各パーツが寿命を迎えるとどうなるのか?と言うお話
ロードバイクは”消耗品の塊”です。
乗れば乗るだけどんどんと寿命が短くなってくるものです。
そしてです。( ゚д゚ )クワッ!!
侮るなかれ、全然乗って無くて、、、という場合でもやはり具合が悪くなるものです。
ママチャリや車でもそうですが乗っているうちは朽ち果てることが無くとも、乗らなくなる途端に具合が悪くなるということはよくあることです。
ということで今回は各パーツが寿命を迎えるとどうなるのか?と言うお話にしてみようと思います。
想像しやすいところからいきましょう。
▶ケーブル
(パーツ?パーツではないかもしれませんが。。。)
これは簡単です。
一言で言うと切れます。
どこで切れやすいかと言うと、レバー出口付近で切れることが多いです。
特にシフトはレバーからの出口付近、90°曲がるところです。
ブレーキはと言うと、、、実際に切れたものは多くはありませんが、エアロハンドルでレバー~ハンドル内部のカーブのきついところが多いように思えます。
ケーブルは細い線を撚ってあります。
経年劣化で切れるとき、いきなりすべてがブチッといくわけではないです。
(当然落車などで外部からの衝撃が加わって一気に切れる場合はあります。)
最初は一本、そして二本、三本と続いて切れていきます。
なんか引きが妙に軽くなったり、シフトが明らかに変になります。
この段階で気がつけばいいですが、気が付かないと切れるまでいきます。1本2本ぐらいまではそこまででもありませんが、数本切れてからは早いような印象です。
では実際に切れてしまうとどうなるかと言うと、当然ブレーキケーブルが切れればブレーキが掛けられなくなります。
シフトケーブルに関しては前後ともに一番小さなギアに入ったまま動かせなくなります。
つまり後ろが切れたら一番重いギアに入り、前が切れたらインナーに落ちます。
もしもケーブルが切れしまったときなどは切れたケーブルが駆動部分に巻き込まれないように気をつける必要があります。
▶ベアリング
ロードバイクには各所にベアリングが使われています。
ベアリングの寿命はゴロツキ、ガタツキ等スムーズな回転を得られなくなったら寿命と考えていいと思います。究極を言えば最終的に回らなくなります。
ベアリングもいきなりダメになることはあまりありません。
徐々に具合が悪くなっていきます。

※サビと汚れにまみれたヘッドベアリング
ベアリングは主に2つ、
・カップアンドコーン
ハブ等に使われる玉当たり調整が必要なカップアンドコーン方式のベアリングはいわゆる虫食いが発生します。
最初は玉押しの小さな虫食いから始まり、ボールにも傷が付き、徐々に傷が各所に広がっていきます。(シマノは各所の材質の硬さを変えて交換可能な玉押しから傷が付き、ボール、そして玉受けとダメになるようにしているというお話です。)
原因は経年というよりかは、いわゆる”ガタ”から来る場合が多いです。
カップアンドコーンのガタは寿命を直接縮める原因となりますのでくれぐれもガタは出さないように調整することが大切です。
・カートリッジベアリング
こちらは構造上ガタが出やすいものではありませんので、ダメになる原因としてはいわゆるサビや腐食です。
自転車で使われるベアリングでは主にゴムシールの物が多いです。
いわゆる接触シールで内部にはグリスもあり、外部から異物や水分が入りにくいようにはなっていますが、それでも完全に侵入を防げるわけではありません。
水分がゴムシールの隙間から入り込めば内部にサビを発生させます。
異物が入り込めばベアリングの各所に傷をつけます。
お店で実際にダメになったものを見て見る限りですと、サビの影響のほうが割合的に圧倒的に多いです。

※ゴリゴリのベアリングです。
そしてこのシールドベアリングがだめになるのには2つのお約束のようなものがあります。
①シールの破損・変形
そ~っと開けて中をキレイにして、、、
ということで一度でも開けるとシールを全くの新品の状態のように戻すことはなかなか難しいということです。(できないわけはありません。”難しい”ということです。)
シールの曲がったシールドベアリングはシールド性能の極端な低下だけではなく、回転性能も低下します。
回転の軽さを求めた非接触シールなんかは特にです。
②不適切な洗浄剤
ゴムシールのシールドベアリングはパーツクリーナー等の浸透性の強い洗浄剤をかけると洗浄剤は内部に入り込みます。
特にパーツクリーナーをかけてベアリングを回転させると更に良く浸透して内部に入り込みます。
内部に入り込んだパーツクリーナーはグリスを溶かします。
(パーツクリーナーの種類によってはゴムシールを劣化させるものもあります、)
これで寿命が短くなります。
カートリッジベアリングは実際に触ってみてスムーズでなくて、ごろつき、がた等があれば交換というのがセオリーです。
カップアンドコーンでもカートリッジベアリングでもそうですが、基本的に傷がついたベアリングはもとに戻すことは不可能です。
カートリッジベアリングは時間をかけて分解してちょっとだけ寿命を伸ばして打ち換え作業の頻度を増やすのであれば、壊れるまで(具合が悪くなるまで)使って新品交換、これがいいと思います。
なんだかんだで新品のベアリングの回転はとても気持ちがいいですし、トラブルも少ないものです。NSKとかNTNのベアリングがそこまで高いものでは無いということもあります。
カップアンドコーンは基本的にメンテナンスが必要です。
傷がつく、具合が悪くなるまえにキレイにしてあげることで寿命を伸ばすことができます。
(ちなみに野外駐輪、数年使用のママチャリのカップアンドコーンはむしろ傷がつていないのが珍しいぐらいで(笑))
参考リンク: NTN ベアリングの取扱い
https://www.ntn.co.jp/japan/products/catalog/pdf/9103.pdf
▶ホイール
これはメーカーによっても差はありますのでなんともいい難いところもありますが、基本的に2つの寿命があります。
①リム
・摩耗限界:リムの場合はブレーキングによる摩耗で限界を超えたらリムを交換するしかありません。
・リムの破損:カーボンリムなんかはバキッといったら終わりです。
②ハブ
ハブの限界はというとベアリングがだめになったら交換となります。(ハブごとではなくてベアリングのみのパーツあればパーツ単位で交換となります。)
ともあれホイールはパーツが細かくある場合が多いので全取っ替えになるのは、むしろ寿命がきてと言うかむしろ”物欲に負けて”、の場合が多いと思います。
スポークの切れはスポーク交換で蘇ります。(一体型でなければ、、、)
▶ブレーキ
ブレーキといえばはケーブルだけではなく、シューも減っていきます。
またブレーキシューはすり減りますので、なくなってからではありません。無くなる前に交換する必要があります。
シューに関しては特にカーボンや特殊リム用のシューにありがちですが、雨が降ると途端に減るスピードが上がるということです。
まだ大丈夫だろうと思って交換をしなかったけど、山の下りで突然の雨が降ってものすごく怖い思いをしたとかありがちなお話です。
とは言ってもシマノの純正のシュー(R55C4)は驚愕の長持ちです。
(効きに癖もなく、高耐久、汚れにくさもさすがシマノです。)
ケーブルなどと違って目に見える部分ですので確認もしやすいです。
シューは減りだけではなくて、片減り(片寄った減り方)や異物の噛み込みもひどくなれば交換してしまってもいいと思います。というのはシマノのシューは安いからです。
ともあれブレーキシューは無くなる前に交換、デス。
ケーブル、シューだけではありません。
本体の寿命ということもあります。
可動部の潤滑がうまくいかなくなり動きが悪くなったり、リンク部のガタが大きくなります。
リンク部のガタは調整できるものであれば調整、できないものは交換となります。
デュアルピボットブレーキキャリパーというぐらいなので、DualなPivotがあります。
モデルによって違いはありますが、リンク部はベアリングが入っているものもあります。ここが錆びたり不具合をおこすとキャリパー自体の動きが悪くなります。

※ベアリングの錆びたブレーキ
完全固着まであと一息のベアリングです。
▶リアディレイラー
リアディレイラーはブレーキと似ています。
消耗品はと言うと、、、プーリーです。
プーリーにもいわゆる”歯”がついていますので、この歯がすり減ってきます。
歯の摩耗が進めば変速性能が低下します。
またプーリーもガタも大きくなったりします。
マニュアルには、”プーリーがだめになってくると走行時の雑音が増える”とあります。
もちろんリアディレイラーも本体のガタが大きくなります。
なんと言っても圧倒的に多いのはB軸のガタです。
B軸はその構造上、また対になるリンクがないB軸部はダメージを受けやすいような印象があります。
通常使用だけではなく、ディレイラー本体をぶつけたり等でも少しづつダメージをおっていきます。
▶フロントディレイラー
これはですネ。。。かなり頑丈で壊れにくいです。
新しいモデルのフロントディレイラーはスキッドプレートという樹脂製のパーツが有り、これは消耗品ですのですり減ってきたら交換です。
こいつがまた厄介で、各モデルごとに互換性に乏しくちょっとづつ形が違います。。。
それ以外はガタが大きくなってきたりもしないわけではありませんが、リアに比べてフロント方が遥かに頑丈です。
強いて言うならばチェーンガイド(プレート)の部分が曲がったりしたものは見たことがありますが、フロントディレイラー自体の寿命というものはリンク部が崩壊しているものぐらいしかありません。
ですのでリアディレイラーに比べても頑丈かと思います。
▶ギア歯・チェーン
前も後ろもそうですが、やはり摩耗が進みます。
摩耗の進む速度は乗り方、パワー、潤滑等でも大きく変わってきます。
摩耗が進むと変速不良、歯飛び等の不具合が起きます。
歯の摩耗は
①角がまるくなる
②歯が痩せてくる
と言う感じです。
イメージ的に一番減りやすいのはフロントのアウターです。
おそらく一番よく使うからだと思います。
刃の摩耗は目で見てわかります。
新品の状態と比べてみると尚いいと思います。
チェーンは伸びます。
簡単な判定方法としてチェーンチェッカーがあります。

7.5でもしかり、1.0が刺さればもう完全に交換必須です。
お互いに伸びたり削れたりはチェーンにとってもギア歯にとってもいい影響はありません。
また伸びとは別に”切れ”と言う現象も起きます。
潤滑不良のまま乗り続けているとチェーンが切れるということも起きます。
▶タイヤ
摩耗により扁平していきます。
限界までつかうとトレッド面のゴムの層がちぎれ始めます。
内側からカーカス(繊維層)が見えてきます。
バーストなんかしたときにも見えます。
タイヤは基本的には使えば使うほど調子が悪くなっていくものです。
摩耗したタイヤは実際にトレッド面は薄くなりますし、耐パンク性も落ちます。
決して限界まで使うのがエコ、、、なんてことはありませんので、そこはケチらず安全に走れるような交換スパンを取るのがいいと思います。
▶まとめ
タイヤやチェーンなんかはよく聞くお話なのでサクッとだけにしましたが、こう見てみると本当に消耗品の塊です。さらにコントロールレバーも古くなってくると具合が悪くなってきます。
要は摩耗・変形・破損等が起きたときに交換、修理ができない場合には寿命ということになります。
(リペアパーツのラインナップということ、そして古いモデルはリペアパーツが順次終売となります。)
となると、、、やはり定期的にメンテナンスをきちんとすることで寿命を伸ばしてあげれるものは伸ばしてあげる、これに尽きるかと思います。
そして寿命を迎えそうなパーツ、寿命を迎えたパーツはきちんと交換してあげることは安全のために必要なことですし、また他のパーツを壊さないためにも必要なことだと思います。
ということで今回は各パーツが寿命を迎えるとどうなるのか?と言うお話、そんなお話でした。
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FF-Cycle(エフエフサイクル)
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(整備中、接客中等 電話を受けれない場合は番号通知にておかけいただければ折り返しお電話をさせていただきます。)
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・お名前
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ロードバイクは”消耗品の塊”です。
乗れば乗るだけどんどんと寿命が短くなってくるものです。
そしてです。( ゚д゚ )クワッ!!
侮るなかれ、全然乗って無くて、、、という場合でもやはり具合が悪くなるものです。
ママチャリや車でもそうですが乗っているうちは朽ち果てることが無くとも、乗らなくなる途端に具合が悪くなるということはよくあることです。
ということで今回は各パーツが寿命を迎えるとどうなるのか?と言うお話にしてみようと思います。
想像しやすいところからいきましょう。
▶ケーブル
(パーツ?パーツではないかもしれませんが。。。)
これは簡単です。
一言で言うと切れます。
どこで切れやすいかと言うと、レバー出口付近で切れることが多いです。
特にシフトはレバーからの出口付近、90°曲がるところです。
ブレーキはと言うと、、、実際に切れたものは多くはありませんが、エアロハンドルでレバー~ハンドル内部のカーブのきついところが多いように思えます。
ケーブルは細い線を撚ってあります。
経年劣化で切れるとき、いきなりすべてがブチッといくわけではないです。
(当然落車などで外部からの衝撃が加わって一気に切れる場合はあります。)
最初は一本、そして二本、三本と続いて切れていきます。
なんか引きが妙に軽くなったり、シフトが明らかに変になります。
この段階で気がつけばいいですが、気が付かないと切れるまでいきます。1本2本ぐらいまではそこまででもありませんが、数本切れてからは早いような印象です。
では実際に切れてしまうとどうなるかと言うと、当然ブレーキケーブルが切れればブレーキが掛けられなくなります。
シフトケーブルに関しては前後ともに一番小さなギアに入ったまま動かせなくなります。
つまり後ろが切れたら一番重いギアに入り、前が切れたらインナーに落ちます。
もしもケーブルが切れしまったときなどは切れたケーブルが駆動部分に巻き込まれないように気をつける必要があります。
▶ベアリング
ロードバイクには各所にベアリングが使われています。
ベアリングの寿命はゴロツキ、ガタツキ等スムーズな回転を得られなくなったら寿命と考えていいと思います。究極を言えば最終的に回らなくなります。
ベアリングもいきなりダメになることはあまりありません。
徐々に具合が悪くなっていきます。

※サビと汚れにまみれたヘッドベアリング
ベアリングは主に2つ、
・カップアンドコーン
ハブ等に使われる玉当たり調整が必要なカップアンドコーン方式のベアリングはいわゆる虫食いが発生します。
最初は玉押しの小さな虫食いから始まり、ボールにも傷が付き、徐々に傷が各所に広がっていきます。(シマノは各所の材質の硬さを変えて交換可能な玉押しから傷が付き、ボール、そして玉受けとダメになるようにしているというお話です。)
原因は経年というよりかは、いわゆる”ガタ”から来る場合が多いです。
カップアンドコーンのガタは寿命を直接縮める原因となりますのでくれぐれもガタは出さないように調整することが大切です。
・カートリッジベアリング
こちらは構造上ガタが出やすいものではありませんので、ダメになる原因としてはいわゆるサビや腐食です。
自転車で使われるベアリングでは主にゴムシールの物が多いです。
いわゆる接触シールで内部にはグリスもあり、外部から異物や水分が入りにくいようにはなっていますが、それでも完全に侵入を防げるわけではありません。
水分がゴムシールの隙間から入り込めば内部にサビを発生させます。
異物が入り込めばベアリングの各所に傷をつけます。
お店で実際にダメになったものを見て見る限りですと、サビの影響のほうが割合的に圧倒的に多いです。

※ゴリゴリのベアリングです。
そしてこのシールドベアリングがだめになるのには2つのお約束のようなものがあります。
①シールの破損・変形
そ~っと開けて中をキレイにして、、、
ということで一度でも開けるとシールを全くの新品の状態のように戻すことはなかなか難しいということです。(できないわけはありません。”難しい”ということです。)
シールの曲がったシールドベアリングはシールド性能の極端な低下だけではなく、回転性能も低下します。
回転の軽さを求めた非接触シールなんかは特にです。
②不適切な洗浄剤
ゴムシールのシールドベアリングはパーツクリーナー等の浸透性の強い洗浄剤をかけると洗浄剤は内部に入り込みます。
特にパーツクリーナーをかけてベアリングを回転させると更に良く浸透して内部に入り込みます。
内部に入り込んだパーツクリーナーはグリスを溶かします。
(パーツクリーナーの種類によってはゴムシールを劣化させるものもあります、)
これで寿命が短くなります。
カートリッジベアリングは実際に触ってみてスムーズでなくて、ごろつき、がた等があれば交換というのがセオリーです。
カップアンドコーンでもカートリッジベアリングでもそうですが、基本的に傷がついたベアリングはもとに戻すことは不可能です。
カートリッジベアリングは時間をかけて分解してちょっとだけ寿命を伸ばして打ち換え作業の頻度を増やすのであれば、壊れるまで(具合が悪くなるまで)使って新品交換、これがいいと思います。
なんだかんだで新品のベアリングの回転はとても気持ちがいいですし、トラブルも少ないものです。NSKとかNTNのベアリングがそこまで高いものでは無いということもあります。
カップアンドコーンは基本的にメンテナンスが必要です。
傷がつく、具合が悪くなるまえにキレイにしてあげることで寿命を伸ばすことができます。
(ちなみに野外駐輪、数年使用のママチャリのカップアンドコーンはむしろ傷がつていないのが珍しいぐらいで(笑))
参考リンク: NTN ベアリングの取扱い
https://www.ntn.co.jp/japan/products/catalog/pdf/9103.pdf
▶ホイール
これはメーカーによっても差はありますのでなんともいい難いところもありますが、基本的に2つの寿命があります。
①リム
・摩耗限界:リムの場合はブレーキングによる摩耗で限界を超えたらリムを交換するしかありません。
・リムの破損:カーボンリムなんかはバキッといったら終わりです。
②ハブ
ハブの限界はというとベアリングがだめになったら交換となります。(ハブごとではなくてベアリングのみのパーツあればパーツ単位で交換となります。)
ともあれホイールはパーツが細かくある場合が多いので全取っ替えになるのは、むしろ寿命がきてと言うかむしろ”物欲に負けて”、の場合が多いと思います。
スポークの切れはスポーク交換で蘇ります。(一体型でなければ、、、)
▶ブレーキ
ブレーキといえばはケーブルだけではなく、シューも減っていきます。
またブレーキシューはすり減りますので、なくなってからではありません。無くなる前に交換する必要があります。
シューに関しては特にカーボンや特殊リム用のシューにありがちですが、雨が降ると途端に減るスピードが上がるということです。
まだ大丈夫だろうと思って交換をしなかったけど、山の下りで突然の雨が降ってものすごく怖い思いをしたとかありがちなお話です。
とは言ってもシマノの純正のシュー(R55C4)は驚愕の長持ちです。
(効きに癖もなく、高耐久、汚れにくさもさすがシマノです。)
ケーブルなどと違って目に見える部分ですので確認もしやすいです。
シューは減りだけではなくて、片減り(片寄った減り方)や異物の噛み込みもひどくなれば交換してしまってもいいと思います。というのはシマノのシューは安いからです。
ともあれブレーキシューは無くなる前に交換、デス。
ケーブル、シューだけではありません。
本体の寿命ということもあります。
可動部の潤滑がうまくいかなくなり動きが悪くなったり、リンク部のガタが大きくなります。
リンク部のガタは調整できるものであれば調整、できないものは交換となります。
デュアルピボットブレーキキャリパーというぐらいなので、DualなPivotがあります。
モデルによって違いはありますが、リンク部はベアリングが入っているものもあります。ここが錆びたり不具合をおこすとキャリパー自体の動きが悪くなります。

※ベアリングの錆びたブレーキ
完全固着まであと一息のベアリングです。
▶リアディレイラー
リアディレイラーはブレーキと似ています。
消耗品はと言うと、、、プーリーです。
プーリーにもいわゆる”歯”がついていますので、この歯がすり減ってきます。
歯の摩耗が進めば変速性能が低下します。
またプーリーもガタも大きくなったりします。
マニュアルには、”プーリーがだめになってくると走行時の雑音が増える”とあります。
もちろんリアディレイラーも本体のガタが大きくなります。
なんと言っても圧倒的に多いのはB軸のガタです。
B軸はその構造上、また対になるリンクがないB軸部はダメージを受けやすいような印象があります。
通常使用だけではなく、ディレイラー本体をぶつけたり等でも少しづつダメージをおっていきます。
▶フロントディレイラー
これはですネ。。。かなり頑丈で壊れにくいです。
新しいモデルのフロントディレイラーはスキッドプレートという樹脂製のパーツが有り、これは消耗品ですのですり減ってきたら交換です。
こいつがまた厄介で、各モデルごとに互換性に乏しくちょっとづつ形が違います。。。
それ以外はガタが大きくなってきたりもしないわけではありませんが、リアに比べてフロント方が遥かに頑丈です。
強いて言うならばチェーンガイド(プレート)の部分が曲がったりしたものは見たことがありますが、フロントディレイラー自体の寿命というものはリンク部が崩壊しているものぐらいしかありません。
ですのでリアディレイラーに比べても頑丈かと思います。
▶ギア歯・チェーン
前も後ろもそうですが、やはり摩耗が進みます。
摩耗の進む速度は乗り方、パワー、潤滑等でも大きく変わってきます。
摩耗が進むと変速不良、歯飛び等の不具合が起きます。
歯の摩耗は
①角がまるくなる
②歯が痩せてくる
と言う感じです。
イメージ的に一番減りやすいのはフロントのアウターです。
おそらく一番よく使うからだと思います。
刃の摩耗は目で見てわかります。
新品の状態と比べてみると尚いいと思います。
チェーンは伸びます。
簡単な判定方法としてチェーンチェッカーがあります。

7.5でもしかり、1.0が刺さればもう完全に交換必須です。
お互いに伸びたり削れたりはチェーンにとってもギア歯にとってもいい影響はありません。
また伸びとは別に”切れ”と言う現象も起きます。
潤滑不良のまま乗り続けているとチェーンが切れるということも起きます。
▶タイヤ
摩耗により扁平していきます。
限界までつかうとトレッド面のゴムの層がちぎれ始めます。
内側からカーカス(繊維層)が見えてきます。
バーストなんかしたときにも見えます。
タイヤは基本的には使えば使うほど調子が悪くなっていくものです。
摩耗したタイヤは実際にトレッド面は薄くなりますし、耐パンク性も落ちます。
決して限界まで使うのがエコ、、、なんてことはありませんので、そこはケチらず安全に走れるような交換スパンを取るのがいいと思います。
▶まとめ
タイヤやチェーンなんかはよく聞くお話なのでサクッとだけにしましたが、こう見てみると本当に消耗品の塊です。さらにコントロールレバーも古くなってくると具合が悪くなってきます。
要は摩耗・変形・破損等が起きたときに交換、修理ができない場合には寿命ということになります。
(リペアパーツのラインナップということ、そして古いモデルはリペアパーツが順次終売となります。)
となると、、、やはり定期的にメンテナンスをきちんとすることで寿命を伸ばしてあげれるものは伸ばしてあげる、これに尽きるかと思います。
そして寿命を迎えそうなパーツ、寿命を迎えたパーツはきちんと交換してあげることは安全のために必要なことですし、また他のパーツを壊さないためにも必要なことだと思います。
ということで今回は各パーツが寿命を迎えるとどうなるのか?と言うお話、そんなお話でした。
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※ご連絡をいただく際には
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・ご希望の整備内容
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また整備内容によっては、車体メーカー、モデル名、ホイール、コンポーネントなども合わせてご連絡をお願い致します。
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