ロードバイクのホイールを前輪だけ交換してみた、、、その結果は!?

前回までのお話はこちらから。
前回のお話の通り、不慮の事故により急遽リアホイールがご臨終となってしまいました。
しかしたとえホイールは壊れようとも、ワタクシには借り物のWISHBONEのHeliumがあるではないか!そして寝ていようとも、自転車に乗ろうとも、今日という日は24時間しか有りません。誰しもに平等に与えられるおもの、それが時間です。
時間を無駄にしないためにも、ホイールがぶっ壊れても、自転車に乗りましょうゾ!
ということで今回のお話です、ロードバイクのホイールを前輪だけ交換してみた、、、その結果は!?そんなお話です。
今回の条件です。
完全に前のホイールのみ、HeliumからVentousに交換です。
タイヤも外したものを使いましたので同じ、空気圧も揃えてあります。
ですので単純にホイールの違いを体感できるはずです。
注)ただしです。
Heliumちゃん、少々ご年配なようですが、、、お借りしているもので、どのぐらいの走行距離で、どのように使われてきたものかは不明です。スポークテンションはある程度落ちて、ハブはちょっとゴリゴリ、ということはご了承ください。(Heliumはインナーニップル式でリムテを除去しないと調整ができませんでしたので、、、)
実戦投入となったのは、ぶらり千葉と言う名のトレーニングライドです。
”ぶらり”というのは、目的地や行き先が明確ではなくあてもなく、思いつきで途中下車するなどしてその土地その土地の風情を楽しむ旅行などを指すということだそうです。。(途中下車をすることなど決して許されず、風情を楽し余裕などあるはずもなく。。。)後半は諸事情によりカットさせていただきました(笑)
ローディあるあるデス。
ということで基本的には強度高め、良いデビュー戦です。
インプレは後ほどにしておいて、
ロードバイクのホイールを前輪だけ交換してみた、、、その結果は!?ということですが、フロントホイールの仕事がよくわかりました。
フロントホイールの役割というか、お仕事例えばどのような事があるのでしょうか。
実際に体感する前はわかりませんでした。
あまり機会がありませんので、
で乗るまでは、フロントホイールは駆動輪では有りませんので、粗末に言えば転がるだけ(ブレ-キとコーナー以外では)。エアロダイナミクス的には車体の一番先に位置しますので、影響が少なからずあるはず。それ以外の仕事とかでは、、、重くなければいいや、ぐらいに少々蔑ろなイメージでした。
しかしこう言った貴重な機会、フロントホイールだけ変えることで、フロントホイールの仕事を明確に感じることができました。
▶エアロダイナミクス
これは乗る前のイメージとほぼほぼ同様でした。
実際にリム高はHeliumは35mm、Ventousは36mm、1mmの違いです。
またリム幅に関してはカタログ状は0.4mmの違いなのですが、実測値ではかなり違います。Heliumは大体27mm位、カタログ値に近いですが、Ventousは塗装の厚みなのかは不明ですが、かなり厚いです。ブレーキ面で約28mm、リムの一番厚いところで約28.5mmです。
つまりHeliumよりもVentousのほうが1mm程度太く厚いということです。
また数字的な違いだけではなく、リム設計の違いもあります。(あくまでも想像ですが、、、)

※カタログ上のリム設計です。
ですが、実際にはVentousのほうがU字がきついです。
イメージですがこんな感じです。

どちらも最近流行りのU字シェイプです
スポークは両者ともにCX-Ray、Ventousが18、Heliumが20です。Heliumはインナーニップル式です。
またタイヤとの組合わせも無視できません。実際に組み付けられたタイヤとホイールの幅の差(いわゆる105%ルール:実際にはIRCのS-Lightで約109%)が関係しているのか、どうかは不明です。リム内幅も外幅もVentousのほうが広いです。
以上のことを踏まえても、実際に乗ってみた個人的な感想とすると、めちゃくちゃ大きな差では有りませんが、Ventousの形状ほうが空力的には”強い”と感じました。(縦ではなく横、ヨー角が開いたときの反応。”速い”ではなく、”強い”がミソ)
しかしこの感じたところは、最新のDT Swissの(エアロダイナミクスはSwiss Side??)ホイール理論とは少々違います。

https://cyclingtips.com/2020/08/dt-swiss-2021-arc-1100-and-1400-dicut-wheel-review/より
1.Vシェイプ(古いリム形状)
2.Uシェイプ(ちょっと昔)
3.U/Vシェイプ(最新)
DT Swissの最新のリム設計が3.です。
がこれも賛否があると思います。
というのも、、、

https://www.mamilian.bike/news/2020/06/roval-rapide-clx-slips-betweenより
スペシャのRapide CLX、ホイールです。
フロントのほうがかなり太いU字シェイプ(35mm幅)、リアがU/Vシェイプ(30mm幅)のような形状です。
フロントの説明にはこのようにあります。
フロントに関しては横風のステアリングに及ぼす影響による、パワー損失は蔑ろにできません。それはSwiss side社も、そしてSPECIALIZEDも最新のホイールの説明文言に、フロントホイールの安定性を入れているということを踏まえても、重要視されているところかと思います。
フロントホイールのエアロ性能は、ヨー角15°ぐらいまでの効果だけではなく、実際に外を走ったときに起こり得る、横風、突風等に対しての反応の重要さが明らかになってきたということではないかと思います。
実際に風が強い日にパワーが出にくい、と言うのもパワーメーターを使うことで比較的簡単に感じることができるからです。
しかしこのエアロダイナミクス的なお話は、単純に形状だけではなく、乗り方、フォーム、体重やペダリング等様々な要素が絡み合うことですので、ものすごく複雑です。
ということから最新技術を導入しているメーカー間でも答えに差が出ている、ということだと考えると良いかと思います。
結果的にはフロントホイールのエアロダイナミクス効果はかなり大きい、ということを感じました。
※まだ真冬の爆風の印旛沼周りとかは走っておりませんので完全な爆風横風の際は不明です。
ちなみに本当に爆風の日の印旛沼周り(CRでは有りません)ではボトルケージが”鳴く”という貴重な経験ができます(笑)
②硬さ(剛性)
タイヤはIRC S-Light、空気圧を全く同様6.6BARにしての乗りました。
これは乗り出してすぐに分かります。
Ventousは硬いです。
比較が(おそらく)何年も使われてきたHeliumなので確実に差はあるとは思いますが、それでもVentousはシャキシャキしているように感じました。(※新品のホイールと比べるのは酷です。)
タイヤの空気圧を同じに合わせているのに、硬さをしっかりと感じます。Heliumでは6.6BARまで入れていましたが、Ventousではもう少し空気圧を下げても良いかもしれません。
ホイールの硬さはフレームとの相性の問題もありますが、R3は踏んだ時は硬いですがオールラウンドっぽく気持ちよく動くので、嫌な感じはありません。
硬いと言えば単純に振動が伝わりやすく、手が痛い、というのが想像しやすいと思いますが、相違は有りません。剛性が高いホイールの難点は固いというところです。
それでもアルミリムに比べるとカーボンリムは良い動きをしてくれます。
が、それだけでは有りません。
肝心なのは、フロントホイールの硬さがどのように走りに影響するかということです。
硬いホイールは踏んだ瞬間の変形が少なく前に進むので反応がよく感じます。
硬さがありパリッと、シャキッと進む、というような感じです。
反応というお話は、要は踏んだ瞬間のフィーリングですが、これは各所の剛性だけではなくリム重量、スポーキング等でもかなり変わってくるのではないかと思います。
リム重量軽いほうが有利に思えますが、軽量化を進めるあまり剛性が落ちてしまうとどんなにスポークで引っ張ってもヨれる感じが出て進みずらく感じてしまいます。リム剛性のお話です。
踏んだ瞬間の反応は自転車を振ってもそうですし、シッティングでも感じることができます。
ダンシングでは引っ張るようなときはよくわかりませんが、踏んだ瞬間フレームからフロントホイールに伝わった力が逃げずに前に進んでいきます。剛性がある程度あれば、多少雑にペダルを踏みつけてもグイッと前に進みます。特に10倍以上のダンシングの際にはホイールの硬さの違いの反応というか特性的なものが、よくわかります。
これらのことからも、フロントがしっかりしている、ヨレないということは踏んだ瞬間の反応に直結していると感じます。
縦の硬さと横の硬さどちらもそうです。
とは言っても今回はあくまでもフロントの場合で、フロントは基本的に受け身的な反応です。
要は基本的にリアで発生したパワーがフロントホイールがなければ、フォークが地面に刺さってしまいます。当たり前です。
それを地面に刺さらずに前にすすめる、ということはフレーム、ヘッド、フォークからハブに伝わり、そのパワーをスポークがリムを引っ張ることで回転していきます。
硬ければ硬いほどリニアに伝わると思います。しかしそこはただ単純に硬ければよいのかと言うと、そういうわけではないはずです。
硬すぎるホイールは乗り心地的な影響だけではなく、リニアな反応があっても、コーナーリングやブレーキングの際に粘りがなく、とても危険な乗り物になってしまうような気がします。
ホイールはまっすぐパワーが伝わればいいだけではなく、ブレーキングやコーナーリング時、またねじれの力に対しても、硬さの中にもしなやかに動くこと、粘りの出し方等もホイールによっての味の付け方ではないかと思います。
ということで剛性はバランスが大切、だと考えております。
▶ベアリング
ベアリングです。

グリスの種類を変えてみたり、セラミックにしたり、、、ごく僅かな、微妙な差を感じたいところは山々です。
Heliumは少々ゴリゴリ感を感じながらですが、それでもよく回っていました。
比べておニューのVentousはというと、TOKENの得意なちょっと特殊なベアリングシステムTFTといいものを使用しております。しかし新品のベアリングはグリスの抵抗の影響等が大きく、新品よりもよりも”あたり”が出た頃のほうがよく回る印象はあります。
で双方の違いですが、、、
あまり良くわからない。
というのが正直なところでした。
というのも、全く同じホイールで多少ゴリ感のあるベアリング、新品のベアリングを比べたわけでは無いから、ということもあります。
乗って見ればゴリ感は減り、圧倒的な気持ちよさがあります。
しかしそれが速さに直結してくるかと言うと、いまいちよくわかりません。
少なくとも、ハブのベアリングがちょっと違うことよりも、空力的な影響を大きく感じ、差がよくわからなかった、というのが正直なところです。
もちろん空力+よく回るということのコラボレーションでもあり得るとは思います。
これは、リアは相当ゴリゴリしている状態なので、リアを変えるとより理解ができる、体感できると考えておりますが、それは後ほど。。。
▶ブレーキ
ちょっとブレーキシューの厚みが厚いです。

リムの外幅(ワイドリム)に加えて、この厚みのシューはなかなかにクリアランスが取りづらいです。
リアのBR-R8000のほうがクリアランスが取れますが、BR-R9100のほうがクリアランスが狭いです。
結果的にシューが減るまではクイックを開けた状態で、、、TOKENの純正シューは薄型もあるようなので、取り寄せております。
で肝心のブレーキ性能ですが、非常に良いです。
効きもよく、なにも不満がありません。
調整もじっくり煮詰めてとかは特にせずに、ブラックプリンス+Heliumの状態からシューを変えてクリアランスを調整しただけです。
かなりざっくりな交換ですが、かなり強いブレ-キングをしても今の所、鳴きは一切出ません。
ブラックプリンスよりも鳴きづらいです。
しかし強烈なブレーキングをすると少々焦げっぽい匂いがするのは、リムが新しいからなのか何なのかはわかりませんが、ちょっと焦ります。
それでもその後リムを触ってみても異常な位熱くなっているということは今の所ありませんので、しばし様子見です。
雨天はまだ未使用ですので、こちらもまだ未知数です。
▶まとめ
実際にフロントホイールだけ交換し、それ以外は全く同じ条件です。
Ventousのフロントホイールはどんなホイールだったのか、ということですが、一言でいうと”シャキシャキし、空力的に良いと思われるホイール”。でした。
重量的なお話でも前後で1400gを切ってくれば十分軽さを感じることができます。
モデル名の由来ですが、
ということです。
更にレースで使うか?と言われたら、もちろん問題なく使えます。
しかし今回は実際に2本を比べてみて、ということですが、タイムを見たらめちゃくちゃ違うのかと言われるとそこまで大きく変わることはありません。というかむしろほぼ変わらないと思います。
しかし重要なところは気持ち的な問題で。新しい機材は嬉しいですし、ノリと勢い!ガッツリ踏めばいつも以上の結果が出ることもあります。勝てると信じる力、デス。
あとはやはりエアロダイナミクスの与える影響の大きさ、デス。
できるだけピッタリとしたウェアを着て、エアロフォームの練習、これは大切だと思います。
ということで今回は、ロードバイクのホイールを前輪だけ交換してみた、、、その結果は!?というお話でしたが、まとめとしては、フロントホイールの働きがよくわかった。ということでした。
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〒262-0019
千葉県千葉市花見川区朝日ヶ丘1-21-2
※当日の受付は18:00までとさせていただきます。
作業は18:00以降も行います。
TEL:043-376-1121
(整備中、接客中等 電話を受けれない場合は番号通知にておかけいただければ折り返しお電話をさせていただきます。)
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※ご連絡をいただく際には
・お名前
・ご連絡先
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前回までのお話はこちらから。
前回のお話の通り、不慮の事故により急遽リアホイールがご臨終となってしまいました。
しかしたとえホイールは壊れようとも、ワタクシには借り物のWISHBONEのHeliumがあるではないか!そして寝ていようとも、自転車に乗ろうとも、今日という日は24時間しか有りません。誰しもに平等に与えられるおもの、それが時間です。
時間を無駄にしないためにも、ホイールがぶっ壊れても、自転車に乗りましょうゾ!
ということで今回のお話です、ロードバイクのホイールを前輪だけ交換してみた、、、その結果は!?そんなお話です。
今回の条件です。
完全に前のホイールのみ、HeliumからVentousに交換です。
タイヤも外したものを使いましたので同じ、空気圧も揃えてあります。
ですので単純にホイールの違いを体感できるはずです。
注)ただしです。
Heliumちゃん、少々ご年配なようですが、、、お借りしているもので、どのぐらいの走行距離で、どのように使われてきたものかは不明です。スポークテンションはある程度落ちて、ハブはちょっとゴリゴリ、ということはご了承ください。(Heliumはインナーニップル式でリムテを除去しないと調整ができませんでしたので、、、)
実戦投入となったのは、ぶらり千葉と言う名のトレーニングライドです。
”ぶらり”というのは、目的地や行き先が明確ではなくあてもなく、思いつきで
ローディあるあるデス。
ということで基本的には強度高め、良いデビュー戦です。
インプレは後ほどにしておいて、
ロードバイクのホイールを前輪だけ交換してみた、、、その結果は!?ということですが、フロントホイールの仕事がよくわかりました。
フロントホイールの役割というか、お仕事例えばどのような事があるのでしょうか。
実際に体感する前はわかりませんでした。
あまり機会がありませんので、
で乗るまでは、フロントホイールは駆動輪では有りませんので、粗末に言えば転がるだけ(ブレ-キとコーナー以外では)。エアロダイナミクス的には車体の一番先に位置しますので、影響が少なからずあるはず。それ以外の仕事とかでは、、、重くなければいいや、ぐらいに少々蔑ろなイメージでした。
しかしこう言った貴重な機会、フロントホイールだけ変えることで、フロントホイールの仕事を明確に感じることができました。
▶エアロダイナミクス
これは乗る前のイメージとほぼほぼ同様でした。
実際にリム高はHeliumは35mm、Ventousは36mm、1mmの違いです。
またリム幅に関してはカタログ状は0.4mmの違いなのですが、実測値ではかなり違います。Heliumは大体27mm位、カタログ値に近いですが、Ventousは塗装の厚みなのかは不明ですが、かなり厚いです。ブレーキ面で約28mm、リムの一番厚いところで約28.5mmです。
つまりHeliumよりもVentousのほうが1mm程度太く厚いということです。
また数字的な違いだけではなく、リム設計の違いもあります。(あくまでも想像ですが、、、)

※カタログ上のリム設計です。
ですが、実際にはVentousのほうがU字がきついです。
イメージですがこんな感じです。

どちらも最近流行りのU字シェイプです
スポークは両者ともにCX-Ray、Ventousが18、Heliumが20です。Heliumはインナーニップル式です。
またタイヤとの組合わせも無視できません。実際に組み付けられたタイヤとホイールの幅の差(いわゆる105%ルール:実際にはIRCのS-Lightで約109%)が関係しているのか、どうかは不明です。リム内幅も外幅もVentousのほうが広いです。
以上のことを踏まえても、実際に乗ってみた個人的な感想とすると、めちゃくちゃ大きな差では有りませんが、Ventousの形状ほうが空力的には”強い”と感じました。(縦ではなく横、ヨー角が開いたときの反応。”速い”ではなく、”強い”がミソ)
しかしこの感じたところは、最新のDT Swissの(エアロダイナミクスはSwiss Side??)ホイール理論とは少々違います。

https://cyclingtips.com/2020/08/dt-swiss-2021-arc-1100-and-1400-dicut-wheel-review/より
1.Vシェイプ(古いリム形状)
2.Uシェイプ(ちょっと昔)
3.U/Vシェイプ(最新)
DT Swissの最新のリム設計が3.です。
がこれも賛否があると思います。
というのも、、、

https://www.mamilian.bike/news/2020/06/roval-rapide-clx-slips-betweenより
スペシャのRapide CLX、ホイールです。
フロントのほうがかなり太いU字シェイプ(35mm幅)、リアがU/Vシェイプ(30mm幅)のような形状です。
フロントの説明にはこのようにあります。
訳:最適化された形状で、突風に対しての安定性が25%向上する見る限り説明どおりに最新のスペシャのホイールではフロントに関しては、フロント(ステアリング)の安定のための、Uシェイプを採用しております。
フロントに関しては横風のステアリングに及ぼす影響による、パワー損失は蔑ろにできません。それはSwiss side社も、そしてSPECIALIZEDも最新のホイールの説明文言に、フロントホイールの安定性を入れているということを踏まえても、重要視されているところかと思います。
フロントホイールのエアロ性能は、ヨー角15°ぐらいまでの効果だけではなく、実際に外を走ったときに起こり得る、横風、突風等に対しての反応の重要さが明らかになってきたということではないかと思います。
実際に風が強い日にパワーが出にくい、と言うのもパワーメーターを使うことで比較的簡単に感じることができるからです。
しかしこのエアロダイナミクス的なお話は、単純に形状だけではなく、乗り方、フォーム、体重やペダリング等様々な要素が絡み合うことですので、ものすごく複雑です。
ということから最新技術を導入しているメーカー間でも答えに差が出ている、ということだと考えると良いかと思います。
結果的にはフロントホイールのエアロダイナミクス効果はかなり大きい、ということを感じました。
※まだ真冬の爆風の印旛沼周りとかは走っておりませんので完全な爆風横風の際は不明です。
ちなみに本当に爆風の日の印旛沼周り(CRでは有りません)ではボトルケージが”鳴く”という貴重な経験ができます(笑)
②硬さ(剛性)
タイヤはIRC S-Light、空気圧を全く同様6.6BARにしての乗りました。
これは乗り出してすぐに分かります。
Ventousは硬いです。
比較が(おそらく)何年も使われてきたHeliumなので確実に差はあるとは思いますが、それでもVentousはシャキシャキしているように感じました。(※新品のホイールと比べるのは酷です。)
タイヤの空気圧を同じに合わせているのに、硬さをしっかりと感じます。Heliumでは6.6BARまで入れていましたが、Ventousではもう少し空気圧を下げても良いかもしれません。
ホイールの硬さはフレームとの相性の問題もありますが、R3は踏んだ時は硬いですがオールラウンドっぽく気持ちよく動くので、嫌な感じはありません。
硬いと言えば単純に振動が伝わりやすく、手が痛い、というのが想像しやすいと思いますが、相違は有りません。剛性が高いホイールの難点は固いというところです。
それでもアルミリムに比べるとカーボンリムは良い動きをしてくれます。
が、それだけでは有りません。
肝心なのは、フロントホイールの硬さがどのように走りに影響するかということです。
硬いホイールは踏んだ瞬間の変形が少なく前に進むので反応がよく感じます。
硬さがありパリッと、シャキッと進む、というような感じです。
反応というお話は、要は踏んだ瞬間のフィーリングですが、これは各所の剛性だけではなくリム重量、スポーキング等でもかなり変わってくるのではないかと思います。
リム重量軽いほうが有利に思えますが、軽量化を進めるあまり剛性が落ちてしまうとどんなにスポークで引っ張ってもヨれる感じが出て進みずらく感じてしまいます。リム剛性のお話です。
踏んだ瞬間の反応は自転車を振ってもそうですし、シッティングでも感じることができます。
ダンシングでは引っ張るようなときはよくわかりませんが、踏んだ瞬間フレームからフロントホイールに伝わった力が逃げずに前に進んでいきます。剛性がある程度あれば、多少雑にペダルを踏みつけてもグイッと前に進みます。特に10倍以上のダンシングの際にはホイールの硬さの違いの反応というか特性的なものが、よくわかります。
これらのことからも、フロントがしっかりしている、ヨレないということは踏んだ瞬間の反応に直結していると感じます。
縦の硬さと横の硬さどちらもそうです。
とは言っても今回はあくまでもフロントの場合で、フロントは基本的に受け身的な反応です。
要は基本的にリアで発生したパワーがフロントホイールがなければ、フォークが地面に刺さってしまいます。当たり前です。
それを地面に刺さらずに前にすすめる、ということはフレーム、ヘッド、フォークからハブに伝わり、そのパワーをスポークがリムを引っ張ることで回転していきます。
硬ければ硬いほどリニアに伝わると思います。しかしそこはただ単純に硬ければよいのかと言うと、そういうわけではないはずです。
硬すぎるホイールは乗り心地的な影響だけではなく、リニアな反応があっても、コーナーリングやブレーキングの際に粘りがなく、とても危険な乗り物になってしまうような気がします。
ホイールはまっすぐパワーが伝わればいいだけではなく、ブレーキングやコーナーリング時、またねじれの力に対しても、硬さの中にもしなやかに動くこと、粘りの出し方等もホイールによっての味の付け方ではないかと思います。
ということで剛性はバランスが大切、だと考えております。
▶ベアリング
ベアリングです。

グリスの種類を変えてみたり、セラミックにしたり、、、ごく僅かな、微妙な差を感じたいところは山々です。
Heliumは少々ゴリゴリ感を感じながらですが、それでもよく回っていました。
比べておニューのVentousはというと、TOKENの得意なちょっと特殊なベアリングシステムTFTといいものを使用しております。しかし新品のベアリングはグリスの抵抗の影響等が大きく、新品よりもよりも”あたり”が出た頃のほうがよく回る印象はあります。
で双方の違いですが、、、
あまり良くわからない。
というのが正直なところでした。
というのも、全く同じホイールで多少ゴリ感のあるベアリング、新品のベアリングを比べたわけでは無いから、ということもあります。
乗って見ればゴリ感は減り、圧倒的な気持ちよさがあります。
しかしそれが速さに直結してくるかと言うと、いまいちよくわかりません。
少なくとも、ハブのベアリングがちょっと違うことよりも、空力的な影響を大きく感じ、差がよくわからなかった、というのが正直なところです。
もちろん空力+よく回るということのコラボレーションでもあり得るとは思います。
これは、リアは相当ゴリゴリしている状態なので、リアを変えるとより理解ができる、体感できると考えておりますが、それは後ほど。。。
▶ブレーキ
ちょっとブレーキシューの厚みが厚いです。

リムの外幅(ワイドリム)に加えて、この厚みのシューはなかなかにクリアランスが取りづらいです。
リアのBR-R8000のほうがクリアランスが取れますが、BR-R9100のほうがクリアランスが狭いです。
結果的にシューが減るまではクイックを開けた状態で、、、TOKENの純正シューは薄型もあるようなので、取り寄せております。
で肝心のブレーキ性能ですが、非常に良いです。
効きもよく、なにも不満がありません。
調整もじっくり煮詰めてとかは特にせずに、ブラックプリンス+Heliumの状態からシューを変えてクリアランスを調整しただけです。
かなりざっくりな交換ですが、かなり強いブレ-キングをしても今の所、鳴きは一切出ません。
ブラックプリンスよりも鳴きづらいです。
しかし強烈なブレーキングをすると少々焦げっぽい匂いがするのは、リムが新しいからなのか何なのかはわかりませんが、ちょっと焦ります。
それでもその後リムを触ってみても異常な位熱くなっているということは今の所ありませんので、しばし様子見です。
雨天はまだ未使用ですので、こちらもまだ未知数です。
▶まとめ
実際にフロントホイールだけ交換し、それ以外は全く同じ条件です。
Ventousのフロントホイールはどんなホイールだったのか、ということですが、一言でいうと”シャキシャキし、空力的に良いと思われるホイール”。でした。
重量的なお話でも前後で1400gを切ってくれば十分軽さを感じることができます。
モデル名の由来ですが、
ツール・ド・フランスの最高難度山岳ステージとして有名なモン・ヴァントゥをモデル名の由来にもち、その名に違わずヒルクライムにおいて絶大な威力を発揮するレーシングホイールです。カタログより抜粋
ということです。
更にレースで使うか?と言われたら、もちろん問題なく使えます。
しかし今回は実際に2本を比べてみて、ということですが、タイムを見たらめちゃくちゃ違うのかと言われるとそこまで大きく変わることはありません。というかむしろほぼ変わらないと思います。
しかし重要なところは気持ち的な問題で。新しい機材は嬉しいですし、ノリと勢い!ガッツリ踏めばいつも以上の結果が出ることもあります。勝てると信じる力、デス。
あとはやはりエアロダイナミクスの与える影響の大きさ、デス。
できるだけピッタリとしたウェアを着て、エアロフォームの練習、これは大切だと思います。
ということで今回は、ロードバイクのホイールを前輪だけ交換してみた、、、その結果は!?というお話でしたが、まとめとしては、フロントホイールの働きがよくわかった。ということでした。
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また整備内容によっては、車体メーカー、モデル名、ホイール、コンポーネントなども合わせてご連絡をお願い致します。
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クライマーの方が必然的に行うことになるダウンヒルはどちらかと言えばフロントホイールの方が仕事量が大きそうですし、特にフロントの性能差を感じそうというイメージです。
当方が発注したKONAX PROは10日ほど経っても未だ英国内から旅立つ気配なく居座っております(こういう状況下ですし、仕方ないのですが...)。
いづれ到着した暁には必要に応じて調整をお願いすることも考えておりますので、その際にはよろしくお願いいたします。
ワタクシもフロント単体での交換ってあまり有りませんので、ココまではっきりと特性が違うことも面白かったですし、役割がしっかりと見えてきたので良い経験でした。
ではリアは?、、、という記事を後ほど作成させていただきます。
KONAXも良さそうです。リアをKONAXに、、、は実はかなり悩んでおりました。
こちらこそ、よろしくお願い致します。