シマノ純正 ブレーキアウターキャップにご注意
スモールパーツの使い方についてはこちらで、
ブレーキのアウターキャップ、こんな小さな小さなパーツです。
しかし侮るなかれです。
こんな小さなパーツでもかなりまずい自体になる可能性を秘めております。
今回はシマノ純正 ブレーキアウターキャップにご注意、そんなお話です。
▶ブレーキアウターキャップの種類
上の記事内にもあるように、シマノのブレーキアウターケーブルに使うアウターキャップは、現在のロード用リムブレーキ用で3種類あります。

上から順番に
・アルミ製 BC-9000用ノーズ付アウターキャップ
・真鍮製 BC-R680用ノーズ付アウターキャップ
・スチール製 アウターキャップ
現在のブレーキケーブルセットのラインナップとして、ポリマーコーティングのケーブルセットは9000グレードのみとなります。
こちらに付属しているのは一番上のアルミ製のノーズ付アウターキャップです。
その下のグレード、SIL-TECグレードのブレーキセットには一番下のスチール製のアウターキャップが付きます。(厳密に言うとちょっと違います。)
では中間グレードの真鍮製のアウターキャップの存在はというと主にショップ用に100個入りとかの販売形態となっております。
▶各アウターキャップをじっくり見てみる
こんなん需要があるのかよと思いながらもそこが楽しいところと心に言い聞かせて(笑)じっくりと見てみましょう。

まずは2種、上がアルミ製、下が真鍮のノーズ付きキャップです。
ちなみにそのお値段上の画像にあるように、
・アルミ製 387円
・真鍮製 212円です。
ということはこのアルミ製のアウターキャップのお値段、350ml缶の第3のビールであれば3本買ってもお釣りが来ます。と考えるのはやめましょう(笑)
アルミ製は”SHIMANO”と刻印のようなものがあります。(コレが値段の?)
真鍮にロゴはありません。
重量的なお話では
・アルミ製 0.4g
・真鍮製 0.8g
でどんなに多くても2つ以上使うフレームはないと思いますので、その差は1g以下です。
ちなみにノーズなしを見てみます。

一見ノーズ付きの真鍮グレートのノーズを外しただけに見えます。
否っ!( ゚д゚ )クワッ!!
侮るなかれそこは世界のシマノです。
微妙に加工をされていますので、アップで見てみて下さい。
ただ穴が空いているだけではなくて、ハの字に加工がされております。
ノーズ付きの真鍮のアウターはこの加工がありません。
ちなみにこうなっているのはショップ向けのショップ向けパッケージのみで、ブレーキケーブルセット品はこの加工はありません。
▶アルミ製ノーズ付アウターキャップにご注意
本題です。
アルミ製アウターキャップは真鍮の半分の重さです。
半分の重さというと軽量化には素晴らしいように思えなくもありませんが、その差は1g以下。。。
でこちらのデメリットですが、ズバリで”弱い”です。
そのアルミということで軽いは軽いのですが、明らかに真鍮製に比べて弱いです。
この弱さが最悪の事態を招くことがあります。
フレーム側のアウター受けの材質や設計の問題もあると思いますが、物によっては固着してしまう場合があります。原因はというと汗や水分の影響で錆びたり汚れが溜まったりして起こると推測できます。(電蝕も??)
固着したものは抜かないと新しいものが入れらないのですが、これがそう簡単には外れないです。
フレーム側のアウター受けが簡単に外れるものであればアウター受けを外してじっくりと取り組むこともできますが、そもそもアウター受けを外すときはアウターケーブルを外さないと外せない(ネジ穴にアクセスできない)設計のものもあります。更にはアウター受けがフレームと一体成形の場合なんかはここの固着は死活問題です。
ということで固着したもの外しましょう。
すると、、、

見事にちぎれていきます。
こんな事例をシーズンに数件は見ます。
真鍮製であればちぎれるものは今までありませんでした。というか正確に言うと真鍮製でも固着はしますが、外すときにちぎれにくいです。
アルミ製のほうが弱いのでペンチで掴んで引き抜こうとするとちぎれていきます。
こんな場合の外し方は色々とありますがそこは割愛致します。
コレを防止するためにはやはりアルミ製をやめる、また適切なグリスを使う、そしてなによりも体的なメンテンナンスの必要があると思います。
完全固着を起こしやすい要注意な場合はというと、
・アウター受けとアウターキャップの公差が少ない(ピッタリしすぎている)
・水分の影響を受けやすい
・アウター受けの材質が金属
・フレームとアウター受けが一体の場合
これらに当てはまるときは要注意です。
そうそう最近では室内トレーナーで大汗を垂らす場合もあると思いますので、そういったことも要注意です。
※アルミ製のアウターキャップだけが悪いということではありません。
あくまでも悪条件が重なることでこうなることがあり得るということです。
ワタクシはアルミ製のアウターを使用しておりますが、問題ありません。
アウターキャップの固着ですが、一中一夜でなるものではありません。
何ヶ月も下手したら何年も長い歳月をかけて、少しずつ状態は悪化していき最終的には固着、ひどくなるというものです。
最低でも年に一度のオーバーホールというのはこう言ったことの予防にもなるということです。(1年に一回で100%予防できるものではありませんが、何年も放置するよりも回避できる可能性は上がります。)
最悪の事態を招かないためにも定期的なオーバーホールをおすすめいたします。
ということで今回は、シマノ純正 ブレーキアウターキャップにご注意そんなお話でした。
オーバーホールの時期がやってきました。
年末年始は作業が大変込み合いますので、ご希望の方はご予約をお早めにいただけると幸いでございます。お気軽にお問い合わせ下さい。
+++++++++++++++++++++++++++
FF-Cycle(エフエフサイクル)
〒262-0019
千葉県千葉市花見川区朝日ヶ丘1-21-2
※当日の受付は18:00までとさせていただきます。
作業は18:00以降も行います。
TEL:043-376-1121
(整備中、接客中等 電話を受けれない場合は番号通知にておかけいただければ折り返しお電話をさせていただきます。)
E-Mail:ffcycle@outlook.jp
※ご連絡をいただく際には
・お名前
・ご連絡先
・ご希望の整備内容
・ご希望の日程
・駐車場の要否
こちらをお申し付け下さい。
当店の特徴・詳細ははこちらから
スモールパーツの使い方についてはこちらで、
ブレーキのアウターキャップ、こんな小さな小さなパーツです。
しかし侮るなかれです。
こんな小さなパーツでもかなりまずい自体になる可能性を秘めております。
今回はシマノ純正 ブレーキアウターキャップにご注意、そんなお話です。
▶ブレーキアウターキャップの種類
上の記事内にもあるように、シマノのブレーキアウターケーブルに使うアウターキャップは、現在のロード用リムブレーキ用で3種類あります。

上から順番に
・アルミ製 BC-9000用ノーズ付アウターキャップ
・真鍮製 BC-R680用ノーズ付アウターキャップ
・スチール製 アウターキャップ
現在のブレーキケーブルセットのラインナップとして、ポリマーコーティングのケーブルセットは9000グレードのみとなります。
こちらに付属しているのは一番上のアルミ製のノーズ付アウターキャップです。
その下のグレード、SIL-TECグレードのブレーキセットには一番下のスチール製のアウターキャップが付きます。(厳密に言うとちょっと違います。)
では中間グレードの真鍮製のアウターキャップの存在はというと主にショップ用に100個入りとかの販売形態となっております。
▶各アウターキャップをじっくり見てみる
こんなん需要があるのかよと思いながらもそこが楽しいところと心に言い聞かせて(笑)じっくりと見てみましょう。

まずは2種、上がアルミ製、下が真鍮のノーズ付きキャップです。
ちなみにそのお値段上の画像にあるように、
・アルミ製 387円
・真鍮製 212円です。
ということはこのアルミ製のアウターキャップのお値段、350ml缶の第3のビールであれば3本買ってもお釣りが来ます。と考えるのはやめましょう(笑)
アルミ製は”SHIMANO”と刻印のようなものがあります。(コレが値段の?)
真鍮にロゴはありません。
重量的なお話では
・アルミ製 0.4g
・真鍮製 0.8g
でどんなに多くても2つ以上使うフレームはないと思いますので、その差は1g以下です。
ちなみにノーズなしを見てみます。

一見ノーズ付きの真鍮グレートのノーズを外しただけに見えます。
否っ!( ゚д゚ )クワッ!!
侮るなかれそこは世界のシマノです。
微妙に加工をされていますので、アップで見てみて下さい。
ただ穴が空いているだけではなくて、ハの字に加工がされております。
ノーズ付きの真鍮のアウターはこの加工がありません。
ちなみにこうなっているのはショップ向けのショップ向けパッケージのみで、ブレーキケーブルセット品はこの加工はありません。
▶アルミ製ノーズ付アウターキャップにご注意
本題です。
アルミ製アウターキャップは真鍮の半分の重さです。
半分の重さというと軽量化には素晴らしいように思えなくもありませんが、その差は1g以下。。。
でこちらのデメリットですが、ズバリで”弱い”です。
そのアルミということで軽いは軽いのですが、明らかに真鍮製に比べて弱いです。
この弱さが最悪の事態を招くことがあります。
フレーム側のアウター受けの材質や設計の問題もあると思いますが、物によっては固着してしまう場合があります。原因はというと汗や水分の影響で錆びたり汚れが溜まったりして起こると推測できます。(電蝕も??)
固着したものは抜かないと新しいものが入れらないのですが、これがそう簡単には外れないです。
フレーム側のアウター受けが簡単に外れるものであればアウター受けを外してじっくりと取り組むこともできますが、そもそもアウター受けを外すときはアウターケーブルを外さないと外せない(ネジ穴にアクセスできない)設計のものもあります。更にはアウター受けがフレームと一体成形の場合なんかはここの固着は死活問題です。
ということで固着したもの外しましょう。
すると、、、

見事にちぎれていきます。
こんな事例をシーズンに数件は見ます。
真鍮製であればちぎれるものは今までありませんでした。というか正確に言うと真鍮製でも固着はしますが、外すときにちぎれにくいです。
アルミ製のほうが弱いのでペンチで掴んで引き抜こうとするとちぎれていきます。
こんな場合の外し方は色々とありますがそこは割愛致します。
コレを防止するためにはやはりアルミ製をやめる、また適切なグリスを使う、そしてなによりも体的なメンテンナンスの必要があると思います。
完全固着を起こしやすい要注意な場合はというと、
・アウター受けとアウターキャップの公差が少ない(ピッタリしすぎている)
・水分の影響を受けやすい
・アウター受けの材質が金属
・フレームとアウター受けが一体の場合
これらに当てはまるときは要注意です。
そうそう最近では室内トレーナーで大汗を垂らす場合もあると思いますので、そういったことも要注意です。
※アルミ製のアウターキャップだけが悪いということではありません。
あくまでも悪条件が重なることでこうなることがあり得るということです。
ワタクシはアルミ製のアウターを使用しておりますが、問題ありません。
アウターキャップの固着ですが、一中一夜でなるものではありません。
何ヶ月も下手したら何年も長い歳月をかけて、少しずつ状態は悪化していき最終的には固着、ひどくなるというものです。
最低でも年に一度のオーバーホールというのはこう言ったことの予防にもなるということです。(1年に一回で100%予防できるものではありませんが、何年も放置するよりも回避できる可能性は上がります。)
最悪の事態を招かないためにも定期的なオーバーホールをおすすめいたします。
ということで今回は、シマノ純正 ブレーキアウターキャップにご注意そんなお話でした。
オーバーホールの時期がやってきました。
年末年始は作業が大変込み合いますので、ご希望の方はご予約をお早めにいただけると幸いでございます。お気軽にお問い合わせ下さい。
+++++++++++++++++++++++++++
FF-Cycle(エフエフサイクル)
〒262-0019
千葉県千葉市花見川区朝日ヶ丘1-21-2
※当日の受付は18:00までとさせていただきます。
作業は18:00以降も行います。
TEL:043-376-1121
(整備中、接客中等 電話を受けれない場合は番号通知にておかけいただければ折り返しお電話をさせていただきます。)
E-Mail:ffcycle@outlook.jp
※ご連絡をいただく際には
・お名前
・ご連絡先
・ご希望の整備内容
・ご希望の日程
・駐車場の要否
こちらをお申し付け下さい。
また整備内容によっては、車体メーカー、モデル名、ホイール、コンポーネントなども合katわせてご連絡をお願い致します。
ロードバイクの健康診断・カスタマイズ相談的なこともお受けいたします。当店の特徴・詳細ははこちらから
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