カーボン製サドルレールの落とし穴 購入前の注意点

最近の傾向としてエアロダイナミクス効果を狙った専用シートポストが増えております。
ちなみにワタクシのバイクだと、BHnoG7 PROがセミISPタイプで専用のシートポストを使用しているモデルでした。
主には軽量化の目的で、G7 PROの時代からカーボンレールのサドルを使用しておりました。

しかしです。

そこには注意点があります。
ということで今回はカーボンサドルの落とし穴 購入前の注意点、そんなお話です。



▶結論
まずは結論からのお話になります。

”シートポストのヤグラはカーボンレール対応のものでないと取り付けができない。”

ということです。
・・・ということなんです。

実は意外と盲点になりがちなところです。
くれぐれもご注意下さい。

▶サドルのカーボンレールの形状
こちらSella san marcoのカーボンレールモデルです。
IMAG1667

通常の金属レールとちょっと違いがあります。
よく見てみると、、、

IMAG0226
カーボン製のサドルレールのクランプ部は真円では有りません。
正確に言うとカーボン製のサドルレールは真円形状でないものが多いです。

こちらのマルコのショートフィットも真円ではなくて、7×9mmの楕円形状です。

ちなみに通常金属のサドルレールは通常7×7mmのものがほとんどです。
キャプチャ

PROのサドルのラインナップを見ても、金属製のサドルレールは7×7mm、カーボン製のサドルレールは7×9mmとなっております。
(モデルによっては7×10mmというものもあるとか。)

▶カーボンサドルレール非対応のシートポスト
主に2つの種類があります。
①物理的にクランプできない構造
主に多いのはPRO製のシートポストのようにサイドから締め付ける構造のシートポストです。
(もちろんすべてが、というわけでは有りません。)
キャプチャ2

これは説明に書いてあるとおり使用することが出るものとできないものにはっきりと分かれます。
というのも、、、

rect1283
レールの溝が切られており左右から締め付ける構造のヤグラです。
こう言った構造の場合、ヤグラの構造上、明らかに真円でないとクランプ部に入れることができませんので取り付けられません。
PC076954
※非対応のLTシートポストヤグラ部です。

ヤグラのポーツでカーボン用のものがある場合は、
rect12283
楕円サドルレール対応品はこのように一部を交換することで対応できるものです。

②ヤグラが鋭いもの
これはカーボンレールのサドル側の説明書に記載がありました。
(製品によって違いはあるかと思います。)
InkedPA016629_LI

サドルレールのクランプ部のパーツが狭いものです。
(上のヤグラは下方のクランプがサドルレールとの接点が極端に狭いタイプです。)
できるだけクランプするポイントが広いものが推奨されております。

Inkedキャプチャ3_LI
こちらBHのカーボンレール対応のヤグラですが、レールとの接点はかなり広いです。

上の画像のようにヤグラとサドルレールの接点が極端に狭いものは、サドルメーカーへ使用可能かどううか確認をしたほうが良いかと思います。



▶まとめ
通常の金属レールのサドルが軽いものでも200g前後ですが、カーボンレールのモデルとなると150g前後と結構な軽量化ができます。サドルの軽量化は車体上部ということもあって効果は、、、わかりやすいとはいい難いですが、理論的に考えれば振りが軽くなったり有利に働くと考えられます。

しかしカーボンレールのモデルはほとんどが楕円形状をしております。
シートポストはヤグラの固定をサイドから締めるタイプのものは角度等の微調整がやりやすい反面、構造的に楕円に対応しづらい??ということもあり、楕円形状 非対応のものが意外と多くあります。
特にフレーム専用シートポストの場合は注意が必要です。(とは言っても純正品でカーボン対応品も存在する場合は少なくないです)

場合によってはカーボン製のサドルレールのサドルに交換をする場合は、シートポスト毎交換になる場合もあり得るということです。ご注意下さい。
ということで今回はカーボンサドルの落とし穴 購入前の注意点、そんなお話でした。


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