ドラフティング効果 ロードレースにおける周囲の環境と影響

Cycling Tipsに面白い記事がありました。
These are the best (and most surprising) places to get a draft in a bike race
というものです。

つまりライダーと周囲の関係(他ライダー、モト、チームカー)でどれだけ削減になるか、というものです。

だいぶ語学力が足りないところが多々ありますが、かなりざっくりとですが、訳してみようと思います。
ということで今回はドラフティング効果 ロードレースにおける周囲の環境と影響、そんなお話です。
※例のごとく訳があまりにも違っていたらごめんなさいm(_ _)m




まずは画像です。
元は1枚ですが、見ずらいので分割させていただきました。
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ドラフティングは自転車レースでは非常に効果的な戦略であり、他の選手だけではなくて、バイクや車の後ろを走る際も、大幅なエネルギーの節約になります。

以下ブロッケン博士の研究結果ということです。

基本的なパワー削減例
✓オレンジグラフ

(※レースシナリオで、という文言がありますので、想定速度域はレースレベルかと思われます。)
2人での走行中、後方ライダーのエネルギー削減率は35.6%です。
またチームタイムトライアル、9人での走行時の最後列の選手は58%削減になります。
※エネルギーとパワーの相互関係は謎ですが、単純にパワーだとして考えてみます。
上記例に数字を入れてみると、2人の走行、先頭が350Wで走行している場合、2人目は約125Wの削減で225Wで走行でき、9人で同じように先頭が350Wであれば、203Wの削減で、147Wしか必要ないということです。
こう言ったお話は以前からもよく言われておりましたので、そこまで珍しいことではないと思います。



しかしこれはチームTT時の話で、実際のレースとは少し違い、実際のレースではパワーの上下があり、また勾配もコースによってはありますので、一概に後ろが楽ということだけ、ということではないとも考えられます。

更に大規模なグループでは大きな節約となります。
✓青グラフ
グループ内、前方に15人ほどのライダーがいる場合は、85%削減です。
そしてその大きなグループ内の後方に位置する場合、95%の削減で5%しか必要ありません。
グループを囲う空気のポケット内は空気抵抗がほぼなくなるということです。
それでグループ後方で5%です。。。かなり驚愕の数値ですが、恐るべし空気抵抗。
集団の後方はパワーの有り下がりさえなければ、、、いまいち数値に現実感がわきません。。


またアタックや逃げの際です。
✓緑・黄色グラフ
2人乗りでカメラ機材を持ったモト(バイク)のすぐ後ろにいる場合は、75%の削減になります。
またメカトラからの復帰で、屋根にいっぱい自転車を積んだチームカーに引いてもらう場合、実はエネルギーの削減はモトとほぼ同様であります。

しかし興味深いこともあります。
ライダーの近くにこれらの車両がいないときでも、以前に想定していたよりも遥かに多くの利益を得ることができるということです。
モトの場合、ライダーがすぐ後ろについた時は、75%の削減ですが、約5mの感覚があったとしても36%の節約となり、約10mの感覚があったとしても23%減のママです。
そして間隔は更に広がり約20mの場合でも、15%削減、40mも離れたとしても10%の削減になると言うことです。

これはモトよりも遥かに大きいチームカーでもほぼ同様の数値となります。
スリップストリームは非常に永続的なものであり、オートバイや車を越えて50m以上も広がっていきます。

車のほうがかなり大きいので、恩恵もそれだけ大きいと思ったらそこまでの差は無いということです。
しかし今回のメインはそこではありません。

モトの後方にいる場合、40mmも離れていても10%の削減になるということです。
10%も違ったら、絶対に追いつけないぐらいの差です。
つまりスリップストリームはかなり離れていても影響が大きい、ということです。

ライダー後方からの恩恵
✓紫、赤グラフ
モトや車がライダーの後方にいる場合も、ライダーは恩恵を受けることができます。
モトが1m後方にいる場合、3.8%の削減、2mで1.7%の削減です。
つまりあなたの後ろにライダーがいることは、心理的な抵抗はあるかもしれませんが、空理的には前の人も恩恵を受けられているということです。

だからといって他人のすぐ後ろにこっそり張り付く行為は、良い行動とは言えません。せめて一声かけてから、が最低限の礼儀だと思いますし、危ないので避けたほうが良いと思います。

自転車が2台で走行している場合は、前のライダーは2~2.5%の抗力低減を得ることができます。

ようは今までそこまで着目されていなかった、後方につくことにより、前のライダーの削減になるといいうことです。
TTなどでよく見られるサポートカーが後方からついてくる場合、かなり近い場合がありますが、車の場合は、3m後方でも3.7%の削減となります。ということはTT時は車が後方についたほうが遥かに有利、ということになってしまうということです。



▶まとめ
今回のお話をまとめます。
まずスリップストリームの効果は、かなり離れた後方まで影響がある、ということ、またたとえ追尾する形でも距離が近ければ恩恵を預かれてしまう、ということです。

結論:集団で走ると超速く走れる
これはかなり昔から言われておりますが、紛れもな事実ということです。

ということで今回はドラフティング効果 ロードレースにおける周囲の環境と影響、そんな話でした。



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