Di2歴1年経過!電動コンポのアレやコレ

Di2を導入したのは一昨年の12月の後半のこと、早いものでもうかれこれ1年以上が経過致しました。
1年が経過したということは概ね10000km以上は走ったということになります。

実際に1年以上使ってみて印象としてどう変わったのか。そしてDi2導入に悩まれて崖っぷちでギリギリを保っている方々を崖っぷちから突き落としてしまう、かもしれない記事にしてみようと思います。

ということで今回はDi2歴1年経過!電動コンポのアレやコレそんなお話です。



▶現在のDi2の状態
現在のDi2は8050、いわゆるリムブレーキ仕様のDi2です。
最初は王道のシンプルで組みましたが、その後どんどんその他の飛び道具が増えていくものです。

一番最初は王道のスプリンタースイッチを増設いたしました。

そもそも下ハンなんてあんまり使わないですが、ノリと勢いで増設いたしました。
それでも使い勝手の良さは抜群です。

それに気を良くしてお次はサテライトスイッチです。

ヒルクライム好きにはたまらない、フラット部上ハンから持ち変えることなく変速ができてしまうというスペシャルアイテムです。
このスイッチはスプリンタースイッチ以上に重宝している絶対にマストアイテムとなりました。
これらのスイッチ系の飛び道具ははまさにDi2ならでは、機械式では絶対にできないこと、いわばDi2だけの特権です。めちゃくちゃ便利ですので是非オススメ致します。

そしてステムを鈍器に変えたところ普通のジャンクションAが付かないという問題が、、、

ということでバーエンドタイプのジャンクションへ交換することに。
これでスッキリ化を遂げました。

現在の装備はこんな感じです。
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あと残すところとなると無線ユニットぐらいなものですが、サイコンがD-Fly対応のものではないので不要となっております。

要は無線以外は現在のロード用リム版Di2のフル装備といったところです。


▶Di2で1年間のトラブルは?
はっきり言ってしまうとトラブルはありません。
と、いいたいところではありますが、実は0ではありません。

ワタクシ自身の唯一のトラブルと言うと、スプリンタースイッチが沈黙しました。

原因は、、、レバー側コネクターが抜けていたということです。

むしろスプリンタースイッチ自体ぜんぜん使っていなかったのでいつ抜けたのかも不明でしたが、ボタンが効かなくなったので除いてみたら抜けていました。
再び差し込んでトラブル解決!

それ以外ではトラブルというほどでもありませんが、ST-R8050(コントロールレバー)が若干紐式よりも鳴きというか、音が出やすい印象にあります。レバー操作で小さくキリキリ、キュッキュと音が出るときがあります。
そんなときは外側からのレバー軸(ヒンジ)にオイルを、、、では直りません。もっと内部のレバー内のブラケット体側のスプリングの付け根にオイルアップで止まります。

ということでDi2自体のトラブルと言えば1年間、10000km以上でコネクターが抜けた1件だけ。
それ以外ではレース後に見事にズッコケてRDに傷がついたぐらいなものです。

無線ユニットは若干不具合の元になる印象もなくはありませんが、それでも最近はめっきり安定傾向にあるようです。一昨年年末ぐらい、無線ユニットの更新が無線でしかできなかった頃のバージョンはトラブルが少々多かった印象ですが、現在は改善しております。(ガイツーとかで内部バージョンの古い111は要注意デス)

ケーブル引き(機械式)との大きな違いですが、機械式はただただ乗っているだけでも時間とともにケーブルの劣化や潤滑の問題から具合が悪くなっていくものです。またフレームの構造によってはアウターが折れたり摺動抵抗の問題はトラブルのもとになることがあります。そのため定期的なケーブルの交換が必要であり、ケーブル交換の際は少なからず必ず調整が必要になるものです。前述のようにケーブル引きならではのトラブルも多々あります。
しかしDi2は理論的には乗っていても調子が悪くなることはケーブル引きと比べても遥かに少ないというものです。(実際には具合が悪くなることも無きにしもあらずです)

つまりDi2は機械式と比べてもトラブルが少ないというメリットがあります。

そして逆に考えると変速が突然おかしくなった場合、Di2のほうがトラブルが少ないので解決までの道のりが短いことが多いです。Di2のトラブルの多くはDi2以外の部分での不良のことが多いためです。

▶実際にお店で見たDi2のトラブル
記憶をほじくり出しております。。。
①やっぱり多い!無線ユニット問題
最近では安定してきて問題ない場合も多々ありますが、それも正しい操作、間違いなく行っている場合のお話です。
また通信がBluetooth規格を使っているのですが、意外とブチッと切れることが多いように思えてしまいます。無線でアップデート中や無線でセッティング中のトラブルはまだ少なくありません。
特にアップデート中のトラブルは殆どの場合、内部のファームウェアが壊れるため無線での復旧はできません。

②変速不良の原因は・・
変速不良の原因はというとビッグプーリーだった物もありました。
購入当初は問題なく使えていたとのことですが、プーリーの歯の摩耗によりチェーンの保持力の低下から変速不良につながっていました。
純正のプーリーに戻して不調が解決されました。
ビッグプーリーの歯の摩耗には要注意です。

③変速不良の原因は・・。その②
こまかい音鳴りから変速不良に発展していったという事例です。
これは結果からいうとフリーボディの緩みでした。
とこちらもDi2が原因ではありませんでした。

④要注意フレーム
某フレームは設計がかなりギリギリのものがあります。
というのもDi2の調整には外内16段階、32段階調整幅が可能ですが、その調整幅ギリギリでもぴったりの調整ができない設計の物がありました。
ハンガーの曲がり等のトラブルは一切なく、同モデル複数のサイズでも同様でしたのでハンガーや台座の設計のお話かと思います。

こう見てみても実際にDi2側が原因だった例は無線ユニットの不具合のみです。
それだけDi2のトラブルはすくないということです。


▶めんどくさいのか?バッテリー充電問題
これは過去の記事でもかいたことがあると思いますが、バッテリー充電の問題はというとはっきり言って慣れてしまえば問題ありません。
むしろ忘れたぐらいの頃に思い出したかのように充電します。

ワタクシの場合だと、平地が中心ですが山も含めて1月1000km以上乗ってもやはり1ヶ月以上は楽に持ちます。導入後まだ10回は充電していません。

完全に忘れてしまうと空っぽになってしまいますが、乗車前点検や日常点検の際にでもバッテリー残量の確認はボタン一つでできますので、点検と同様にと考えてしまえばそこまで苦な作業ではなくなりました。

まったくもっての個人的な感想ですが、ライドごとの確認という面では、毎回充填が必要なラテックスチューブの空気圧の管理よりもDi2バッテリーの管理のほうが遥かに楽です。

▶ボタンの押し間違えは?

1年前、導入をしたのが12月ということもあり寒い時期でした。
冬用のグローブをしてDi2の変速はというと、慣れないうちはボタンの押し間違えがある。これは間違いありませんでした。
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※左:レバーを直接倒す機械式 右:レバー部に配置されたボタン2つ

1年経った今はと言うともう押し間違えることはほぼありません。
完全に慣れの問題でした。
むしろ今では紐式を使ったほうがシフトミスが多いかもしれません。(ローラー台は紐式仕様)

それでも最初のうちは迷ったりすることもあったので、やはりレースの直前とかにDi2導入!とかはやめたほうがいいと思います。その期間に差はあれども少なからず、慣れは必要かと思います。

似たようなところで多段シフトというものがあります。
現在の11速コンポではリアのシフトダウンが機械式であれば一気に3段まで変速が可能です。Di2は、、、多段変速設定をするかボタン連打です。なれると連打がうまくなります(笑)
押しっぱなしの多段変速よりもボタン連打のほうが早いです。
こればかりはDi2では難しい問題のようです。

▶肝心要の変速性能は?
機械式(ケーブル引き)との決定的な違いはというと、その構造です。
機械式はフロントもリアもですが、大ギア→小ギアへ変速の際はディレイラー本体のバネの力で戻ります。当然ディレイラーの内のバネの力で動くのでバネの力以上にケーブルの摺動抵抗が大きければ正常に動きません。そして小ギア→大ギアへの変速の際は逆にレバー操作でディレイラーのバネの力に逆らいながらケーブルを引っ張りディレイラーを動かします。これが機械式の構造です。

Di2はというと大ギアだろうが小ギアだろうとどちらもモーターの力で強力に動かします。
(正確に言うと内部にバネのちからも利用しています。)
ケーブルの抵抗等を一切考えずにモーター駆動ですのでそれは正確に強力に動きます。これがDi2の正確で安定した変速です。

安定していてトラブルも少ないからこそ逆に変速が変だと感じたら、チェーンが伸びていたりということもあります。これは安定した変速性能だからこそわかりやすいというもあります。




▶まとめ
Di2を自分でも使用して1年以上が経過しましたが、前述のようにトラブルが本当に少ないです。
一度調整をしてしまえばほとんどいじらなくても良い場合が多いです。
しかしトラブルとなると、、、一筋縄では行かないものもあります。

それでもDi2による変速不良が主訴の案件も、実はDi2ではなくてそれ以外のところが原因だったということが多々あります。

まさにシマノ品質!(過去ファームウェアの無線以外は、、、)

よく聞くことですが、一度電動を味わうと機械式に戻れないと言うものです。
本当かどうかと言うと、多分本当です。
一度味わってしまうとこれから機械式にというのはなかなか、、、難しそうです。

ということで今回はDi2歴1年経過!電動コンポのアレコレと導入の後押し、そんなお話でした。

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当店でも随時Di2組み込み・交換等の作業承っております。
通常のリムブレーキDi2対応のフレーム等シンプルな組み合わせであれば3時間前後~の場合が多いです。
お気軽にお問い合わせ下さい。




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