冬ライドのための車体側の3つのチェックポイントimage3069

今回ご紹介するのは何も冬だけでいい、ということではありません。
それでも夏場、シーズン中は気にならなかったことですが、冬特有の現象も起きます。
そんな冬の特異性を理解した注意点で、今回は専門的で難しいチェックではなく、比較的誰でもできるようなことです。
しかし侮るなかれです、簡単だからといって必要性が低いわけではなく、とても重要だと思うことです。

ということで今回は冬ライドのための車体側の3つのチェックポイント、そんなお話しです。



▶タイヤ
まずタイヤは要チェックです。
というのにも理由があります。

✓冬場はパンクしやすい?
冬場は特に、パンクをしやすい条件というものが揃いがちでもあります。
まず濡れた路面、雨が降ったり路面が濡れるとタイヤに悪影響な異物が路肩であったり、道路脇に溜まりやすくなります。道路脇や路肩、自転車で走ることの多い、キープレフト寄りの走行ラインの上に当たることが多いです。

更に路面が濡れていれば、水分の影響で異物とタイヤ間の摩擦係数が下がり、タイヤを傷つけやすくなります。(走行中はタイヤをできるだけ濡らさない、というのもパンクを防止することに繋がるというお話しもあります。)

路面が濡れやすい、また濡れたら乾きづらい冬場は特にパンクには要注意ということです。
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こんな傷を見極めて、早めの交換をおすすめ致します。

✓冬場は滑りやすい?
路面温度や気温が低いことで、タイヤの温度も下がり固くなり、グリップ力が落ちる、、、というのは車やオートバイではよく聞くですが、ロードバイクでも起こるかどうかは、不明です。
しかしやはり経験的には冬場は若干滑りやすいようなイメージはあります。

タイヤは新品の状態、もしくは皮むきが終わった状態から徐々に性能が低下していくと言われてます。
冬場はグリップ力が低下する可能性があるのであれば、少しでも良い状態のタイヤを使うことをおすすめ致します。
もしも万が一のとき、止まれるか否か、転ぶか回避か、この瞬間に絶対にタイヤの状態が良いほうが良いと思うからです。

※凍結、これはタイヤ云々の問題ではなく、もう祈るしかありません。

✓摩耗したタイヤはパンクしやすい
これはもう物理的に致し方がありません。
実際にタイヤが傷ついた際に穴が開くか否か、異物がチューブまで届くか否かは、トレッド面の厚みの次第というとこともあります。
少しでもパンクをしづらい方が良いです。


冬場は高い山は雪が積もったり、路面が凍結して登れなくなってしまいます。
上りよりも平地で距離を稼ぐことになったり、走り込みは距離を走ることになる場合もあります。
ということは冬場のタイヤは、多少重くてもパンクに強かったり、耐摩耗性があるものを選んだりすること、これも選択の一つとしてありだとも思います。
そして安全第一であり、心の安心ということを考えても、冬場のタイヤの確認はいつも以上に入念にしたほうが良いと思います。

▶チェーン
冬場はチェーンも汚れやすくダメージを受けやすいです。
前述の路面にゴミやホコリが溜まりやすかったり、水分の影響も受けます。
冬場といえば、霧や朝露の影響もあります。
先日は朝練でひどい霧の中を走りましたが、ヘルメットからは下を向くと水滴が滴るぐらいびしょびしょでした。ということは雨ではなくても、チェーンも濡れているということです。
オイルは水と交じることでも劣化します。

じゃりじゃりで状態の悪いチェーン、また劣化したオイルでは十分な潤滑はできずに、チェーンだけではなく、ギア歯にも悪影響を与えます。
またもちろん大幅なパワーロスにも繋がります。
ということにならないためにもチェックです。

チェーンのチェック方法
①チェーンの伸びを確認する

・チェーンチェッカー
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文明の利機、チェーンチェッカーです。
誰でも簡単に、ひと目でチェーンの伸びの状態がわかるものです。

・つまんでみる
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チェッカーがない場合はつまんで持ち上げてみます。
伸びている場合は、チェーンが大きく浮きますが、これも経験値によるところが大きいです。
ですので、チェッカーを一本買って、つまんでチェッカー、つまんでチェッカーと繰り返すことでどのぐらいの伸びか、つまめばわかるようになります。

ついでに空気圧も同じです。
何も考えずに空気を入れるのではなくて、空気を入れる間にはまず指で確認、その後に気圧計を見ながら空気を入れる、ということを繰り返すことで指でもある程度確認ができるようになります。
非常時、携帯ポンプ時などに便利なので、いつもの空気入れに一手間加えて、感覚を鍛えておくと良いと思います。


②チェーンのローラーの動きの確認
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チェーンは見た目もそうですが、矢印のローラーの部分がしっかりと動くか(回るか)、を確認します。
汚れが溜まってくると、このローラーの動きが悪くなります。動きが悪い場合はローラー内部までしっかりと洗浄し、注油をすることで動きを良くします。
もしもだめな場合は消耗品と割きって交換してしまうのが楽ではあります。


ではタイヤやチェーン、ではどのぐらいの距離で交換?ということを聞かれることがありますが、こればかりは結果でしか見ることはできませんので、非常に答えづらい質問です。
たとえ1000kmしか走っていなかったとしても、摩耗していれば、伸びていれば交換です。
逆に5000km走ってもまだまだ状態が良ければ使える、、、ということにはなりづらいのが悲しいところです。通常そこまで走ればタイヤは性能が低下したり、チェーンもガタが大きくなっていることも無いわけではありません。

ですのでどちらも定期的な確認が必要、ということです。

▶充電式製品のバッテリー類
今の時期は本当に日照時間が短いです。
日の出は6時半、日の入りは16時半です。

そして朝晩は、、、寒いです。
気温が低くなると、充電式の電気製品のバッテリーのもちが悪くなる印象があります。

シマノのDi2バッテリーの説明書です。
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続いてキャットアイです。
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使用温度範囲としてはどちらも-10℃までOKとはなっておりますが、それでも気温が低い時はバッテリーの持ちが悪く感じます。
キャットアイ製品でも、Di2なんかでは気温が低くなる冬場はバッテリー切れが早くやってくるように思えます。

おそらくリチウムイオンバッテリーの特性かと思われます。

とは言ってもDi2もライトも基本的にワタクシが実際に体験した範囲では-2℃です。
-2℃でも使えることは使えますが、バッテリー切れが早くきてしまいますので、夏場よりも冬場のほうが余裕を持って充電をするようにしています。

ライトが切れしまえば走ることはできませんし、ライドが切れそうで焦って走るのも良いことではありません。心の余裕のためにもしっかりと余裕を持って充電しておくことは、安全のためにも必要かと思います。



▶まとめ
これから来る冬本番です。
冬のライドは寒さとの勝負でもあります。
しかしそれは人間だけではなく、車体側にも影響を及ぼします。
しっかりと車体側も冬ならではの部分に気をつけてあげることで、トラブルを回避できることに繋がるはずです。

そして冬のライド、しっかりと行おうことでかなりレベルアップを見込めます。
来年、暖かくなってきた頃に羽が生えたように感じることも多々あるのが、冬トレーニングの効果です。

ということで今回は冬ライドのための車体側の3つのチェックポイント、そんなお話しでした。

ライトの定番といえばこれ!

純正のチェーンチェッカーです。
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