シマノ 油圧ディスク用  専用工具TL-BH62のご紹介

ディスクブレーキの整備ってケーブルとは全然違います。
びっくりするぐらい別物です。
構造が全然違うので当たり前といえば当たり前ですが、、、

シマノもディスクブレーキをきれいに、そして早く組むための専用工具があります。
今回はその専用工具について実際に使ってみて、また専用工具がない場合、、、そんなお話にしてみようと思います。



▶TL-BH62とは?
油圧ディスクブレーキのシステムの整備にあたって、必ず起こり得るものがケーブルの取り外しを伴う調整です。フレームやサイズによっても変わってくるものです。
その調整用の専用の工具です。

実物はこんな感じです。

IMAG8303

なんかメカメカしい感じで、これがトランスフォーム?(逆か?)します。(笑)

IMAG8304

例のごとくお値段少々します。(; ̄▽ ̄)ハハハ...
9,000円ぐらいだったと思います。

しかしこれかなり使い勝手がいいので、お店的にはいわゆる”買っとけもっとけ”工具の一種です。


▶TL-BH62のたった2つの機能
まずは油圧ディスクブレーキの整備ですが、前述のようにライン(ホース)の長さ調整が必須です。
TL-BH62も正式名称は”ディスクブレーキホース カット & セット工具”といいます。

まさに読んで字のごとしですが、2つの機能です。

①ホースのカット
ディスクのホースはこんな感じのものです。
IMAG8305

ディーラーマニュアルなんかにはカッターでともありますが、結構固くて切るのが大変です。
ということでTL-BH62を使います。

ダウンロード

シャキッと刃が飛び出しカットしてくれるというものです。

マニュアル通りにやってみましょう。

IMAG8309
(あまりココまで短くカットすることは無いと思いますが、、、)

カットしたいところとマークを合わせます。

そしてトランスフォームします。

IMAG8312

これでガチャコンです。

IMAG8317

スパッと切れます。
ちなみに替刃もついておりますので、切れ味が悪くなったら交換です。

IMAG8318

断面はさすが専用工具で、まさにスパっと切れております。

、、、が、

少々斜めってしまっている気がします。(´ε`;)ウーン…

IMAG8338
基本はこちらです。。。

というのもですネ、

IMAG8315

ホースは新品だろうが組まれたものだろうが真っ直ぐでは無いからです。
巻きぐせや組グセが付いていると多少なりとも工具内での遊びで曲がりが出ます。
この遊び分の曲がりが合体したあとでは目視で確認できません。

結果気持ち斜めになってしまうことがあるということです。

しかし実は、、、
IMAG8320
直でまっすぐセットしてカットしたほうがきれいに行くような気も、(笑)

IMAG8321

いや、マニュアル通りにやりましょう。


②コネクトインサートの挿入
ブレーキホース断面に突っ込むものです。
IMAG8324

このピースにOリングがハマっています。

IMAG8325

微妙な挟み込まれ具合で保持されます。
ホースをカットした状態でインサートを挿入できます。

IMAG8327

これは圧倒的に便利です。
握り込むだけでぬるっと入ります。

IMAG8339

マニュアル通りきれいにできます。
これは楽しいです。


▶TL-BH62を使わない場合

①ホースのカット
いろいろなもので切ってみました。
IMAG8329
ニッパー

IMAG8330

潰れてケバケバです。。。これではちょっと。

IMAG8333
ケーブルカッター

IMAG8334
やはりキレイくありません。
ニッパーのほうがまだマシなような気がします。

よく切れるハサミ
IMAG8340

多分純正工具以外では一番きれいに切れた気がします。

それでもやはりTL-BH62と比べるとあらさが目立ちますが、ニッパー、ケーブルカッターよりもキレイです。


②コネクトインサートの挿入
TL-BH62がない場合はTL-BH61なるものを使います。

IMAG8341
型番”1”違いでこの差っ(笑)

2コでホースを挟みます。

IMAG8342

でバイスなどで挟んで、トンカチでコネクトインサートを叩き込みます。

これはゆっくりやればBH61でも失敗するようなことは無いとは思いますが、早さ、正確さ等を考えてもTL-BH62が圧倒的に楽です。



▶まとめ
油圧ディスクブレーキは主にホースの交換、コンポの交換だけではなく、ケーブルの長さ調整であったり、内部通過のハンドルなどの交換のときにもホースを外す必要があります。
そんな一度ホースを外さないといけない整備ではオリーブの再利用はできません。

そして一度使用したオリーブはケーブルに食い込んでいることが多いです。と言うかほとんど、、、
IMAG8306

傷つけること無くインサートだけ取るというのはなかなか手間がかかります。
そもそもホース自体も変形しますし、スモールパーツとしてもオリーブ+コネクトインサートはセットでしかありません。
となると基本カットして新しくコネクトインサートを挿入してオリーブも新しいものを、ということになります。となると、、、ホースがどんどん短くなる、、、
ケーブル引きよりかは少々お手間がかかりますが、油圧は構造上仕方がないところです。

そんなときでも、少々お高いですがやはり専用工具は使いやすい、ということでした。
ということで今回はシマノ 油圧ディスク  専用工具TL-BH62のご紹介、そんなお話でした。

油圧ディスク関連の整備もお気軽にご相談お待ちしております。


+++++++++++++++++++++++++++++++
サイクリングエクスプレスが激安キャンペーン中!

【7/1~7/8 夏のボーナスキャンペーン】
①完成車・フレーム・ホイール・CUSTOM BIKE
クーポン利用で表示価格から30%オフ

詳細は下記のリンクよりご確認を!m(_ _)m


+++++++++++++++++++++++++++
当ブログの運営費用の一部はアフィリエイト広告費用より補わせていただいております。

Wiggleをご利用の際はこちらからポチッとご購入いただけると当ブログ運営費用に補填させていただくことができます。。


サイクリングエクスプレスはこちらからお願い致します。


+++++++++++++++++++++++++++
FF-Cycle(エフエフサイクル)
〒262-0019
千葉県千葉市花見川区朝日ヶ丘1-21-2
※当日の受付は18:00までとさせていただきます。
作業は18:00以降も行います。
TEL:043-376-1121
(整備中、接客中等 電話を受けれない場合は番号通知にておかけいただければ折り返しお電話をさせていただきます。)
E-Mail:ffcycle@outlook.jp
※ご連絡をいただく際には
・お名前
・ご連絡先
・ご希望の整備内容
・ご希望の日程
・駐車場の要否
こちらをお申し付け下さい。
また整備内容によっては、車体メーカー、モデル名、ホイール、コンポーネントなども合わせてご連絡をお願い致します。
ロードバイクの健康診断・カスタマイズ相談的なこともお受けいたします。
当店の特徴・詳細ははこちらから