フロントホイールを重くて非エアロ系に変えるとどうなるのか?

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前回までのお話はこちらから






全3回と思いきや、実は続きが合ったのです。。。
というのは完全に後付けですが・・・(´=ω=。)ホボソッ...

こんな記事を書きなさい、という神様のお告げです。(詳細は後日。。。)

今まで使用していたのはTOKENのVENTOUSです。
軽量、パリッと硬くて、エアロもOK!というオールラウンドで使えて、早く走る目的としては非常に気に入っているホイールです。

ちなみに以前ご紹介をさせていただきました、FLO社のデータですが。。。
キャプチ55ャ
https://flocycling.com/より
あぁ悲しいかな、Open Pro、、、(`;ω;´)
ヨー角2.5°まではリムハイトによる差はかなり少ないです。
エアロ系のホイールと非エアロ系のホイールの差はデータ上では歴然ということです。

フロントホイールの影響の大きさはこちらの記事でもご紹介をさせていただいたとおり、かなりの違いを感じる結果となりました。
では今回は逆にデチューンです。

ということで今回はフロントホイールを重くて非エアロ系に変えるとどうなるのか?、そんなお話です。



▶今回のホイール
TOKEN VENTOUS リムテ込みで620g
・チューブレスバルブ5g
・IRC Formula Pro S-light 25c 225g
・シーラント約30g
合計:880g(計算値)

SHIMANO RS21 785g
・Panaracer Race A EVO4 TLC
・謎チューブ
1125g(実測値)

その差はというと、245gデス。

重量分布を考えます。

TOKENのVENTOUSは36mmワイドリムのですが、おそらく400gちょっとぐらいかと思われます。420gとして考えてみます。
リム周りはタイヤとシーラント、チューブレスバルブ、リムテープですので、かなりざっくりですがリム周りで690gです。

一方のRS21のリム重量は約535gという情報が多いです。
ということで電卓を叩くと340g+535g、870gデス。

約全体の重量差が245g、リム周りの重量差で約180g、これがどのような影響を与えるのか、
リム周りの100gはその他の回転しないパーツ類と1kgと同等の効果とも言われています。
この説からすると車体が1.8kg重くなるぐらいの影響があるはずです。
この違いを身をもって体感するために、実際に走ってきました。


▶実走へ
家から出てすぐに分かることですが、前回の記事のようにフロントとリアの両方を変えたわけではありません。今回はフロントのみです。
家の前の坂を上がる分にはそこまで重さを感じることはありませんでした。
これなら良さげ!意外といけるかも、と気分は上々です。

まずは平地です。
乗り始めてすぐに分かるのは、ブレーキです。
アルミのリムはブレーキがよく効く、というのはよく言われることですが、平地でのブレーキング性能に関してはそこまで大きさな差を感じませんでした。差として感じたところはブレーキ音、アルミは本当に無音ですが、カーボンリムはサーッ、とかシューッとか音がします。そのぐらいの差程度にしか感じませんでした。
TOKENはリムが良いのか、シューが良いのかは不明ですが、非常によく効いていたということです。

田舎の道に出るまでに14号を東に進みます。
追い風も合ってかなり順調にスピードが出ます。

スタートこそ若干の重さを感じますが、平地を走る分にはそこまで気になるほどではありません。
ふだんとあまり速度は変わらないぐらいでした。

むしろスピードにのってさえしまえばリム周りの重量の影響もあってか、慣性でよく回りますので、前回も感じたことですが、多少の路面の荒れやギャップでの減速が少ないです。
そしてハブの回転も非常に良いです。よく走るホイールです。

横風の影響も少なく、なんというか素直に進むような印象でした。

続いて細かい上りと下りが繰り返される、道に行きました。

短めですが、初めての上りです。



、、

、、、

( д) ゚ ゚アボーン

クッソ重いゾ!!m9。゚(゚^Д^゚)゚。

これはきついです。。。

え~と、、、リム周りの100gがその他の部分では1kg増の、、、
これは確かにうまいこと言っていると感じました(笑)

なんというか、、、全然上って行かないわけです。

平地でそこまで感じなかった重さが上りで一気にのしかかります。
イメージ的にはフロントのホイールがバターの中を回っているような重さです。

ギアを軽くしても、重いギアを踏んでも、ダンシングをしても、、、なにをしてもとにかく重いです。
くじけてUターンしたくなりました。

しかし上りがあれば次は下り!
一個目の下りは細かいカーブや減速帯があるので比較的速度を控えめに下ります。

やはり下りは重さを感じませんし、転がりだしたら慣性がよく効き減速帯も何のその!イメージ、ブルドーザーのような進み方です(笑)
とは言ってもブレーキの効きはその重量が相まってか、ちょっと効きに不安が出ます。
それでも下りでは上りほどの影響がありませんので快適です。

続いてまた上り。
こちらは勾配は緩めの上りで、回しまくって上ることでなんとかしのぎました。。。

続いて大きな下り、ラッキータイムです。
ほぼ直線で結構スピードが出ます。
これはリム重量の慣性も相まってどんなに転がるのか、、、楽しみでした。

だいぶ楽しみで、ワクワクしながら下ります。



、、

、、、


えっ?

おっそ~ぃぃぃ!(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)


え~、下り、、、遅いです。。。

ある程度の速度まではOKです。
順調に加速していくわけですが、ある一点を超えると全然スピードが伸びていきません。
もっと出そうと思って伏せても、踏んでも出ません。
速度の伸びが全然悪いです。

上りで負けて、下りでも負けたら、、、

ということで再び平地です。
田舎の平地ですので細かいアップダウンはありますが、ほぼ平地で信号もほぼありません。
やはり巡航に入ってしまえば不満が目立たなくなります。
多少の路面の荒れや穴ぼこもカーボンリムのように気を使わずともOKというのも良いことかもしれません。

振動吸収はVENTOUSと比べても悪い感じがしません。
むしろRS21のほうが上質な乗り心地と言いますが、、、イメージ的なお話しですが、VENTOUSは軽量のスポーツカーのような俊敏さがあります。RS21はグランドツーリング的なしっかりとした重厚ではありますが、しっとりとした感じです。(悪く言えばブルドーザー(笑))
両者の違いが非常によくわかります。

続いてこのライドで最大の山場、長い上りです。
めちゃくちゃ頑張りましたが、タイムは更新どころか全然デシタ。。。パワーはかなり出しましたがだめでした。とにかく重かったです。

ここまでで距離にして50km位、、、正直帰りたくなりました。(笑)
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そして復路、、、”向かい風”という素敵な贈り物が待っています。

NPとかTSSとか見ても、数値以上の疲労感に襲われます。
普段と違う回し方をせざるを得ないので、疲労がたまるようです。

この重さ?(エアロ性能?)が距離を重ねると、ボディブローのように効いてきます。

はじめの頃は気にならなかった平地での重さも、後半戦になるとその重さがしっかりと感じ、脚にのしかかって来るようです。
小さな上りでも避けたい気持ちがもりもり湧いてきます、、、弱い心です。

その後は本当にヘロヘロになりながら帰宅となりました。

▶エアロダイナミクスについて
”エアロダイナミクスは見えません。”
というのはSwiss Sideの社長も言っていたことです。

エアロに関してですが、これは非常に難しいのです。
今回はホイールの形状はまったくもって違うものですが、タイヤも違いますし、重量の影響も大きかったです。

つまりエアロダイナミクスの効果は?というと難しいです。
ですので総合的に考えて、というお話しですがエアロ系の軽量ホイールは速い、と感じました。
大きな違いはと言うと、速度の”のび”です。

一定の速度までは重いながらもある程度はのびていくのですが、それを超えるとなると途端に負担が増えます。

また横風、ある程度の速度で進んでいればヨー角15°ぐらいまでに収まるのではないかと思いますが、その状況、エアロ系のホイールのほうが遥かに楽です。

というのも通常のホイールはあくまでも素直な動きをしますので、エアロ系のホイールがプラスアルファ速いというように考えた方が良いのかもしれません。

というのはあくまでも主観的に感じたことで、重さの差もありますし、気持ち的な問題も合ったのかもしれません。
ともあれホイールのエアロダイナミクスもさることながら、しっかりとしたエアロフォーム、これはホイールやフレームとは比べ物にならないぐらいのパワー節約になりますので、まずはこちらからですネ。



▶まとめ
フロントホイールを重くて非エアロの物に変えるとどうなるのか?、ということですが、
”全域にわたって速く走れるということはない。”
というのが結論でした。
いや、逆に言えば”最近のホイールは速い。”ということなのかもしれません。

当然といえば当然の結果です。

RS21は当時たしか前後で2万円でお釣りが来るぐらいだったと思います。比べてVentousなどの最新のカーボン製ワイドでチューブレスレディリムのホイールは軒並み20万円ぐらい~、というプライスが多いです。
10倍の値段で性能が変わらないなんてことはありません。
しかしもちろん10倍速いなんてことはありません(笑)

それでも感じたのは、重い非エアロ系のホイールで100km走ったとしてもゆっくり走る分にはそこまで大きな差はないのかもしれない、ということでした。
今回は速く走ろうとしたため大変でしたが、速く走ろうとせずに、がれた道での何でもサイクリング!となると多少重くても頑丈で壊れにくいもののほうが利便性が高いです。
やはりこれも適材適所、ということだとも思います。

ちなみにですが、
・4%以下の上りは重量よりもエアロ性能、
・速度が低くても(15km/h以上)エアロ効果は重要
というお話しもあります。
そこまで速く走れ無いとしてもエアロ系の軽量ホイールの恩恵は十分に預かれる可能性が高いということです。しかし軽量ホイールは硬いものが多いのが、選び方は注意が必要です。

ということで今回はフロントホイールを重くて非エアロの物に変えるとどうなるのか?、というお話しでした。

  

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