ロードバイクのコンポーネントのグレードアップ、載せ替えの際の注意点
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ロードバイクのコンポーネントです。
ブレーキは上位グレードに変えると効き、コントロール性が良くなります。
コントロールレバーは操作性が上がったり、引きが軽くなり、ディレイラーやギア歯は変速性能が良くなります。

上位グレードのほうが何が良いのかというと、基本的にはですが、
重量:軽い
剛性:高い
精度:上がる
これらの傾向にあります。
音が違う、、、なんてよく言ったものです。

結構いいよ!少しよいよ!なんて聞いたものなら少しだけの違いを求めてグレードアップ、したくなるものです。それが世にも恐ろしい、ロードバイクの魔力です。
しかし逆に言えばパーツを自分似合わせて、好きなものに変えられる、というのもロードバイクの面白いところです。

ということで今回はロードバイクのコンポーネントのグレードアップ、載せ替えの際の注意点、そんなお話です。



▶基本的な金額
※すべて税抜き価格となります。
※価格は記事作成の2020年9月現在の価格となります。

機械式リムブレーキ R7000 R8000 R9100
コントロールレバー ¥23,450 ¥34,638 ¥54,226
フロントディレイラー ¥3,942 ¥5,147 ¥11,787 直付
リアディレイラー ¥5,335 ¥9,072 ¥22,747 SS
クランクセット ¥15,576 ¥27,333 ¥58,779 52/36T 170mm
ボトムブラケット ¥2,987 ¥2,987 ¥4,434 プレスフィット
チェーン ¥3,641 ¥4,758 ¥5,223
カセットスプロケット ¥5,101 ¥8,123 ¥26,567
ブレーキ ¥9,296 ¥14,629 ¥37,677
¥69,328 ¥106,687 ¥221,440
リムブレーキで機械式(ケーブル引きシフト)という、基本的なセットです。
DURA-ACE、高いです。というのもDURA-ACEというのは、勝つためのコンポーネント、1mmでも前に出るために使うコンポーネント、つまり価格よりも性能を重視したグレードです。

Di2リムブレーキ R7000 R8050 R9150
コントロールレバー ¥33,387 ¥67,522
フロントディレイラー ¥22,394 ¥40,362 直付
リアディレイラー ¥26,260 ¥65,235 SS
クランクセット ¥27,333 ¥58,779 52/36T 170mm
ボトムブラケット ¥2,987 ¥4,434 プレスフィット
チェーン ¥4,758 ¥5,223
カセットスプロケット ¥8,123 ¥26,567
ブレーキ ¥14,629 ¥37,677
その他のパーツ類 ¥57,000 ¥57,000
¥0 ¥196,871 ¥362,799
Di2(電動シフト)のセットになると、R7000(105グレード)の存在がなくなり、基本セットから3点変更+αになります。
コントロールレバー、フロントディレイラー、リアディレイラーが電動用になります。
またその他のパーツ類として、Di2特有のエレクトリックケーブル、ジャンクションA・B、バッテリー、充電器等が必要となります。(※最低限の内装セットのおおよその価格となります)
※およそ¥57,000ぐらいですが、フレームサイズや構成によって差が出ます。また各種スイッチ、無線ユニットなどを付ける場合、更にプラスとなります。

つまり11速で運用中の場合、単純に最低限の費用で機械式からDi2に変えたい場合(ULTEGRA)、黄色の部分が交換となりパーツ代としておよそ15万ぐらい(税込み)で交換が可能ということになります。(DURA-ACEの場合は約25万)

機械式シフト 油圧ディスクブレーキ R7000 R8000 R9100
コントロールレバー ¥43,498 ¥55,321 ¥75,184
フロントディレイラー ¥3,942 ¥5,147 ¥11,787 直付
リアディレイラー ¥5,335 ¥9,072 ¥22,747 SS
クランクセット ¥15,576 ¥27,333 ¥58,779 52/36T 170mm
ボトムブラケット ¥2,987 ¥2,987 ¥4,434 プレスフィット
チェーン ¥3,641 ¥4,758 ¥5,223
カセットスプロケット ¥5,101 ¥8,123 ¥26,567
ブレーキキャリパー ¥11,703 ¥13,515 ¥29,883
ブレーキローター ¥6,104 ¥10,318 ¥15,394 140×2
¥97,887 ¥136,574 ¥249,998
油圧ディスクブレーキになると、コントロールレバーが専用品となり、価格が跳ね上がります。(およそリムブレーキ用コントロールレバー+2万円位)
またブレーキはキャリパー本体だけではなく、ディスクローターも必要になります。
それ以外のディレイラーやギア等は共通となります。

Di2油圧ディスクブレーキ R7000 R8000 R9100
コントロールレバー ¥54,964 ¥88,314
フロントディレイラー ¥22,394 ¥40,362 直付
リアディレイラー ¥26,260 ¥65,235 SS
クランクセット ¥27,333 ¥58,779 52/36T 170mm
ボトムブラケット ¥2,987 ¥4,434 プレスフィット
チェーン ¥4,758 ¥5,223
カセットスプロケット ¥8,123 ¥26,567
ブレーキキャリパー ¥13,515 ¥29,883
ブレーキローター ¥10,318 ¥15,394 140×2
その他のパーツ類 ¥57,000 ¥57,000
¥0 ¥227,652 ¥391,191
電動のディスクブレーキです。
電動になるとやはり、3点、コントロールレバー、フロント・リアディレイラーが変わります。
前後ディレイラーは油圧でもリムでも電動であれば同じものです。コントロールレバーが油圧用で且つ、Di2用のコントロールレバーとなります。(つまりR9100シリーズのコントロールレバーは全部で4種類ということになります。ということからもシマノの本音は油圧だけにしたい、、、のかもしれません。)
(原則ディスクブレーキ車とリム車はフレームもホイールも違いますが、リムブレーキ車からの載せ替え時はレバーとブレーキシステムが違う、とお考えいただくと良いと思います。)

つまりDi2のディスクブレーキをDURA-ACEで組むとコンポだけで40万かかるということです。
最近流行りのあんなスーパーバイクやこんなスーパーバイクが総額120万ということは単純計算で、Di2コンポ40、フレーム50(ハンドル等も含む)、ホイール30、かなりざっくりと適当ですが、このような感じかと思われます。あとは大人の事情で、、、(笑)

この価格が基本となり、現在使用しているものとの兼ね合いで、必要パーツ・価格等が変わってきます。


▶流用できる場合
✓違うギア数のコンポに交換(リアの変速段数)
基本的にはリアのギア数が変わる場合、ドライブトレイン系で流用できるものはほぼ無いと考えて良いです。(※ほぼというのは、正確にはホローテックⅡクランクの場合はBBのみ流用できます。)
ですので例えばリアを10速→11速へ、または9速→11速への変更の際は基本的にブレーキ意外のパーツは流用できないということ、つまりまるっと交換が必要になりということです。

また下位グレードのパーツや旧型パーツの場合、BBがオクタリンクであったり、スクエアテーパーである可能があります。その場合はBBも含めてのまるごとの交換となります。

✓11速コンポの同士の変更
11速コンポから11速への載せ替え、または各所の交換の場合は基本的には互換性があります。
しかしクランクセットのみは注意が必要です。
新型クランクと旧型のフロントディレイラーは互換性が有りませんので、クランクセットを新型に変えたい場合はフロントディレイラーも一緒に変える必要があります。

✓10速コンポの変更
10速は注意が必要です。
4700系のTiagraは基本的に従来までの10速との互換性が有りません。(フロント・リアドライブ関係)
ですので、4700のTiagraをお使いでパーツをグレードアップしたい場合は要注意です。
それ以外の10速系、8速、9速の互換性は普通です。

✓交換時の注意点
①リアの段数が変わる上位グレードへの変更の場合は、原則全交換となる場合が多い
②リアの段数が同じ場合は現存パーツを使える場合もあるが、一部注意が必要
③ブレーキは他グレードとの互換性が幅広いため、ドライブトレインとは別に考える

以上の3点にご注意下さい。


▶コンポーネントは消耗品
基本的な考え方ですが、ロードバイクは消耗品の塊です。
ケーブルやチェーン、タイヤだけではなく、ホイールも含めたコンポーネントも消耗品となります。

使えば使うだけ具合が悪くなります。

基本的に可動するパーツ類は、ガタが大きくなり、各軸の動きが悪くなってきます。
可動しないパーツ類は摩耗が進みます。

良い状態をできるだけ長く保つためにメンテナンスが必要になり、メンテナンスを怠ると良い状態は短くなる傾向にあり、また場合によっては危険も伴います。

個人的な見解としては中古のパーツが絶対に駄目ということでは有りませんが、外見や見た目だけ、ということではなく、もうすでに限りあるそのパーツの寿命の一部を減らしているために安い、ということを理解して購入することが必要だと思います。
その一つの指標として外見があるだけであって、外見がきれいでも内部的に寿命が短いものも多くあります。
特に注意が必要なのがコントロールレバー、そして油圧系のパーツは、経年でダメになる部分が多いですが、それが目でみることができないため注意が必要です。

またトラブルが少ないのはというと、圧倒的に新品です。
初期投資こそかかりますが、その後のトラブルの少なさや、トラブル時の工賃等を考慮すると新品のほうが安くなる、というのは少ないことでは有りません。



▶まとめ
コンポーネントの載せ替え、交換は体感できるか否かは個人差がありますが、基本的にはグレードアップをすれば差はあれども体感はできると思います。
ほんの一例ではありますが、価格差が大きいパーツほど違いを感じられる場合が多い傾向にあります。

そのちょっとの違いを楽しむのも趣味の一つ、ということも有りだと思います。
あぁなんてお金のかかる、素敵な趣味でしょうか。。。

ということで今回はロードバイクのコンポーネントのグレードアップ、載せ替えの際の注意点、そんなお話でした。

コンポの載せ替え、組み換え、交換、グレードアップ等、お気軽にご相談下さい。




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