BH G7 PROってこんなバイクというご紹介 ~整備面~

G7 PROも2台目です。約1年間使用してきました。

ゲリラ豪雨の雨の日も、、、
爆風で400Wで20km/h以下の日も、、、
手元計測40℃超えの酷暑日も、、、
かと思えば凍てつく寒さ氷点下の日も、、、
絶え間なく走ってきたフレームです。

まだまだだとは思いますが、ある程度どんなバイクなのかわかってきた感じがします。

とは言ってもいわゆる乗ってみた的なインプレッションは多々ありますので、今回はちょっと違う方向で”いじってみた系”の整備的な面でのインプレッション的なご紹介にしてみようと思います。

ということで今回はBH G7 PROってこんなバイクというご紹介そんなお話にしてみようと思います。



まずは現在の仕様から
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2019 BH G7 PRO 白黒 MDサイズ(TT:557)
メインコンポ:ULTEGRA R8050
 フロント:52/36T+リア11/28T
 ブレーキケーブル:日泉ケーブル(ウルトラライトアウター+SP31インナー)
 BB:ウィッシュボーン386EVO (BH純正ステン球)
ブレーキ:BR-R8010 (後:RS)
ホイール:BH EVO ULTRA38 TLR
クイック:TOKEN TK221 HERO
タイヤ:パナレーサー RACE A EVO TLC 25C
ペダル:LOOK BLADE 2 Ti
ハンドル:3T ROUTNDO TEAM
ステム:3T ARKⅡ110mm
サドル:Selle San Marco Shortfit Carbon

ツィッターでは先行してつぶやいておりましたが、
この仕様をちょちょっといじって、
(サイコン=サイコン台座でしたm(_ _)m)

決戦仕様で7,035kgでした。

測定時の仕様はと言うと、
・ボトルケージ×1本
・サイコン台座付き(Direct X-Lock )
・サイコン本体はついていない
・ペダル込み
計測時の使用だったのであれですが、マウント外してボトルケージつけてもいわゆる”素”の状態で7kgは切っています。

となるとエアロ系のロードバイク(MDサイズ)+ULTEGRA Di2組としては結構軽くなったのではないかと思います。

ものすごく簡単に考えれば、DURA組にすれば300gマイナスでアンダー6.8kgになります。
またフレームを通常の800g程度の軽量フレームに変えれば-300g超、、、ヒィー(((゚Д゚)))

あとはお財布次第です(笑)

ということで現在はこちらの仕様です。
ご紹介はあまりいらないかもでしたm(_ _)m



▶BH G7 PROの特徴 ~整備編~
電動とケーブル引きの両用フレームです。
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CIR(Convertible Internal Routing)です。

①シフト系
ルート順に見ていきます。

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ダウンチューブ侵入は角度、位置共に素晴らしい位置です。
ゼリウスもそうですが、ケーブルルートの位置をきちんと考えて作られているフレームはきれいに組めますしいい状態を保ちやすいということです。
この位置が例えばヘッドチューブやトップチューブにある場合はちょっとだけ気を使ってあげないといけませんのでひと手間かかります。

ダウンチューブを通ってきたインナーケーブルは一度外部に露出して、ケーブルガイドを介して再びフレーム内部へ入ります。

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BB付近は386のでかい穴が空いている割にはケーブルの穴は控え目です(笑)

FD付近です。
BB下のカーブ後にフレームからでてFDへと入ります。
ココは角度的な問題からもライナーを使用したほうがいいと思います。
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穴はライナーギリギリぐらいの太さです。
ケーブル引きの場合はグロメット等は必要ありません。
(Di2用の穴は塞いであげます。)

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リアアウターです。
きれいな弧を描けるフレーム設計です。

昨今のフレームではケーブル引きで組んだ際にはケーブルがエンド付近から出るフレームが多い中、チェーンステーの上部から外に出る設計は良心的な設計です。
この微妙な出口の位置差ですが、G7 PROのフレームの設計は引きが悪くなりづらいですし、ホイールのつけ外しの際のアウターの破損(折れ)のリスクが少ないです。

ちなみにフレーム専用小物パーツへはアウター直入れです。
アウターキャップは入りません。



Di2の場合は、バッテリーがシートポストなのが残念、IMAG5686

強いて言うならゼリウスのようにダウンチューブ下部に収納(整備性は落ちますが)できたら良かったと思います。

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ゼリウスはBB付近に収容できます。
さすがラピエール!シマノとズブズブしているだけあります(笑)

エレクトリックケーブル配線です。
キャプチ2ャ

通常は上がブレーキ、下がエレクトリックケーブルとなりますが、、、

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このほうがスッキリです。
専用小物パーツをドリルでブイーン!です(笑)

Di2のエレクトリックケーブルはフレーム専用品にシマノの純正グロメットを組み合わせるタイプです。
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FD部分もシマノのグロメットが使えます。
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シマノのグロメットは2種類ありますが、このフレーム側の穴の設計がどう考えてもどっちもどっち、、、大きすぎたり小さすぎたりする設計のフレームは愛が感じられません(笑)

そんなことをとお思いの方もいらっしゃるとは思いますが、このどっちつかずの大きさの穴、意外と多いんですヨ(; ̄▽ ̄)ハハハ... 気がつくと外れてたり、、、
G7 PROは長タイプでぴったりデス(๑•̀ㅂ•́)و✧

Di2組の場合は紐式の穴を塞いであげたほうがいいと思います。
テープでピッとです(笑

②ブレーキ系 
前後ダイレクトマウントですが、リアはRS(シートステー)タイプです。
フロントのダイレクトマウントは剛性、効き共にGOODです。

リアのダイレクトマウントに関しては双方メリット・デメリットがあります。

・BB後方タイプ
BB後方はフレームの構造的にも剛性を出しやすく、もともと硬い部分です。
ですので効き・剛性という面では全く問題ありません。
デメリットとしては整備性極悪(笑)、シューの位置調整などはドライブトレイン(クランク等)が邪魔になりますので、RSタイプに比べてかなりやりづらいです。
また車体下部ということで汚れやすいということ、またケーブルのルートも引きが重くなりがちです。ということで、汚れに関しては定期的にクリーニング(あまりにもひどい場合は交換)、そして何よりも組み付け時に丁寧に組んであげる必要があります。

・シートステータイプ(RS)

整備性はノーマルのブレーキとほぼ変わりません。
しかしです。
シートステーは乗り心地等の問題から柔らかく作るところですので、当然ブレーキ云々ではなくて取付部の剛性的な問題がでてきます。

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ブレーキングによる”たわみ”を防ぐためにブースター的なプレートを入れることで補強します。

個人的にはリアはノーマルのほうが好きですが、この”バナナ”(笑)の付属があるのであればどちらでいいかと思います。そのぐらいこのバナナは縁の下の力持ち的な存在です。

リアブレーキに関してはフルアウター仕様です。
フルアウターだから引きが重いということではありません。
細かく言うとフルアウターは重量的には不利になります。(アウターが長く必要なため)

これはどちらでも、といった感じです。

ともあれフレームの内装構造は左イン、左アウトです。
この構造であればやはりフルアウターが懸命かと思います。

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位置的にはハンドリングの抵抗になりづらい、よい位置だと思います。


③セミISP ・専用シートポスト

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2本のイモネジで臼を押し付ける構造です。

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これがまたズレませんし微調整もOK、がっちり固定で非常によい構造です。

そのかわり延長されたシートチューブのおかげで、最低サドル高がMDサイズで69cmぐらい~です。(SMで60cm/MDで64cm+ヤグラ+サドル分)
サイズ選びは少々注意が必要かと思います。

ヤグラのサドルクランプ構造は前後の2本締め、固定はカーボンレールでも全く問題なくガッチリとつかんでくれますが、微調整が若干しにくい感があります。(; ̄▽ ̄)ハハハ...
それと携帯工具で調整ができないのでココはマイナス点かと思います。
重量的な問題ではこれ以外の方式は厳しいのかもしれません。


④BB周り
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かなりのボリュームです。

シェル内部を覗いてみます。
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年式によってシェル内部のインサート的な部分の形状が違います。
2018の赤のほうがDi2の第2集合部であれるジャンクションBを収めやすかったです。2019のほうが若干穴が狭いような気がしなくもありませんでした。

シェル内径は若干きつめですが、FSAの386のBBは樹脂カップ想定であれば納得です。
もともと386ですからネ。。。

またシートチューブ側のボトルケージは低めの位置です。

最近のエアロ系のフレームではこの低い位置のボトルケージ台座多いですネ。


⑤その他
ちょっとおちゃめなところもあります。
某社のフレームのようにヘッドチューブ内部やBBのスレッド内部まで塗装されているということはありませんが(笑)、それでもフレーム小物類のキツさには多少なりとも差があります。
というか赤(2018)は少々緩かったですが、白(2019)は少々きついです(笑)

ハンガーは到着時より増し締め必須かと思います。
そのまま組むことはないと思いますが、せっかくなのでBPでも塗っておけばよりGOODかと思います。

あと、、、ごにょごにょ、、、(笑)
お店にておたずねくださいm(_ _)m



▶まとめ
今回は乗ってみてのインプレ的なものはたくさんあると思いますので、いじってみての整備系のインプレにしてみました。

まとめてみると、BH G7 Proは、、、

組みやすいフレーム!

ということです。

全体的にみても整備性は悪くありません。むしろかなり良好かと思います。
しかし注意点としては、シフトケーブルの交換時はダウンチューブ内のケーブルだけはスッポ抜かないほうがいいと思います。(BB下の出口が狭いため。)抜いたとしてもなんとでもなりますのでご安心ください。

それ以外はコテコテのエアロロードのような組みづらい部分もありませんし、どちらかというと普通の自転車です(笑)
ダウンチューブ意外のインナーケーブルは仮にリードを失ってしまった(スっぽ抜いて)としても出口は広く苦労をすることはないと思います。

ということでBHのG7 PROの組やすさは、、、80点!ということです。
(何が基準だかよくわかりませんが、、、(笑))

今回ははBH G7 PROってこんなバイクというご紹介 ~整備編~、そんなお話しでした。



フレーム選びの際に乗ってみた的なものはよくありますが、こういう整備系の情報ってあまりないので、もしもご希望の方がいるようでしたら当店で組んだ自転車シリーズを記憶をかっさらってシリーズ化も。。。(笑)超マニアックですが、、、



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