。



▶まとめ
実際にはパーツごとによって多少差は出てきますが、概ねローテーションをすることが手間だと思えばローテーションはせずに新品交換でも問題ありません。
遅かれ早かれ、これらは所詮消耗品であり、消耗品はいずれ交換することになります。
そしてやはりといってはやはりですが、新品はなんといってもトラブルが少ないものです。

いい状態を長く使いたいと言うのは心情ですが、ケチらないほうがいいものもあります。
見極めをしっかりとして行おうことが大切だと思います。

ということで今回はローテーションする?タイヤ・クリート・ブレーキ編、結果的にはケースバイケース、そんなお話でした。



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