次期フレーム考察 ジオメトリがガラッと変わるときのサイズ選び

すこ~しだけ検討段階に入っておりますが、まだまだ確定要素はどこにもありません。
というかかなり悩んでおります。。。

いわゆるバラ完、フレームの載せ替えの場合悩んでしまうのはサイズ選びです。
スローピングフレームが主流になり、カーボン素材が一般的となった今となっては、一昔前のようにフレームサイズといえばシートチューブ長で判断したホリゾンタルのフレームは現在数少なくなっていきます。
となると各メーカー、ジオメトリがかなりの差が生まれてきます。
適正身長は、、、かなりまちまちですのでなかなか難しいです。

本当は実機を並べて実際に乗り比べてみるのがいいのでしょうが、そんなことをできるわけもなく(笑)
ということで今回は次期フレーム考察 ジオメトリがガラッと変わるときのサイズ選び、そんなお話です。



本題に入る前に、簡単なジオメトリの説明からです。
現在ではシートチューブ長というよりかは、スタックハイト+リーチ(+TT長)を重視している傾向にあります。もちろんそれだけではちょっと足りませんが。。。
ということでまずはメインの2種類の説明からです。

画像を見てしまうのがわかりやすいです。
rect6102
言葉で説明すると、
まずは基点になる箇所、
①ヘッドューブ上端(中心)
②BBの中心
この2種です。
リーチ:①と②の水平距離
スタック:①と②の垂直高さ
ということです。

▶2つの三角形

サイズ選びでは2つの三角形見てみます。
ということで2つの三角形とは、というところです。
まずは一個目の三角形です。
①後方の三角形
image18

この三角形は基本的にフレームが変わっても、ジオメトリが変わっても基本的には変わらないはずです。
(フレームの特性に合わせたポジションの微調整などでは変わることもありますが、机上ではということです。)

というのも、サドルの位置の出し方はクリート位置との関係性もありますが、サドルの高さの決め方は多々ありますが(今回はメインではないので端折ります)基本的に高さと後退幅を算出します。
後退幅の算出は左右ペダルを水平に、膝蓋骨裏側より垂直におろしたところに前側のペダル軸、これがベースとなる場合が多いです。(ここもメインではないのでさらっとだけ)

ということはポジションを出す上では、たとえフレーム毎によるジオメトリの差があっても、例えばシート角が72°でも74°でもこの三角形の数値は同じになるはずです。

rect1039
※黒:サドル シート角が立てばサドルは後方へ、シート角が寝ればサドルは前方へ移動させることで三角形を保てます。

同じ位置にサドルを持ってくるためにはシートポストのオフセットを変えたり、サドル位置を前後に調整することで同じ位置関係を作り出せます。

①前方の三角形
imagef18
いわゆるこの前方の三角形の算出にリーチとスタックいう数値が入ってきます。

後方の三角形は前述のようにフレームジオメトリによって変わることはなく、体のサイズによって変わってくるものであり、自転車を変えたとしても数値的な変更はありません。

しかしこの前の三角形は調整ができるものではありません、、、と思いがちなんですが、実はこちらの数値はそのまま使われることがなく、ハンドルやステムを付けて使われることになります。
ですので固定ではなくてある程度コラムスペーサーをどんだけ積むかとか、ステム・ハンドル等でも調整は可能です。

しかしながら、ハンドルを下げようと思ったときの最低の高さというものは現実的にロードで-30°とかのステムは非現実的と考えても、スタックはハンドルの最低高を決めると考えても間違いではありません。

▶トップチューブ長と2つの角度

もちろんリーチだけを見ればいいということでもありません。
トップチューブ長は2つの角度によっても変わってきます。
ヘッド角とシート角とトップチューブ長です。

image18-2

※赤:シート角 黄色:ヘッド角
メーカー毎の設計思想があり、この辺の数値で特徴が出るところではあります。
しかし一部のメーカを除き基本的には、サイズが小さくなるとシートアングルは立ち(角度が大きく)なり、ヘッド角浅く(角度が小さく)なる傾向にあります。
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※青線:水平換算トップチューブ長
シート角が立てばサドル位置は前に来ますし、ヘッド角が寝ればヘッドチューブは近づきます。
この辺のお話はものすごく複雑なのでサラッとだけ、

トップチューブ長は簡単にいってしまうと、サドル(お尻)からハンドル(手)までの実際の距離に直結します。
シートアングルは寝れば寝るほど、サドルが上がればお尻が後退が大きくなります。
ヘッドチューブはねれば寝るほど。ハンドル位置が高くなると近くなります。
この関係性を考えるとサドルハンドル距離関係を考えやすくなります。

リーチだけでサイズを選べないのはこのシート角によってもハンドルからお尻までの距離がだいぶ変わってくるからです。
メーカーによってはリーチはほとんど同じでもトップチューブ長が全然違うというものも結構多いものですし、リーチがサイズで逆転したり、という現象も特に小さいサイズでは起きています。

このメーカーごとの微妙なジオメトリの違いも、このメーカーの自転車乗りやすくて好きとか、自分にあっている気がするとか、個々の体に合う合わない、自分の乗り方に合う合わない等の影響もあると思います。


▶実際に比べてみる
もちろんこれだけではなくその他にも重要な数値はたくさんありますが、とりあえず比べてみます。
bitmap
こちら現在のG7です。
これにステム長110mm/6°運用中です。

対して検討中のフレームはというと、、、
bittmap
54サイズです。
これより大きいサイズだともうちょっとアレな感じですのでもしもこれにするのであればこのサイズ一択です。
で実際にどうするかというと、、、

シート角が立ってきます。
ですのでサドルのセットバック(後退量)を現在よりも多く取ります。
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BB-サドル上面の高さが730mmだとすると大体5mm程度サドルを交代させる必要がありますが、この範囲であれば全く問題ないでしょう。
まずはこれで仮想ですがサドル位置が決まります。

では前はというと、、、
不思議なんですネ。
スタックが
G7pro:549mm
New:555mm
なのでヘッドチューブ長はというと、、、
G7pro:150mm
New:133mm
ということです。
ヘッド角は同様です。

スタックはBBからヘッドチューブですのでBBの下がり具合にもよりますが、ヘッドチューブ長が17mmの差に対してスタックが逆に高くなるという面白い現象が起きています、
ゼリウスとG7はある意味似ているジオメトリだったので良かったのかもしれません。

となってもまずは何も考えずにシンプルに考えてみます。
リーチの差によりハンドル・ステムをまったく同じものを使用したとすると、ハンドルまでの距離が6mm近くなり、ハンドルが6mm高くなります。
どう解消していくかというと、、、
・ステムを変える
・ハンドルを変えてみる
(形状角度等を含めて)
・ヘッドセットのトップカバーを変える

または実際に乗ってみて体側で変えてみる等の様々な方法があります。
後方の三角形は完全に再現できそうなので、あとは前の三角形をどうするかを考えていくということになります。
こんなことをフレーム(ジオメトリ)が変わるにあたって考えていくということになります。



とは言ってもこれは数値上のお話です。
何よりも最近のフレームはカーボンと言う材質の問題上、ジオメトリの数値だけでは図りきれないところが多々多々多々タタタアタタタタタ、、、、あると感じております。

ですので実際には現在の数値をもとに再現性はどうか、というところを検討してその上ではあとは乗りながら微調整を繰り返していくということが良かと思います。

と、こんなことをあーでもないこーでもないと考えているとき、夢が広がって楽しいときです。
とは言っても全然確定要素なんてありませんので、あしからず。。。(; ̄▽ ̄)ハハハ...

ということで今回は次期フレーム考察 ジオメトリがガラッと変わるときのサイズ選び、そんなお話でした。

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