ロードバイクのポジションを調整するときの5つのポイント

ロードバイクは体に合わせてポジションをかなり細かく調整できるようになっております。
専用のフィッターさんや、メーカー独自のフィッテイングサービスを行おうもよし、また自分で調整を行うこともものすごく時間はかかり少々難しいですが、調整を行うことは悪いことでは無いと考えております。

ロードバイクは乗れば乗るだけ体も変わってきますし、乗り方も変化してきます。体側が変わってくるのであれば、機材側もより良い方向を目指して各種、調整が可能な箇所は都度調整をしていっても良いのではないかと考えております。

ということで今回はロードバイクのポジションを調整するときの5つのポイント、そんなお話です。

※今回はどうやってポジションを出すのか?というお話では有りません。m(_ _)m



▶調整が可能なパーツ類

まずは本題に入る前にこちらです。
ロードバイクで調整が可能なパーツ類はというと、
・サドル位置(前後、角度、高さ)
・クリート位置
・ハンドル位置とブラケット位置
それ以外ではパーツを交換すれば長さが変わるもの、ステム、クランク、ハンドル等究極はフレームまでありますが、今回はパーツを交換しなくても調整できるもののお話です。

サドルだけでも、前後、角度、高さ、これだけある意味三次元的な調整が可能です。

これらを自分の乗り方に合わせて、少しづつ調整をしてよりよい状態に近づけていくのがポジション調整です。

※ここでのより良い状態というもの、いわゆるゴール的なものはたくさんあります。
レースで勝つためのポジション、レースと一言でいってもヒルクライム、クリテ等でも変わってきますし、レース以外ではサイクリングを快適に行うためのものから、体の不具合が出にくいポジション等様々なものです。

▶ポジションを調整するときの5つのポイント

①元に戻せるように現状をマーキングする(確認)
ポジション調整はすべてがうまくいくとは限りません。
例えばサドル高一つとってもそうです。高いほうがパワーが出やすいと思われがちですが、一概にその限りでは有りません。高ければいいものでは有りませんし、低すぎてもいいものでも有りません。
自分に合った適正な高さが良い高さです。

でさぁ調整しようと思った時、サッとクランプを緩めてざっくりと、、、
あっ、どのくらい上げたか(下げたか)わからない。。。戻したくても戻せなくて、なんか気持ち悪さが。。。(((;;;゚ω゚)))ヤッテモータ…
ということでは困ってしまいます。

ということでポジションを調整する際はメジャーで数値を測るのも良いですが、もっとシンプルにマーキングをしておくと調整幅を見失いづらいです。
例えばですが、サドルの高さの調整です。
DSC_0664
このようにシートポストにメモリがあればこれを参考にしてもいいと思いますが、もっと単純な方法です。

サドル高を上げる時は現在の位置にマスキングテープ等を巻き付ければどのぐらい上げたのか一目瞭然です。
元に戻したくなってもすぐに戻せます。
DSC_0665

逆に下げる時は、下げたい幅を測っておいてテープまで下げる、というように行うと下げ過ぎたり、元々の高さを忘れたり、見失ったりしづらいです。
DSC_0667

シューズなどはもっと簡単です。
DSC_0668
油性マジックでマーキングです。
足の裏なんでほとんど見えませんし、気になるようであればパーツクリーナーでちょちょいと消せました。(もしも消したい場合は目立た無いところで試してから行って下さい。ソール素材によっては消しづらいものもあるかもしれません。)

ということで1つ目はポジションを元に戻せるようにマーキング(確認)をしておく、ということです。


極端なポジションは避ける
昨今ネット等でロードバイクを購入する方も増えてきたと思いますが、最初だけはポジション出しをショップで見てもらうと良いと思います。専門のショップで見てもらえばそこまで明後日の方向へとっちらかったポジションということはないからです。

その上でポジションは基本的には特別な事情がない限り、ブラケットやハンドル位置、サドル位置等でもあまりにも極端な調整は避けるべきです。
ハンドルが異常なぐらい上がったり下がったり、ブラケットが明らかに変な方向を向いていたり、というのも思わぬトラブルが発生することもあります。
プロの機材紹介などで紹介されるのは、普通じゃないかなり特殊なバイクが取り上げられることが多々ありますが、多くの選手はレースであればレース用のスタンダードを守った基本的なポジション作りをしています。
速く走るため、安全に走るため、そして機材をうまく使えるために確立されたものがいわゆるスタンダードです。

IMAG1228
※ポジション作りに悩んだ際は、バイクを眺めてみるのも良いと思います。


③一気に大幅な変更は極力避ける
明らかに変な場合を除き、一気に大幅なポジション変更はおすすめできません。
良くも悪くも現状のポジションに体は慣れているというところがあります。その状態でいきなり大幅に変えてしまうと、体がびっくりしたり、場合によっては不具合が出やすいことにも繋がります。
不具合とはいつも以上の激しい疲労感や場合によっては痛みとして現れることがあります。

できるだけ不具合を避けるためにも、例えばハドルを少し下げたいということであれば、まずはスペーサー1枚5~10mm程度、その状態で2週間ぐらい使ってみて慣れてきた頃に、もう1枚5mm、というように徐々に変えていくほうが体へ負担が少ないです。

どうせ変えるなら一気に、という場合もありますが、下げることがマイナスに働いてしまった場合、下げ幅が大きいほうが体への負担が大きいです。

④一気に複数の箇所をいじらない
ポジション調整は複合的に行うこともありますが、自分で行う場合は一箇所づつ行うのが良いと思います。
というのも良い方向に転がれば何も問題が有りませんが、あまり良くなかったときです。

あまり良くない結果になった場合、複数の場所を一気にいじってしまうと何がよくないのか、わかりづらくなってしまいます。
結局どこが悪いのかわからずに一個ずつ調整することになったりする場合、多々あります。
ですのでまずは一箇所で乗ってみる、そして大丈夫そうなら次、と段階を踏んで行うことは手間がかかるかもしれませんが、場合によっては最短の道のりになる場合もあります。

焦りすぎない、ということです。


⑤結果をすぐに求めない
ポジションを調整、変更してからしばらくは違和感があるかもしれません。
余程のことが無い限り、今まで慣れ親しんできた期間が長ければ長いほど、ポジションが変わったことによりバッチリ決まった、ということは少ないかもしれません。
特に違和感や痛みがあってポジションを変更した場合、それが軽減されれば結果としてはわかりやすいと思います。
もう一目瞭然、パッと乗って全然だめだったらすぐにもとに戻したり、更に調整が必要になることが明確ですが、モヤッとしている場合はもう少しそのポジションに慣れるまで乗り込む必要がある場合もあります。

つまり結果的に新しいポジションのほうが良いと思える、良い結果が出るまでにある程度時間がかかることもあるということです。

短い距離の場合、そして長い距離、走るコースによっても様々な異なった反応が返ってくることもあります。

ですので、ポジション調整をしたあとは、いきなりロングライドに行くのではなくて、必ず短めの距離、時間から確認をしてその後ロング等へ行くのが良いと思います。
やはりポジションが変わることで、体への負担に変化が起こることも考えられますし、ポジションが合わない状態でのロングとか拷問でしか有りません。

ですのでポジションを調整するのは例えばレース前とか、200kmロングの前に調整、とかは避けるべきだと思います。



▶まとめ
ポジション調整を調整する上で体に合わせた調整をするということはとても大切なことですが、それと同様に大切なことがあります。
それはロードバイクの正しい乗り方を確認するということです。例えば過度のがに股で乗らないとか、ハンドルにガッツリ乗っからない等、でこれらはとても大切なことです。変な乗り方に合わせてポジションを調整は良いことでは有りません。
正しい乗り方は安全のためにもなりますし、速く走れることにも繋がります。

その上でニーズに合わせた、、また体の変化に合わせたポジション調整は更に良い結果がでると思います。

ということで今回はロードバイクのポジションを調整するときの5つのポイント、そんなお話でした。



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