【画像で見る】15,000km以上使い摩耗したカセットスプロケットを交換した話

この時期は特に多いですが、多数のご依頼をいただくオーバーホールです。
オーバーホールの際、スプロケ等各所パーツは基本的にバラして洗います。
実は自分のスプロケはと言うと、普段から週に何度か行う洗車時にピッカピカにするので、ホイールから外してばらして洗うことはあまりありません。
昨日はなぜばらしたのでしょうか。。。なぜだかすっかり忘れしまいましたが、珍しくばらして洗浄していたときに気が付きました。
Σ(゚д゚) ハッ!?
この歯は、、、(ー'`ー;)ムムム…
ということで今回は【画像で見る】15,000km以上使い摩耗したカセットスプロケットを交換した話、そんなお話です。
早速ですが、やせ細ったスプロケはこちら!

分かる人にはわかるはず!(笑)
というのも歯の痩せていないギアが普通で、それを何回も何回も日々シャコシャコ掃除をしていると、普通じゃないことに気が付きます。
いや、それでもココまで全然違うとなると、、、もともとそうだったのではないかと不安を覚えます。
新品の105があったので比べてみます。

※左:105新品 右:ULTEGRA使用品
はい、気のせいではなく明らかに痩せてます。。。
画像では分かりづらいですが、実際に肉眼で見ればもう一目瞭然なぐらいです。
カセットスプロケットは1ピースごとにバラ売りをしておりますが、せっかくの機会ですので、他の歯も摩耗していることも考え、気分も一新!まるっと交換です。

今回も安定の11-30T、激坂仕様です。
新品とはどのぐらい違うものなのでしょうか。
ということで新品との比較です。
※以下左側:中古品 右側:新品

ひと目で分かるのは、新品のきれいなこと!(笑)
ちなみに中古品の汚れは結構きれいにしてあります。

このようにカセットまるごとで比べて見るとそこまで大きな差はわかりません。
多少チェーンの跡がくっきりはっきりついていることがわかるぐらいです。
新品です。

めちゃくちゃキレイです。
比べて散々使用したものです。

こうして比べてみると、質感とか全然変わってしまっている事がわかります。
ばらして見てみます。
まずはロー側(24-27-30T)です。

中古品は明らかに、チェーンの跡がくっきりしっかりと付いているのがわかります。そして歯もこの辺も若干痩せてきています。
次は19-21Tです。

よく見ると、摩耗だけではなく、刃先に削れとバリが出ています。
このあたりから歯の痩せが大きくなってきている気がします。
そして本命の17Tです。

残念ながら、もう明らかに歯が細いです。
17Tも刃先にバリも見られます。
重ねて見ます。


こうしてみるとやはりだいぶ減っていることが見て取れます。
次は15Tです。

15Tは多少は摩耗していますが、そこまで目立ちません。
以降の14,13,12,11Tはそこまで摩耗はひどくありませんでした。ひんきゃ・・・
ちなみに少しだけ摩耗が進んだ状態がこちらです。

チェーンの跡はついていますが、歯の痩せはほぼ確認はできません。
この状態から少しづつ少しづつ歯が摩耗して、痩せていきます。
ということで一番摩耗が進んで重症なのは17Tでした。
なぜかというのを、ギア比を考えてみます。
前がセミコンパクト(52-36T)を使用していますので、17Tでギア比3.06です。
前52Tで17Tと言うと、
・ケイデンス80rpmで30.9km/h
・ケイデンス90rpmで34.8km/h
・ケイデンス100rpmで38.6km/h
・ケイデンス110rpmで42.5km/h
です。
前が36Tで17Tと言うと
・ケイデンス90rpmで24.1km/h
・ケイデンス100rpmで26.8km/h
・ケイデンス110rpmで29.5km/h
です。
このように速度域を考えると17Tはインナーとの組み合わせで、というよりもどちらかと言うと、スピードを上げた40km/h前後で使用するギアであり、逆にゆっくりとLSDなどで80rpmぐらいでも使用するギア、つまり圧倒的に平地での使用頻度が高いことが推測できます。
それでこのギア(付近)がバリバリと削れて痩せてしまったと考えられます。
と考えてみると、歯飛びかどうかは確認までは至っておりませんでしたが、乗っていて時々歯飛びっぽい症状がなかったわけではありません。。。めちゃくちゃ気になっていたわけではありませんが、しっかりと心当たりが・・・。
ともあれせっかく交換するのであれば新品にまるっと交換です。

せっかくなので、ついでにチェーンも変えました。
で実際に交換してどうだったかと言うと、、、
変速がやはりスパスパ決まります。
新品に交換してみて思いましたが、今までの変速が悪かったわけではありません。それでも新品のスプロケと比べると、歯の摩耗が進んだスプロケの変速は悪い意味でなめらかだったと感じます。
新品は細かいチャラチャラした音が、摩耗が進んだギアよりも目立つのも歯のエッジがしっかりと立っているためでり、変速も本当に微妙なところですが素早くなり、そのエッジがしっかりと仕事をしてくれていると感じることができました。
あとはかなりなんとなくですが、パワー伝達が良くなった気がしないこともありませんが、どうなんでしょうか。。。
▶まとめ
普段の練習はと言うと、山が好きですが千葉の近場には山はありません。
どうしても平地での走り込み練習がメインになってしまいますので、こうして非常によく使われる17T、そして19Tあたりの摩耗が進んでしまったということです。
期間はちょうど1年、距離にして15,000km以上走っているので、消耗品としては悪くない寿命なのかもしれません。
カセットスプロケットはチェーン交換2回に1回の交換、と言うお話もあるようですが、個人的にはそこまでは必要ないような気がしないこともありません。
ちなみに今年は確かチェーン5本以上は変えていたと思います。。。
しかしチェーンの寿命もそうですが、結果が全てです。たとえ1000kmでも伸びていれば交換が必要です。逆に長く使っても伸びない場合もあります。
スプロケも同様ということが言えます。何kmだろうが減っていたら交換したほうが良いです。
今回はズボラになりがちな自分のバイクでも、ばらして洗浄をしたことで気が付きました。というのも組み付いている状態よりもバラした状態のほうが遥かにわかりやすいです。ということはやはり定期的にばらして洗浄したり、点検したりということは大切ということです。
ということで今回は【画像で見る】15,000km以上使い摩耗したカセットスプロケットを交換した話、そんなお話でした。
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FF-Cycle(エフエフサイクル)
〒262-0019
千葉県千葉市花見川区朝日ヶ丘1-21-2
※当日の受付は18:00までとさせていただきます。
作業は18:00以降も行います。
TEL:043-376-1121
(整備中、接客中等 電話を受けれない場合は番号通知にておかけいただければ折り返しお電話をさせていただきます。)
E-Mail:ffcycle@outlook.jp
※ご連絡をいただく際には
・お名前
・ご連絡先
・ご希望の整備内容
・ご希望の日程
こちらをお申し付け下さい。
当店の特徴・詳細ははこちらから

この時期は特に多いですが、多数のご依頼をいただくオーバーホールです。
オーバーホールの際、スプロケ等各所パーツは基本的にバラして洗います。
実は自分のスプロケはと言うと、普段から週に何度か行う洗車時にピッカピカにするので、ホイールから外してばらして洗うことはあまりありません。
昨日はなぜばらしたのでしょうか。。。なぜだかすっかり忘れしまいましたが、珍しくばらして洗浄していたときに気が付きました。
Σ(゚д゚) ハッ!?
この歯は、、、(ー'`ー;)ムムム…
ということで今回は【画像で見る】15,000km以上使い摩耗したカセットスプロケットを交換した話、そんなお話です。
早速ですが、やせ細ったスプロケはこちら!

分かる人にはわかるはず!(笑)
というのも歯の痩せていないギアが普通で、それを何回も何回も日々シャコシャコ掃除をしていると、普通じゃないことに気が付きます。
いや、それでもココまで全然違うとなると、、、もともとそうだったのではないかと不安を覚えます。
新品の105があったので比べてみます。

※左:105新品 右:ULTEGRA使用品
はい、気のせいではなく明らかに痩せてます。。。
画像では分かりづらいですが、実際に肉眼で見ればもう一目瞭然なぐらいです。
カセットスプロケットは1ピースごとにバラ売りをしておりますが、せっかくの機会ですので、他の歯も摩耗していることも考え、気分も一新!まるっと交換です。

今回も安定の11-30T、激坂仕様です。
新品とはどのぐらい違うものなのでしょうか。
ということで新品との比較です。
※以下左側:中古品 右側:新品

ひと目で分かるのは、新品のきれいなこと!(笑)
ちなみに中古品の汚れは結構きれいにしてあります。

このようにカセットまるごとで比べて見るとそこまで大きな差はわかりません。
多少チェーンの跡がくっきりはっきりついていることがわかるぐらいです。
新品です。

めちゃくちゃキレイです。
比べて

こうして比べてみると、質感とか全然変わってしまっている事がわかります。
ばらして見てみます。
まずはロー側(24-27-30T)です。

中古品は明らかに、チェーンの跡がくっきりしっかりと付いているのがわかります。そして歯もこの辺も若干痩せてきています。
次は19-21Tです。

よく見ると、摩耗だけではなく、刃先に削れとバリが出ています。
このあたりから歯の痩せが大きくなってきている気がします。
そして本命の17Tです。

残念ながら、もう明らかに歯が細いです。
17Tも刃先にバリも見られます。
重ねて見ます。


こうしてみるとやはりだいぶ減っていることが見て取れます。
次は15Tです。

15Tは多少は摩耗していますが、そこまで目立ちません。
以降の14,13,12,11Tはそこまで摩耗はひどくありませんでした。
ちなみに少しだけ摩耗が進んだ状態がこちらです。

チェーンの跡はついていますが、歯の痩せはほぼ確認はできません。
この状態から少しづつ少しづつ歯が摩耗して、痩せていきます。
ということで一番摩耗が進んで重症なのは17Tでした。
なぜかというのを、ギア比を考えてみます。
前がセミコンパクト(52-36T)を使用していますので、17Tでギア比3.06です。
前52Tで17Tと言うと、
・ケイデンス80rpmで30.9km/h
・ケイデンス90rpmで34.8km/h
・ケイデンス100rpmで38.6km/h
・ケイデンス110rpmで42.5km/h
です。
前が36Tで17Tと言うと
・ケイデンス90rpmで24.1km/h
・ケイデンス100rpmで26.8km/h
・ケイデンス110rpmで29.5km/h
です。
このように速度域を考えると17Tはインナーとの組み合わせで、というよりもどちらかと言うと、スピードを上げた40km/h前後で使用するギアであり、逆にゆっくりとLSDなどで80rpmぐらいでも使用するギア、つまり圧倒的に平地での使用頻度が高いことが推測できます。
それでこのギア(付近)がバリバリと削れて痩せてしまったと考えられます。
と考えてみると、歯飛びかどうかは確認までは至っておりませんでしたが、乗っていて時々歯飛びっぽい症状がなかったわけではありません。。。めちゃくちゃ気になっていたわけではありませんが、しっかりと心当たりが・・・。
ともあれせっかく交換するのであれば新品にまるっと交換です。

せっかくなので、ついでにチェーンも変えました。
で実際に交換してどうだったかと言うと、、、
変速がやはりスパスパ決まります。
新品に交換してみて思いましたが、今までの変速が悪かったわけではありません。それでも新品のスプロケと比べると、歯の摩耗が進んだスプロケの変速は悪い意味でなめらかだったと感じます。
新品は細かいチャラチャラした音が、摩耗が進んだギアよりも目立つのも歯のエッジがしっかりと立っているためでり、変速も本当に微妙なところですが素早くなり、そのエッジがしっかりと仕事をしてくれていると感じることができました。
あとはかなりなんとなくですが、パワー伝達が良くなった気がしないこともありませんが、どうなんでしょうか。。。
▶まとめ
普段の練習はと言うと、山が好きですが千葉の近場には山はありません。
どうしても平地での走り込み練習がメインになってしまいますので、こうして非常によく使われる17T、そして19Tあたりの摩耗が進んでしまったということです。
期間はちょうど1年、距離にして15,000km以上走っているので、消耗品としては悪くない寿命なのかもしれません。
カセットスプロケットはチェーン交換2回に1回の交換、と言うお話もあるようですが、個人的にはそこまでは必要ないような気がしないこともありません。
ちなみに今年は確かチェーン5本以上は変えていたと思います。。。
しかしチェーンの寿命もそうですが、結果が全てです。たとえ1000kmでも伸びていれば交換が必要です。逆に長く使っても伸びない場合もあります。
スプロケも同様ということが言えます。何kmだろうが減っていたら交換したほうが良いです。
今回はズボラになりがちな自分のバイクでも、ばらして洗浄をしたことで気が付きました。というのも組み付いている状態よりもバラした状態のほうが遥かにわかりやすいです。ということはやはり定期的にばらして洗浄したり、点検したりということは大切ということです。
ということで今回は【画像で見る】15,000km以上使い摩耗したカセットスプロケットを交換した話、そんなお話でした。
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コメント
コメント一覧 (2)
ネットでググると、何とトップの9tはスプロケのフィキシングにを兼ねた構造。当然専用パーツ。自転車さんで注文しようとしたらスプロケとフリー全体の交換パーツしか有りませんと言われて唖然。だって9tだよ、目に見えて日に日に削れてくよ...。
某ダ◯ホ◯のK◯という14インチ折りたたみ。怒りのやり場に困ったので、ここで発散させて頂きます。バカやろー!!
皆さん良いお年を!!
フロントの大きさにもよりますが、3速の9Tとは(笑)
ダホ@おっと、、、 ̄ b ̄) シーーッ!!
良いお年をお迎えください!m(_ _)m