マット塗装にバリアスコートリキッドをガッツリと施工する

先日も組み上げの際に触りぐらい少しだけ書きましたが、R3は少々センシティブなマット塗装です。
マット塗装と言えば、そのしっとりとした大人な質感はダンディズムを彷彿させ(?)、、、塗装としてもクリアよりも軽量にできるとかなんとか、、、
しかしです。
デメリットももちろんあります。
傷はつきやすく、汚れは落としづらく、手入れも面倒、、、もう悪い意味での三拍子がそろってしまうような。。。

しかしです。( ゚д゚ )クワッ!!
とは言ってもワタクシ自身もすっかりとマット塗装フレームのオーナーです。

オーナーとなった以上は少しでも良い状態を長く保ちたいと思うものです。
ということで塗装といえば、コーティングです。
コーティングと言えば、マット塗装にワコーズさんのバリアスコートリキッドです。

今回はマット塗装にバリアスコートリキッドをガッツリと施工する、そんなお話です。



▶マット塗装にOK!?
営業さんに来て頂く機会があったので聞いてみました。

「フレーム変わってちょっとだけバリアスコートリキッドやっちゃったんですが。。。」

「全然やってもらって構いません。」
「というのもバリアスコートリキッドを行うことは悪いことではなくて、マット特有の(メーカーごとの塗装の)質感が変わってしまう可能性があります。(嗜好性の問題)
それが気にならないのであれば、コーティングとしてはものすごくいいものなので行ってもらっても大丈夫です。」
※というようなニュアンスだったと思います。
(純正新品の質感を変えたくないということであればやはり通常のバリアスにしておいたほうがいいと思います。というのもワタクシがR3に施工をした結論からお話をするとマットブラックの質感はたしかに少し変わります。マットブラックに深みが出るようなイメージです。)

というのは結論からのお話です、もうこの汚れがつきやすく落ちにくいマット塗装の救世主となりえることができるのか、自ら完全人柱となって、バリアスコートリキッドをガッツリと施工、塗ったくってみることにしたというわけです。

~マット塗装コーティングのデメリット~
デメリットがもう一つありました。
それはマットフレームならではのお話ですが、テープが貼り付けづらいということです。
例えば表面の保護テープのようなものです。マット塗装はただでさえテープの張り付きが悪いのに、コーティングをすると更にさらっさらになりテープがくっつかなくなります。。。これは地味に困ったとことでした。

▶施工!
そうと決まれば早速施工です。
さらっと適当にしかやっていなかった状態です。
それでも完全コーティングなしのヌードよりかは幾分マシなはず、、、(というのもちょうどR3組み換えの際にコーティング剤がなくなってしまって、限界レベルの薄塗り、むしろちょっと足りねぇ、、、ぐらいのものでした。(笑))
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簡易的にばらせるところをバラします。
通常のお店で行っているメニュー通りクランク・チェーンは外します。

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どうしてもBB周りは汚れが溜まりやすいところです。

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まずはなにはともあれクリーニングです。
水溶性のクリーナーやBC-9を使用して徹底的にきれいにします。

それにしてもマットブラックもさることながら最大の強敵はマットホワイトです。

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ものすごく画面ではお伝えしづらいのですが、マットブラック以上にマットホワイトは汚れが落ちきりません。ほんの少しでもウエスに汚れがついていればホワイトに”くすみ”がかかります。

クリアホワイトの比ではないぐらい、マットブラックの3倍ぐらい大変な作業でした。

ともあれ長い長いお掃除が終われば早速施工です。

さっと塗り拡げます。

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つやっつやっっっ!
相変わらずちょっとだけ焦ります(笑)

いやいや、大丈夫です。
乾けばしっとりとしたマットな質感に戻りますので。

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BB周りですが、比べてみればすぐに分かります。
液剤を施工したところは艶になります。
液剤が揮発してギュッと固まる頃には質感が変わります。

しばらく乾燥させ、定着するのを待つと、、、

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だいぶ変わりました。

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このようになります。

基本的にはグロス(艶有り塗装)と同様ですが、これを専用クロスで拭き上げます。

以下大量の画像攻めです。

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もうこれほど伝わりにくい、画像も他ではあまりないのではないかと思うほどの、、、(笑)
どうあってもクリア塗装の際以上に分かりづらい!!

それでも施工後はマットのしっとりとした質感に深みが増し、黒がより深い黒になったような気がします。はっきり言ってしまうと白は違いが全然わかりませんでしたorz=3....

とは言ってもこれでしばしまてばコーティングは完了です。



▶まとめ
マット塗装はやはり汚れが目立つ・落ちにくいということだけでなく、ウォータースポットやテカリ等が非常に起こりやすいです。
また経年では白ボケなどが出てくるとどうしてもしっとりとしたエレガンス感(?)が出づらくなってしまいます。

コーティングをすることですべてを防げるということではありませんが、それでも少しでも長くきれいな状態を保つことができたり、汚れや小キズが付きづらくなる、お手入れが楽になるということであれば施工しておくのもありのかと思います。

しかしマット塗装はメーカーによって更に色味、深みが違うものです。
cervéloのR3もマット塗装の場合は、マットブラックに深みがでてしっとりとした感じになった。というのが結論でしたが、また他のメーカーのマットではまた少し違う仕上がりになることも考えられます。前述のようにバリアスコートリキッドを施工することで、色味に若干の変化が起きてしまうこも考えられますが、メリット・デメリットを考慮した上でもワタクシ自身は施工をした、ということでした。

あとは日々のメンテナンスを通常の市販品のバリアスコートでどこまできれいな状態を保てるのか、これも経過観察を続けてみたいと思います。

ということで今回はマット塗装にバリアスコートリキッドをガッツリと施工する、そんなお話でした。

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マットフレームに対するバリアスコートリキッド施工について
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マット塗装でもバリアスコートリキッドの施工を承らせていただきます。
詳細はこちらをご確認ください。
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