一本の矢はすぐに折れてしまうけれど、三本になれば簡単に折れることは・・・

のっけから訳わからん表題ですが、まぁたまには。。。
別にフレームを3本まとめて折ってみたとかいうお話でははありません(; ̄▽ ̄)ハハハ...

久しぶりにガッツリと自分の自転車をいじってみたところ、思いの外苦労をする結果に、、、そんなお話にしてみようと思います。
ということで今回は一本の矢はすぐに折れてしまうけれど、三本になれば簡単に折れることはない。そんなお話です。

※思いの外あれなところだったので最初の方は画像がありませんm(_ _)m
やってしまいました。。。



▶本気で悩んだこと
最近の傾向です。
ハンドル・ステムはキャニオンを初め、各社一体型のハンドルに移行していっております。
というのも一体型でフル内装仕様のバイクが増えてきたからです。

完全内装を実現するためのヘッドセットもFSAが出してきたというところで、この流れはディスク化以上に進んでくることになると思います。
というのもあのシュモクザメのようなステム一体型ハンドルの内装システムはハンドル周りがスッキリするだけではなくて、空力的にもかなりの影響があるということです。

もちろんメリットだけではなくてデメリットもあります。
ケーブルの内装は整備性も激悪になりますし、ポジション調整という面でもちょっとハンドルを遠くしたい、ちょっと角度を変えたい、、、これだけで数万円の出費なんてこともザラです。

そしてさらに何よりも、ワタクシにとっては大きな問題になることがあります。

純粋な丸ハン(シャロー)形状が極端に少ない。ということです。
無いわけではありませんが、多分本当に1.2種類ぐらいデス。
(ラウンド形状は見かけますが、あれはシャローとは少々違い。。。)

となると今流行りのアナトミックシャローとかエルゴとか言われているハンドル形状しか無いわけです。(ー'`ー;)ムムム…
3TのRotundoはアルミからカーボンへと変わっても形状は同じでもう何年も使用して、リーチ83mmのブラケットの位置、ドロップは139mm、ショルダー、フラット部と目をつぶっても移動できるぐらいの慣れ親しんだものです。

これからの変更、かなり勇気がいります。

それでも今後移行していくであろう一体型に合わせていつまでもこだわり過ぎなままではいけないと感じてはいたのですが、重い腰が上がりきることはありませんでした。

何ヶ月ももやもやしていたということです。

しかしです。。。( ゚д゚ )クワッ!!

機会は突如訪れました。

ハンドル交換のご依頼のお客様から交換後のハンドルを譲っていただけることに。。。
実は譲っていただいたあともどうしようかなぁと、うじうじ悩んでしたわけですが、一念発起です。

機は熟した!

m9( ゚Д゚) ドーン

やっちまいましょう。




▶3T ERGONOVA LTD
今までは3T Rotundo はTeamグレードを使用しておりました。
400mm幅で204gというものです。

そして今回のものは、、、

画像が、、、取り忘れましたm(_ _)m

3TのERGONOVA LTDグレードです。

~ちょっと寄り道~
3Tのハンドルについて

現在ではアサヒさんが代理店をやられているようです。

3Tといえば
・Ergonova(アナトミックシャロー)、
・Ergosum(アナトミック)、
・Tornova(ラウンド)、
・Rotundo(シャロー)の4種類があります。(ありました)
(エアロ系でAERONOVA、AEROTUNDOがあります。)

そして各ハンドルに、
・LTD(ハイモジュラスカーボン:怖いぐらい軽量)
・TEAM(カーボン:結構軽量)
・PRO(カチカチ系のアルミ)
※STEALTHという某社のダークラベルのような、悪く言えば地味なデザインのものもあります。

しかし現在では
4種類が廃盤となり、
・SUPER ERGO(ERGONOVAの後継:アナトミックシャロー)
・SUPER LEGGERA(フラット部オーバーサイズ:ラウンド形状)
・AERONOVA(エアロ形状:アナトミックシャロー)
の3種類となりました。

ほら、シャローが消えた。。。(´;ω;`)

時代の流れには抗えません。。。

ともあれどのぐらいかと言うと、、、
ROTUNDO TEAMの今まで使用していたものが400mmで204g(実測)でした。
ERGONOVAの LTDはというと、420mmで195g(実測)です。
軽量パーツは探せば結構ありますが、個人的な経験からしてLTDの軽さはちょっと怖いぐらいの軽さです。

お話を戻して、、、、
今回のErgonovaは若干ハンドル内装で、フラット部が潰れた形状です。
内装もそこまでで派手な内装ではなくてフラット部のみちょっとだけハンドルの内部を通るという比較的難易度が低いものです。
となるとハンドル交換作業は少々厄介なものになりますが、そこはDi2なので外して組み付けるだけです。。。というのはまだ作業をする前の安易な考えでした。ヒィー(((゚Д゚)))ガタガタ

また気になるところとすると、形状の違いからくる現在のポジションの再現性です。
新旧比較です。
ROTUNDO
キャプチャ2


Ergonova
キャプチャ1



ハンドル幅はRotundo 400mmに対してErgonovaは420mmですが、末広がりのErgonovaはエンド部で420mmですがブラケット部で404mmです。4mmの違いはブラケットの角度でなんとか、、、できそうです。

リーチに関してはRotundo 83mmに対して、Ergonovaは77mmです。
普通に考えて数値だけ見ればブラケット位置が上がって近くなると考えられましたので、ステムは伸ばすことも視野に入れてました。
※後にわかりますが、これは大きな間違いでした。

(ドロップはあまり気にしませんでした。)

IMAG8356
ポジションを戻せるように各所の数値を計測しておきました。

IMAG8353

IMAG8351


▶作業開始!
そしてついに作業開始です。
OGKは多分再利用はきびしいだろうなぁと考えながらも、一縷の望みをかけてできるだけキレイにはがしてみましたが、やはりベタベタンです。
IMAG8362

下巻きのビニテも剥がします。

IMAG8365


( д) ゚ ゚アボーン!!

IMAG8367

お別れのとき、最後の瞬間です。

IMAG8368

ブレーキのアウターは再利用ができそうにありません。
クッじゃなくて少々お高い日泉のウルトラライトアウターですが、残念!

というのもハンドル内装は思いの外、アウターケーブルが長めに必要な場合が多いです。
外装式と同じで長さでは(当然もとの長さにもよりますが)、足りなくなることが多々あります。

ということでそこら辺に落っこちているアウターでとりあえず組んでみました。
IMAG8370

なんてこと無いハンドル無いケーブル通しです。

出口入り口がまっすぐのハンドルは最近の複雑なエアロハンドルに比べてかなり難易度は低めです。
難易度は低めで楽です。

楽です、、、

楽、、、

ら、、、

Σ(゚д゚) エッ!?

(・_・)......ン?

アレレレ!?(・_・;?

((.;゚;:Д:;゚;.)),,,


そう、感のよい方はお気づきかと思いますが、ココでようやく表題の意味がわかります。

順をおっていきます。
まずはブレーキアウター、全然楽です。

そしてDi2ケーブル、普通に通ります。

最後はサテライトシフトスイッチのケーブルが、、、

全然通らねぇ,,,(;・`д・́)...マジカヨ

おそらく設計的にシフトアウター・ブレーキアウター両方通る設計のはずです。またブレーキとDi2のエレクトリックケーブル。
絶妙な穴の広さが最後の一本の行く手を遮ります。((((;゚Д゚))))

片一方がスイッチ部が付いていますので、ハンドル内部の入れる方向、通し方は自ずと決まってしまいます。ハンドル中央部の穴から入れて外側から出すの訳ですが、なかなかに曲者です。

出口の大きさがこれまた微妙な大きさでおそらく通るとは思いますが、先に通した2本のケーブルとの兼ね合いもあり、あーでもないこーでもない、、、
これがまたまとめてぶっこむということもありえなくはないのですが、ブレーキケーブルが通っている状態でエレクトリックケーブルを抜くも少々難儀なもんでですネ。
エレクトリックケーブルはケーブルが細くてコネクト部分が太いので、ハンドルの出入り口の内部のバリに引っかかります(笑)
抜くときはコネクト部分の段差をテープで塞いであげるとスムーズに行きます。

そもそも抜くのもめんどくさいぐらいならと、このままねばること30分ぐらいでしょうか。。。

通りましたネ。
このやっちまった感!(笑)∵:.(:.´艸`:.).:∵プププ
スイッチ逆だっぺ。。。

やはり通してみて思いますが、2本(ブレーキアウター+エレクトリックケーブル)が通っている時点でかなりパンパンで、かなりギリギリの太さしかありませんでした。

ハンドルによってはシフトアウター+ブレーキアウターでギリギリの穴しか空いていないものを時々見かけますが、その場合はエレクトリックケーブルは相当ギリギリのこと(2本まとめて通す)をしないと通らないか、物理的に無理な可能性もあります。サテライトスイッチの内装は要注意かと思います。

またハンドル内部や出入り口は”バリ”が激しいものもあり(どこのハンドルとはいいませんが、、、(笑))、あまり窮屈であったり無理な配線はアウターは外側が避けるだけですが、エレクトリックケーブルの場合は損傷から断線・漏電の可能性もありますので要注意です。

内装系のハンドル選びのときはDi2でもサテライトスイッチの有無にもよって内装出入り口の大きさの確認も大切かと思います。
(最悪物理的に通らない場合は5ポートジャンクションAを使用すれば問題解決です)

IMAG8386
※上から順番にシフト、エレクトリックケーブル、ブレーキアウターです。
ケーブル自体は細くてもコネクター部の太さはシフトアウターぐらいはあります。

ともあれ、正しく配線ができました。

IMAG8373


ε-(´∀`*)ホッ

思いの外時間がかかってしまいました。

しかしこのハンドルカラーが車体とベストマッチングで。(*´艸`*)

で気になったリーチの確認です。

こちら交換前です。
IMAG8351

サドル先端から735mmぐらいでしょうか、、、

交換後です。
IMAG8369

Σ(゚д゚) エッ!?

(つд⊂)ゴシゴシ

(・_・)......ン?

(つд⊂)ゴシゴシ

(つд⊂)ゴシゴシゴシゴシ

(つд⊂)ゴシゴシゴシゴシゴシゴシ

(つд⊂)ゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシ

(つд⊂)シゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシ

(つд⊂)シゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシ

( ゚д゚)ハッ!



形状が違うからでした。。。

何もリーチ(カーブ)の先端いっぱいにレバーがつくわけではありませんので、ハンドルのカーブと取り付け位置によってはアナトミックシャローに比べて実際のリーチよりも短く感じることがあるということでした。

そこで角度とか位置とかを少々調整します。

IMAG8377

これでもおよそ5mm程度は前に出て入ると思いますが、それでもド派手な差ではなくなりました。

スプリンタースイッチの位置を決めて、とりあえずサテライトは放置(笑)

そして仕上げです。

バーテープはとりあえずOGKでは奇跡の巻き直し、そして下巻きはなしで巻いてみました。
注)例のごとく”近くで見ないで仕様”です。

IMAG8378

ピ、ピント、、、(゚Д゚)))(笑)

そしてハンドルのカラーがものすごく良かったのでフラット部はヌードなしにしてみました。

IMAG8380

しばし運用してみて気になるようなら巻きましょう。

ということで今回はガッツリ整備のお話、一本の矢はすぐに折れてしまうけれど、三本になれば簡単に折れることはない。ようは2本は簡単に通るけど3本目は、、、キツーッ!そんなお話で、
Di2だからといって見くびってはいけない、ということでした。(笑)

しばらく慣れるまでは違和感バリバリだと思いますが、使ってみましょう。。。


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