パリ~ルーベで使われたスペシャルバイク

パリルーベと言えばなんと言っても長い石畳区間、つまり超絶悪路が含まれるクラシックレースです。
またその過酷さは石畳だけでにとどまらず、雨が降ればぬかるんだ泥、晴れれば土埃で視界を奪われるだけではなくその後感染症になる選手までいつとか、、、まさに北の地獄です。

とても過酷なレースでですので、通常のロードレースとは少々違った特殊な装備や仕様を見ることができます。代表的な仕様はバーテープの2重巻き、そしてビッグチェーンリング(53-44T等)ですが、それだけではありません。

ということで今回はパリ~ルーベで使われたスペシャルバイク、その仕様を詳しく見てみようと思います。



▶R3 ディスク
R31

シートポストずり落ち防止に通常のクランプに加えて、シートポストに直接つけるクランプを装備しております。
R32

そしてスイッチは2種類。
R33

R34

2種類というかスプリンタースイッチではなくて、サテライトシフトスイッチ(SW-R9150)をフラット部中央付近と下ハン位置に取り付けています。
油圧のレバーでもジャンクションAを5ポートにすることで取付が可能です。

バーテープはステム付近まで2重巻き、これもパリルーベ用のマシンではよく見るものです。

▶DOGMA FS
FWS1

前後共にサスペンション機構が備わっています。
FS2

FS3

詳細はこちらに↓↓↓



▶SYNAPSE HI-MOD DISC
EF2
ヘッドチューブなっがい!

そのヘッドチューブの影響か、ヘッドセットのトップカバーはありません。
EF3

シートポストとフレームにはマーキングがしてあります。
EF-1

ローター径は前後共に140mmです。
EF4
なんでもマビックのニュートラルサービスのホイールが140mm?と言っているように聞こえます。

鬼のように硬い(取り外しにくい)ボトルケージということです。
EF5
振動でぶっ飛んでしまうこともありますので、ホールド力は重要ということです。
これも結構重要で、各チームボトルが飛ばないような工夫を行っているものが多々あります。

リアディレイラーはULTEGRAです。
EF6
クラッチ機構の搭載されたRXではなくて、普通のDi2のULTEGRAでおそらくGSかと思われます。


▶Domane SLR
Tr1
サテライトシフター・バーテープ二重巻きは王道です。

スラムの12速、フロントシングルです。
Tr2

前が52T
Tr3

後ろが10-26T
10-26

チェーンキャッチャー(?)というかシングル用になるとおもいますが、かなりガッツリとしたものです。
Tr4
おそらくK-Edge製 Cross Single XL chain catchersというものです。



▶まとめ
もちろんこれだけではなく、LOOKのペダルにバーテープを貼るのも、衝撃吸収やずれにくく外れにくくする目的もあり有名なカスタムです。。
とにかく過酷なレースに合わせたスペシャルセッティングが施されたマシンは特別な気がして好きです。
今年のレースはどうなってしまうのでしょうか。。。

ということで今回は【ほぼ画像】パリ~ルーベで使われたスペシャルバイク、そんなお話でした。

参考動画


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