グリスとオイルの話、注油をしてはいけない場所とは?
ロードバイクの日常メンテナンスで、当店でもお客様よりよく頂くご質問です。
注油ポイントは何となく分かるけれども、、、
・逆にどこにオイルを付けてはいけなの?
・なんでオイルをさしては行けないのか?
というお話しを専門的なお話しではなく、ものすごく簡単にご説明させていただこうともいます。
というこことで今回はグリスとオイルの使い分け、注油禁忌の場所と注油ポイント、そんなお話しです。
▶オイルとグリスの違い
グリスとは、原料基油に増ちょう剤を分散させ・・・というお話しではありません。
今回はもっともっと簡単に、ご説明させていただきます。
グリス:ベタベタの半固形状(ペースト状)のもの
オイル:サラッとしたり、濃くてもとろりぐらいの液体的なもの
想像しやすいようにキッチンで例えると、マーガリンがグリス、植物油がオイルのようなイメージですが、基本的にはどちらも”油”です。
一部違うものもありますが、オイルは液状タイプとスプレータイプに別れます。一方のグリスは
チューブや蛇腹のパッケージ、またはスプレータイプがあります。
というのは形状のお話しです。
グリスとオイルの役割は全く違います。
グリスが必要なところにオイルでは役不足ですし、オイルをさすべきところにグリスをつけるのもまったくもって良いことではありません。
例えばです。
チェーンにあのベトベトのグリスを塗りたくると、、、多分ベタベタでゴミをすぐに拾ってあっという間に見るも無残な姿になると思います。メンテナンスでは容易落とすことができずにものすごく苦労をすると思います。
逆に本来グリスが入るべきところ、例えばヘッドパーツにオイルを垂らしても、、、あっという間に流れてしまいます。これでは完全にお役不足です。
基本的な考え方として、オイルは洗車のときに入れ替えます。
グリスはオーバーホールの時に入れ替えます。
というものです。
▶グリスの天敵はオイル!?
ではロードバイクの注油、いわゆるオイルを付ける際に、間違ったところに注油をしないこと、ということを聞いたことがある方もいるかとは思います。
これはなぜ?どういうことなのか、というお話しです。
最初に書きますが、グリスとオイルは仲が良すぎて、相性抜群です。
というのも難しい言葉を並べるよりも実験です。

水に強いシマノのグリスです。
こちらをちょっとだけ使います。

指で塗ります。
基本的にロードバイクのパーツで、こんな控えめにおとなしく使う部分はそう多くはありませんが、実験のためにわかりやすくです。
でグリスを落とす方法です。
ご想像の通り、ブレーキクリーナー・パーツクリーナーが想像しやすいと思います。

が、今回はココでオイルを使ってみます。
左:スプレーオイル 右:パーツクリーナーです。
両方をかけてみます。

かけました。
これの状態で拭いてみます。
まずはパーツクリーナー(右側)から。

拭き取った部分がきれいになります。
さすが脱脂洗浄剤(パーツクリーナー)です。
お次は左側のオイルです。

同じようにきれいになってしまいました。
更に拭き取ります。

どちらも同じように結構きれいに拭えてしまいます。
ちなみにグリスは何も付けないで拭き取ろうとしてもこのような状態です。

油分なので少なからずベタベタが残ります。
ではなぜこのようなことになるかというと、グリスとオイルは両方とも油だからです。
油で油を溶かす、混ざり合ってしまいます。まさにクレンジングオイルのような状態になってしまうということです。
ということは多少の水分や洗剤ぐらいではびくともしないグリスも、オイルによって柔らかく溶かされて流れやすくなってしまう、ということです。
つまりグリスとオイルは仲が良すぎて、混ざり合って流れてしまうことがある、ということです。ですので基本的にグリスにオイルをつけること、これは避けたほうが良いことです。
▶ロードバイクの注油をしないポイント
ということで、ロードバイクの車体でグリスが入っているところに、オイルを付けないほうが良いですのが、ではどこにグリスが使われているか、というお話しです。
以下ロードバイクでグリスが使われているところです。
①ヘッドパーツ

②ホイールのハブ

③BB

④ペダル等その他の回転体

主に回転体の部分、ベアリングが入っているような部分にはグリスが入っています。
つまりこれらの部分にめがけてオイルを注油することは、浸透したオイルがグリスを溶かしてしまう可能性があるので、避けたほうが良いということです。
またオイルだけではありません、油分(オイル)や油汚れの洗浄に役に立つブレーキクリーナーですが、こちらも浸透性が非常に高く、洗浄成分も強いので、オイル同様にグリスが入っている箇所への使用は避けたほうが良いです。
特に注意なのがリアのカセットスプロケットです。
油汚れがどうしても付きやすいので、ブレーキクリーナースプレーをじゃぶじゃぶかけてきれいにしたい気持ちはわかりますが、それを定期的に続けることは良いことではありません。
量などにもよりますが、ちょっとやちょっとかかったり、一回や二回洗ったぐらいで壊れるということは考えにくいですが、定期的に続けることで、グリスは少しずつ流れ出て、内部の潤滑は悪くなることで、各所のベアリングの寿命を縮めることにも繋がります。
基本的に洗車をすすめるお店での整備は、各所にグリスを少量しか使わないということはあまりないと思います。要は洗車を日常的にすることを、想定してしっかりとグリスを入れる場合が多いです。
不安な場合は、オーバーホールなどの際に定期的に洗車をすること、また雨天時の使い方などをメカニックに伝えることで適切なメンテナンスをしてもらえると思います。
✓オイルはスプレーオイルかリキッドタイプか?
これは絶対に答えが決まっているわけではありません。
スプレータイプは隙間まで入り込みやすいということです。
少なからず噴射しますので溶剤が飛ぶまでは柔らかいものが多いです。
これはディレイラーの可動部など狭い隙間にも入り込みやすいという利点がある一方、前述のように柔らかいので入ってほしくない隙間にも入り込んでしまうこともあります。
一方のリキッドタイプは狙いを定めやすいですが、物によっては細かい部分まで、油分がしっかりと入っていってくれない場合もあります。
またオイルに水置換性があるものがあります。
水置換性は読んで時のごとし、水に置き換わる性質のことです。つまり水置換性あるオイルは、水分が残っていても油が水分の下に入り込んでくれますので、利便性は圧倒的です。通常の水置換性がないものを水分の上に塗布すると、ドレッシング状態になります。水の上に注油をしても目的とするところまで届きません。
ちなみに水置換性の無いオイルを濡れたチェーンに塗ると、面白いぐらいオイルが飛び散ります。
※基本的に水置換性のない場合が多いリキッドタイプを使う場合は、しっかりと水分を取ってから使うことが必要です。
ですのでディレイラーとかの注油を行う場合は、水置換性がある柔らかいオイルがやはり便利です。
また利便性を考えたり、確実な注油、ということを考えてもスプレータイプのオイルをしっかりと狙いを定めて使う、というのが良いとも思います。
当店ではワコーズのラスペネ、ヴィプロスのマリンルブリカントを使用しております。(ページ最下部に製品リンクがございます。)
✓チェーンのオイル飛び
チェーンオイルが飛ぶ、という現象についてオマケ的なお話です。
特にディスクブレーキの場合は油分が原因でやかましいバイク、ブレーキの音鳴りが出ることが多々多々タタタ・・・・あります。ということもあり、チェーンオイルは飛ばさないようにしっかりと管理をする必要があります。
基本的にローターは脱脂でなんとかなる場合が多いですが、パッドが油を染み込むと多くの場合交換しないと改善できないです。(ブレーキの油漏れ等)
同じチェーンオイルでも、あの人はチェーンオイルが飛ぶ、あの人は飛ばないというのに差が出ることがあります。それは使い方です。
チェーンオイルを付けすぎや残しすぎ、余分なものがついていれば飛びやすいのは容易に想像ができますが、それだけではありません。
オイルを付ける時のチェーンの状態によっても飛びやすさに差があります。
脱脂したチェーンに水分がある状態、柔らかい油がついている状態、チェーンにオイルが浸透していない場合、またオイルの定着前、これらはチェーンオイルが飛びやすい状態です。
チェーンオイルが飛んで飛んで仕方がないという場合は、再度これらのことを見直してみると、改善傾向にあることもあります。
▶まとめ
グリスとオイル、両方とも油は油ですが、目的に違いがあります。
長期潤滑、防錆、防水等の目的で日常的なメンテナンスでは落とさないグリス、同じく潤滑、防錆の目的はありますが、日常的なメンテナンスでも入れ変える必要があるものがオイルです。
”入れ替える”と書いてあるのは、基本的に”注油をすればよい、というものではないから”です。
汚れたり劣化したりした油分はしっかりと落とした上で、きれいな油を付けるということがとても大切です。
劣化した汚い油の上に油をつけると、、、良いことではありませんが、付けないよりかはマシです。劣化した油が固まってさえいなければ、汚れが薄まるからです。
しかし薄まるのも最初だけ、得てして油汚れはギュッと固まりがちで、固くなった劣化した油分は新しい油を見事に弾き飛ばします。(厳密にはめちゃくちゃ柔らかい油であればある程度は、きれいにできます。)
ということからも、注油は基本的に洗浄とセットで行う必要があります。
これはグリスも全く同じです。
汚いグリスの上からグリスを塗ったくる、、、いわば追いグリス。全然きれいになった気がしないと思います。
基本的にはオイルはオーナー様が管理をすることが多いものです。
チェーンもそうですし、日常的なメンテナンスでもディレイラーなども洗浄後に可能部への注油は必要なことです。
しかしグリスはというと、、、そこまで頻繁に入れ替えが必要なものでもありません。
またグリスを入れるようなところは注油のポイントと違って、もれなく調整等がついてくることが多いです。となると無理にグリスを購入して、、、というよりも日常的な注油洗浄は自分で、それ以外はお店におまかせ、これで事足りる場合が多いです。
ちなみに当店ではグリスの種類はというと使用用途、また場所等によって7種類以上を使い分けております。これらをすべて揃えることはなかなか大変なことだと思います。
ですので、お店を上手に使うことで、良い状態を保つのが良いと思います。
ということで今回はグリスとオイルの話、注油をしてはいけない場所とは?、そんなお話しでした。
関連動画
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*臨時店休のお知らせ*
11月23日(月)、11月24日(火)は臨時店休とさせていただきます。
メール、お電話等のお返事は11月25日(水)から順次行わせていただいます。
誠に恐縮ではございますが、何卒、ご理解とご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
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FF-Cycle(エフエフサイクル)
〒262-0019
千葉県千葉市花見川区朝日ヶ丘1-21-2
※当日の受付は18:00までとさせていただきます。
作業は18:00以降も行います。
TEL:043-376-1121
(整備中、接客中等 電話を受けれない場合は番号通知にておかけいただければ折り返しお電話をさせていただきます。)
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※ご連絡をいただく際には
・お名前
・ご連絡先
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・ご希望の日程
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ロードバイクの日常メンテナンスで、当店でもお客様よりよく頂くご質問です。
注油ポイントは何となく分かるけれども、、、
・逆にどこにオイルを付けてはいけなの?
・なんでオイルをさしては行けないのか?
というお話しを専門的なお話しではなく、ものすごく簡単にご説明させていただこうともいます。
というこことで今回はグリスとオイルの使い分け、注油禁忌の場所と注油ポイント、そんなお話しです。
▶オイルとグリスの違い
グリスとは、原料基油に増ちょう剤を分散させ・・・というお話しではありません。
今回はもっともっと簡単に、ご説明させていただきます。
グリス:ベタベタの半固形状(ペースト状)のもの
オイル:サラッとしたり、濃くてもとろりぐらいの液体的なもの
想像しやすいようにキッチンで例えると、マーガリンがグリス、植物油がオイルのようなイメージですが、基本的にはどちらも”油”です。
一部違うものもありますが、オイルは液状タイプとスプレータイプに別れます。一方のグリスは
チューブや蛇腹のパッケージ、またはスプレータイプがあります。
というのは形状のお話しです。
グリスとオイルの役割は全く違います。
グリスが必要なところにオイルでは役不足ですし、オイルをさすべきところにグリスをつけるのもまったくもって良いことではありません。
例えばです。
チェーンにあのベトベトのグリスを塗りたくると、、、多分ベタベタでゴミをすぐに拾ってあっという間に見るも無残な姿になると思います。メンテナンスでは容易落とすことができずにものすごく苦労をすると思います。
逆に本来グリスが入るべきところ、例えばヘッドパーツにオイルを垂らしても、、、あっという間に流れてしまいます。これでは完全にお役不足です。
基本的な考え方として、オイルは洗車のときに入れ替えます。
グリスはオーバーホールの時に入れ替えます。
というものです。
▶グリスの天敵はオイル!?
ではロードバイクの注油、いわゆるオイルを付ける際に、間違ったところに注油をしないこと、ということを聞いたことがある方もいるかとは思います。
これはなぜ?どういうことなのか、というお話しです。
最初に書きますが、グリスとオイルは仲が良すぎて、相性抜群です。
というのも難しい言葉を並べるよりも実験です。

水に強いシマノのグリスです。
こちらをちょっとだけ使います。

指で塗ります。
基本的にロードバイクのパーツで、こんな控えめにおとなしく使う部分はそう多くはありませんが、実験のためにわかりやすくです。
でグリスを落とす方法です。
ご想像の通り、ブレーキクリーナー・パーツクリーナーが想像しやすいと思います。

が、今回はココでオイルを使ってみます。
左:スプレーオイル 右:パーツクリーナーです。
両方をかけてみます。

かけました。
これの状態で拭いてみます。
まずはパーツクリーナー(右側)から。

拭き取った部分がきれいになります。
さすが脱脂洗浄剤(パーツクリーナー)です。
お次は左側のオイルです。

同じようにきれいになってしまいました。
更に拭き取ります。

どちらも同じように結構きれいに拭えてしまいます。
ちなみにグリスは何も付けないで拭き取ろうとしてもこのような状態です。

油分なので少なからずベタベタが残ります。
ではなぜこのようなことになるかというと、グリスとオイルは両方とも油だからです。
油で油を溶かす、混ざり合ってしまいます。まさにクレンジングオイルのような状態になってしまうということです。
ということは多少の水分や洗剤ぐらいではびくともしないグリスも、オイルによって柔らかく溶かされて流れやすくなってしまう、ということです。
つまりグリスとオイルは仲が良すぎて、混ざり合って流れてしまうことがある、ということです。ですので基本的にグリスにオイルをつけること、これは避けたほうが良いことです。
▶ロードバイクの注油をしないポイント
ということで、ロードバイクの車体でグリスが入っているところに、オイルを付けないほうが良いですのが、ではどこにグリスが使われているか、というお話しです。
以下ロードバイクでグリスが使われているところです。
①ヘッドパーツ

②ホイールのハブ

③BB

④ペダル等その他の回転体

主に回転体の部分、ベアリングが入っているような部分にはグリスが入っています。
つまりこれらの部分にめがけてオイルを注油することは、浸透したオイルがグリスを溶かしてしまう可能性があるので、避けたほうが良いということです。
またオイルだけではありません、油分(オイル)や油汚れの洗浄に役に立つブレーキクリーナーですが、こちらも浸透性が非常に高く、洗浄成分も強いので、オイル同様にグリスが入っている箇所への使用は避けたほうが良いです。
特に注意なのがリアのカセットスプロケットです。
油汚れがどうしても付きやすいので、ブレーキクリーナースプレーをじゃぶじゃぶかけてきれいにしたい気持ちはわかりますが、それを定期的に続けることは良いことではありません。
量などにもよりますが、ちょっとやちょっとかかったり、一回や二回洗ったぐらいで壊れるということは考えにくいですが、定期的に続けることで、グリスは少しずつ流れ出て、内部の潤滑は悪くなることで、各所のベアリングの寿命を縮めることにも繋がります。
基本的に洗車をすすめるお店での整備は、各所にグリスを少量しか使わないということはあまりないと思います。要は洗車を日常的にすることを、想定してしっかりとグリスを入れる場合が多いです。
不安な場合は、オーバーホールなどの際に定期的に洗車をすること、また雨天時の使い方などをメカニックに伝えることで適切なメンテナンスをしてもらえると思います。
✓オイルはスプレーオイルかリキッドタイプか?
これは絶対に答えが決まっているわけではありません。
スプレータイプは隙間まで入り込みやすいということです。
少なからず噴射しますので溶剤が飛ぶまでは柔らかいものが多いです。
これはディレイラーの可動部など狭い隙間にも入り込みやすいという利点がある一方、前述のように柔らかいので入ってほしくない隙間にも入り込んでしまうこともあります。
一方のリキッドタイプは狙いを定めやすいですが、物によっては細かい部分まで、油分がしっかりと入っていってくれない場合もあります。
またオイルに水置換性があるものがあります。
水置換性は読んで時のごとし、水に置き換わる性質のことです。つまり水置換性あるオイルは、水分が残っていても油が水分の下に入り込んでくれますので、利便性は圧倒的です。通常の水置換性がないものを水分の上に塗布すると、ドレッシング状態になります。水の上に注油をしても目的とするところまで届きません。
ちなみに水置換性の無いオイルを濡れたチェーンに塗ると、面白いぐらいオイルが飛び散ります。
※基本的に水置換性のない場合が多いリキッドタイプを使う場合は、しっかりと水分を取ってから使うことが必要です。
ですのでディレイラーとかの注油を行う場合は、水置換性がある柔らかいオイルがやはり便利です。
また利便性を考えたり、確実な注油、ということを考えてもスプレータイプのオイルをしっかりと狙いを定めて使う、というのが良いとも思います。
当店ではワコーズのラスペネ、ヴィプロスのマリンルブリカントを使用しております。(ページ最下部に製品リンクがございます。)
✓チェーンのオイル飛び
チェーンオイルが飛ぶ、という現象についてオマケ的なお話です。
特にディスクブレーキの場合は油分が原因でやかましいバイク、ブレーキの音鳴りが出ることが多々多々タタタ・・・・あります。ということもあり、チェーンオイルは飛ばさないようにしっかりと管理をする必要があります。
基本的にローターは脱脂でなんとかなる場合が多いですが、パッドが油を染み込むと多くの場合交換しないと改善できないです。(ブレーキの油漏れ等)
同じチェーンオイルでも、あの人はチェーンオイルが飛ぶ、あの人は飛ばないというのに差が出ることがあります。それは使い方です。
チェーンオイルを付けすぎや残しすぎ、余分なものがついていれば飛びやすいのは容易に想像ができますが、それだけではありません。
オイルを付ける時のチェーンの状態によっても飛びやすさに差があります。
脱脂したチェーンに水分がある状態、柔らかい油がついている状態、チェーンにオイルが浸透していない場合、またオイルの定着前、これらはチェーンオイルが飛びやすい状態です。
チェーンオイルが飛んで飛んで仕方がないという場合は、再度これらのことを見直してみると、改善傾向にあることもあります。
▶まとめ
グリスとオイル、両方とも油は油ですが、目的に違いがあります。
長期潤滑、防錆、防水等の目的で日常的なメンテナンスでは落とさないグリス、同じく潤滑、防錆の目的はありますが、日常的なメンテナンスでも入れ変える必要があるものがオイルです。
”入れ替える”と書いてあるのは、基本的に”注油をすればよい、というものではないから”です。
汚れたり劣化したりした油分はしっかりと落とした上で、きれいな油を付けるということがとても大切です。
劣化した汚い油の上に油をつけると、、、良いことではありませんが、付けないよりかはマシです。劣化した油が固まってさえいなければ、汚れが薄まるからです。
しかし薄まるのも最初だけ、得てして油汚れはギュッと固まりがちで、固くなった劣化した油分は新しい油を見事に弾き飛ばします。(厳密にはめちゃくちゃ柔らかい油であればある程度は、きれいにできます。)
ということからも、注油は基本的に洗浄とセットで行う必要があります。
これはグリスも全く同じです。
汚いグリスの上からグリスを塗ったくる、、、いわば追いグリス。全然きれいになった気がしないと思います。
基本的にはオイルはオーナー様が管理をすることが多いものです。
チェーンもそうですし、日常的なメンテナンスでもディレイラーなども洗浄後に可能部への注油は必要なことです。
しかしグリスはというと、、、そこまで頻繁に入れ替えが必要なものでもありません。
またグリスを入れるようなところは注油のポイントと違って、もれなく調整等がついてくることが多いです。となると無理にグリスを購入して、、、というよりも日常的な注油洗浄は自分で、それ以外はお店におまかせ、これで事足りる場合が多いです。
ちなみに当店ではグリスの種類はというと使用用途、また場所等によって7種類以上を使い分けております。これらをすべて揃えることはなかなか大変なことだと思います。
ですので、お店を上手に使うことで、良い状態を保つのが良いと思います。
ということで今回はグリスとオイルの話、注油をしてはいけない場所とは?、そんなお話しでした。
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11月23日(月)、11月24日(火)は臨時店休とさせていただきます。
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