チェーン清掃 内部のジャリジャリ感を抜く掃除方法

チェーンネタです。
先日のチェーンのお話でもチェーンの適切な潤滑は数%Wの低減、もしくは潤滑不良の場合は数%の駆動抵抗アップというお話でした。


では実際にはどのようにして掃除をしたり、運用をしていくのが良いのか、そんな初歩的なところのお話です。チェーンの最大台の天敵であるチェーンのジャリジャリ感、なかなか普通の掃除では抜けづらい場合もあります。しかし抜けづらからと言っても放置するわけにも行きません、
ということで今回はこのをチェーンのジャリジャリ感を抜くための掃除方法のご紹介をさせていただこうと思います。



▶公式の方法
水なしの方法もありますが、今回はジャリジャリ感をしっかり抜くためにも水を使用する方法のご紹介です。
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①薬剤塗布(チェーンクリーナー)
②ブラッシング
③シャンプー
④水洗い
⑤拭き取り

というのが公式の手順となっております。

しかしワタクシが実際に日々チェーン掃除をする中で(多分やり方が下手なだけかと思いますが、)この方法では完全にジャリジャリ感を抜くことができませんでした。掃除を終わった後でもちょっとジャリジャリ感が微妙にのこってしまいます。

せっかく洗うのであればすっきりと抜きたいと思いますので多少手間はかかってもジャリジャリ感を完全に抜けるようにやってみたいと思います。


▶チェーン清掃
このために2週間洗わずに耐えました(笑)
現在の状態はこんな感じです。

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WAKO'SのEXTREMEをたっぷりと付けて2週間走行、更にウエット路面もあり、グラベルもありでいい感じにジャリジャリしてきました。。。

コレを徹底的にキレイにしてみます。

チェーン洗浄をする際はリアホイールを外して行いますので、チェーンキーパーがあるとかなり捗ります。
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使用するのはチェーンクリーナーではなくて、WAKO'Sのパーツディグリーザーです。

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一回の量はキャップ2杯分ぐらいで十分です。

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ハケを使ってチェーンに塗っていきます。

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汚れは面白いように溶けていきます。
(左が塗布後、右は塗布前)

チェーンだけキレイにしても意味がありません。
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フロントチェーンリングも、、、

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リアのスプロケ(上下)にもしっかりと塗っていきます。

と、これだけでもかなりキレイになります。
しかしコレではまだまだ不十分で、ここで流して終わりではダメダメです。

一見表面的にはキレイになっていますが、指でねじってみるとまだジャリジャリ感が残っています。
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このジャリジャリ感を抜く、というのが今回の本題です。
ということでこの状態からチェーン内部の汚れをローラーを回しながらブラッシングをして内部の汚れをかき出してあげます。
その際に使用するのはエンジンブラシです。
豚毛を使っているブラシですが、WAKO'Sさんの話によると豚毛は細かい枝毛のようなものが多く、金属の汚れ落としにはもっとも適しているということです。

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ローラーを回すようにゴシゴシかき出していきます。

ある程度ブラッシングをしたら次は水をしっかり多めに使いじゃんじゃん流します。
水は多めに使ってジャバジャバと流したほうが汚れを落としやすいです。水道が使えない場合はこんな便利なものを100均で見つけました。

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加圧式霧吹き、ペットボトル用ということです。
後方のハンドルを空気入れのようにポンピング、ボタンで発射です。

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水道が使えない場合は霧吹きよりも全然楽ですので意外と名品でした。
高圧洗浄機まではいかなくともある程度の勢いはあったほうが表面の汚れも飛ばして流すことができます。(高圧洗浄機はあびせる場所を間違えないようにご注意下さい。)

でじゃんじゃん、ジャブジャブ流した後は再度ブラッシングです。
※2回目のブラッシング。
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2回目は普通に中性洗剤を薄めたものでブラッシングです。
1回目で油分のほとんどは落ちますので、2回目は内部の細かい汚れとディグリーザーの残留物の除去目的です。ここでも丹念にブラッシングをします。
このときに内部の汚れがあれば黒い泡が出ますのでキレイな泡になるまで十分にブラッシングします。

その後できるだけ多くの水でしっかりと流します。

チェーンをねじってジャリジャリ感がなくなればOKです。
一度で抜けきらないような汚れがある場合は油が落ちきっていない感じがあれば、2回目もディグリーザーで、内部の油っぽさが抜けているのであれば中性洗剤でブラッシングと水でじゃぶじゃぶ流すということを繰り返します。

ポイントというかコツですが、あくまでも薬剤は油を溶かすもの、ブラッシングは汚れをかき出したり浮かせたりします。
その浮いてきた汚れを多めの水でしっかりと流してあげるということです。
ブラッシングして汚れが出てきても流すのが不十分であればジャリジャリ感が消えません。
一度の水で流すのよりも、二度三度と繰り返したほうが汚れを落としやすいため、ワタクシの場合は最低2回は流すようにしております。

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スッキリしました。

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指でねじってもジャリジャリ感もすっきりなくなりました。

水分をしっかりと抜きます。
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マイクロファイバークロスを使い、ローラーを回しながら拭き上げます。

スプロケもキレイにしたらもうスッキリです。
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このままだと水分の残りで錆びる可能性高いです。
ですので水抜きという意味でも水置換性のあるラスペネをふいておきます。

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ラスペネは汚れを浮かせる効果もありますが、ほとんど出ません。
内部もキレイになったようです。

ラスペネの成分で浮き上がった汚れや水分をキレイに拭き取り後はお好みの潤滑剤を塗布すればOKです。

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EXTREMEはもうかれこれ1年ぐらい?になりますが、ものすごくイイです。
こんなに長いこと一つの潤滑剤を使い続けているのは珍しいぐらいのものです。

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すっきりとしたドライブトレインは気持ちがいいということももちろんのこと、駆動ロスも少なく滑らかに動きますし、チェーンやギア派の寿命も長くなります。



▶まとめ
ジャリジャリ感をスッキリ抜くポイントとしては2つです。
①適切なクリーナーで汚れを柔らかくして、ブラッシングでかきだす。
②できるだけ多めの水を使いしっかりと汚れを流す
この2つです。

前回のお話ではありませんが、速乾性のパーツクリーナーだけの掃除では古い油は抜けても内部の汚れが抜けないということでした。やはり専用のクリーナーはよく考えて作られているということです。

またこの方法でも完全に抜けきらない、落ちきらない場合もあります。
というのはもともともチェーンの状態や使用中の潤滑剤によっても洗浄方法が変わることもあります。

適切な潤滑剤と適切なメンテナンスで潤滑剤の性能をしっかりと引き出し上げることがパワーの節約にもなりますし、各所のパーツの寿命を伸ばすことにも繋がります。
ということで今回はチェーン清掃 内部のジャリジャリ感を抜く掃除方法、そんなお話でした。




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