冬は全然進まない、、、 気温と速度の関係
この時期毎年感じることがあります。
常々冬場の走り込みは暖かくなった時、特に冬用のウェアから夏用のウェアに変わったタイミングで一気に戦闘力が上がったように感じる、まさにマリオのスター状態!ということは、もう何年にも渡ってなんかも味わっていることです。
確かに冬場の走り込みはベースの強化に最適というのは超有名なお話ですが、この体が感じる軽さはただただレベルが上がっただけではないぐらいの差を感じます。
というのも数値で見ればその差は一目瞭然、各種平地での区間記録を見てみてると20℃前後の日がもっとも速い記録が残っていることが多いです。逆に冬場はパワーも速度も、そして肝心要のタイムも伸び悩むことが多いです。
こればかりは間違いありません。
ではなぜでしょうか。。。
ということで、今回は冬は全然進まない、、、 気温と速度の関係、そんなお話です。
春夏秋冬、実際に同じコースを同じウェアを着て同じようなパワーで走ったデータを取ってみてもばらつきが大きいです。。。
というのも風向きは天気予報のように、例えば北西4mとか北北東3mという指標はありますが、実際に外を走ればばらつきがものすごく出ます。
また体調的なお話でも~10%程度のばらつきなど平気で出てきます。
風の強い日は速度ではなくパワーで管理。ということを聞いたことがないわけではありませんが、実際は強風の日はパワーの数値以上に疲労感を感じたり、パワーが出にくく疲れやすく感じることは多々あります。これは間違いありません。
となると統計的なお話ですが、分母を増やしまくればそれなりに精度を上げることはできますが、個人単位では何年もかかってしまいます。もっと走れよって言うお話も・・・orz
ということで今回も例のごとくワタクシの主観!誠に恐縮ですがいつものように主観的なお話デス。。。
▶比較対象
寒い冬の時期、具体的には気温が一桁(6℃前後)ぐらいで、冬用ウェアを着用している時期です。
冬用のウェアは、
・防風ビブ
・防風ジャケット
・防風グローブ
・厚手のシューズカバー
(そういえばすべてシマノ製品でした。)
この装備に顔もカバーで覆い、肌の露出がほぼない状態です。
この寒い時期が終わり、15℃を超えてくる日が続くようになると一気に軽装になり、ロングのインナーは使いますが、
・ロングインナー+夏用ロードワンピース
とぜんぜん装備が変わります。
でこの差を比べてみます。
特に今年は寒暖の差が激しいの比較がしやすかったです。
▶実際に体感は?
どうなのかと、結論から書くと、、、
ぜんぜん違います。
確実に違います。
なぜにそんなに違うのかを考えます。
①空気抵抗
加速、速度の維持、そして速度の落ち方、全てにおいて明らかに違います。
基本による空気抵抗の差的なお話では、20℃気温が違うと6%ぐらい増減するというお話もあるようです。難しいお話は専門外で、真偽は不明ですが。。。
これだけではありません。
ウェアの違いによる空気抵抗も馬鹿にできません。
夏場でもその違いを体感することができます。
夏用の通常のセパレートのウェアからいわゆるかなりタイトフィットのワンピースタイプに変えると速度の”のり”が違うことがわかります。特に違いを感じるのは下りです。
下りでの減速が少なく、その差はしっかりと体感することができるぐらいのものです。
これが冬用のウェア(ジャケット)との比較となるともうその差は歴然です。
平地を走っていても、下っても、常にその差を感じることができますし、特に感じるのは風の強い日です。
冬用のジャケットで爆風の中を走ると本当にびっくりするぐらい進まないですしものすごいロスが大きいと感じます。印旛沼周辺は遮るものが無いせいか風の影響が強く、常時250W以上出して15km/hとか冬の風物詩というか苦行です。(笑)
これを味わった後普通に強風の日に同じようなコースをピッタリとした夏用ウェアで走ると、その差は歴然、羽が生えたように体が軽く、風に踏み負けません。
空気抵抗に関しては全面投影面積という言葉がよく使われますが、これだけではないと考えます。
冬用のウェアは前述のように風の強い日のロスを特に大きく感じるのも、向かい風だけでなく強烈な横風や瞬間的な追い風、刻一刻と変わる自然状況によっても、風の影響を大きく上受けパワーロスが大きく感じるというもの、実際に走ってみるとよくわかります。
追い風も一定のレベルを超えてしまうと危なくて踏んでいけなくなるということもあります。
冬用のウェアで冬の重たい空気の中を走ることはある意味負荷装置のような感じで、夏冬ウェアの違いによる空気抵抗の差は予想以上にはっきりと感じることができます。
②冬用ウェア抵抗
最近の冬ウェアはものすごく優秀で今年MAXの気温は-2℃でしたが、それでも凍えることがなく走ることができました。防寒対策として素晴らしい製品です。
しかし防寒性能を高くすると逆に落ちてくるもの、それが布地の柔軟性です。
布地の厚みであったり防風性をもたせるために柔軟性が落ちてしまう傾向にあります。結果筋肉の動きを制限しなめらかな関節の動きの阻害になる印象があります。
冬場に関節系の痛みのトラブルが多いのも、もちろん気温的な要因もあるかと思いますが、このウェアの硬さというものも一つの要因としてあるのではないかと感じております。
この防寒のためにある程度厚みのある冬用のウェアよりも、薄手で極めて動きやすい夏用のウェアのほうが遥かにパワーをあげやすいと感じます。
極めて動きやすく、脚も回しやすいですし、パワーを上げる動きもなめらかにいきます。
数値的には230Wぐらいと250Wぐらいの差です。
これは実際には低温による筋肉の動きの制限や前述の気温の影響等もあり、ウェアだけではないとは思いますが、実際に冬用の硬いウェアを脱ぐことで20Wぐらいは強めに出てくる印象です。
このようなことからも、冬用のウェアと夏用のウェアの差は空気抵抗だけということではなさそうです。

③その他
タイヤの転がり抵抗もタイヤの温度が下がると転がり抵抗が上がるということもあるようです。
グリスやオイルも寒いと硬くなる傾向にあります。
これらの差を総まとめで考えます。
ワタクシの経験上のお話です。
冬と夏の時期の差はというと、、、
フレームを変えるよりも、ホイールを変えるよりも確実に明確な差を感じるこということです。
というはワタクシ自身が寒さに弱すぎるということもあるのかもしれませんが、それでも真冬の気温、1℃で真冬のウェアを着た自分に、20℃夏ウェアを着た自分は絶対に負けないと思います。
強度が違うのでログをずらっと並べても仕方がないので省略いたしますが、ワタクシの場合タイムで見ると~7%ぐらいの差が出るようです。
例えばタイムで見ても5%も速くなれるフレームはそうそうないと思います。
その差は速度だけではなく、出力も10~20Wぐらいの差が出てきます。
(10Wのパワーアップがどれだけ大変なことか、、、)
そう、冬場のTTは遅いってことみたいです。。。(笑)
▶まとめ
だからといって冬場に寒い思いをして夏用ウェアで走ることはできませんし、しようとも思いません。
冬場は遅くなる、重くなると理解をしてある意味、負荷装置とでも考えればいいのではないかと。。。いいんですヨ、練習は負荷があっても問題ありません。
そして冬用のウェアを脱いだときの感覚はまさに界王拳そのもの!
そんな感覚を楽しむためにも、春を心待ちに寒さニマケズ強風ニモマケズ、冬場の走り込みをするということです。
ということで今回は冬は全然進まない、、、 気温と速度の関係、気温もそうですし、ウェアの違いもその要因であると考えております。そんなお話でした。
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※当日の受付は18:00までとさせていただきます。
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(整備中、接客中等 電話を受けれない場合は番号通知にておかけいただければ折り返しお電話をさせていただきます。)
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この時期毎年感じることがあります。
常々冬場の走り込みは暖かくなった時、特に冬用のウェアから夏用のウェアに変わったタイミングで一気に戦闘力が上がったように感じる、まさにマリオのスター状態!ということは、もう何年にも渡ってなんかも味わっていることです。
確かに冬場の走り込みはベースの強化に最適というのは超有名なお話ですが、この体が感じる軽さはただただレベルが上がっただけではないぐらいの差を感じます。
というのも数値で見ればその差は一目瞭然、各種平地での区間記録を見てみてると20℃前後の日がもっとも速い記録が残っていることが多いです。逆に冬場はパワーも速度も、そして肝心要のタイムも伸び悩むことが多いです。
こればかりは間違いありません。
ではなぜでしょうか。。。
ということで、今回は冬は全然進まない、、、 気温と速度の関係、そんなお話です。
春夏秋冬、実際に同じコースを同じウェアを着て同じようなパワーで走ったデータを取ってみてもばらつきが大きいです。。。
というのも風向きは天気予報のように、例えば北西4mとか北北東3mという指標はありますが、実際に外を走ればばらつきがものすごく出ます。
また体調的なお話でも~10%程度のばらつきなど平気で出てきます。
風の強い日は速度ではなくパワーで管理。ということを聞いたことがないわけではありませんが、実際は強風の日はパワーの数値以上に疲労感を感じたり、パワーが出にくく疲れやすく感じることは多々あります。これは間違いありません。
となると統計的なお話ですが、分母を増やしまくればそれなりに精度を上げることはできますが、個人単位では何年もかかってしまいます。もっと走れよって言うお話も・・・orz
ということで今回も例のごとくワタクシの主観!誠に恐縮ですがいつものように主観的なお話デス。。。
▶比較対象
寒い冬の時期、具体的には気温が一桁(6℃前後)ぐらいで、冬用ウェアを着用している時期です。
冬用のウェアは、
・防風ビブ
・防風ジャケット
・防風グローブ
・厚手のシューズカバー
(そういえばすべてシマノ製品でした。)
この装備に顔もカバーで覆い、肌の露出がほぼない状態です。
この寒い時期が終わり、15℃を超えてくる日が続くようになると一気に軽装になり、ロングのインナーは使いますが、
・ロングインナー+夏用ロードワンピース
とぜんぜん装備が変わります。
でこの差を比べてみます。
特に今年は寒暖の差が激しいの比較がしやすかったです。
▶実際に体感は?
どうなのかと、結論から書くと、、、
ぜんぜん違います。
確実に違います。
なぜにそんなに違うのかを考えます。
①空気抵抗
加速、速度の維持、そして速度の落ち方、全てにおいて明らかに違います。
基本による空気抵抗の差的なお話では、20℃気温が違うと6%ぐらい増減するというお話もあるようです。難しいお話は専門外で、真偽は不明ですが。。。
これだけではありません。
ウェアの違いによる空気抵抗も馬鹿にできません。
夏場でもその違いを体感することができます。
夏用の通常のセパレートのウェアからいわゆるかなりタイトフィットのワンピースタイプに変えると速度の”のり”が違うことがわかります。特に違いを感じるのは下りです。
下りでの減速が少なく、その差はしっかりと体感することができるぐらいのものです。
これが冬用のウェア(ジャケット)との比較となるともうその差は歴然です。
平地を走っていても、下っても、常にその差を感じることができますし、特に感じるのは風の強い日です。
冬用のジャケットで爆風の中を走ると本当にびっくりするぐらい進まないですしものすごいロスが大きいと感じます。印旛沼周辺は遮るものが無いせいか風の影響が強く、常時250W以上出して15km/hとか冬の風物詩というか苦行です。(笑)
これを味わった後普通に強風の日に同じようなコースをピッタリとした夏用ウェアで走ると、その差は歴然、羽が生えたように体が軽く、風に踏み負けません。
空気抵抗に関しては全面投影面積という言葉がよく使われますが、これだけではないと考えます。
冬用のウェアは前述のように風の強い日のロスを特に大きく感じるのも、向かい風だけでなく強烈な横風や瞬間的な追い風、刻一刻と変わる自然状況によっても、風の影響を大きく上受けパワーロスが大きく感じるというもの、実際に走ってみるとよくわかります。
追い風も一定のレベルを超えてしまうと危なくて踏んでいけなくなるということもあります。
冬用のウェアで冬の重たい空気の中を走ることはある意味負荷装置のような感じで、夏冬ウェアの違いによる空気抵抗の差は予想以上にはっきりと感じることができます。
②冬用ウェア抵抗
最近の冬ウェアはものすごく優秀で今年MAXの気温は-2℃でしたが、それでも凍えることがなく走ることができました。防寒対策として素晴らしい製品です。
しかし防寒性能を高くすると逆に落ちてくるもの、それが布地の柔軟性です。
布地の厚みであったり防風性をもたせるために柔軟性が落ちてしまう傾向にあります。結果筋肉の動きを制限しなめらかな関節の動きの阻害になる印象があります。
冬場に関節系の痛みのトラブルが多いのも、もちろん気温的な要因もあるかと思いますが、このウェアの硬さというものも一つの要因としてあるのではないかと感じております。
この防寒のためにある程度厚みのある冬用のウェアよりも、薄手で極めて動きやすい夏用のウェアのほうが遥かにパワーをあげやすいと感じます。
極めて動きやすく、脚も回しやすいですし、パワーを上げる動きもなめらかにいきます。
数値的には230Wぐらいと250Wぐらいの差です。
これは実際には低温による筋肉の動きの制限や前述の気温の影響等もあり、ウェアだけではないとは思いますが、実際に冬用の硬いウェアを脱ぐことで20Wぐらいは強めに出てくる印象です。
このようなことからも、冬用のウェアと夏用のウェアの差は空気抵抗だけということではなさそうです。

③その他
タイヤの転がり抵抗もタイヤの温度が下がると転がり抵抗が上がるということもあるようです。
グリスやオイルも寒いと硬くなる傾向にあります。
これらの差を総まとめで考えます。
ワタクシの経験上のお話です。
冬と夏の時期の差はというと、、、
フレームを変えるよりも、ホイールを変えるよりも確実に明確な差を感じるこということです。
というはワタクシ自身が寒さに弱すぎるということもあるのかもしれませんが、それでも真冬の気温、1℃で真冬のウェアを着た自分に、20℃夏ウェアを着た自分は絶対に負けないと思います。
強度が違うのでログをずらっと並べても仕方がないので省略いたしますが、ワタクシの場合タイムで見ると~7%ぐらいの差が出るようです。
例えばタイムで見ても5%も速くなれるフレームはそうそうないと思います。
その差は速度だけではなく、出力も10~20Wぐらいの差が出てきます。
(10Wのパワーアップがどれだけ大変なことか、、、)
そう、冬場のTTは遅いってことみたいです。。。(笑)
▶まとめ
だからといって冬場に寒い思いをして夏用ウェアで走ることはできませんし、しようとも思いません。
冬場は遅くなる、重くなると理解をしてある意味、負荷装置とでも考えればいいのではないかと。。。いいんですヨ、練習は負荷があっても問題ありません。
そして冬用のウェアを脱いだときの感覚はまさに界王拳そのもの!
そんな感覚を楽しむためにも、春を心待ちに寒さニマケズ強風ニモマケズ、冬場の走り込みをするということです。
ということで今回は冬は全然進まない、、、 気温と速度の関係、気温もそうですし、ウェアの違いもその要因であると考えております。そんなお話でした。
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コメント
コメント一覧 (2)
何時も朝4:30前後に出発し、通過ポイントの時間が夏と冬とでは、
いくら頑張っても3分近く違うのです。<余りに遅いので距離は非公開!(笑>
服装、空気密度&風量、気温違いからの油関連の硬さ影響等など。
この辺が影響してなのかなと思っていました。
今回の投稿でやはり、そう言うことかと、納得しました。
これで鍛えられて夏場は速くなると思いきや、そうでも無いのが残念なところです。m(_ _)m
多分原因や要因はこれだけではないと思いますが、ざっくりと解説、というところでした。ほぼ空気抵抗絡みですが。
冬場のトレーニングが冬明けに与える影響としては、内容を吟味し”効果が出るようなトレーニングをしてくこと”、で結果を出していけると考えております。
冬明けが待ち遠しいです。。。