ハンドルをまっすぐに、ブラケットの高さをビシッ!と揃える調整方法
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例えばです。
ステムを交換した、ハンドルの高さや、ポジションを少しいじって、、、
そんなときのお話です。

まっすぐに合わせたはずなのに乗ってみると曲がっている気がする。。。
右目で見ると真っ直ぐなのに、左目で見ると曲がって、、、
前方見ると真っ直ぐなのに、上から見ると曲がっているように見えないことのなくて、、、
ラビリンスにハマるのは料理の最後の味付けだけのお話ではないようです。

曲がっているものは気持ちがよくありません。
ということで今回は道具を使って、ハンドルをまっすぐに、ブラケット(コントロールレバー)の高さをビシッ!と揃える調整方法、のご紹介です。



▶ハンドル(ステム)を真っ直ぐに合わせる方法
使うのは真っ直ぐな棒です。
100均のでも真っ直ぐであればよいのですが、おすすめはプラスチック製の長めの定規です。
ハンドル幅が420ぐらいがスタンダードなので、500mmぐらい長さはあったほうが良いと思います。
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ガチ系の差し金は確実に真っ直ぐで精度も良いのですが、今回は適しません。
というのもフレームに直接当てますので、金属製品ではフレームが傷ついてしまう可能性がありますので(硬すぎない)プラスチック製が良いです。

まずは下準備です。
左右のステムクランプを緩めます。
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注)1本締めのモデルもあります

これでステムが動くようになればOKですが、ステムが動かない場合は、トップキャップを少しだけ緩めます。
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※これでステムが動かない場合、トップキャップを締め付け過ぎている場合がありますので要注意です。

下準備はこれでOKです。
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このように当てて、、、では有りません。

ホイールを外します。
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硬すぎる地面に直接置かないようにしてください。
エンドに傷がつかないぐらいのところで優しく置きます。

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で用意した定規を優しくフォークエンド2点に当てます。

ハンドルバー越しに、視線をずらし上から定規を見ます。
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※ハンドルバー後方で合わせている状態です。

ハンドルバーとステムは確実に直角に付きますので、ハンドルバーと定規が平行にそろうように視線をずらしながら調整します。

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※ハンドルバー前方で合わせてあります。

後方でも前方でもどちらでも良いので視線を変えながらフォークエンドに合わせた定規と平行に合うようにステムを動かし調整します。

真っ直ぐになったら締めます
緩めたのとは逆の手順です。
まずはトップキャップを締めます。
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教科書的にはボルトを締めていき固くなってから90°、とか言う場合もありますが、こればかりは感覚です。ステムを締めた後、ガタがなく、且つスムーズにヘッドが動く硬さです。
※トップキャップの締め込み過ぎの事例は少なく有りません。不明な場合はプロショップへお持ち込みください。

トップキャップで程よく与圧をかけてから、ステムのクランプボルトを交互に、均等に締め込んでいき、規定のトルク値で管理します。

これでまっすぐになります。

ホイールを外すのがめんどくさい場合は、、、
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こんな感じでもできます。
スポークがじゃまにならない位置で止めるのがコツですが、スポーキングによっては無理なものもあると思います。

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やはりハンドルバー越しに見て左右均一になるように調整します。


▶ブラケットの左右の高さをあわせる
下準備はブラケット固定クランプの確認です。
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現行型はほぼ、ブラケットカバーをめくったこの位置です。
通常のL字の六角は使いづらいので、ハンドル型の六角が使いやすく良いです、

これも似たような感じです。
ブラケットのどこでも良いので2点、ずれにくく確実に同じ位置に定規を当てます。

定規越しにハンドルバーを見ます。
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ハンドルバー上面で合わせたり、

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ハンドルバーの下方で合わせたりします。

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ブラケット上部でも左右同じ位置に乗せれば確認は可能です。

バーテープが巻いてあっても多少であれば上下左右にブラケット位置を変えられます。
大きく変えなければいけない場合は、バーテープの巻き直しが必要な場合もあります。



▶まとめ
このような箇所の調整方法はいろいろな方法があり、もちろん今回ご紹介をさせていただきました方法だけということでは有りません。
今回はその中でも比較的簡単に、そして正確に調整ができる方法のご紹介でした。

そしてハンドルを真っ直ぐにしてもなんか気持ちが悪い、、、そんな場合は実はハンドルはまっすぐでもサイコンやライトのマウントが曲がっている、そんな場合もあります。
一つが気になりだすと、次々に気になってしまいますが、もう全部をビシッと合わせたときは気持ちがいいものです。

ということで今回はハンドルをまっすぐに、ブラケットの高さをビシッ!と揃える調整方法、そんなお話でした。


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