【一時発売停止】Panaracer RACE A EVO4 TLC 再販を心待ちに・・・
公式よりニュースリリースとなりましたので、当ブログでもお話をさせていただこうと思います。
詳細はこちらデス。
PanaracerのRACE A EVO4 TLC(チューブレスコンバーチブル)です。
チューブレスコンバーチブルとは要はチューブレスレディ、空気圧の保持をシーラントで補うことで成り立つシステムのチューブレスタイヤです。
RACE A EVO4 TLCの何がすごいって圧倒的なその軽さ!
他社製品、25cで比べてみます。
SCHWALBE PRO ONE:255g
Vittoria Corsa speed:225g
IRC Formula Pro Light:280g
あのコルスピでも225gですが、RACE A EVO4 TLCはというと、、、210gです。
210gといえばクリンチャーの軽量モデルとしても十分なぐらいの重量です。
シーラントを30g分入れたとしても240g。
羽が生えたように軽いタイヤです。
もちろん軽さだけではありません。
そのしなやかな乗り心地はやはりチューブレスレディの恩恵でしょうか。そしてなによりチューブレスよりもしなやかに動き路面を追従するその動きはチューブレスの上を行くようにも思えました。
そしてその軽さゆえのパンク耐性はどうかというと、、、ワタクシの場合は問題ないレベルでした。
個人的には製品としてものすごく気に入っていたわけです。
しかしです。
パナからの公式ニュースリリースにもあるようにエア漏れの問題が解決できませんでした。
以下、エア漏れについての詳細です。
組み付け時には問題がなくても、次第に微細なエア漏れが始まります。
この”次第に”というのが難しいところです。
シーラント入れて、組み付けて、、、次の日にはぺったんこ!というわけではありません。
暫く乗るとある日の朝にぺったんこ。デス。
もしくは夕方に走り終えると、あぁ抜けてるなぁ。。。といった感じです。
エア漏れの状態は以前ツイッターで上げた動画のような状態です。
これは初期のロットのエア漏れのひどいものです。
動画にある2箇所だけの漏れだけではなく、全周に渡りこのような漏れが発生してしまうというものです。
この動画でも確認ができるように嵌合が悪いわけではなくて、あくまでもトレッド面・サイドウォールとの境界の2箇所からの漏れが確認できます。これは通常シーラントで止まるべきですが、これが止まりませんでした。
その後の改良でサイドウォールとの境界からのエア漏れはほとんど出なくなりましたが、トレッド面からの漏れは結局最終ロットまで止まることがありませんでした。
特徴としてはあくまでも通常のパンクやそういったエア漏れの仕方ではなく、徐々に抜けていくごくスローパンク的なものです。症状があくまでも徐々に、なので症状の有無が分かりづらいというところもあります。
何が原因でなるかと言うと内部的な詳細は不明ですが、個人的な使用上からの印象では平地よりもダウンヒルを走ったり路面状況の悪い道を走ったりしたとき、つまりタイヤに高荷重、負担がかかった場合のほうが早い段階でエア漏れが始まることが多かったです。
メーカーのテストでOK出たものを何度も送っていただいておりますが、それでも何度か実際に走行をすることで漏れがでてしまうものがほとんどでした。
今回の不具合は特殊な環境下の実走ではないと症状が現れないというところも難しかった要因かと思います。
もうこうなると博打のようなものです。
夕方や走り終えて気がつけばいいのですが、気が付かなかった場合は大変です。ですので自転車に乗ろうとするときは前もって時間に余裕を持ってタイヤの空気漏れを確認しないと準備ができません。昨日は問題なかったけど、朝には、、、いつ漏れるかわかりませんし、ギリギリの時間に乗ろうとしたぺったんこ、、、ですので朝時間に余裕を持って、起きたらまず空気圧、これが日課となっておりました。少々大変なことです。
しかしそれでもPanaracerさんの丁寧な対応に大変感謝しております。
改良版を送ってもらい組み付けて実走試験、そして報告。。。と、
そんなこんなを繰り返すこと数ヶ月、(ということをしていたら月間1500kmとかになるわけです(笑))
最終ロットではついに1000kmを超えてもエア漏れしない個体もありました。その個体は空気圧の減少はものすごく少なく3日間で1BAR程度とかなり優秀な個体です。
しかしそれも最終ロットで1本のみ、残りの3本では良い結果はでませんでした。
ついに細かな改良では問題解決に至らずこのようなニュースリリースとなったということです。
ワタクシが実際に試験的に使ったタイヤの数は、、、ダンボール箱にどっさりデス。。。
発売当時は世界最軽量のチューブレスタイヤ、ということでした。
(現在はSCHWALBEのTTが205gというものがありますが、TTだけあってパンクガードなしらしいです。。。)
Panaracerの技術力が低いとかまったくもって思いません。
素晴らしい製品は多く、当店のお客様でもPanaracer社の製品を深くご愛用いただいている方も多くいらっしゃいます。ワタクシも今回、パナのTLCでものすごく久しぶりにパナのタイヤを使ってみましたが、エア漏れの問題を抜きにすればはっきり言ってかなり良い印象をもっております。(ゴール後に一回思いっきりズルってコケましたが。(笑))
しかし今回のTLCの問題を考えると、ロードバイクのチューブレスシステムは相当難しい挑戦ということなのかと思います。
まだまだ他社でも問題は山積みというお話も、、、チューブレスシステムでよく言われるビードが上がらないとか、フィッテングがきついとか、、相性と言えば相性ですが、もっと根深い問題も、、、というお話はまたの機会にm(_ _)m 余談でした。
尚、今回はPanaracerとしてニュースリリース通りに個別に対応いただけるということです。
詳細は下記をご参照ください。
Panaracerはいつも丁寧な対応をして頂けます。
ここ数ヶ月の間、担当の方と連絡をよく取らせていただいておりました。
そしてニュースリリース後にもお話ををさせていただきましたが、パナのTLCなくなるわけではなく今後も改良を続けて、不具合のない製品を作成する予定とのことでした。
エア漏れのない軽量TLCモデル、再販熱望です。
ということで今回は【一時発売停止】Panaracer RACE A EVO4 TLC 再販を心待ちに・・・そんなお話でした。
IRCも軽量のTLRを作ってくれないかなぁと切に願います。
出たら即買でしょう!!(笑)ヾ(- -;)オイオイ
シーラントの取り扱いとか慣れたら超絶楽なものでTLでももうシーラントなしじゃ要られません。。。
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FF-Cycle(エフエフサイクル)
〒262-0019
千葉県千葉市花見川区朝日ヶ丘1-21-2
※当日の受付は18:00までとさせていただきます。
作業は18:00以降も行います。
TEL:043-376-1121
(整備中、接客中等 電話を受けれない場合は番号通知にておかけいただければ折り返しお電話をさせていただきます。)
E-Mail:ffcycle@outlook.jp
※ご連絡をいただく際には
・お名前
・ご連絡先
・ご希望の整備内容
・ご希望の日程
・駐車場の要否
こちらをお申し付け下さい。
当店の特徴・詳細ははこちらから
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PanaracerのRACE A EVO4 TLC(チューブレスコンバーチブル)です。
チューブレスコンバーチブルとは要はチューブレスレディ、空気圧の保持をシーラントで補うことで成り立つシステムのチューブレスタイヤです。
RACE A EVO4 TLCの何がすごいって圧倒的なその軽さ!
他社製品、25cで比べてみます。
SCHWALBE PRO ONE:255g
Vittoria Corsa speed:225g
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あのコルスピでも225gですが、RACE A EVO4 TLCはというと、、、210gです。
210gといえばクリンチャーの軽量モデルとしても十分なぐらいの重量です。
シーラントを30g分入れたとしても240g。
羽が生えたように軽いタイヤです。
もちろん軽さだけではありません。
そのしなやかな乗り心地はやはりチューブレスレディの恩恵でしょうか。そしてなによりチューブレスよりもしなやかに動き路面を追従するその動きはチューブレスの上を行くようにも思えました。
そしてその軽さゆえのパンク耐性はどうかというと、、、ワタクシの場合は問題ないレベルでした。
個人的には製品としてものすごく気に入っていたわけです。
しかしです。
パナからの公式ニュースリリースにもあるようにエア漏れの問題が解決できませんでした。
以下、エア漏れについての詳細です。
組み付け時には問題がなくても、次第に微細なエア漏れが始まります。
この”次第に”というのが難しいところです。
シーラント入れて、組み付けて、、、次の日にはぺったんこ!というわけではありません。
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エア漏れの状態は以前ツイッターで上げた動画のような状態です。
チューブレスのエア漏れ pic.twitter.com/3EZeLePGUc
— Teppei-Y (@ff_cycle) June 17, 2019
これは初期のロットのエア漏れのひどいものです。
動画にある2箇所だけの漏れだけではなく、全周に渡りこのような漏れが発生してしまうというものです。
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その後の改良でサイドウォールとの境界からのエア漏れはほとんど出なくなりましたが、トレッド面からの漏れは結局最終ロットまで止まることがありませんでした。
特徴としてはあくまでも通常のパンクやそういったエア漏れの仕方ではなく、徐々に抜けていくごくスローパンク的なものです。症状があくまでも徐々に、なので症状の有無が分かりづらいというところもあります。
何が原因でなるかと言うと内部的な詳細は不明ですが、個人的な使用上からの印象では平地よりもダウンヒルを走ったり路面状況の悪い道を走ったりしたとき、つまりタイヤに高荷重、負担がかかった場合のほうが早い段階でエア漏れが始まることが多かったです。
メーカーのテストでOK出たものを何度も送っていただいておりますが、それでも何度か実際に走行をすることで漏れがでてしまうものがほとんどでした。
今回の不具合は特殊な環境下の実走ではないと症状が現れないというところも難しかった要因かと思います。
もうこうなると博打のようなものです。
夕方や走り終えて気がつけばいいのですが、気が付かなかった場合は大変です。ですので自転車に乗ろうとするときは前もって時間に余裕を持ってタイヤの空気漏れを確認しないと準備ができません。昨日は問題なかったけど、朝には、、、いつ漏れるかわかりませんし、ギリギリの時間に乗ろうとしたぺったんこ、、、ですので朝時間に余裕を持って、起きたらまず空気圧、これが日課となっておりました。少々大変なことです。
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しかしそれも最終ロットで1本のみ、残りの3本では良い結果はでませんでした。
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Panaracerの技術力が低いとかまったくもって思いません。
素晴らしい製品は多く、当店のお客様でもPanaracer社の製品を深くご愛用いただいている方も多くいらっしゃいます。ワタクシも今回、パナのTLCでものすごく久しぶりにパナのタイヤを使ってみましたが、エア漏れの問題を抜きにすればはっきり言ってかなり良い印象をもっております。(ゴール後に一回思いっきりズルってコケましたが。(笑))
しかし今回のTLCの問題を考えると、ロードバイクのチューブレスシステムは相当難しい挑戦ということなのかと思います。
尚、今回はPanaracerとしてニュースリリース通りに個別に対応いただけるということです。
詳細は下記をご参照ください。
Panaracerはいつも丁寧な対応をして頂けます。
ここ数ヶ月の間、担当の方と連絡をよく取らせていただいておりました。
そしてニュースリリース後にもお話ををさせていただきましたが、パナのTLCなくなるわけではなく今後も改良を続けて、不具合のない製品を作成する予定とのことでした。
エア漏れのない軽量TLCモデル、再販熱望です。
ということで今回は【一時発売停止】Panaracer RACE A EVO4 TLC 再販を心待ちに・・・そんなお話でした。
IRCも軽量のTLRを作ってくれないかなぁと切に願います。
出たら即買でしょう!!(笑)ヾ(- -;)オイオイ
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作業は18:00以降も行います。
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(整備中、接客中等 電話を受けれない場合は番号通知にておかけいただければ折り返しお電話をさせていただきます。)
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コメント
コメント一覧 (1)
先日某イベントでチューブレスタイヤの講習を受けに行った際に”某社”の方にそのことを聞いてきました(その時はこの記事を見ていなかったのが残念です)
やはりTLRは軽量で各社出して売れているので出したいらしいのですが空気の保持が難しく社内基準をクリア出来ないそうで開発はしているけど一度既でポシャったようです
シーラントなしのチューブレスでもチューブラーのコルサ程度だということらしく更に層が薄いシーラントだけではなかなか保持が難しいようです
私も個人的にチューブレスは使ってみましたが確かに抜けは早くシーラントを入れればそれなりに持ちますが重くなるという結果に
しかも入れたのがフィニッシュラインのもので推奨がかなり量多めでしたのでそのまま入れたら鉄下駄ホイールになってしまいました
パンクした際にラテックスチューブ(私はチューブはラテックス派)で対応したときもしばらくそのまま使ってましたが私レベルでは違いが見いだせずタイヤを使い切ってクリンチャーに戻しました
なかなか難しいですね