FELT AR をDi2の載せ替え作業

久しぶりの整備ネタです。
是非とも記事にということでしたので、ご紹介をさせていただこうと思います。

ということで今回はFELT AR をDi2換装する、そんなお話です。

※途中から写真を忘れてしまいしたので最後のほうの画像が少なめで。。。m(_ _)m



FELTのAR、いわゆるエアロロードです。
構造的には通常のエアロロードですが、
・リアブレーキがBB後方
・リアブレーキがトップチューブからフレーム内に、
・リアのシフトケーブルはチェーンステー後方から、
という3点が特徴的なところでしょうか。
IMAG1674

この3番目、リアのシフトケーブルがチェーンステーの後方からチロッとしか出ない構造は新型のRDと相性があまり良くありません。後輪のつけ外しの際にリアアウターにダメージが行く場合があります。
Di2化は非常に良い選択だと思われます。

ということで早速作業へ。

バラすのは30分もあれば十分でしょう。
IMAG1679
さっぱりとしたフレームです。
ARはBBを外さなくてもDi2内装が可能なフレームでした。こちらはねじ切りですが、特に圧入タイプだと外さずに内装作業が可能な設計はとてもいいことです。

IMAG1678

外したコンポーネント達です。

今回はハンドルも交換のご希望でしたので、まずはハンドル周りの配線からやっけます。

IMAG1716

Vibeエアロはすっかり慣れたもので。
どうやって通すのかと言うと、そのままエレクトリックケーブルを突っ込んで通します。
そこはPRO製品、意外と通りにくくないというか、、、完全に慣れました(笑)

ジャンクションAはバーエンドタイプのEW-RS910ですので、EW-JC130という特殊は三叉エレクトリックケーブルを使用します。
ステムは通常のもの、そしてリアブレーキのラインがありますのでとりあえずハンドルからはベーシックな外装仕様で組みました。

IMAG1718

まだ少々ごちゃごちゃ感がありますが。これを綺麗にまとめていきます。

IMAG1721
ARでDi2の場合はダウンチューブ左右に配置されたシフトケーブルの入り口は両方使わずに、リアブレーキの入り口(ステム後部)からエレクトリックケーブルも合わせてフレーム内に入るようになります。明らかにこの方がすっきりしますので、良いと思います。

ステム内装の場合は専用ステムを用いればEW-EU111無線ユニットを内装できなくはないのですが(メーカー非推奨方法)、今回は輪行もされるということで、通常通り外装で組みます。
輪行などをされる場合はボタンを不意に押してしまうことを考えるとやはりプチッと抜いておくほうが誤ってボタンを押し続けたり、連打になってしまったり、、、そんなことから起こる予期せぬトラブル防止になると思います。
使い方に合わせた組み方、これが何よりだと思います。

エレクトリックケーブルの内装を終えたら、各パーツを組み付けていきます。

バッテリーはシートポストです。
IMAG1681

純正の状態でバッテリーを釣り下げるものがあるのですが、なんかちょっと頼りない感じでカタ付きます。バッテリーに補強をして外れにくくして収めました。

BB下のジャンクションBでまとめて、すべてをつないだら内装前に肝心要の動作確認です。

・・
・・・
シーーーーーーーーン(・・)、、、

まぁないことではありません。
そんなときはまずジャンクションAに充電ケーブルを突き刺します。

その時のジャンクションAが光るかどうかで第一の判断をします。
今回は光りませんでしたので、バッテリーが怪しいです。
でバッテリーを確認すると、、、コネクターがスポッと(笑)
コネクターが奥まで刺さっていなかったようです。

コネクターをしっかりとパチっとはめて再チャレンジです。

・・
・・・
シーーーーーーーーン(・・)、、、

でなんで動かん!という話ですが、そんなときはやっぱりバッテリーです。
今度は充電ケーブルを接続するとちゃんとジャンクションAが光ります。
ということで、、、左側のレバーを操作します。
でジャンクションAを見ると赤赤と光っております。
ということでバッテリー切れです(笑)

こんなことも通常国内で購入すればそんなに古いものでもない限り、バッテリーが空の状態もあまりないのですが、珍しく空っぽのDN-BT110でした。

ただただ組み付け時に動かない極めて単純な動作不良も様々な原因があるものです。
今回はどちらも初級編ぐらいのトラブルでした。

バッテリーは空だと調整はできませんので、しばしそのまま、
充電しつつ、ジャンクションBを内装してしまいましょう。

IMAG1719

BB下のカバーもちゃんと水抜きの穴がいい位置に空いています。
これはとても良い設計だと思います。

決して多くはありませんが、中にはここのカバーがピッタリと、、、どうやって水がぬけるんだ!?というモデルもないわけではありません。

とここらへんから画像がなくなりますm(_ _)m

あとはチェーンを張って調整をすればほぼ終了です。
お返しの際にスプリンタースイッチの位置を調整してバーテープを巻けばOKです。

が!

お返しの際に気がついたのですが、このVIBEハンドルは下ハン部分が扁平しております。
WiggleのPrimavera?も同じように下ハンが薄っぺらくなっている構造です。
この扁平が丸くなるのがコントロールレバーのクランプ位置からです。ということは、、、スプリンタースイッチの位置調整幅が異常に少なく、ほとんど調整幅がありませんでした。。。

何かを得るためのギリギリの選択だったのでしょうか。。。

ともあれバーテープを巻いてお返しです。



そしてお返しの際は、Di2の取り扱いについてご説明をさせていただいております。
・充電に関して、
・シフトモード
・ギア位置の制御
・E-Tubeアプリ
・プロテクション等々
この辺はDi2の購入店であったり、完成車でもDi2の場合は説明があるかと思いますが、当店でも組み上げの際はお話をさせて頂いております。

Di2組み上げの際は、メーカー純正の小物パーツ類があるとより美しく仕上がります。
大体の場合ですが、フレームセットで購入の場合は付属でついてきます。
ケーブル引きの完成車で購入の場合はDi2用の小物は付属がない場合が多いです。
その際はフレーム・完成車の購入店舗にてお取り寄せが可能なはずです。

実際には機械式→Di2への変更時はメーカー専用の小物パーツ類がなくても組めます。 ※逆にDi2→機械式は無理な場合が多いです。
そして機械式の場合はないと組めないことがありますが、Di2であれば小物無しでとりあえず組んで、あとからペチッと足りない小物類だけつけることも可能です。そのへんもDi2のメリットでもあります。

Di2の組み付け作業、お見積り等ページ下段よりお気軽にお問い合わせ下さい。

ということで今回はFELT AR をDi2の載せ替え作業、そんなお話でした。




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